ドコモが2021年4月1日に開始を予定している新プラン「5Gギガホ プレミア」はデータ量無制限となっています。
一方、楽天モバイルは9月30日から5Gプラン「Rakuten UN-LIMIT V」を開始し、こちらも容量無制限としています。
どちらも5G回線で通信容量を気にせず利用できますが違っている点も多くあります。
今回は、この2つのプランを比較して違いをまとめました。
5GギガホプレミアとRakuten UN-LIMIT Vの料金を比較
まずは2プランの料金を比較します。
キャリア名 | ドコモ | 楽天モバイル |
プラン名 | 5Gギガホ プレミア | Rakuten UN-LIMIT V |
月額料金(税抜) | 6,650円 5,150円(使用量3GB以下) |
2,980円 |
割引・特典 | dカードお支払割:-170円
みんなドコモ割: ドコモ光セット:-1000円 |
先着300万人までは1年間無料 |
割引最大限・特典適用後の料金 | 4,480円 2,980円(使用量3GB以下) |
0円(1年限定) |
通話料 | 家族間は無料 それ以外は30秒20円 かけ放題オプション月額1700円 |
RakutenLinkアプリからは無料 アプリ未使用時は30秒20円 |
SMS送信料 | 1回3円 | RakutenLinkアプリからは無料 |
ドコモの方は月額料金6,650円ですが、使用量が3GB以下の月は1,500円割引されるという特徴があります。割引後は5,150円ですが3GBも使わずにこの料金ではかなり高いです。
割引は、dカード支払いで170円、家族で2回線は500円、3回線以上だと1,000円、ドコモ光も契約していると1,000円となっています。
割引の最大限適用は、家族3人以上が全員ドコモを契約して家の固定回線はドコモ光にし、支払いをdカードにした場合で月額料金は4,480円となります。
この料金で使用量が3GB以下の月は1,500円割引で2,980円になり、これでやっと楽天モバイルの月額料金と同じになります。
楽天モバイルは割引無しで月額2,980円となっているので、同じ回線にする家族がいない人や光回線を引かない人でも安く利用できます。
しかも、先着300万人限定で1年間は月額料金が無料というキャンペーンを実施しているのも大きいです。
通話料は、ドコモはファミリー割引の家族間なら無料ですがそれ以外は30秒20円です。SMSは1回3円となっています。
楽天モバイルはアプリのRakutenLinkから電話をかければ通話料は無料になります。SMSも無料です。
以上のように、割引無しで月額料金が安くて1年間は無料、専用アプリからなら家族間以外でも通話料無料という楽天モバイルの方がどう見てもお得です。
5GギガホプレミアとRakuten UN-LIMIT Ⅴの対応エリア
費用面は明らかに楽天モバイルの方が魅力的ですが、自分が住んでる地域が楽天の5Gサービスの対応エリアになっていなければ使うことはできません。
現時点で対応エリアという点ではドコモの方が優れています。
キャリア名 | ドコモ | 楽天モバイル |
プラン名 | 5Gギガホ プレミア | Rakuten UN-LIMIT V |
対応エリア (2021年12月13日時点) |
都道府県庁所在地の一部 (未対応地域もある) 全国のドコモショップ内 |
下記地域の一部 北海道札幌市白石区 埼玉県さいたま市大宮区・中央区 東京都世田谷区・板橋区 神奈川県横浜市西区 大阪府大阪市北区 兵庫県神戸市兵庫区 |
今後の対応予定 | 2021年3月末には全国1,000市区町村で導入予定 2023年3月末に人口カバー率約70% |
楽天モバイルの5G対応エリアはかなり少ないです。
例えば札幌市白石区といっても全域で使えるのではなく「白石区南郷通15丁目南付近」となっており、他の地域も同様に対応エリアのごく一部でしか使えません。
ドコモの方は、都道府県庁所在地クラスの都市の駅周辺などの一部地域が対応エリアになっていますが、まだ対応していない都市もあります。このほか全国のドコモショップ店内も5Gエリアになっています。
現時点ではドコモの方が対応エリアが広く、2021年3月末にはさらに使える地域が増える予定で、2023年3月末には人口カバー率約70%までに拡大させる予定になっています。
楽天モバイルの方は4Gを含めた自社回線の人口カバー率が2021年夏に96%になる予定ですが、5G対応エリアがどうなるのかは不明です。
政令指定都市などの大都市であれば近いうちに楽天モバイルの5Gが使えるようになるかもしれませんが、地方の都市ではドコモの5Gの方が早く使えるようになると予想されます。
容量無制限でも制限されることはある
どちらも容量は無制限となっていますが通信が制限される場合はあります。
一切の制約無く使えるようにすると、短時間に異常に大量の通信を行う人が出てきて回線に悪影響が出て通信障害が発生しかねないため、そうした事態を防ぐために一定の制限条件が設けられているのです。
これはドコモや楽天モバイルにかぎらず、大容量使えるモバイル通信サービスではよくあることで、販売ページの注意書きのところや重要事項説明書には、回線に悪影響を与えるような通信を行った場合は制限をかけることがあるという趣旨の内容が書かれています。
ただ、ドコモの5Gギガホプレミアの場合、「当⽇を含む直近3⽇間のデータ利⽤量が特に多いと通信が遅くなることがある。」という内容もあり、この利用量がどれくらいになのかが気になります。
WiMAXの3日で10GB制限のように具体的な数値がわかっていた方がユーザーは利用しやすいでしょう。
楽天モバイルは、「公平にサービスを提供するために有益と認める通信速度の制御・通信の最適を行う」と書かれているだけですが、ネットの口コミでは1日10GB使ったら制限がかかったという声を多く見かけます。おそらく4G回線の人がほとんどだと思いますが、5G回線でもそうだとしたら高速通信では月間最大300GBほど使えることになります。
また、制限後も最大3Mbpsの速度では使い続けられるらしいので、販売ページに書かれている「使い放題」というのは間違いではないです。
個人的には1日10GBなら多すぎるくらいですが、テザリングで家族で共有したりPCで高画質動画を長時間再生し続けるような使い方をする人だと足りないと感じるのかもしれません。そういう人は光回線を使った方が良いでしょう。
まとめ
ドコモと楽天モバイルの5Gサービスの容量無制限プランを比較しました。
料金は割引無しで月額2,980円の楽天モバイルが安いです。300万人限定で料金が1年無料というお得なキャンペーンもやっています。
対応エリアはドコモの方が多く、2023年3月末には人口カバー率約70%を予定しており、将来的にも使えるエリアはドコモの方が広いと予想されます。
ドコモの5Gギガホプレミアは直近3⽇間のデータ利⽤量が特に多いと速度が遅くなるという注意事項があるため、制限がかかる利用量によっては満足度は変わりそうです。
楽天モバイルは5G回線でも1日10GB制限なのかどうかが気になるところです。
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