シャープが5Gモバイルルーターを発表【下り最大4Gbps】

2020年2月17日にシャープが国内メーカーで初となる5G対応モバイルルーターを発表しました。

発売時期は「今春以降」となっており、3月から各キャリアで始まる予定の5G通信サービスにあわせて発売されるようです。

5Gモバイルルーターの最大速度

5G対応ルーターということでまず気になるのは速度ですが、スペック上の最大通信速度を同じシャープから2019年秋に発売されたドコモ向け4Gルーターの場合と比較してみます。

5Gモバイルルーター docomo Wi-Fi STATION SH-05L
5G 下り 約4Gbps

上り 約0.8Gbps480Mbps

LTE 下り 約1.6Gbps

上り 約75Mbps

下り 988 Mbps

上り 75Mbps

4G対応ルーターと比べると、5G回線の最大速度は下りは約4倍、上りは約6倍ほど速くなっており、LTE回線の下り速度でも600Mbpsほど速くなってます。

5G通信ではSub6と呼ばれる6GHz未満の周波数帯とミリ波と呼ばれる28GHz帯などの高周波数帯が使用されますが、今回の新製品はこの両方に対応しています。

3つの接続方法

ルーターとデバイス間の接続方法はWi-FiのほかにLANケーブルやUSBケーブルでの有線接続も可能です。

Wi-Fi6に対応

WiFiの対応規格は、IEEE802.11a/b/g/n/ac/axとなっており、WiFiの新規格「Wi-Fi6(802.11ax)」にも対応しています。

ルーターとデバイスをWi-Fi接続した場合の最大通信速度は不明ですが、既に発表されている海外メーカーの5Gルーターの場合だとWi-Fi接続時の下り最大速度は867Mbps~1.2Gbpsとなっているため、1Gbps前後になるのではないかと考えられます。

Wi-Fiでの同時接続台数は最大16台となっています。

2.5GBASE-TのLANポート搭載

今回の5Gルーターはモバイル端末でありながらLANポートを搭載しており、LANの規格は2.5GBASE-Tです。

2.5GBASE-Tの最大通信速度は2.5Gbpsなので1000BASE-T(1Gbps)の2倍以上です。

通信の安定性を重視する人にもLAN接続は魅力があるでしょう。

USB3.0ポートもある

ルーターにはUSB3.0ポート(Type-C)があるため、PCとUSB3.0ケーブルで接続して通信ができます。
USB3.0の理論上の最大転送速度は5Gbpsなので、LANポートが付いてないノートPCでもUSB3.0ポートがあれば高速での有線通信ができます。

Wi-FiとLAN、USBは同時使用も可能なので、合わせると同時接続台数は最大18台となります。

サイズは大きめ

一般的なモバイルルーターに比べてサイズは大きめです。

ドコモの4G対応ルーターと比較してみます。

5Gモバイルルーター docomo Wi-Fi STATION SH-05L
サイズ 約157×84×16.1mm 約108×72×約15mm
重量 約280g 約150g

特に横幅が5cm近く長いです。

重量も130g重くなっています。
ちなみに両機種ともにバッテリー容量は4000mAhです。

サイズが大きくなり重量が増えたのはLANポートを付けたことも原因の一つと考えられます。

5Gの高速通信を最大限活かすために携帯性よりもLAN接続による高速通信を優先したようです。

現在普及しているモバイルルーターと比べるとコンパクトとは言い難いですが、カバンに入れて持ち運ぶことは十分可能なサイズです。

どのキャリアから発売されるか

今回の製品がどのキャリア向けに発売されるかは明らかになってません。

シャープはこれまでに下記のとおり3キャリア向けに4G対応のモバイルルーターを発売しています。

2019年10月 ソフトバンク:Pocket WiFi 809SH(法人向け)
2019年11月 ドコモ:Wi-Fi STATION SH-05L
2020年3月以降発売予定 au:Speed Wi-Fi NEXT W07(法人向け)

ソフトバンクやauの端末は法人向け製品です。

ニュースリリースによると、今回の5GルーターもWEB会議やイベント会場、仮設事務所などのビジネス用途を想定しているようなので、個人向けのルーターの発売はまだ先のことになるかもしれません。

・・・と書いたんですが、その後ドコモから発売されることになりました。

追記 ドコモからWi-Fi STATION SH-52Aが発売

2020年3月18日にドコモが5Gサービスを3月25日から開始することと5G対応端末の発売を発表しました。

5G対応端末にはスマホのほかモバイルルーターの「Wi-Fi STATION SH-52A」もあります。

SH-52Aのスペックはシャープが発表した製品とほぼ同じです。

「ほぼ同じ」というのは、シャープが発表した時点でのルーターのスペック情報はサイズがの厚みが16.1mmとなっていたのがドコモのSH-52Aでは16mmとなっており、4Gの最大速度がシャープが発表したルーターでは下り約1.6Gbps、上り約75MbpsとなっていたのがSH-52Aでは下り1.7Gbps、上り131.3Mbpsとなっているからです。
細かい点ですが厚みが0.1mm減り、4Gの最大速度の値が少し上がっています。

発売時期は5月下旬以降となっています。

価格は現時点では不明です。

その後6月1日に発売され、ドコモショップの価格は68,904円となっています。

追記 auから法人向けにSpeed Wi-Fi 5G X01が発売

その後3月25日には、シャープの5G対応モバイルルーターがKDDI及び沖縄セルラーから法人向けに3月27日に発売されることが発表されました。

端末名は「Speed Wi-Fi 5G X01」です。

ドコモ向けの端末「Wi-Fi STATION SH-52A」とほぼ同じですが回線の違いのためかスペック上の最大速度は若干異なっています。

5G 下り4.1Gbps 上り481Mbps

4G LTE 下り1Gbps 上り112.5Mbps

また、ドコモの端末は発表時では重量や連続通信時間・待受け時間は未定となってましたが、「Speed Wi-Fi 5G X01」は明らかになっています。

重量:約265g

連続通信時間:
約220分(5G通信)
約460分(4G LTE通信)

連続待受時間:約240時間(初期設定時)

5Gだと連続通信時間は3時間40分となり4Gの半分程度の時間しか通信できませんが、バッテリーの消費が大きくても高速であれば短時間で送受信が済むため、実効速度が2倍出ることを期待したいです。

(追記:その後7月21日には個人向けにも発売されました。)