どんなときもWiFiの通信障害と限界突破WiFiの通信不具合

昨年から月間の容量無制限で使えるというクラウドSIMのWiFiサービスが人気化しましたが、一部の業者では通信障害が発生して問題になっているようです。

これからクラウドWi-Fiを使い始めたい人や既に使っているけど他のサービスに乗り換えたい人は通信障害のことが気になる人もいるでしょう。

今回はクラウドWi-Fiサービスの通信障害と各社の動きについて紹介します。

どんなときもWiFiの通信障害

どんなときもWiFiは2月下旬に速度が異常に遅くなる通信不具合が起きたのに続いて3月には別の通信障害が発生しましたが、3月の障害は一部のキャリアからSIMカードの提供がストップしたことと新型コロナウイルスの影響でSIMを動かすための装置の製造・物流が滞ったことが原因らしいです。

利用者が増え続けているのにSIMカードや通信設備の増強が止まれば通信障害が起きるのは当然です。

3月のケースは直接的には外部要因によるものですが、根本的には利用者及び通信量の増加と容量無制限で使えるという条件が要因でしょう。

どんなときもWiFiでは、通信障害への補償として3月31日までの契約者に対して3月の基本料金を返金するとともに4月以降も通信障害が発生する利用者には4月分の料金も返金し、解約手数料無料で解約できるようにする措置を取っています。

当初示された補償内容は、回線休止申請をした人に対して申請日翌日(その後一律3月16日に変更)からサービス再開前日までの日割り料金が免除されるというものでしたが、利用者からの非難の声が多数上がったせいか変更されたようです。

2月下旬の通信不具合に対する補償内容は、利用継続の場合は次月の月額料金1ヶ月分を減額、契約解除する場合は解約違約金を免除するというものでした。

これに対して3月の通信障害に対する当初の補償では、料金の免除だけで解約金無しで解約できるようにしなかったことも非難につながっていたようです。

なぜ無料解約をできるようにしなかったかは不明ですが、2月に続いて3月にも通信トラブルが起きるとさすがに多くの人が見限って解約を考えるようになるからではないかと推測しています。

どんなときもWiFiの今後

今後は通信障害を防ぐための何らかの防止策は取られると予想しています。

そうなれば通信障害は起きにくくなるかもしれませんが、コロナウイルスのように想定外の要因で障害が発生しないとも限りません。

どんなときもWiFiの場合は人気があり利用者が多かったことも通信障害が起きるリスク要因になっていたと考えられ、今後契約者が増え続けてもそれに対応できる規模の回線増強ができるかどうかにもよるでしょう。

今回の問題を乗り越えた後のどんなときもWiFiに期待して使い続けるか、見切りをつけて解約するかは個々の判断になりますが、もし新規で利用するなら通信障害が起きる可能性があることは念頭に置くべきです。
その後、4月3日から新規申し込みの受付は停止しています。

追記:8月24日に10月31日で無制限プランは終了することが発表されました。既存の利用者には代替プランが提供されます。

追記:9月4日に公表された総務省による検証報告についてのグッド・ラック社の補足説明によると、クラウドWi-Fiサービスを運用している会社やSIMを調達して提供している会社の方で、いつどのSIMがどのような制限をされるのかを把握していなかったことも通信障害の原因になっていたようです。

限界突破WiFiの通信不具合とその後の対応

容量無制限で使い放題という条件なら、中には極端に大量の通信を行う人がいて回線に負担がかかり通信障害が起きることは容易に想像できます。

それに備えるためにクラウドWi-Fi各社では、「ネットワークを占有する大量の通信をした場合は制限する」という例外的な制限条件を設けているのですが、最近わかりやすい事例が起きています。

3月には「限界突破WiFi」で通信不具合(速度低下)が発生しました。

原因は、一部の利用者が1か月で4.4TBという超大容量データ通信を継続的に行ったことです。
1日あたりだと146GBくらいになり、毎日コンスタントに使ったのか特定の期間に集中して使ったのかわかりませんが、明らかに異常な通信量です。

これにより通信サーバーが不安定になり不具合が断続的に発生し、3月6日時点では使用量が1日3GBを超えると速度が1Mbps前後に低速化していたそうです。

不正な通信を行った利用者には、利用状況の改善がみられない場合には通信を遮断するなどの措置が取られ、他の利用者に対しては、返金申請フォームから申請すると3月分の料金が返金され、解約を希望する人には3月分の料金の返金とともに解約手数料を免除して解約できるようにする措置を取っています。

例外の制限条件が適用されたわけですが、本来なら通信障害が起きてからでなく起きる前に制限して発生を防ぐべきです。
しかしSIMサーバーを管理している業者の方でそういった仕組みになってないと難しいのかもしれません。

4月からの限界突破WiFiの制限条件

限界突破WiFiでは今回の件を受けて4月から以下のようにサービス条件を変更しています。

通信量の上限はなし
高速で利用できるのは1日5GBまで
1日5GBを超えた場合の速度はおおよそ下り4.0Mbps、上り 1.0Mbps
1日10GBを超えた場合は128kbpsに低速化
通信量は毎日24時にリセット

つまり、4月からは少なくとも1日5GB、月間だと150GBまで高速で利用できることになります。
最大通信速度は端末のスペックでは下り150Mbps、上り50Mbpsとなっています。

さらに、1日5GB超えても10GBまでなら下り速度が4Mbpsなので、超高画質動画を見るなどの高速を必要とする用途以外なら利用し続けられます。

毎日10GB使い続けた場合は月間(30日)だと300GBになります。

一部の利用者による不正な使い方を防ぎ、全ての利用者に安定した通信を提供するためにはこれくらいの条件を設定するのが現実的だと思います。

それに、サイト上では容量無制限と記載していても実は容量制限があったりするよりは、はっきりと制限条件を示してくれた方が利用しやすいのではないでしょうか。

ちなみに、WiMAXの制限条件は3日で10GB以上使うと翌日の夜間に速度が概ね1Mbpsになるというものなので、それに比べたら緩い条件です。

制限条件が設定されたことは通信の安定化のつながるため、月間300GBもあれば十分という人にとっては好都合です。

月間300GBでもまだ足りないという人は固定回線を利用した方が良いでしょう。

1日10GBで利用できる目安は以下のようになります。

WEBサイト閲覧(1回250kb):約40,000回
LINE音声通話(1分約0.5MB):約341時間
動画視聴(720P画質):約12時間

これくらいなら、ほとんどの人にとっては十分な容量ではないでしょうか?

通信障害を防ぐ措置が取られながらも大容量で使えるWiFiサービスを探しているなら、1日10GBまでは使える限界突破WiFiは要注目です。

その後、端末在庫切れでWEBからの新規受付は一時停止されましたが、現在(9月14日時点)では受付が再開されていました。

FUJI Wifiの通信トラブル

レンタルWi-FiサービスのFUJI WifiはクラウドWi-Fiのプランを用意していましたが、4月22日から30日にかけて一部の利用者で端末画面に「コード12」のメッセージが表示され一時的に通信ができない事態が発生しました。

原因は、クラウドプランの利用者の0.5%以下にあたるごく一部の利用者が著しくネットワークを占有する程の大容量の通信を行ったことと新型コロナウイルスの影響で全体のトラフィック量が大幅に増加したことらしいです。

5月1日にはトラブルは復旧しており、影響を受けた利用者には返金の補償対応が取られました。

今後の対策としてSIMカードの増設を行うとともに月間500GB以上使用した利用者は月末まで利用停止を行う場合があると発表しています。

月間500GBというのは随分と緩い条件だと思っていたのですが、その後FUJI Wifiはクラウドプランの新規申し込みとプラン変更の受付を停止し、クラウドプランを廃止すると発表しました。

1か月単位で利用できるレンタルWiFiのFUJI Wifiは、既存ユーザーは契約期間が終わればそれで解約となるため、他の2年契約のクラウドWi-Fiサービスに比べて柔軟に対応しやすいのが強みと言えます。

THE Wi-Fiの速度低下

3月に始まった「THE WiFi(ザ・ワイファイ)」というサービスは、公式サイトを見ると、他社の通信障害を受けて問い合わせがあったらしく、THE WiFiでは専用の回線を使っているので他社と同様の障害は起きないといった趣旨の説明が記載されていました。

クラウドSIMのサーバーは各社で別々なので、ある一つのクラウドWi-Fiサービスで通信障害が起きたからといって他のサービスでも同じことが起きるわけではないようです。

しかし、その後5月になってからコロナウイルスの影響などにより通信量が増加したことから一部の利用者で利用場所や時間帯によって速度低下が起きたそうです。

まとめ

各社で発生した通信障害やトラブル、速度低下の原因を見渡すと、「容量無制限」という条件のため全体の通信量が多くなったり一部の利用者が異常に大量の通信を行いやすい背景があったところに、新型コロナウイルスの影響でテレワークや自宅で過ごす時間の増えたことでさらに通信量が増加したことが追い打ちをかけた形といえます。

コロナウイルスの影響としては通信トラブル以外に、生産や物流の乱れから端末の確保が困難となり新規の申し込み受付を停止しているクラウドWi-Fiサービスが多発していますが、端末の在庫切れだけでなく、通信量が増加している中で既存利用者へ安定した通信を提供するために新規受付を停止したサービスもあります。

通信障害を防ぎクラウドWi-Fiを安心して利用できるようになるためには、コロナウイルスの影響による通信量の増加に対応できるようにSIMカードの増設や通信設備の強化をすることに加えて、限界突破WiFiのように容量制限条件を設けることが必要でしょう。
利用する側にとっても、実際にはどれほど使えるか曖昧になっているよりは具体的に月間何ギガまでは使えると分かった方が安心できるはずです。