WiMAXは3年契約のプロバイダーばかりでしたが、10月1日からは一部のプロバイダーで2年や1年契約のプランが始まっています。
しかし、2年契約や1年契約のWiMAXは端末代が有料で月額料金が高く設定されているため、3年契約のWiMAXよりも総費用が高いです。
このため、安くWiMAXを使うなら結局は3年契約のプロバイダーを選ばざるを得ない状況です。
3年は長すぎるので、せめて2年契約で使えるモバイルWiFiサービスはないか、と考えている人に注目のサービスが「どんなときもWiFi」です。
これなら契約期間は2年間で、料金はクレジットカード払いなら月額3,280円(税抜)なのでWiMAXに負けていません。
契約事務手数料3,000円というのも同じです。
さらに、
①一定期間使用量による速度制限が無い
②回線はドコモ、au、ソフトバンクのLTEでトリプルキャリア対応
③海外でもそのまま使える
といったWiMAXにはないメリットがあります。
以下は長文になるため、時間が無い場合は結論から読んでください⇒この記事のまとめ
以下にWiMAX(ギガ放題プラン)との違いを詳しく説明します。
どんなときもWiFiは3日で10GB制限無し
まず両サービスで使えるデータ通信量や速度制限条件の違いを見ていきます。
どんなときもWiFi | WiMAX | |
月間の通信量 | 制限無し | 制限無し |
速度制限条件 | 無し | 直近3日間の通信量合計が10GB以上になると、その翌日18時から次の日の2時頃まで最大1Mbpsに制限される。 |
月間通信量に制限が無いのは同じですが、WiMAXは通信量が3日で10GB以上になると速度制限がかかります。
3日で10GBのペースで使った場合は月間100GBになりますが、速度制限後も最大1Mbpsの速度は出るので軽い用途なら十分利用でき、制限される時間帯は夕方から深夜に限定されているため月間で100GB以上使うことは可能です。
ただ、制限中は高速通信ができないので通信量は多くなりませんし、夕方から夜にかけてネットをよく利用する人は不便に感じるかもしれません。
一方、どんなときもWiFiは月間の通信量の上限だけでなく、WiMAXのように一定期間の使用量による速度制限条件もありません。
ただし、極端に大容量のデータのやり取りをして回線を占有したり違法なダウンロードをするなど不正な利用をした場合では通信制限される場合があります。
あくまで常識的な使い方をしていれば容量無制限で使えるということです。
いずれにしても、WiMAXの3日で10GBでもまだ足りないという人には「どんなときもWiFi」は待望のサービスといえます。
トリプルキャリア対応で快適に使える
次に両サービスで使用する通信回線について見ていきます。
どんなときもWiFi | WiMAX | |
使用回線 | ドコモ・au・ソフトバンクの4G LTE回線 | WiMAX2+回線(ハイスピードモード)
auの4G LTE回線(ハイスピードプラスエリアモード/月間7GBまで) |
WiMAXは独自のWiMAX2+回線を使用するハイスピードモードとauの4G LTE回線を使うハイスピードプラスエリアモードの2つのモードがあります。
WiMAXの運営元のUQコミュニケーションズはKDDIのグループ会社のため、auのLTE回線も使えるのです。
ただし注意点があり、ハイスピードプラスエリアモードで月間7GB使うと、ハイスピードモードも含めて月末まで速度が128kbpsに制限され、遅すぎて実質使えなくなります。
このため、月間通信量の上限が無いハイスピードモードを主に使い、WiMAXが圏外で使えないときなどにLTE回線のハイスピードプラスエリアモードにするといった使い方がされています。
WiMAXの電波が届きにくい場合をカバーする機能としてauのLTE回線が利用できるのは良いのですが、ハイスピードプラスエリアモードの月間使用量が7GBを超えないように注意しながら利用する必要があるのです。
一方どんなときもWiFiは、ドコモ、au、ソフトバンクのLTE回線に対応しています。
端末が携帯3キャリア全てに対応しており、場所や建物の環境に応じて最適なキャリアの電波を端末が自動で選択します。
端末にSIMカードを入れて使う従来のモバイルWiFiルーターとは異なり、使用場所に応じてクラウドサーバー上にある最適なSIMカード情報を自動で適用する「クラウドSIM」という技術によってこのようなことが可能になりました。
クラウドSIMについては公式サイトを確認してください⇒どんなときもWiFi
WiMAXの対応エリアは全国に広がっていますが、まだ地下や山間地などでは圏外になったり電波が弱くて速度が遅い場合もあります。
また、WiMAXの電波はLTEに比べて障害物に弱いため屋内だと速度も落ちやすい傾向があります。
過去に同じ場所でWiMAXとソフトバンク回線のモバイルWiFiルーターで速度測定をしたらソフトバンクの方が電波が強くて速度も速いということがよくあり、屋内への電波の届きやすさはLTE回線の方が優れているのは確かなようです。
基本的に対応エリアになっていればWiMAXは利用できますが、周囲に高い建物がある場所や山間地、地下鉄・地下街などでも使う予定なら電波の届くエリアが広いLTE回線の方が無難だと思います。
海外でもそのまま使える
WiMAXは国内でしか利用できません。
どんなときもWiFiはクラウドSIMのおかげで世界130か国で利用でき、海外でも手続き不要でそのまま使えます。
月額料金とは別に海外利用料はかかりますが、利用しなかった日の料金は発生しません。
1日1GBまで高速で利用でき1GBを超えると384kbpsの低速にはなりますが使い続けられます。
海外レンタルWiFiとの違い
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長期旅行だと割高ですが、短期の渡航で海外レンタルWiFiを借りるのが面倒という人には便利かもしれません。
海外利用の詳細はこちら⇒どんなときもWiFi
どんなときもWiFiとWiMAXの料金比較
WiMAXは多くのプロバイダーから提供されており月額料金に違いがありますが、ここでは費用の安さで人気があるGMOとくとくBBの月額割引キャンペーンを比較対象にします。
どんなときもWiFiはクレジットカード払いと口座振替があり料金が異なりますが、ここでは料金が安い方のクレカ払いの「特別データ放題Aプラン」を比較対象にします。
どんなときもWiFi | WiMAX | |
契約事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
利用開始月 | 0円 | 2,590円(日割り) |
1~2か月目 | 3,280円 | 2,590円 |
3~24か月目 | 3,280円 | 3,344円 |
25か月目~ | 3,280円 | 4,263円 |
契約解除料 |
24か月目まで 9,500円
25か月目以降 0円 |
0~12か月目まで 19,000円
13~24か月目まで 14,000円 25か月目 0円 26か月目以降 9,500円 2年ごとの更新月 0円 |
キャッシュバック |
5,000円 |
3,000円 |
2年(25か月間)
総負担額 |
80,000円 |
95,101円 |
3年(37か月間)総負担額 | 119,360円 | 136,757円 |
計算方法は以下の通りです。
総負担額=月額料金×月数+契約解除料-キャッシュバック金額
2年間でも3年間でもどんなときもWiFiの方が負担額が少ないという結果でした。
契約解除料は、どんなときもWiFiは最初の2年間は9,500円ですが、25か月目以降は0円になります。
対してWiMAXは1年目や2年目の金額が高く、3年目から9,500円となり、25か月目や3年ごとにある契約更新月に解約した場合のみ0円です。
契約期間の縛りについてもどんなときもWiFiの方が好条件です。
また、どんなときもWiFiは3年目以降もずっと月額3,280円ですが、WiMAXは25か月目から高くなり月額4,263円になります。
長く使う場合もどんなときもWiFiの方が安いです。
費用面ではどんなときもWiFiに軍配が上がります。
注意してほしいのは、どんなときもWiFiは通常の申し込みページとクレジットカード払い専用のキャッシュバック付き申し込みページがあることです。
上の比較で記載した月額料金や契約解除料は、キャッシュバック特典付きのページで申し込んだ場合です。
通常の申し込みページから申し込むとキャッシュバックはもらえないうえに月額料金は3,480円になり契約解除料も高くなります。
くれぐれも間違えないようにしてください。
特典付き申しこみページはこちら⇒キャッシュバック特典付きLP_201911
auユーザーはWiMAXの方が安い
auの利用者がWiMAXを利用する場合、auスマートバリューmineというオプションサービスによって契約中のauスマートフォン又はauケータイの利用料金がプランによって500円~1,000円割引になります。
このため、実質的にはWiMAXの月額料金が500~1,000円安くなるのと同じことで、3年間だと18,000円~36,000円、2年間では12,000円~24,000円が割引されます。
この分を差し引くと2年使って解約した場合でもWiMAXの方が安くなります。
詳しくはこちらのページの中頃をチェック⇒GMOとくとくBB 月額割引
どんなときもWiFiのデメリット(注意点)
ここまでだとメリットが多いように見える「どんなときもWiFi」ですが、ここからはデメリットや利用上の注意点を紹介します。
端末のスペックは高くない
どんなときもWiFiの端末は「D1」という機種です。
WiMAXの最新端末W06と主なスペックを比較します。
サービス名 | どんなときもWi-Fi | WiMAX |
端末名 | D1 | W06 |
最大通信速度 | 下り150Mbps 上り50Mbps |
下り1237Mbps 上り75Mbps |
バッテリー容量 | 3500mAh | 3000mAh |
連続通信時間 | 12時間 | 9時間 |
WiFi規格 | IEEE802.11b/g/n (2.4GHz) | IEEE802.11b/g/n (2.4GHz)
IEEE802.11a/n/ac (5GHz) |
同時接続台数 | 5台 | 16台 |
接続方法 | Wi-Fi | Wi-Fi USB |
最大速度はWiMAXの最新端末に比べると低いですが重要なのはスペック上の最大速度ではなく実際に出ている速度です。
WiMAXの別の端末ですが速度測定したときは電波の強い街中でも下り速度が50Mbps台、上り速度は10Mbps台程度でした。W06ならもう少し速いかもしれませんがWiMAXで下り100Mbpsも出ることは滅多にありません。
速度が重要な用途の一つに高画質動画の再生がありますが、YouTubeの動画再生で推奨されている通信速度はフルHD画質(1080p)で5Mbps、4K画質で20Mbpsとなっているため、D1の下り150Mbpsという最大速度でも十分対応できます。
連続通信時間はバッテリ容量の多いD1の方が3時間長いです。
同時接続台数はWiMAXのW06の方が多いです。
家族で共有して使う場合などで同時接続する端末が多い人はD1の5台では足りないかもしれません。
デバイスとの接続方の違い
①D1はWi-Fi接続の周波数が2.4GHzのみでWiMAXのW06のように5GHzに対応していない
②D1はPCとUSBケーブルで接続して有線通信ができない
私の場合、モバイルWiFiルーターとスマホやPCを接続する方法は2.4GHzのWiFiを使うことが多く、5GHzのWiFiやUSB接続はあまり利用しません。
なぜなら、2.4GHzWiFiと5GHzWiFi、USBの3つの通信方法で体感速度はほとんど変わらないからです。
速度測定したときの測定値では通信環境によっては5GHzやUSB接続の方が高い数値が出ることはありますが、普段ネットを使っているときの実感としては違いがわからないため2.4GHzにしたまま使っています。
このため端末との接続方法は2.4GHzのWiFiだけでも問題ないと思います。
ただ、理論上は5GHzの方が高速で、USBの接続の方が有線通信で安定性は高いため、どうしてもこれらの方法で接続したいという人はWiMAXの方が良いでしょう。
D1はディスプレイが付いておらず操作は電源のオン・オフのみ。
端末の操作は電源ボタンを押すだけで、ディスプレイ上であれこれ設定する必要もありません。
電源を入れたら端末裏に記載されているSSIDとパスワードをスマホやPC側で設定するだけです。
D1に接続したPCやスマートフォンのWEBブラウザで管理画面にアクセスすると、そこでSSIDとパスワードを変更したり接続デバイスの管理をすることができます。
電池残量や電波の強さは4つのLEDランプの表示で確認します。
ディスプレイが付いておらず機能も最小限ですが、見方を変えれば複雑な操作が必要なくシンプルでわかりやすいとも言えます。
端末のバッテリーの交換ができない
D1のバッテリーは内蔵型で取り外しができないため、寿命がきたときに自分で交換することができません。
どんなときもWiFiでは、端末のバッテリーのみの交換には対応しておらず、新品端末への有料交換となり端末代18,000円(税抜)がかかります。
バッテリーの劣化の進み具合は使用頻度や充電頻度によりますが、充電完了後もコンセントに繋げたままにしないなど、バッテリーをできるだけ劣化させないよう工夫しながら使うべきでしょう。
いずれにしても2年後にはバッテリーはかなり劣化していると考えられ、3年目からは月額料金が高くなるため、現時点の条件ではどんなときもWiFiは2年利用したら一旦は解約する方が良いです。
ちなみに、WiMAXもW06はバッテリー内蔵型ですが、対応窓口で有料で交換することができます。
また、別のWX06という端末ならバッテリーが取り外し式なので、寿命がきたらアマゾンなどで新品のバッテリーを購入して自分で交換できます。
口座振替払いだと端末の返却が必要
どんなときもWiFiの端末はレンタルになるため解約したら返却が必要です。
ただし、クレジットカード払いのキャッシュバック特典付きページから申し込む「特別データ放題Aプラン」では返却不要となっています。
クレカ払いで利用するなら必ずこちらのページから申し込みましょう⇒キャッシュバック特典付きLP_201911
端末の機器損害金
端末を故障させたり無くしてしまった場合には機器損害金(交換費用)がかかります。
ユーザー側の過失で端末を故障(水没含む)させたり紛失や盗難で無くした場合は、機器代金は18,000円(税抜)です。
月額400円(税抜)の「あんしん補償」というオプションサービスを付けておけば端末が故障した場合に無料で別の端末に交換してもらえます。ただし、紛失や盗難の場合は「あんしん補償」の対象外です。
WiMAXでも端末が故障すれば修理費用がかかり、端末を無くしたら端末代金がかかるので費用負担が発生するのは同じです。
WiMAXのプロバイダー各社でも端末保証サービスを用意していますが、紛失・盗難は対象外としているところがほとんどです。
どちらを利用するにしても、端末を落としたりトイレなどで水没させたり無くしたりしないよう注意しながら使っていく必要があります。
WiMAXはホームルーターが選べる
上で紹介したWiMAX端末のW06はモバイルルーターですが、WiMAXではホームルーターと呼ばれる据え置き型の端末も選択できます。
家のコンセントに端末の電源ケーブルを差して使うため、バッテリーを充電する必要が無く、劣化によるバッテリーの寿命を気にしなくて済みます。
それに据え置き型はモバイル型の端末に比べて出力が大きいので離れた部屋にもWiFi電波が届きやすいという強みもあります。
外に持ち出す前提ならモバイル端末が良いですが、自宅のネット回線として端末を居間などに置いて家族で共有して使う場合にはホームルーターが便利です。
ホームルーターでの申し込みはこちら⇒置くだけかんたんインターネット
まとめ
どんなときもWiFiとWiMAXの違いをまとめると以下のようになります。
〇一定期間の使用量による通信制限がない(WiMAXは3日で10GB超えると速度制限)
〇対応エリアが広い携帯3キャリアのLTE回線に対応(WiMAXは地下や山間地に弱い)
〇海外でもそのまま利用できる(WiMAXは国内でしか使えない)
▲端末は5GHzのWiFiやUSB接続に未対応(普段2.4GHzのWiFiを使う人は問題なし)
▲端末のバッテリーは内蔵型のため交換はできない(寿命を短くしない使い方が必要)
▲口座振替払いだと解約時に端末の返却が必要(クレカ払いは不要)
▲のデメリットよりも〇のメリットの方が大きいと思える人にはどんなときもWiFiはオススメです。
クレジットカード払いなら料金が安く、3年目以降は契約期間の縛りが無くなります。
30日お試しサービスもあるので、この期間に実際に使ってみて継続するかを判断できますよ。
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