GMO光アクセスとドコモ光(OCNインターネット)の比較

人気の光回線であるドコモ光には様々なプロバイダーがありますが、2023年7月1日からドコモが提供する新たなプロバイダーとして「OCNインターネット」がスタートしました。

他の会社ではなくドコモ自ら提供するプロバイダーなので、OCNでドコモ光を利用したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

一方、大手ネット企業のGMOインターネットグループが提供する「GMO光アクセス」は月額料金が安く設定されているため、スマホとのセット割を受けられない人などに人気のある光回線です。

今回はこのドコモ光とGMO光アクセスを比較して違いをまとめるので、どちらにしようか迷ってる人は参考にしてください。

なお、GMO光アクセスは最近では「GMOとくとくBB光」という名称で呼ばれることが多くなっていますが、この記事ではサービス開始当初の名称である「GMO光アクセス」と記載します。この2つは呼び方が違うだけで同じサービスです。

光コラボとプロバイダーについて

ドコモ光とGMO光アクセスは、どちらもNTTのフレッツ光の光回線を借り受けて提供している「光コラボレーション」というサービスです。光コラボやコラボ光とも呼ばれます。

GMO光アクセスは回線とプロバイダー(GMOとくとくBB)がセットになったサービスですが、ドコモ光の方は回線はドコモが提供し、インターネットとの接続サービスは複数あるプロバイダーが提供する形になっています。

このため、ドコモ光を契約する時はプロバイダーをどこにするか選択する必要があるのです。

この記事で比較対象とするプロバイダーがOCNインターネットで、ドコモ光 タイプAの1ギガコースと10ギガコースに対応しています。

ドコモ光はタイプAとタイプBがありますが、料金はタイプAの方が安いため選ぶのはタイプAの方で問題ありません。

また、最大通信速度は1ギガと10ギガのタイプがありますが、現在一般的に普及しているのは1ギガの光回線で、ほとんどの用途では1ギガで十分対応できます。

GMO光アクセスは1ギガタイプのみなので、この記事ではドコモ光も1ギガタイプを比較対象とします。

契約期間と解約金

まず、契約期間と中途解約した時の費用を比較します。

ドコモ光 GMO光アクセス
契約期間 2年 3年
中途解約時の解約金 一戸建て:5,500円
マンション:4,180円
無し

ドコモ光の方は、2年ごとにある契約満了月の当月、翌月、翌々月に解約すれば解約金は0円ですが、それ以外の月に解約すると上記の解約金が発生します。

GMO光アクセスの契約期間は3年となっていますが、契約期間中に解約しても解約金はかかりません。
つまり実質的に契約期間の縛りはありません。

 

初期費用とWi-Fiルーターのレンタルサービス

初期費用はどちらも契約事務手数料として3,300円かかります。

WiFiルーターはどちらも無料でレンタルできます。

違いはルーターの機種と返却不要になる時期です。

ルーターの機種の違い

まず、ルーターの機種は下記のようになっています。

ドコモ光
(OCNインターネット)
GMO光アクセス
メーカー・機種名 NECプラットフォームズ
Aterm WX1500HP
BUFFALO
WSR-2533DHP2
WSR-2533DHP3
NECプラットフォームズ
Aterm WG2600HS
Aterm WG2600HS2
ELECOM
WRC-2533GST2

GMO光アクセスは上記の5機種のいずれかが送られてきます。機種の選択はできません。

どの機種も新しい通信技術の「IPv6(IPoE方式)」に対応しているため、従来のIPv4(PPPoE方式)では発生していたアクセスが集中する時間帯の混雑を避けて通信することができます。

OCNインターネットでレンタルできるAterm WX1500HPの方が新しい機種で、Wi-Fiは新規格のWi-Fi6に対応しています。

GMO光アクセスのルーター5機種が対応しているのはWi-Fi5までです。

ただ、GMO光アクセスのルーター5機種は、アンテナ数が4×4でWi-Fi(5GHz接続)での最大速度が1,733Mbpsですが、OCNインターネットのルーターはアンテナ数が2×2でWi-Fi(5GHz接続)での最大速度は1,201Mbpsとなっています。

技術規格での最大速度はWi-Fi5よりWi-Fi6の方が上ですが、GMO光アクセスのルーターはアンテナ数が多いため、Wi-Fiの規格は1世代前のものでも速度性能はこちらの方が高くなっているのです。

とはいえ、OCNインターネットのルーターの最大速度1,201Mbps(約1.2Gbps)は1ギガタイプの光回線で使う分には十分な性能です。

ルーターが返却不要になるまでの期間の違い

OCNインターネットのWi-Fiルーターレンタルサービスの契約期間は1年となっており、1年以内にドコモ光を解約した場合は返却が必要ですが、1年後には所有権が譲渡されるため返却は不要になります。

GMO光アクセスは3年利用すればルーターはプレゼントされ返却は不要になります。

どちらも無料でレンタルできますが、自分の物になるまでの期間はドコモ光(OCNインターネットの場合)が1年、GMO光アクセスは3年という違いがあります。

回線工事の料金と開通するまでの期間目安

ドコモ光とGMO光アクセスは、どちらもNTTのフレッツ光の回線を使うサービスのため、フレッツ光や他社の光コラボから乗り換える場合は回線工事は不要です。

光コラボの契約は以下の3種類があります。

フレッツ光からの乗り換え ⇒ 転用
他社の光コラボからの乗り換え ⇒ 事業者変更
上記以外 ⇒ 新規契約

家に初めて光回線を引く場合やフレッツ光以外の光回線(auひかり、NURO光、電力系光回線)から乗り換える場合は新規契約となり回線工事が必要になます。

回線基本工事料の比較

ドコモ光とGMO光アクセスの回線基本工事料は下記のようになっています。

ドコモ光 GMO光アクセス
基本工事料 0円 工事員派遣有りの場合
戸建て:26,400円
集合住宅:25,300円
工事員派遣無しの場合
戸建て:2,200円
集合住宅:2,200円

ドコモ光は特典により基本工事料は無料です。

GMO光アクセスの方は下記ように36回の分割払いになっています。

工事員派遣有りの場合
戸建て:26,400円(1回目が990円、2回目から36回目が726円)
集合住宅:25,300円(1回目が1,045円、2回目から36回目が693円)
工事員派遣無しの場合
いずれも2,200円(1回目は275円、2回目から36回目は55円)

GMO光アクセスでは、36か月の間は工事料の分割払い額を月額料金に上乗せしたうえで特典で同額を差し引くため工事費は実質0円になります。

回線工事が必要だった場合でも3年間使えば工事費は無料になるのです。

ただし、36回の支払いが完了する前に解約すると工事費の分割残債額を支払うことなります。

利用した期間ごとの基本工事料(派遣工事有り)の分割残債額は下記のとおりです。

利用した期間 残り支払い回数 戸建て マンション
1年(12か月) 24回 17,424円 16,632円
2年(24か月) 12回 8,712円 8,316円
3年(36か月) 0回 0円 0円

GMO光アクセスは解約金が0円のため契約期間の縛りはありませんが、最初の3年間は工事費を無料にするための縛りがあります。

とはいえ、3年利用した後は工事費は無くなり、ドコモ光と違って中途解約時の解約金が無いため、2年ごとにある更新月を待たずにいつでも解約したいときに無料で解約することができます。

開通までの期間目安

申し込みから回線工事が完了して開通するまでの期間の目安は、公式サイトによると次のようになっています。

ドコモ光 GMO光アクセス
開通時期目安 2週間から1か月程度 早くて2~3週間
その他注意点 設備状況や繁忙期によっては1か月以上かかることもある。 エリア・設備状況・繁忙期によっては1~2か月以上先になる場合がある

どちらもフレッツ光の回線を使う光コラボのため開通までの期間はそれほど大きな違いは無いようです。

3月~4月の繁忙期は混みやすいため、早めに申し込んでおくのが良いでしょう。

月額料金

続いて月額料金を比較します。

ドコモ光 GMO光アクセス
戸建て 5,720円 4,818円
マンション 4,400円 3,773円

戸建てタイプ、マンションタイプのどちらもGMO光アクセスの方が安いです。

戸建てタイプで902円、マンションタイプで627円の違いがあります。

契約事務手数料が同額で、工事費とルーター代がどちらも無料なら、月額料金が安いGMOの方が良いと思うかもしれませんが、ドコモのスマホユーザーはセット割引も考慮しておく必要があります。

ドコモ光とドコモのスマホとのセット割

ドコモのスマホユーザーがドコモ光を契約すると、「ドコモ光セット割」によりスマホの月額料金から最大1,100円が割引されます。

セット割の対象プランと割引額は以下のとおりです。(新プランとギガプランのみ記載します。)

エクシモ、イルモ(3GB・6GB・9GB)は1,100円割引。

ギガホ・ギガホプレミア・5Gギガホ・5Gギガホプレミアは1,100円割引。

ギガライト・5Gギガライトは月間使用量が3GB以上なら1,100円、1GB~3GBまでは550円割引、1GBまでなら割引されません。

仮にマンションで一人暮らしをしている人がドコモのスマホをギガホで利用している場合、ドコモ光をセット契約すればスマホの料金で毎月1,100円の割引を受けられるため、スマホと家のネット回線の合計費用はGMO光アクセスを契約した場合より安くなります。

さらに、このセット割は同居家族だけでなく離れている家族も含めて三親等以内なら最大20回線まで対象です。

仮に家族3人が全員ドコモユーザーで1,100円割引対象のプランを使っていれば、割引額は3,300円にもなり、スマホ料金とドコモ光の料金合計は大幅に安くなります。

このため、家族にドコモユーザーが多い場合は光回線はドコモ光が最適です。

 

申し込み特典の違い

ここでは申し込みでもらえるキャッシュバック特典や割引サービスについて解説します。

ドコモ光の申し込み特典

ドコモ光は、公式サイトで申し込んだ場合と販売代理店のサイトから申し込んだ場合で申し込み特典が異なります。

公式サイトの特典と代理店でもらえる特典は下記のようになっています。

公式サイト 販売代理店サイト
ドコモ光公式特典 dポイント(期間・用途限定)
プレゼント
新規契約:20,000pt
転用:15,000pt
dポイント(期間・用途限定)
プレゼント
新規・転用・事業者変更:2,000pt
代理店独自特典 新規・転用・事業者変更:30,000円キャッシュバック

このように代理店から申し込めば、ドコモ光公式特典と代理店の独自特典の合わせて32,000円分をもらうことができるため、申し込みは代理店からするのがお得です。

ドコモ光の販売代理店はいくつかありますが、中でもNNコミュニケーションズという代理店で30,000円のキャッシュバックが用意されています。



高額キャッシュバックはあっても受け取りには有料オプションサービスを付けることが条件という販売窓口もありますが、NNコミュニケーションズでは申し込みだけで特典を受けられます。

それに、NNコミュニケーションズからドコモ光を申し込んだ人のレビュー(1,500件以上)がサイト上に掲載されていることも信頼できる点です。

こちらの特典は、新規契約だけでなく転用や事業者変更の場合も対象になります。

キャッシュバックの振り込み時期は課金開始月の翌月末という早さも魅力です。

注意点は、サービスの利用開始から12ヵ月未満で解約した場合はキャッシュバック特典と同等額が請求されることです。
すぐに解約するつもりならともかく、1年以上は利用する前提なら問題ないでしょう。

詳細は代理店のサイトをチェックしてください⇒ドコモ光

 

GMO光アクセスの申し込み特典

2つのキャッシュバック特典が用意されています。

①申し込みで5,000円のキャッシュバック

申し込みをした人には5,000円キャッシュバックがあります。

新規契約と他社回線からの乗り換えのどちらも対象です。

②他社回線からの乗り換えで40,000円キャッシュバック

光回線をはじめADSL、ケーブルテレビ、モバイルWiFiといった他社のインターネット回線を中途解約して乗り換える場合で解約金が発生する人は、解約金の負担補助として一律40,000円のキャッシュバックがもらえます。

解約違約金や工事費残債、端末代の残債などの解約費用が発生することが特典を受ける条件です。

なお、①の特典とは併用できません。



まとめ

最後に重要な点をまとめます。

契約期間は、ドコモ光は2年で契約期間中に解約すると、戸建てタイプが5,500円、マンションタイプが4,180円の解約金がかかります。
GMO光アクセスは契約期間は3年となってますが、解約金はないため実質的に契約期間の縛りはありません。

Wi-Fiルーターはどちらも無料レンタルできますが、ドコモ光のプロバイダーをOCNインターネットにした場合は1年後にはルーターの返却は不要になり、GMO光アクセスは3年使えば返却不要です。

どちらも光コラボなので、フレッツ光や他社の光コラボからの乗り換えなら回線工事は不要です。

新規契約でも特典によりどちらも基本工事料が無料になりますが、GMO光アクセスの方は3年利用しないと自己負担額は無料になりません。
その代わり3年利用した後はドコモ光のように2年の契約期間に縛られず、いつでも無料で解約できます。

月額料金はGMO光アクセスの方が安いですが、ドコモ光はスマホとのセット割があるため、ドコモユーザーは家の光回線とスマホの合計月額料金ではドコモ光にした方が安くなるケースがあります。特に家族にドコモユーザーが多いほどお得です。

ドコモ光はNNコミュニケーションズという販売代理店から申し込むと30,000円のキャッシュバックがもらえます。

GMO光アクセスは申し込み特典で5,500円のキャッシュバックがあり、他社からの乗り換えで解約金が発生する場合は一律40,000円のキャッシュバックがもらえます。

以上より、どちらがおすすめかは以下のようになります。

ドコモ光がおすすめの人

  • スマホがドコモでセット割対象のプランを利用している
  • 家族にもドコモユーザーがいる
  • 2年契約でも構わない
  • Wi-Fi6対応ルーターを使いたい
  • 新規契約で利用期間は3年未満になるかもしれない

30,000円のキャッシュバックがある販売代理店のサイトはこちら⇒ドコモ光

GMO光アクセスがおすすめの人

  • 長期利用予定のため月額料金が安い方が良い
  • 2年の契約期間に縛られたくない
  • 最大速度が少しでも速いルーターを使いたい
  • スマホの契約先はドコモではない
  • 乗り換えにあたり他社の解約金が発生する

限定特典ページはこちら⇒シンプルに安い速いGMOとくとくBB光!