携帯キャリアのスマートフォンや格安SIMの大容量プランは料金が高いのが不満という人やWiMAXなどのポケットWi-Fi(モバイルWi-Fiルーター)は端末を持ち運ぶのが嫌という人におすすめなのが「レンタルSIM」というサービスです。
これなら低料金で大容量使うことができ、スマホなどに入れて使うので荷物が増えません。
レンタルSIMとは
レンタルSIMは、SIMカードのみをレンタルしてインターネットが利用できるサービスです。
モバイルWi-Fiルーターを貸し出すサービスを運営している業者がプランの一つとしてレンタルSIMを提供するケースが多いです。
借りたSIMカードをSIMフリーかSIMロック解除をしたスマートフォンやタブレット、SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターに入れて利用します。
1か月単位で利用できるため長期の契約期間に縛られることもなく、最初の1か月使用後は止めたくなったらいつでも解約金無しで解約ができます。
レンタルSIMのメリット
格安SIMやモバイルWiFiルーターと比べた場合のメリットを紹介します。
①100GBの大容量プランがある
MVNOの格安SIMは月間の容量が1GB〜数十GBまでのプランがほとんどですが、レンタルSIMは100GBの大容量のプランが用意されています。
しかも、月額料金は3,000円台からあるのでコスパは良いです。
スマホのギガ不足で悩んでいる人は注目のサービスといえます。
②SoftBankのメイン回線を使っている
格安SIMによってはランチタイムや夕方から夜にかけての回線が混み合う時間帯だと速度が大きく落ち込むことがあります。
MVNOは携帯キャリアの回線帯域の一部を借り受けてサブ回線で通信サービスを提供しているからです。
これに対してレンタルSIMではSoftBankのメイン回線のSIMを使うため、格安SIMに比べて混雑時でも速度の大幅な低下は起きにくいというメリットがあります。
③他に端末を持つ必要が無いことによるメリット
WiMAXなどのポケットWiFiも比較的低料金で大容量の通信ができますが、端末を外に持ち出す場合は荷物が一つ増えるというデメリットがあります。
小型の端末とはいえ少しでも荷物を少なくしたい人は気になるかもしれません。
その点、レンタルSIMなら普段持ち歩いているスマートフォンやタブレットにに入れて使うため荷物が増えません。
最近はデュアルSIM対応のスマホも増えているため、レンタルSIMとMVNOの安い通話SIMを組み合わせることで低コストで通話と大容量のデータ通信ができるスマートフォンが持てます。
また、モバイルWiFiルーターは硬い地面や床に落としたときに液晶画面が割れたり内部が故障するリスクがありますが、レンタルSIMならSIMカードが壊れる可能性はゼロではありませんがルーターに比べればリスクは低いです。
さらに、モバイルWiFiルーターの場合は補償オプションを付けてないと故障の場合は高額な機器損害金がかかり、紛失・盗難の場合は機器損害金に加えて中に入っているSIMカードの再発行手数料も支払うことになりますが、レンタルSIMなら仮にSIMを入れたスマホやタブレットごと無くしたとしても負担するのはSIMの再発行手数料の数千円で済みます。
このようにレンタルSIMはモバイルWiFiルーターのレンタルに比べて、荷物が増えない、故障・破損リスクが低い、損害金が少なくて済むといった3つのメリットがあるのです。
レンタルSIMのデメリット
ここからはレンタルSIMのデメリットも紹介します。
①テザリングができない機種もある
スマートフォンやタブレットをルータ代わりにして他の機器をインターネットに接続する「テザリング」は端末によって利用できるものとできないものがあります。
Androidスマートフォン・タブレットはテザリングが利用できますが、OSのバージョンによってや一部の機種では利用できないものがあります。
iPhone・iPadではテザリング(インターネット共有)は利用できません。
SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを持っていれば、それにSIMを入れて利用することができます。
テザリングが使えないと大容量の強みがあまり活かせません。
AppleユーザーでノートPCなどでも使いたい場合は、別途SIMフリーのモバイルWiFiルーターを用意する方法がありますが追加費用がかかるため、この際レンタルSIMは諦めてSIMとルーターがセットになったレンタルWiFiの方が良いかもしれません。
例えばこういうサービスがあります⇒縛りなしWiFi
②Wi-Fiテザリングはバッテリー消費量が多い
スマートフォンやタブレットでWi-Fiテザリング機能を使うとバッテリーの消費量が増えるため電池持ちは悪くなります。
特にバッテリーが内蔵型のスマートフォンでWi-Fiテザリングを頻繁に使う場合、充電する回数も増えるため端末の寿命にも影響してきます。
スマホはある程度の期間使ったら機種変更するつもりの人なら良いですが、できるだけ長く使いたいという人は注意が必要です。
ただ、Bluetoothテザリングを使えばバッテリー消費量を抑えることができます。
WiFiテザリングに比べて速度は遅くなり概ね1Mbpsくらいですが、快適とは言い難いですがWEBサイトを見たりSNSを利用するといった軽い用途ならなんとか使えます。
テザリングで親機のバッテリーを消耗させたくないなら、レンタルSIMではなくモバイルWi-Fiルーターを利用するのが良いです。
外出時に荷物が増えるのとバッテリーの消耗のどちらを避けたいかによるでしょう。
③身分証とクレジットカードが必要なところが多い
格安SIMなどでは通話機能があるSIMは身分証が必須ですが、データ通信のみのSIMでは身分証が不要なケースが多いです。
一方で、レンタルSIMはデータ通信だけですが申込み時に本人確認書類の画像のアップロードが必要になところが多いです。
支払い方法はクレジットカードのみのところがほとんどですが、中にはコンビニ払いにも対応しているサービスもあるため、選択肢は限られますがカードを持ってない人でも利用することはできます。
おすすめのレンタルSIM
以上のメリット・デメリットを理解した上でレンタルSIMを利用したい!という人におすすめのサービスを3つ紹介します。
➀どこよりもSIM
どこよりもWiFiというモバイルWiFiサービスを運営している会社が提供かしいしたレンタルSIMサービスです。
低料金で容量が10GBと20GBのプランがあるため、今使っているSIMの容量が少し足りない場合などに便利です。
支払い方法はクレジットカードのみです。
初期費用は初期登録費用3,000円です。SIMの発送料は無料です。
各プランの料金は次の通りです。
20GB:2,080円
こちらは1年契約なので、1年ごとにある更新月以外の月に解約すると解約金9,500円が発生します。
1年縛りでも構わないなら、10GB20GBのSIMを安く利用できます。
公式サイトはこちら⇒どこよりもSIM
②FUJI SIM(FUJI Wifi)
FUJI Wifi(フジWiFi)というレンタルWiFiサービスを提供している会社が新たに始めたプランが「FUJI SIM」です。
こちらでは契約期間の縛り無しで月ごとに料金を支払う「通常コース」のほか、最初に5,000円のデポジットを支払うことで月額料金が500円割引される「デポコミコース」があります。
12か月後にはデポジットは返金され、それ以後も割引された料金のまま利用できるため、1年以上使う予定ならデポコミコースの方がお得です。
その代わり、デポコミコースにして1年未満で解約すると支払ったデポジットは戻ってこないため、デポコミコースは実質的に解約金が5,000円で1年契約のサービスを利用するのと同じことです。
FUJI SIMの初期費用や月額料金、その他の費用は次のようになっています。
容量プランはSoftBank回線のSIMが10GB、20GB、50GB、100GBがあり、ドコモ回線とau回線のSIMは共に30GBと12GBがあり料金は同じです。
FUJI SIM | |
支払い方法 | クレジットカード atone(コンビニ払い) |
初期費用 | 契約事務手数料:3,000円 SIM送料:無料 |
SoftBank回線 月額料金 | |
10GB | 通常コース:1,480円 デポコミコース:980円 |
20GB | 通常コース:2,100円 デポコミコース:1,600円 |
50GB | 通常コース:2,900円 デポコミコース:2,400円 |
100GB | 通常コース:3,900円 デポコミコース:3,400円 |
ドコモ・au回線 月額料金 | |
30GB | 通常コース:2,600円 デポコミコース:2,100円 |
12GB | 通常コース:1,780円 デポコミコース:1,280円 |
SIM再発行手数料 | 4,000円 補償サービス加入の場合は2,000円 |
SIM補償サービス(月額) | 300円 |
使用量が契約プランの容量を超えた場合は月末まで速度が128kbpsになります。
以前はSoftBank回線のSIMのみでしたが、7月からドコモやauのSIMも扱うようになっており、山の方などでSoftBankが圏外の場所で使いたい人にも便利です。
ただしドコモとauはMVNO回線となっています。
支払い方法はクレジットカードのほかコンビニ支払いができるatone(アトネ)にも対応しているため、カードを持ってない人でも利用できます。
公式サイトを見てみる⇒【FUJI SIM】
③ファストSIM・WiFi
月間容量100GBのSIMかWiFiルーターのどちらかを選べるレンタルサービスです。
支払い方法はクレジットカードのみです。
SIMプランは初期費用の事務処理手数料が3,980円で、月額料金は3,380円ですが、
今ならキャンペーンにより、事務処理手数料が1,980円、月額料金が3,080円で利用できます。
月額3,080円で100GBというのは他のサービスより安くコスパが良いです。
キャンペーン期間は2021年3月末までとなっています。
キャンペーンの適用を受けるには、申し込み時に割引クーポンコードを入力する必要があり、クーポンコードは公式サイトに記載されています。
公式サイトを確認する⇒ファストSIM・WiFi