
モバイルWiFiで100ギガでも足りない場合はどうしたら良いの?

月間で100ギガより多く使えるサービスがありますよ。
モバイルWiFiサービスは通信容量が月間100GBまでのところが多いですが、中には月間200GB以上のサービスや一定の制約はあるものの容量無制限のサービスもあるため、100GBでも足りないという人にはこうしたサービスが最適です。
今回は月間の通信量が100GBより多く使えるモバイルWiFiサービスを比較します。
超大容量で利用できるポケットWiFiを探している人はチェックしてみてください。
月間容量が100GBより多く使えるモバイルWiFi
比較するのは下記の3サービスです。
- モバイルWiFiの代表格「WiMAX(ワイマックス)
- ソフトバンク回線が利用できる「ギアWiFi」
- クラウドSIMを使う「大容量WiFi」
WiMAXは、KDDIのグループ会社であるUQコミュニケーションズが管理しているWiMAX2+という独自の回線を使ってインターネットを利用するサービスです。現在は最新サービスの「WiMAX+5G」になっており、WiMAX2+回線のほかauの4Gや5Gの回線も利用できるようになっています。
なお、〇〇WiMAXという名称で様々なプロバイダーからWiMAXが販売されていますが、回線自体は同じものなので速度などの通信品質に違いはありません。
違っているのは各プロバイダーで設定している契約期間や月額料金、特典などですが、ここでは総費用が安くて人気がある「GMOとくとくBB」が販売するWiMAXを比較対象とします。
ギアWiFiは端末にソフトバンクのSIMカードを入れて使うレンタルWiFiです。ソフトバンク回線も全国のほとんどのエリアで利用できます。こちらにも契約期間の縛りが無いプランも用意されています。
大容量Wi-Fiは「クラウドSIM」を採用した端末を使うレンタルWiFiです。
クラウドSIMは、これまでのように端末にSIMカードを入れて通信するのではなく、クラウドサーバーにある装置に複数の通信キャリアのSIMが差し込んであり、利用者の場所に応じて最適なキャリアのSIMを自動で選択して通信する仕組みです。
大容量WiFiではauとソフトバンクの回線に対応しています。
各サービスの条件比較表
各サービスのチェックポイントを比較表にまとめました。
WiMAXの月額料金はGMOとくとくBBの「ギガ放題プラス」プランの料金です。
料金は全て税込です。
WiMAX | ギアWiFi |
大容量WiFi |
|
SIMタイプ | 物理SIM | 物理SIM | クラウドSIM |
回線 | WiMAX2+ 4G LTE(au) 5G(au) |
4G LTE (SoftBank) |
4G LTE (SoftBank au) |
月間容量 | スタンダードモード:無制限
プラスエリアモード:月間15GB |
300GB |
200GB 300GB 400GB 500GB |
契約期間 | 無し | 1年 1か月 |
2年 |
初期費用 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
月額料金 | 1~2か月目まで 1,474円 3~35か月目まで 3,784円 37か月目位以降 4,444円 |
縛りなし 4,268円 |
200ギガ 3,900円 300ギガ 4,900円 400ギガ 5,900円 500ギガ 6,900円 |
中途解約金 | 0円 | 0円 | 24か月目まで:月額料金1か月分 25か月目以降:0円 |
端末交換代 | 21,780円 | 20,000円 | 19,800円 |
端末補償オプション料(月額) | 330円(故障のみ) 500円(水濡れ含む) |
220円 | 300円(故障・破損) 500円(紛失・盗難含む) |
端末機種 | X11 L12 |
304ZT 501HW |
U3 G3 |
以下で各条件を詳しく見ていきます。
使用回線と通信容量
WiMAXで使用する回線は、独自回線のWiMAX2+、auの4G LTE、5Gの3つです。
スタンダードモードとプラスエリアモードがあり、プラスエリアモードの方がより広いエリアをカバーしているため、スタンダードモードが圏外になるような場所で役立ちますが、このプラスエリアモードには注意点があり、それは後で解説します。
ギアWiFiはSoftBankの4G LTE回線を利用します。Softbank回線も全国のほとんどのエリアで利用でき、MVNOではないキャリア本回線のSIMを使うので速度面も安心です。
大容量WiFiはSoftBankとauの回線に対応していますが、クラウドSIMは回線を自動選択するため自分で選ぶことはできません。
クラウドSIMのモバイルWiFiはSoftBank回線に繋がることが多いようです。
SoftBank回線はWiMAX回線より使えるエリアが広いというメリットがありますが、山奥などではSoftBankが圏外でドコモやauの電波がかろうじて届くといった場所もあります。そういう場所でも使うならau回線も使えるクラウドSIMに強みがあります。
WiMAXの使える容量
WiMAXのギガ放題プランは月間容量は無制限となっています。
ただし、一定期間内に大量の通信を行うと混雑する時間帯の通信速度が制限されることがあるという条件付きなので、極端な使い方はしない方が良いでしょう。
WiMAXにはもう一つ注意点があり、プラスエリアモードで15GB使うとその月の速度は月末まで128kbpsに低速化します。
128kbpsでは遅すぎて使い物にならなくなるため、ハイスピードプラスエリアモードでは月間15GBを超えないように気を付けて利用する必要があります。
通信量の管理がしっかりできるなら問題ないですが、プラスエリアモードで15GB以上使いたい場合には不便です。
ギアWiFiの使える容量
月間容量300GBのプランがあります。
ソフトバンク回線でこの容量を使えます。
大容量WiFiの使える容量
大容量のプランは200GB・300GB・400GB・500GBがあります。
サービス名だけあって大容量のプランが豊富に用意されており、400GBや500GBのプランもあります。
この他に0GB・50GB・100GBのプランもあり、プラン変更料1,100円を支払うことで契約期間中でも容量プランを変えられるため、当初思ってたより容量を使わなくなったという事態になっても安心です。
0GBのプランは契約して半年後から利用でき、契約期間中に使わない月がある場合に0GBプランに変更しておくと低コストで契約を維持できます。
初期費用・月額料金・支払い方法
ここでは各サービスの費用について解説します。
初期費用
初期費用は契約事務手数料の3,300円ですが、大容量WiFiの請求書後払いの場合だけは5,500円です。
いずれも端末の送料は無料です。
月額料金
月額料金と2年(25か月分)利用した場合の総費用をまとめるとこうなります。
WiMAX | ギアWiFi |
大容量WiFi |
|
契約事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
使える容量 | 無制限 | 月間300GB | 200GB 300GB 400GB 500GB |
月額料金 | 1~2か月目まで 1,474円 3~35か月目まで 3,784円 37か月目位以降 4,444円 |
4,268円 | 200GB 3,900円 300GB 4,900円 400GB 5,900円 500GB 6,900円 |
2年総費用 | 92,060円 | 102,432円 | 300GB 120,900円 |
初月の月額料金は日割り計算となり、利用開始日によって初月の料金は変わってくるため、ここでは日割り分は除外しています。実際の2年総費用は上記の金額に初月の日割り分が加算されます。
GMOとくとくBBのWiMAXは、特典でもらえる25,500円のキャッシュバックの分を差し引いて総費用を算出しました。
GMOとくとくBBは、これまで3年契約だったので2年での中途解約だと高額な解約金がかかかったのですが、2022年7月1日から条件が変更され契約期間が2年で2年以内の解約の場合の解約金は1,100円となり契約期間による縛りはほとんどなくなっています。
キャッシュバック付きの限定特典ページはこちらです⇒GMOとくとくBB
ギアWiFiと大容量WiFiの300GBのプランでは、月額料金や2年総費用はギアWiFiの方が安いです。
支払い方法
GMOとくとくBBのWiMAXの支払い方法はクレジットカードのみです。
他のWiMAXプロバイダーには口座振替に対応しているところもありますが数は少ないです。
口座振替対応のプロバイダーでおすすめなのはこちらです⇒BIGLOBE WiMAX+5G
ギアWiFiはクレジットカードのほかAmazon Payにも対応していますが、Amazon Payはアマゾンのアカウントに登録されたクレジットカード決済されるためクレカが必要になります。
大容量WiFiは請求書での後払いにも対応しているため、自宅に郵送される請求書を使ってコンビニや郵便局、銀行で支払えるほか、ゆうちょPayやLINE Payなどのスマホ決済アプリでも支払うことができます。
クレジットカードを持ってない人は大容量WiFiに注目です。
公式サイトはこちら⇒大容量WiFi
契約期間と中途解約時の解約金
ここでは契約期間と契約期間に解約した場合は解約金(解約違約金)を比較します。
WiMAX | ギアWiFi |
大容量WiFi |
縛り無し | 縛り無し |
2年契約 |
0円 | 0円 | 月額料金1か月分 |
GMOとくとくBBのWiMAXは解約時の違約金は無くなったため、契約期間は実質無しになりました。
ギアWiFiも契約期間の縛り無しで利用できます。
大容量WiFiは最低利用期間が2年のため25か月目以降は無料で解約できますが、24か月以内の解約は解約違約金がかかり月額料金1か月分を支払うことになります。
端末交換代と補償オプション料
利用中に端末を破損させたり無くしたりして交換が必要になった場合の交換代(機器損害金)とオプションで利用できる補償サービスの月額料金の比較です。
WiMAX | ギアWiFi |
大容量WiFi |
|
端末交換代 | 21,780円 | 20,000円 | 19,800円 |
端末補償オプション料 (月額) |
330円(破損) 550円(水没) |
440円(破損・水没) | 300円(破損) 500円(紛失・盗難) |
端末交換代(機器損害金)は補償オプションを付けずに利用して交換することになった場合の負担費用です。
ギアWiFiは補償サービスを付けておくと紛失の場合は損害金は半額免除されて10,000円になります。
大容量WiFiは月額500円の補償オプションなら端末の紛失や盗難時も補償対象になります。
バッテリー劣化の場合、300円の補償オプションでは6,000円、500円の補償オプションでは3,000円で交換してもらえます。
ここで紹介しているサービスは全て端末代は無料ですが、WiMAX以外は端末がレンタルのため解約したら返却する必要があり、返却しない場合は機器損害金と同額を支払うことになります。
端末の機種比較
WiMAXの端末は複数の機種から選択することができますが、ここではモバイルルーターの新機種X11を比較対象とします。
ギアWiFiは複数の機種が用意されており、300GBのプランは304ZTか501HW、中速で無制限のプランは801ZTを使用しますが、ここでは代表して304ZTを比較対象とします。
大容量WiFiはU3とG3の2機種用意されていますが、ここでは新モデルU3のスペックを記載します。
WiMAX | ギアWiFi |
大容量WiFi |
|
端末機種 | X11 | 304ZT | U3 |
最大速度 | 下り2.7Gbps 上り183Mbps |
下り 187.5Mbps 上り 37.5Mbps |
下り150Mbps 上り50Mbps |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 2,700mAh | 3,000mAh |
連続通信時間 | ノーマル::8.1時間 エコ:9.5時間 |
約9時間 | 12時間 |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)
IEEE802.11a/n/ac/ax(5GHz帯) |
IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)
IEEE802.11a/n/ac(5GHz帯) |
IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯) |
接続方法 | Wi-Fi USB LAN(クレードル使用時) |
Wi-Fi USB |
Wi-Fi |
同時接続台数 | Wi-Fi 16台 USB又はLAN 1台 |
Wi-Fi 14台 USB 1台 |
10台 |
USBポート | USB3.0 タイプC |
USB2.0 microUSB タイプB |
USB2.0 タイプC |
ディスプレイ | 有り 2.4インチ |
有り 2.4インチ |
無し |
下りの最大速度は5G回線に対応するWiMAXのX11がかなり高速です。
これは理論上の最大値なので実際に出る速度は使用場所の電波の強さ次第ですが、5エリアで使いたい人には魅力があります。
Wi-Fi接続時の周波数はX11と304ZTは5GHzも使えますが、U3は2.4GHzにしか対応していません。

5GHzのWiFiって必要なの?

人によっては5GHzが使えた方が良い場合もあります。
理論上は2.4GHz帯より5GHz帯の方が高速ですが速度測定の数値が少し上がっても体感では違いはほとんどわからないため、速度にこだわりがなければ2.4GHz帯だけでも十分です。実際、2.4GHz帯のWiFiのみに対応しているクラウドWiFiが人気化していることから5GHz帯のWiFiは多くの人には無くても問題ないことがわかります。
ただ、速度が重要な用途で使うためWi-Fi通信の速度を速くしたいなら5GHz帯が使えた方が良いです。
また、Wi-Fiと同じ2.4GHz帯の周波数を使っている電子レンジを作動させているときに電波干渉が起こり2.4GHz帯のWiFiが途切れることがあるため、キッチンの近くで使うことが多くレンジ作動中に通信が途切れると困るという場合には5GHz帯のWiFiが役立ちます。
X11と304ZTはWi-FiのほかにUSBケーブルでPCと有線通信ができるため、有線でパソコンとつなげて使いたい場合はWiMAXかギアWiFiが良いでしょう。WiMAXのX11は別売りのクレードルを使えばLANケーブルでもPCと接続できます。
Wi-Fiの最大同時接続台数は、X11は16台、304ZTは14台、U3は10台となっています。ほとんどの人は10台もあれば十分でしょう。
USBポートの形状は304ZTはマイクロUSBタイプB、X11とU3はタイプCです。
U3だけはディスプレイが付いておらず本体の表面にある4つのランプで電波強度やバッテリー残量を確認するようになっています。
データ通信量はルーターに接続したスマホやPCのブラウザで管理画面にアクセスしてそこで確認できます。
これ以外の機種はディスプレイで各種情報を確認することができます。
まとめ
WiMAXは容量無制限で使うことができ、端末は性能が高く機能も豊富です。
人気度が高く利用者が多い点も安心できるポイントです。
端末代は有料ですが、高額キャッシュバックで全額をカバーできます。
GMOとくとくBBは、キャッシュバック付きの専用申し込みページがあるので注意してください。
こちらのページです⇒GMOとくとくBB
山間部などでWiMAXの電波が届きにくい場所に住んでいるなら、携帯キャリアの4G回線を使うサービスが良いです。
ギアWiFiは月間300GB使えるプランがあり、契約期間の縛りが無いのが魅力です。
公式サイトはこちら⇒ギアWiFi
大容量WiFiは200GBから500GBまでのプランがあります。
プラン変更料1,100円を支払えば容量プランを変えることができるのも特徴で、0GB・50GB・100GBのプランもあるため、途中からあまり使わなくなった場合に安心です。
最低利用期間が2年間なので25か月目以降はいつでも無料で解約できます。
公式サイト⇒大容量WiFi