現在はカフェやファーストフード店、コンビニなどの店をはじめホテルなどの宿泊施設、鉄道駅、公共施設など、様々な場所に無料で使えるフリーWi-Fiスポットが増えており、外出先で自分の携帯電話の回線を使わなくてもインターネットを利用しやすくなっています。
ただ、フリーWiFiは通信が暗号化されていない場合が多くセキュリティ面で注意が必要です。
暗号化されていないWiFiネットワークは通信が他人に傍受されてしまう可能性があるため、外出先のWiFiを使ってセキュリティが必要な通信を行う場合は対策は取っておくべきです。
それでは外出先でWi-Fiスポットを安全に利用するにはどうしたらいいのでしょうか?
暗号化されたWiFiサービスを使う
一つの方法は有料のWiFiサービスを使うことです。
有料WiFiは無線通信が暗号化されていることが多いため安心して使うことができます。
Wi2 300
日本で最大規模の公衆無線LANサービス「Wi2 300」というのがあります。
アクセスポイントは全国6万か所もあるそうですが、確かにカフェなどでWiFiを使うときに接続先のSSIDでWi2の名称を見かけることも多いです。
こちらは月額制やその都度払いのワンタイム制のどちらかで利用できる有料WiFiで、通信はWPA2方式で暗号化されています。
月額では362円なので外出先でよくWiFiを利用するヘビーユーザーなら利用価値があるのではないでしょうか。
ただ、暗号化されているSSIDとされていないSSIDがあるようなので、SSIDの後に(WPA2)の表示がある方に接続するようにしましょう。
Secured Wi-Fi
NTT BPが提供する「Secured Wi-Fi」というWiFiサービスはその名前の通りセキュリティが重視されておりWPA2で暗号化されています。
アクセスポイントはカフェチェーン店やコンビニ、デパート、駅、空港など全国にあります。
Secured Wi-Fiは格安SIMのOCNモバイルONEやU-mobile、BIGLOBEモバイルのユーザーが無料で使えるサービスのため、使いたい場合はこれらのSIMを契約する必要があります。
携帯キャリアから格安SIMに乗り換える予定だったり、今使っている格安SIMから別のところへ乗り換えたいと思っていて外出先でWiFiをよく使う人は、上記の3社のSIMを検討してみてはいかがでしょうか。
VPNを使う
VPN(Virtual Private Network)は、その名前の通りインターネット回線に専用線を使ったプライベートなネットワークを仮想的に作れるというものです。
VPNは企業の社内ネットワークを低コストで構築するために使われていますが、個人が公衆無線LANのWiFi接続を安全に使うためにも利用されています。
暗号化されていないWiFiスポットでもVPNを使うことで通信内容を覗き見られることを防ぐことができます。
ネットワークの構築というと何か難しそうに思われるかもしれませんが、パソコン用やスマートフォン用に有料・無料のVPNサービスが数多く提供されており、専用アプリケーションをインストールして簡単な設定をするだけで簡単に利用できます。
無料で利用できるVPNサービスもありますが信頼性を重視するなら有料VPNを選ぶ方がおすすめです。
モバイルWiFiルーターを持ち歩く
外出先でインターネットを使うことが目的なら何も公衆無線LANのWiFiにこだわらなくても良いはずです。
情報セキュリティを重視していて、ある程度の費用をかけるのは仕方ないと割り切れるなら、外出先でインターネットを使うときは自分のモバイルWiFiルーターを使うのが確実です。
スマートフォンのSIMのデータ容量を節約したいから無料WiFiを使うという人もいるかもしれませんが、そんな場合はスマホのデータ通信の容量を小さいものに変更してインターネットは主にモバイルWiFiルーターで利用するというスタイルに変更するのも良いと思います。
なぜならモバイルWiFiルーターの方が携帯キャリアのや格安SIMのデータ通信プランよりもコストパフォーマンスが良い場合があるからです。つまり料金のわりに使える容量が多いのです。
特にモバイルWiFiルーターの代表格といえるWiMAXは高速で大容量が使えるので、自宅の固定回線の代わりとしても使えるため、自宅回線と外出時に使うネット回線を一本化することも可能です。そうすれば、これまでよりトータルの通信費は低く抑えられるのではないでしょうか。
まとめ
フリーWiFiはタダでインターネットが使えるので一見お得なサービスに見えますが、リスクもあることを理解してください。
情報セキュリティを重視するなら、暗号化された有料WiFiやVPNの利用を検討しましょう。
公衆無線LANのWiFi接続サービスにこだわらずに自分のモバイルWiFiルーターを用意して出先でインターネットを使う方法もあります。