レンタルWiFiの「SPACE Wi-Fi(スペースWiFi)」は、端末を購入するタイプの通常のWiMAXと比べて料金が安いのか高いのかを調べました。
WiMAX2+のプロバイダーはたくさんありますが、ここでは費用の安さで人気の高いGMOとくとくBBの月額割引キャンペーンの料金を比較対象とします。
なお、スペースWiFiはWiMAX回線とソフトバンク回線の端末があり、どちらかが届けられますが、ここではWiMAX端末を使う場合と仮定します。
GMOとくとくBBとSPACE Wi-Fiの比較
GMOとくとくBBの契約期間は3年間なので、ここでは3年間使用した場合のスペースWiFiとの費用比較をします。
料金・費用の比較
GMOとくとくBB | SPACE Wi-Fi | |
①契約事務手数料 | 3,300円 | 無料 |
②1~2か月目まで | 2,849円 | 4,048円 |
③3か月目~24か月目まで | 3,678円 | |
④25か月目以降 | 4,688円 | |
⑤キャッシュバック | 6,000円 | 無し |
1年総費用 | 61,705円 | 52,624円 |
2年総費用 | 101,901円 | 101,200円 |
3年総費用 | 147,707円 | 149,776円 |
➀契約事務手数料は、GMOとくとくBBは3,300円かかりますがスペースWiFiは無料です。
②どちらのサービスも利用開始月の月額料金は日割りとなり、利用開始日によって初月料金は変わるため、日割り分は省略して総費用を計算しています。
GMOとくとくBBは利用開始月の翌月2か月目までや24か月目までは割引料金になっており、3年目から通常料金の4,688円になります。
スペースWiFiは値引きはなく最初からずっと同じ金額です。
⑤GMOとくとくBBの月額割引キャンペーンでは6,000円のキャッシュバックがもらえます。
総費用の計算式は下記のとおりです。
総費用=契約事務手数料+各年分の月額料金+中途解約の場合は解約金ーキャッシュバック
GMOとくとくBBで中途解約する場合の解約金は次のようになっています。
解約時期 | 解約金 |
1~12か月目まで | 20900円 |
13~24か月目まで | 15400円 |
25か月目以降 | 10450円 |
更新月 | 0円 |
この結果、1年から3年まで総費用ではスペースWiFiの方が安いという結果になりました。
WiMAXは1年や2年だけ利用して解約した場合、中途解約になり解約金が発生しますが、スペースWiFiは月単位契約なので解約違約金がないです。この点が総費用の違いに現れています。
3年利用の場合は、スペースWiFiの方が25か月目以降の月額料金は安いことが影響しています。
また、GMOとくとくBBのキャッシュバックが受け取れるのは利用開始後12か月目以降になるため最低でも1年は使う必要があります。もし1年未満で解約すると解約違約金の支払いに加えてキャッシュバックも受け取れず2重の損失になります。
端末が故障・紛失した場合
スペースWiFiは端末がレンタルなので、故障や紛失があった場合は弁償金がかかります。
弁償金は通常44,000円ですが、月額550円の端末補償サービスが用意されており、これに加入すると減額されて11,000円になります。
補償サービスを利用した場合、補償料は3年分で20,350円となり費用はさらに増え、端末を無くした場合は中に入っているSIMカードも無くなるため、これの再発行手数料3,300円も別途かかります。
GMOとくとくBBのWiMAXは端末を購入するので自分のものになりますが、利用中に故障した場合は修理費(5,500円~)がかかり、修理不可で交換することになれば端末代(20,900円)を負担することになります。
こちらも端末補償サービスがあり、故障修理のみだと月額330円、水濡れ故障にも対応したものだと月額550円となっています。
購入型のWiMAXであっても、故障したら修理費用が発生し、修理不可能や端末紛失の場合は代わりの端末代がかかるため、レンタルの場合の弁償金より金額が低いですが費用負担が発生するのは同じです。
費用以外のスペースWiFiの注意点
端末は旧モデル
GMOとくとくBBのWiMAXは最新機種のWX06を使えますが、スペースWiFiのWiMAX端末はW05という旧機種です。
新機種には新しい機能が追加されているなどのメリットがありますが、旧機種でも機能面で違いはあってもインターネットを利用する目的は十分果たせるので問題は無いと思います。
ソフトバンク回線になる可能性もある
スペースWiFiはWiMAX回線とソフトバンク回線の端末が用意されており、自宅住所がどちらか片方しか対応エリアになっていない場合以外は、申し込み時にはユーザーが選択できないようになっています。その時の在庫状況に応じてどちらかの端末が発送されます。
このため、場合によってはWiMAXではなくソフトバンク回線の端末を使うことになる可能性もあります。
ただ、ソフトバンク回線でも速度や繋がりやすさはWiMAXと遜色ないためインターネットを利用する分には問題ありません。
まとめ
スペースWiFiは1か月単位で利用でき、契約期間に縛られないことが大きな魅力です。
長期の契約期間がないため1年や2年だけ利用して解約しても解約金が発生せず、その結果、通常のWiMAXを利用した場合より総費用を安くできます。
このため、モバイルWiFiを使いたいけど長期間使い続けるかわからないという人に向いています。
端末がレンタルのため故障や紛失が無いように大事に扱う必要があり、端末補償サービスを利用すれば安心して使えますが月々の費用は少し増えます。
一方、WiMAXは総費用は少し高めですが、最新端末を使うことができ、端末はレンタルではなく端末代も無料なのがメリットです。端末は借り物ではなく自分の物にしたい場合はこちらが良いでしょう。モバイル端末のほかにコンセントに差して使うホームルーターも選べることも違いです。
また、スペースWiFiは在庫次第ではソフトバンク回線用の端末が送られてくる可能性もありますが、通常のWiMAXなら確実にWiMAXのサービスを利用できます。
以上から、各サービスをお勧めする人は以下のようになります。
スペースWiFi
- 長い契約期間にしばられたくない
- 借り物の端末を大事に扱える
- 端末は旧モデルでもかまわない
- 回線はソフトバンクでもかまわない
スペースWiFiの詳細はこちら⇒SPACE Wi-Fi
WiMAX GMOとくとくBB
- 最低でも1年以上利用する予定
- WiMAXの最新端末を使いたい
- 端末は自分の物にしたい
詳細はこちら⇒GMOとくとくBB 月額割引キャンペーン