レンタルWiFiの「SPACE Wi-Fi(スペースWiFi)」は、端末を購入するタイプの通常のWiMAXと比べて料金が安いのか高いのかを調べました。
WiMAXのプロバイダーはたくさんありますが、ここでは費用の安さで人気の高いGMOとくとくBBのキャッシュバックプランとスペースWiFiを比較します。
なお、スペースWiFiはWiMAX回線とソフトバンク回線の端末があり、どちらかが届けられますが、ここではWiMAX端末を使う場合と仮定します。
GMOとくとくBBとSPACE Wi-Fiの比較
GMOとくとくBBのWiMAXは、他のWiMAXプロバイダーと比べて月額料金は最安ではないのですが、高額なキャッシュバックキャンペーンが用意されており、キャッシュバックによる値引き分を含めると総費用が安くなるという形になっています。現時点で費用の安さではここが一番です。
GMOとくとくBBの契約期間は3年間なので、ここでは3年間使用した場合のスペースWiFiとの費用比較をします。
3年間の費用比較
表内の料金はすべて税抜き表示です。
GMOとくとくBB | SPACE Wi-Fi | |
①契約事務手数料 | 3,000円 | 無料 |
②利用開始月の料金※1 | 3,609円の日割り | 3,680円の日割り |
③1~2か月目まで | 3,609円 | 3,680円 |
④3か月目~37か月目まで | 4,263円 | 3,680円 |
合計 | 163,032円 | 139,840円 |
⑤キャッシュバック | -34,700円 | 無し |
3年間の負担費用 | 128,332円 |
139,840円 |
※1 利用開始月は月初から利用開始したと仮定し料金はひと月分で計算。
➀契約事務手数料は、GMOとくとくBBは3,000円かかりますがスペースWiFiは無料です。
②利用開始月の月額料金は、どちらも端末が発送された月は1か月目料金の日割りとなります。ここではわかりやすくするために月の初日から利用したと仮定して初月料金は1か月分かかったことにして計算しています。
③利用開始月以降の月額料金は、GMOとくとくBBは利用開始月の翌月2か月目まで値引きされており、1~2か月目までが月額3,609円ですが、スペースWiFiは値引きはなく最初からずっと3,680円です。
④3か月目以降からGMOとくとくBBは通常料金の4,263円に戻り、以降契約期間中はずっとこの料金です。
⑤GMOとくとくBBの方は、契約事務手数料+3年分の月額料金の合計からキャッシュバックキャンペーンでもらえるお金の分を差し引きます。
3年間の負担費用はGMOとくとくBBの契約更新月である37か月目までとしました。
3年間の負担費用の差はGMOとくとくBBの方がスペースWiFiより安いという結果になりました。
なお、GMOとくとくBBのキャッシュバック額はよく変更されるため、申し込み時期によって負担費用も多少違ってきます。
中途解約する場合
契約期間の3年以内に解約することになった場合、GMOとくとくBBは下記の解約違約金がかかります。
- 1ヶ月目〜12ヶ月目まで 19,000円(税抜)
- 13ヶ月目〜24ヶ月目まで 14,000円(税抜)
- 25ヶ月目以降 9,500円(税抜)
3年の契約期間満了後は、満了月の翌月の契約更新月やその後3年ごとにある更新月に解約すれば違約金はかかりませんが、それ以外の月に解約すると9,500円の解約違約金が発生します。
それに対してスペースWiFiは月単位契約なので解約違約金はなく、かかる費用はその月の月額料金だけです。
このため、もし2年以内で中途解約して解約違約金を支払うことになった場合はGMOとくとくBBのキャッシュバックキャンペーンは高くつきます。
また、とくとくBBのキャッシュバックが受け取れるのは利用開始後12か月目以降になるため最低でも1年は使う必要があります。もし1年未満で解約すると解約違約金の支払いに加えてキャッシュバックも受け取れず2重の損失になります。
端末が故障・紛失した場合
スペースWiFiは端末がレンタルなので、故障や紛失があった場合は弁償金がかかります。
弁償金は通常40,000円ですが、月額500円の端末補償サービスが用意されており、これに加入すると減額されて10,000円になります。
補償サービスを利用した場合、補償料は3年分で18,000円となり費用はさらに増え、端末を無くした場合は中に入っているSIMカードも無くなるため、これの再発行手数料3,000円も別途かかります。
GMOとくとくBBのWiMAXは端末を購入するので自分のものになりますが、利用中に故障した場合は修理費(5,000円~)がかかり、修理不可で交換することになれば端末代(19,000~20,000円)を負担することになります。
こちらも端末補償サービスがあり、故障修理のみだと月額300円、水濡れ故障にも対応したものだと月額500円となっています。
購入型のWiMAXであっても、故障したら修理費用が発生し、修理不可能や端末紛失の場合は代わりの端末代がかかるため、レンタルの場合の弁償金より金額が低いですが費用負担が発生するのは同じです。
費用以外のスペースWiFiの注意点
端末は旧モデル
GMOとくとくBBのWiMAXは最新機種のW06を使えますが、スペースWiFiのWiMAX端末はW05という旧機種です。
新機種には新しい機能が追加されているなどのメリットがありますが、旧機種でも機能面で違いはあってもインターネットを利用する目的は十分果たせるので問題は無いと思います。
ソフトバンク回線になる可能性もある
スペースWiFiはWiMAX回線とソフトバンク回線の端末が用意されており、自宅住所がどちらか片方しか対応エリアになっていない場合以外は、申し込み時にはユーザーが選択できないようになっています。その時の在庫状況に応じてどちらかの端末が発送されます。
このため、場合によってはWiMAXではなくソフトバンク回線の端末を使うことになる可能性もあります。
ただ、ソフトバンク回線でも速度や繋がりやすさはWiMAXと遜色ないためインターネットを利用する分には問題ありません。
まとめ
3年間の総費用ではGMOとくとくBBのキャッシュバックキャンペーンの方が安いです。
ただし、キャッシュバックを受け取りそびれた場合や1年以内で解約した場合は逆に高くつきます。
スペースWiFiは契約期間に縛られないことが大きな魅力なので、WiMAXのように3年間も使い続けるかわからない人に向いています。
端末がレンタルのため故障や紛失が無いように大事に扱う必要があり、端末補償サービスを利用すれば安心して使えますが月々の費用は少し増えます。
以上から、各サービスをお勧めする人は以下のようになります。
WiMAX GMOとくとくBB キャッシュバックキャンペーン
- 12か月後のキャッシュバック手続きを忘れないようにできる
- WiMAXの最新端末を使いたい
- 端末は自分の物にしたい
詳細はこちら⇒GMOとくとくBBの最新キャッシュバック
SPACE Wi-Fi
- 長い契約期間にしばられたくない
- 借り物の端末を大事に扱える
- 端末は旧モデルでもかまわない
- 回線はソフトバンクでもかまわない
スペースWiFiの詳細はこちら⇒SPACE Wi-Fi