ソフトバンクのサブブランドのY!mobile(ワイモバイル)から「Pocket WiFi」というモバイルWiFiルーターとそれを使うデータ通信プランが提供されています。
一方、レンタルWiFiの「SPACE Wi-Fi(スペースWiFi)」には、WiMAX回線のほかにソフトバンク回線のモバイルWiFiルーターも用意されており、こちらの端末をレンタルすればソフトバンクの4G LTE回線を使ってインターネットが利用できます。(ただし基本的に端末は選択できないのでWiMAXの端末を使うことになる場合もあります。)
今回はスペースWiFiとPocket WiFiの違いを比較してみます。
端末の違い
スペースWiFiの端末は801ZT。
レンタルなので端末代はかかりません。
ワイモバイルのPocket WiFiプラン2(ベーシック)の端末は803ZTと801HW。
購入になるため機種ごとに以下の端末代がかかります。
803ZT:21,384円
801HW :10,584円 |
端末代金は契約時に1活払いのほか36回払いも選択できます。
月額料金(税抜)と契約期間
スペースWiFiは、月額3,680円で1か月単位で利用でき、契約解除料はかかりません。
Pocke WiFiは、以前は3年契約でしたが新しく始まったPocket WiFiプラン2(ベーシック)では契約期間はなく契約解除料もありません。
通常月額料金3,696円で通信量が7GBまでですが、これにアドバンスオプション(月額684円)を付けることで月間通信量が無制限になります。合計月額費用は4,380円です。
アドバンスオプション料は初月は無料です。
ワイモバイルは、家族割引サービス(最大9回線まで)を適用すれば2回線目以降の基本料金が月々500円割引されるため、例えば家族二人もワイモバイルのユーザーなら1,000円割引され、その分を含めると実質的には3,380円で使えることになります。
使える通信量と通信制限
スペースWiFiは1日2GBを超えると当日に制限がかかるため、月に60GB程度は高速のまま使える計算になります。
Pocke WiFiは月額データ量7GBを超えると128Kbpsの低速モードになりますが、上で書いたように月額684円追加して「アドバンスオプション」を利用すると7GBを超えてもアドバンスモードを使うことで高速通信のまま使えます。
このため実質的には無制限プランにできるわけですが、直近3日間のデータ通信量による速度制限はあり、3日で10GBを超えると当日18時から翌日1時まで通信制限がかかります。
このため高速のまま使える容量は月間100GB程度となります。
ワイモバイルの方が1日の使用量が大きくなった場合では融通が利き、計算上は月間で使える量もやや多いです。
ただ、アドバンスモードが使えるエリアが都市部中心のため、対応エリア外でポケットWiFiを使う場合はメリットになりません。使う場所が対応しているかを事前に確認をしておきましょう。
その他費用の違い
初期費用
スペースWiFiは、契約事務手数料は無しで、端末の送料も無料です。
解約した後に端末を返送する際の送料はユーザー負担で、参考として郵便局のレターパックライトだと370円です。
ワイモバイルは、契約事務手数料が3,000円で、オンラインストアの端末送料は無料です。
端末弁償金と補償オプション料
スペースWiFiは、端末が故障・紛失の場合は弁償金として40,000円かかり、月額500円の補償サービスに加入すると10,000円で済みますが、月額費用は3,980円(税抜)となります。
また、端末を紛失した場合は中に入っているSIMカードの再発行手数料3,000円もかかります。
Y!mobileは、故障や紛失があった場合は新規の端末代がかかりますが、月額500円の端末補償サービスも用意されています。
これに加入した場合の費用負担は以下のようになってます。
・メーカー保証期間後の自然故障⇒無料で修理対応
・外装破損の場合⇒最大1,500円で外装交換対応 ・水濡れ・全損⇒5,000円で修理対応か同一機種・指定機種を会員価格で購入 ・紛失・盗難⇒同一機種・指定機種を会員価格で購入 |
端末補償を付けても自然故障以外は費用負担が発生する点は注意すべきでしょう。
故障・紛失時に費用負担が発生するのは両サービスで同じですが、補償サービスを付けなかった場合の費用負担はスペースWiFiの方が高額です。
まとめ
スペースWiFiはY!mobileのPocke WiFiと比較して月額料金は安いです。端末補償サービスに加入した場合も同じです。
契約事務手数料が無料で、端末代も無いため総費用でもスペースWiFiが安いです。
ただし、Y!mobileは家族割があるため、Y!mobileユーザーの家族が多いほど割引額が多くなりトータルではこちらの方がお得になる場合もあります。
高速のまま利用できるデータ通信量は、スペースWiFiは60GB程度、Y!mobileはアドバンスオプションを付けた場合で100GB程度となります。
スペースWiFiで注意すべきなのは、補償サービスを付けなった場合の端末弁償金が4万円になっている点なので、利用するなら端末を故障させたり無くしたりしないよう丁寧に扱っていく必要があります。
詳細と申し込みはこちら⇒SPACE Wi-Fi