楽天モバイルのユーザーが光回線を利用したい場合、まず楽天ひかりが候補になりますが楽天ひかりにはいくつかデメリットもあり、それが気になる人は他の光回線を利用した方が良いです。
今回は、楽天モバイルとセットで利用する前提の光回線として楽天ひかりとエキサイトMEC光を比較します。
双方のメリットとデメリットを解説してから、最後に総費用を比較するのでチェックしてみてください。
楽天ひかり 買い物ポイント+2倍と6か月無料特典
楽天ひかりは楽天グループの楽天モバイル株式会社が提供する光回線です。
他の携帯3キャリアと違い楽天モバイルと楽天ひかりの両方を契約しても「セット割」はありませんが、代わりに楽天モバイルのユーザー限定の特典が用意されています。
以下に楽天ひかりの4つのメリットと3つのデメリットを紹介します。
契約先の1本化
楽天モバイルと楽天ひかりは提供元が同じなので、スマホと家のネット回線の契約先をセットにして1つにまとめることができます。
別々でも構わない人には関係ないですが、月額サービスの契約先をなるべく少なくしたい人にはメリットになります。
SPUで買い物ポイントが+2倍
楽天ひかりを契約するとSPUで楽天市場での買い物ポイント還元率が+2倍になります。
特典で通常より多くもらえるポイントの上限は月間1,000ポイントまでなので、月間買い物額が5万円のときが最もお得です。
例えば、月平均にして2万円の買い物額になる場合、毎月400ポイントが還元されることで実質的に楽天ひかりの月額料金が400円割引されたのと同じことになります。
楽天ひかりの月額料金は、戸建てが5,280円、集合住宅が4,180円なので、ポイント還元分を差し引いた実質的な月額料金は戸建てが4,880円、集合住宅3,780円になります。これくらいなら他の安い光回線と比べて遜色ない水準です。
買い物金額がもっと大きい人ならさらに安くなり、逆に買い物金額が小さい人だとあまり安くなりません。
このように楽天ひかりの料金が実質的に安くなるかどうかは、楽天市場での買い物額がどれくらいかによって違ってくるのです。
楽天市場のヘビーユーザーほどお得な光回線といえます。
楽天モバイルユーザーは6か月間無料で利用できる
新しく始まったキャンペーンの特典で、楽天モバイルの利用者は6か月間は月額料金が0円になるため半年間は無料で利用できます。
なお、この特典は初めて楽天ひかりを利用する人が対象なので過去に契約していた人は対象外です。
楽天ひかりを初めて利用する人なら、6か月間で戸建ては31,680円、集合住宅は25,080円もお得になります。
口座振替や楽天銀行デビットカードでも支払える
他の光回線では支払方法がクレジットカードのみのところもありますが、楽天ひかりはクレカの他に口座振替や楽天銀行デビットカードでも支払えます。
口座振替払いの手数料は楽天銀行なら無料なので、この点からも楽天経済圏のユーザーが優遇されている光回線といえます。
次に楽天ひかりのデメリットを3つ紹介します。
契約期間は2年縛り
楽天ひかりの契約期間は2年となっており、解約しなければ2年ごとに契約は自動更新されます。
契約期間中に解約すると、戸建ては5,280円、集合住宅は4,180円の契約解除料がかかります。
2年ごとにある契約満了月から翌々月にかけての3か月間に解約すれば契約解除料は無料です。
契約解除料を負担せずに解約できるのは2年ごとにある更新期間だけであることは覚えておきましょう。
回線工事費が無料にならない
他の光回線ではキャンペーン特典で回線工事費が無料になるところもありますが、楽天ひかりには工事費が無料になる特典はありません。
楽天ひかりは、NTTのフレッツ光の回線とプロバイダーとセットにした「光コラボレーション」の光回線のため、フレッツ光や他社の光コラボから乗り換える場合は回線工事が不要です。この場合はデメリットになりません。
光コラボの契約種類は以下の3つがあります。
他社の光コラボからの乗り換え:事業者変更
上記以外:新規契約
新規契約の場合は回線工事が必要で下記の工事費がかかります。
住居タイプ | 工事内容 | 工事費 |
戸建て 集合住宅 |
工事員派遣あり 屋内配線新設あり |
22,000円 1回目から23回目 916円 24回目 932円 |
工事員派遣あり 屋内配線新設なし |
11,660円 1回目から23回目 485円 24回目 505円 |
|
工事員派遣なし | 3,300円 1回目から23回目 137円 24回目 149円 |
工事費の支払いは、一括払いか24回の分割払いを選ぶことができ、分割払いにして24か月以内に解約した場合は残りの分割払い額(工事費残債)を一括で支払うことになります。
工事員派遣がある場合でも既にある屋内配線を利用できれば工事費は安くなります。
建物にNTTのフレッツ光の回線設備が導入されていると工事員の派遣が不要な無派遣工事になる場合があり工事費は3,300円で済みます。
Wi-Fiルーターのレンタルサービスが無い
他の光回線ではWi-Fiルーターのレンタルサービスが用意されているところもありますが、楽天ひかりにはこれがありません。
このためWi-Fiルーターを持ってない人は自分で購入することになります。
楽天ひかりではIPv6接続サービスとして「Xpass(クロスパス)」を採用しているため、ルーターはクロスパスに対応している必要があります。
クロスパスに対応したルーターは5千円もあれば楽天市場で購入できます。
楽天ひかりの公式サイトに対応ルーターの一覧が載っているので、それも参考にして選んでください。
楽天ひかりのまとめ
楽天ひかりのメリットとデメリットをまとめます。
メリット | デメリット |
①契約先の1本化 ②SPUで買い物ポイントが+2倍 ③6か月間は月額料金が0円 ④口座振替でも支払える |
①契約期間が2年縛り ②回線工事費は無料にならない ③Wi-Fiルーターのレンタルサービスが無い |
以上より、楽天ひかりは次のような人に最適です。
- スマホと家のネット回線の契約先を1本化したい
- 楽天市場での買い物金額が大きい
- 2年縛りでも構わない
- フレッツ光や他社の光コラボから乗り換える
- クロスパス対応ルーターを持っている
新規契約の人でも、メリットの方を重視して回線工事費やルーター購入費がかかっても構わないなら利用するのも良いでしょう。
公式サイトのトップページではなくキャンペーンメニューからアクセスできるSPUのページから申し込むと2,000ポイントがプレゼントされるので、申し込みページを間違えないようにしてください。
公式サイトを見てみる ⇒ 【楽天ひかり】
エキサイトMEC光 回線工事費無料と契約期間の縛りなし
楽天市場での買い物金額は大きくないためSPUで+2倍のメリットがあまりなく、楽天ひかりの3つのデメリットが気になる人におすすめなのがエキサイトMEC(メック)光です。
ポータルサイトの「excite」を運営しているエキサイト株式会社が提供している光回線サービスで、こちらも光コラボレーションなので使用するのはNTTのフレッツ光の回線です。
エキサイトMEC光なら楽天ひかりの3つのデメリットを解決できます。
契約期間の縛りなし
エキサイトMEC光は契約期間の縛りはないため、いつ解約しても契約解除料や解約違約金といった料金はかかりません。
2年ごとの契約更新月を待つことなく、自分に都合の良いタイミングで無料で解約できるのはメリットです。
特典で回線工事費が無料
エキサイトMEC光はキャンペーン特典で回線工事費が無料になります。
通常は以下の工事費がかかります。
住居タイプ | 工事内容 | 工事費 |
戸建て・集合住宅 | 工事員派遣あり 屋内配線新設あり |
22,000円 |
工事員派遣あり 屋内配線新設なし |
11,660円 | |
工事員派遣なし | 3,300円 |
新築の家や光回線が導入されてない賃貸住宅の場合、派遣工事で屋内配線の新設をすることになり工事費は22,000円なので、この場合が最も特典のメリットが大きくなります。
他の光回線だと工事費が無料になるのは2年や3年利用した場合という条件のところも多いですが、エキサイトMEC光では利用期間に関わらず最初から工事費が無料になります。
また、エキサイトMEC光では移転工事費も無料なので、引っ越しをして転居先でも継続して利用する場合でも工事費を負担せずに済みます。
Wi-Fiルーターのレンタルとプレゼント
エキサイトMEC光には月額264円でルーターをレンタルできるサービスが用意されています。
ただし長期間利用し続ける場合は購入した方が安上がりです。
エキサイトMEC光ではIPv6接続サービスとして「transix(トランジックス)」を採用しているため、これに対応している機種を選ぶ必要があります。
ルーターのメーカーサイトに機種ごとのIPv6接続サービスの対応状況が載っているので、それをチェックしてください。
この他にキャンペーン特典で、3,300円の開通手続き料を無料にするかWi-Fiルーターのプレゼントのどちらかを選択できます。
自分のルーターを持っている人は開通手続き料の無料を選び、持ってない人はルータープレゼントを選ぶのが良いでしょう。
ルーターを持っている人は初期費用の3,300円が浮くことになり、持ってない人は3,300円でルーターを買えたことになります。
次にエキサイトMEC光のデメリットを紹介します。
支払い方法はクレジットカードのみ
支払い方法はクレジットカードのみなので、クレカを持ってない人は利用できません。
ちなみに楽天ひかりは口座振替や楽天銀行デビットカードでの支払いにも対応しています。
特典の割引額は大きくない
エキサイトMEC光の月額料金を楽天ひかりと比べてみます。
エキサイトMEC光 | 楽天ひかり | |
月額料金 | 戸建て 4,950円 集合住宅 3,850円 |
戸建て 5,280円 集合住宅 4,180円 |
特典割引 | ・初月は0円になる ・戸建てと集合住宅の新規契約は12か月目まで料金割引 |
6か月間は0円になる |
月額料金2年分 | 戸建て 111,067円 集合住宅 85,767円 |
戸建て 95,040円 集合住宅 75,240円 |
月額料金は、戸建てと集合住宅のどちらもエキサイトMEC光の方が330円安いです。
エキサイトMEC光は特典により初月の月額料金は0円になり、2~12か月目までは下記のように割引されます。
戸建て(新規) 253円割引
戸建て(転用・事業者変更) 165円割引
集合住宅(新規) 253円割引
集合住宅の転用・事業者変更のみ割引がありません。
月額料金の2年間の合計額は楽天ひかりの方が少ないのは、楽天ひかりでは月額料金が6か月間は0円になるためです。
ただ、新規契約で屋内配線の新設をする派遣工事をした場合、楽天ひかり戸建は19,800円、集合住宅で16,500円の費用がかかるため、総費用はエキサイトMEC光の方が少なくなります。
フレッツ光や他社の光コラボからの乗り換えのため回線工事が不要の場合や無派遣工事で済んだ場合は楽天ひかりの方が総費用は少ないです。
この点からも、エキサイトMEC光は家に光回線の設備が導入されておらず派遣工事が必要な場合にお得なサービスといえます。
キャッシュバック特典が無い
他の光回線では申し込みでもらえるキャッシュバック特典が用意されているところもありますが、エキサイトMEC光ではこうした特典はありません。
ちなみに楽天ひかりは申し込みで2,000ポイントのプレゼントがあります。
エキサイトMEC光ではキャッシュバック特典の代わりに、初期費用や回線工事費を無料にしたり月額料金を1年間割引する特典にしているのです。
エキサイトMEC光のまとめ
エキサイトMEC光のメリットとデメリットをまとめます。
メリット | デメリット |
①契約期間の縛りなし ②特典で回線工事費が無料になる ③初期費用無料かWiFiルータープレゼント |
①支払いはクレジットカードのみ ②特典による料金割引額は大きくない ③キャッシュバック特典が無い |
以上より、エキサイトMEC光は次のような人に最適です。
- クレジットカードを持っている
- 楽天市場での買い物金額は小さい
- 契約期間の縛りが無い方が良い
- 新規契約のため回線工事が必要になる
- WiFiルーターを持ってない
回線工事費が無料になることが特長なので、新規契約で派遣工事が必要になる人にメリットが大きい光回線です。
公式サイトはこちら ⇒ エキサイトMEC光
総費用の比較
最後に楽天ひかりとエキサイトMEC光で2年や3年利用した場合の総費用を比較します。
条件は次のとおりです。
・新規契約で屋内配線新設のある派遣工事をした
・エキサイトMEC光は開通続き料無料の特典を選択
・自分で購入したルーターの代金は5,000円
楽天ひかり | エキサイトMEC光 | |
契約期間 解約金 |
2年 戸建て 5,280円 集合住宅 4,180円 |
無し |
回線工事費 | 22,000円 | 特典で無料 |
契約時の手数料 | 初期登録費 880円 |
契約事務手数料:特典で無料 開通手続き料:無料を選択 |
Wi-Fiルーター費用 | 5,000円 | 5,000円 |
月額料金 | 戸建て 5,280円 集合住宅 4,180円 ⇒特典で6か月間は0円 |
戸建て 1か月目 0円 2~12か月目 4,697円 13か月目以降 4,950円 集合住宅 1か月目 0円 2~12か月目 3,597円 13か月目以降 3,850円 |
月額料金合計(2年) | 戸建て 100,320円 集合住宅 79,420円 |
戸建て 111,067円 集合住宅 85,767円 |
月額料金合計(3年) | 戸建て 163,680円 集合住宅 129,580円 |
戸建て 170,467円 集合住宅 131,967円 |
プレゼント特典 | 2,000ポイント | ー |
2年実質総費用 | 戸建て 126,200円 集合住宅 105,300円 |
戸建て:114,367円 集合住宅:89,067円 |
3年実質総費用 | 戸建て 194,840円 集合住宅 159,640円 |
戸建て:173,767円 集合住宅:135,267円 |
月額料金はエキサイトMEC光の方が安いですが、楽天ひかりは6か月間0円特典の効果で2年間や3年間の月額料金合計額はこちらの方が少ないです。
しかし、楽天ひかりは新規契約の場合の工事費がかかることから、2年間や3年間の実質総費用はエキサイトMEC光の方が少なくなります。
新規契約ではなく転用や事業者変更の場合は、総費用から22,000円の工事費分が差し引かれるため、集合住宅で3年利用した場合を除いて楽天ひかりの方が少なくなります。
また、楽天ひかりはSPUで+2倍特典があるため、これで通常より多くもらえた楽天ポイントの分を総費用から差し引くと回線工事をした場合でも楽天ひかりの方が実質的に低コストになるケースがあります。
普段の楽天市場での買い物額がどれくらいなのかを考慮したうえで判断してください。
楽天ひかりを利用したい人はこちら ⇒ 【楽天ひかり】
エキサイトMEC光を利用したい人はこちら ⇒ エキサイトMEC光
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