フレッツ光からahamo光に乗り換える場合の注意点

スマホのSIMはahamoで、家の光回線はフレッツ光を利用している人は、フレッツ光からahamo光に乗り換えることを考えるのではないでしょうか。

ahamo光の月額料金は次のようになっています。

ahamo光（2年契約）	戸建て	集合住宅
月額料金	4,950円	3,630円

フレッツ光と違いahamo光はプロバイダー機能がセットになったサービスのため、別途プロバイダー料金はかかりません。

ほとんどの人は現在利用しているフレッツ光の利用料とプロバイダー利用料の合計額よりahamo光の方が安くなるはずです。

また、ahamo光に乗り換えれば、これまで別々だった光回線とプロバイダーだけでなくスマホと家のインターネット回線の契約先をドコモにまとめられます。

ただ、ahamo光に乗り換えるうえで注意しておきたい点もいくつかあるため以下で解説します。

スマホのahamoとセットで利用する必要がある

ahamo光を利用するにはペア回線としてスマホのSIMでahamoを契約している必要があります。

ahamo光を利用開始した後にペア回線のahamoを解約したり、他社にMNPで乗り換えたり、ドコモの他のプランに変更するとahamo光も解約となるのです。

将来、スマホのSIMをahamoから他社やドコモの他のプランに乗り換えるときは、光回線も同時に乗り換えることになることは理解しておきましょう。

ahamo光はフレッツ光と同じ回線を使用する「光コラボレーション」の光回線で、光コラボはahamo光の他にもドコモ光やソフトバンク光、楽天ひかり、ビッグローブ光などたくさんあります。
光コラボは選択肢が多いだけでなく、フレッツ光や各光コラボの間で乗り換える場合は回線工事が不要なので乗り換えはしやすいです。

契約期間は2年

ahamo光の契約期間は2年です。

契約期間なしのプランもありますが月額料金は高いです。

	戸建て	集合住宅
月額料金	2年契約　4,950円 契約期間なし　6,600円	2年契約　3,630円 契約期間なし　4,730円

2年契約は契約期間中に解約すると、解約金として戸建ては4,950円、集合住宅は3,630円が発生しますが、契約満了月から翌々月にかけての3か月間は解約金がかかりません。無料で解約できるのは2年ごとなのです。

契約期間なしのプランを4か月以上利用すると、2年契約にした場合より多く支払った金額が2年契約の解約金額を上回るため、利用するなら2年契約の方が良いでしょう。

プロバイダーメールが使えなくなる

ahamo光に乗り換えると、フレッツ光で利用していたプロバイダーは解約することになるため、これまで利用していたプロバイダーメールも解約となり、プロバイダーメールのアドレスは使えなくなります。

利用しているプロバイダーメールが使えなくなるのは困るという人もいるかもしれません。

プロバイダーの中にはメール専用コースに変更することでインターネット接続サービスを解約した後もメールサービスだけ引き続き利用できるようにしているところがあります。

例えば、大手プロバイダーだと下記のコースが用意されています。

プロバイダー	メール専用コース	月額料金
BIGLOBE	「ベーシック」コース	220円
So-net	モバイルコース	220円
@nifty	@nifty基本料金	275円
ASAHIネット	メール・ブログコース	330円

この他の場合は、利用しているプロバイダーにメール専用コースがあるか確認してください。

メール専用コースにして毎月数百円の料金を支払い続けるのがもったいないと思うなら、この機会にヤフーメールやGメールなどのフリーメール（無料メール）のアカウントを作成して利用するのが良いでしょう。

ahamo光ではプロバイダーメールは提供されていないためフリーメールが代わりの手段になります。

OCNバーチャルコネクト対応ルーターが必要

ahamo光を利用するには「OCNバーチャルコネクト」に対応したルーターが必要です。

OCNバーチャルコネクトは、新しい接続方式のIPv6（IPoE/IPv4 over IPv6）でインターネットに接続するサービスです。

従来の接続方式IPv4（PPPoE）では夜間など利用者が増える時間帯はフレッツ光の回線網とプロバイダーネットワークの接続ポイントで混雑が発生し速度が低下することがありますが、この新しい接続方式では混雑するポイントを避けて通信できるため安定した速度で利用できるのです。

OCNバーチャルコネクト対応ルーターはレンタルすることもでき、レンタル料は下記のようになっています。

	ドコモ光電話なし	ドコモ光電話あり
レンタル料	NTT東日本エリア　330円 NTT西日本エリア　825円	無線LAN機能なし：無料 無線LAN機能あり： NTT東日本エリア　330円 NTT西日本エリア　110円

オプションサービスのドコモ光電話を利用しない場合は、NTT東日本エリアの人はドコモから月額330円でレンタルでき、NTT西日本エリアの人はNTT西日本から月額825円でレンタルできます。

ドコモ光電話を利用する場合は、無線LAN機能がないルーターなら無料ですが無線LAN機能付きのルーターは東日本が月額330円、西日本は月額110円です。Wi-Fiを使いたいなら無線LAN機能付きのルーターになります。

ちなみにドコモ光電話の月額料金は550円です。

仮に月額330円のレンタルサービスを利用すると2年間で7,920円の費用となるため、長期利用するなら自分でルーターを用意した方が安上がりです。

参考までにOCNバーチャルコネクト対応のルータををいくつか紹介します。

メーカー	NECプラットフォームズ	バッファロー	エレコム
機種名	Aterm WG1200HS4	WSR-1500AX2L	WRC-X1500GS-B
間取り目安	戸建て　3階建て マンション　4LDK	戸建て　2階建て マンション　3LDK	戸建て　2階建て マンション　3LDK
最大接続台数	15台	12台	20台
Wi-Fi最大速度	867Mbps	1202Mbps	1202Mbps
対応Wi-Fi規格	Wi-Fi 5（IEEE802.11ac）	Wi-Fi 6（IEEE802.11ax）	Wi-Fi 6（IEEE802.11ax）
LANポート数	3個	3個	2個
楽天市場 販売価格	4,920円～	5,330円～	5,478円～

自分で用意するルーターがOCNバーチャルコネクトに対応しているかどうかは、ルーターメーカーのサイトに機種ごとに対応状況が載っているので、そちらで確認してください。

PPPoE方式に非対応のため一部の用途では使えない

ahamo光は新方式のIPv6（IPoE/IPv4 over IPv6）でインターネットに接続し、従来方式のIPv4（PPPoE）には対応していません。

新方式は安定した高速通信ができますが、下記のように一部の用途では利用できない場合があります。

１と2についてはIPoE接続では特定のポートが制限されるためです。

３については昔のソフトウェアやオンラインゲームの古いタイトルでPPPoE接続にしか対応してないものもあるためです。

これらは玄人向けの用途なので、WEBサイトやメール、SNSの利用、動画視聴などの一般的な用途で使う場合は気にしなくて良いです。

ahamo光に限らず光コラボではIPv6（IPoE/IPv4 over IPv6）での接続が主流となっているため、ほとんどの人は問題なく利用できます。

プロバイダーの解約手続き

フレッツ光から光コラボへの乗り換えは「転用」という手続きになり、まずNTTから「転用承諾番号」を取得し、ahamo光の申し込み時にこの番号を入力します。転用承諾番号は、NTT東日本・西日本のフレッツ光公式サイトで取得できます。

転用が完了すると光回線の契約先がNTTからドコモに変わるのでNTTへの解約手続きは不要ですが、フレッツ光で利用しているプロバイダーの解約手続きは必要です。

フレッツ光のプロバイダーでIPv6（IPoE/IPv4 over IPv6）での接続サービスを利用している場合、ahamo光の開通日に乗り換え前のプロバイダーのIPv6接続サービスが廃止されていないとahamo光のIPv6接続サービス（OCNバーチャルコネクト）の開通ができません。

この場合、IPv4にしか対応していないサイトは利用することができないため、プロバイダーの解約手続きは忘れないようにしましょう。

キャンペーン特典に違いがある

ahamo光はドコモ公式サイトの他に販売代理店のサイトからも申し込みができ、代理店の方がキャンペーン特典の内容が手厚い場合があるのでチェックしておきましょう。

現在の申し込み特典は以下のようになっています。

	ドコモ公式サイト	販売代理店（Wiz）
申し込み特典	dポイント（期間・用途限定） 10,000pt	dポイント（期間・用途限定） 20,000pt

代理店の方が10,000ポイント多くもらえます。

dポイント（期間・用途限定）は有効期間が6か月です。

ポイント交換商品（JALのマイルへの交換含む）など一部の用途で利用できませんが、dポイント加盟店、d払い、ケータイ料金の支払いには利用できます。

dポイントは利用開始月の4か月後の月に受け取れます。

代理店のサイトはこちら ⇒ 【ahamo光】