フレッツ光のプロバイダーの中でも料金が安いのがBB.exciteですが、エキサイトでは光コラボレーションの光回線サービスも提供しています。
光コラボレーションの光回線サービスは、わかりやすく言うと、フレッツ光の回線とプロバイダーサービスがセットになったものです。
エキサイトがNTTから光回線を借り受けてプロバイダーサービスをセットにしてユーザーに提供するため、契約先や支払い先は光コラボ事業者のエキサイトのみとなります。
光コラボは契約先が1本化できるだけでなく、月額料金がフレッツ光より安かったり料金の割引など様々な特典があることから、光コラボの光回線を利用する人が増えています。
今回は、光コラボの「エキサイトMEC光」とプロバイダーをBB.exciteにしたフレッツ光を比較するので、乗り換えを考えている人は参考にしてください。
なお、この記事でのフレッツ光とは回線の最大速度が1Gbpsの「フレッツ光ネクスト」のことで、エキサイトMEC光の回線最大速度も1Gbpsです。
PPPoE方式とIPoE方式
フレッツ光のプロバイダーサービス「BB.exciteコネクト」は、通信方式ごとにPPPoE接続プランとIPoE接続プランの2つがあります。
PPPoEは従来の接続方式で月額料金が550円
IPoEは新しい接続方式で月額料金は770円
PPPoE方式では、フレッツ光の回線網とプロバイダーネットワークの接続点である「網終端装置」を経由して通信するのですが、夜間など利用者が増える時間帯には網終端装置のところが混雑することで通信速度が低下する場合があります。
一方、IPoE方式では網終端装置を通らずに通信するため、この部分での混雑を避けられるメリットがあるのです。
またIPoE接続プランでは、公平制御により回線の混雑時にアクセスした順番に関わらず公平に速度を割り振ることで、後から通信を開始した人でも著しく速度低下せず安定した通信をできるようにしています。
利用者の少ない時間帯ばかりにネットを利用する場合や混雑したときは速度が遅くなっても構わないなら別ですが、夜間など利用者が増える時間帯も快適にネットを使いたいならIPoE接続プランの方が良いです。
エキサイトの光コラボの光回線サービスは、PPPoE方式の「エキサイト光」とIPoE方式の「エキサイトMEC光」があり、料金は以下のようになっています。
エキサイト光 | エキサイトMEC光 | |
接続方式 | PPPoE | IPoE |
月額料金 | 戸建て 4,796円 集合住宅 3,696円 |
戸建て 4,950円 集合住宅 3,850円 |
PPPoE方式のエキサイト光の方が月額料金が154円安いです。
なお、エキサイトMEC光は特典で初月は0円になり、戸建てタイプとマンションタイプの新規契約では12か月目まで月額料金が割引されます。
また、初期費用や回線工事費で以下のように違いがあります。
エキサイト光 | エキサイトMEC光 | |
契約時の事務手数料 | 新規 1,100円 転用・事業者変更 2,200円 |
特典で無料 |
回線工事費 | 派遣工事 11,660円~22,000円 無派遣工事 3,300円 |
特典で無料 |
エキサイトMEC光の方は特典で契約事務手数料や回線工事費が無料になります。
光回線を新規で引くために派遣工事が必要な場合は特にお得です。
エキサイトMEC光の方が新しいサービスで、他の光コラボの光回線でもIPoE方式を採用しているところが多く、光コラボにおいてはIPoE方式が主流です。
このため、どうしてもPPPoE方式の光回線を利用したい場合以外は、エキサイトMEC光の方がおすすめです。
以下でプロバイダーをBB.exciteコネクトのIPoE接続プランにしたフレッツ光とエキサイトMEC光の料金を比較します。
フレッツ光の利用料金
フレッツ光はNTT東日本と西日本のエリアで月額利用料が異なるため別々に解説します。
西日本エリア在住の人はこちらから移動でしてください ⇒ NTT西日本フレッツ光
NTT東日本
フレッツ光ネクストのファミリー・ギガラインタイプとマンション・ギガラインタイプは、回線速度が最大1Gbpsのサービスタイプです。
フレッツ光の月額利用料にBB.exciteコネクトの月額利用料を加えた料金は次のようになっています。
住居形態 | 戸建て | 集合住宅 | ||
フレッツ光 月額利用料 |
ファミリー・ギガラインタイプ ファミリー・ハイスピードタイプ ファミリータイプ |
マンション・ギガラインタイプ(光配線) マンション・ハイスピードタイプ(光配線) マンションタイプ(光配線・VDSL・LAN) |
||
プラン2 (16契約以上) |
プラン1 (8契約以上) |
ミニ (4契約以上) |
||
5,940円 | 3,355円 | 3,795円 | 4,455円 | |
BB.exciteコネクト (IPoE) 月額利用料 |
770円 |
|||
合計額 | 6,710円 | 4,125円 | 4,565円 | 5,225円 |
フレッツ光の月額利用料は、戸建てより集合住宅の方が安く、マンションタイプは契約者数が多いほど安くなっています。
NTT西日本 戸建て・集合住宅(LAN配線方式以外)
NTT西日本のフレッツ光ネクストのマンションタイプでは、LAN配線方式以外の下記のタイプは月額料金が同額です。
タイプ名 | 回線最大速度 |
マンション・スーパーハイスピードタイプ隼(光配線方式) | 1Gbps |
マンション・ハイスピードタイプ(光配線方式) | 200Mbps |
マンションタイプ(光配線/VDSL方式) | 100Mbps |
フレッツ光の月額利用料に、BB.exciteコネクトの月額利用料を加えた料金は次のようになっています。
住居形態 | 戸建て | 集合住宅 | ||
フレッツ光 月額利用料 |
スーパーハイスピードタイプ隼 ハイスピ―ドタイプ ファミリータイプ |
スーパーハイスピードタイプ隼(光配線) ハイスピードタイプ(光配線) マンションタイプ(光配線・VDSL) |
||
プラン2 (16契約以上) |
プラン1 (8契約以上) |
ミニ (6契約以上) |
||
5,940円 | 3,520円 | 4,070円 | 4,950円 | |
BB.exciteコネクト (IPoE) 月額利用料 |
770円 | |||
合計額 | 6,710円 | 4,290円 | 4,840円 | 5,720円 |
マンションで16契約以上見込める場合が最も安くなります。
NTT西日本 マンション(LAN配線方式)
マンションタイプのLAN配線方式だけは別料金となっており、BB.exciteコネクトの月額利用料を加えて月額料金は次のようになります。
住居形態 | 集合住宅 | ||
フレッツ光 月額利用料 |
マンションタイプ(LAN配線方式) | ||
プラン2 (16契約以上) |
プラン1 (8契約以上) |
ミニ (6契約以上) |
|
2,860円 | 3,410円 | 4,290円 | |
BB.exciteコネクト (IPoE) 月額利用料 |
770円 | ||
合計額 | 3,630円 | 4,180円 | 5,060円 |
LAN配線方式の方が月額料金は安くなっており、16契約以上が見込める場合なら4千円以下で利用できます。
フレッツ光とエキサイトMEC光のどちらが安い?
それでは、プロバイダーをBB.exciteコネクトにしたフレッツ光と光コラボのエキサイトMEC光のどちらが安いかについて解説します。
戸建ての場合
フレッツ光とBB.exciteコネクトの月額利用料合計額とエキサイトMEC光の月額料金は次のようになっています。
エキサイトMEC光は新規契約の場合です。
フレッツ光 +BB.exciteコネクト (NTT東日本) |
フレッツ光 +BB.exciteコネクト (NTT西日本) |
エキサイトMEC光 |
6,710円 | 6,710円 | 1か月目 0円 2~12か月目 4,697円 13か月目以降 4,950円 |
NTT東西のどちらのフレッツ光と比べても明らかにエキサイトMEC光の方が安いです。
このため、戸建てに住んでいるならエキサイトMEC光の方が低コストで利用できます。
公式サイトはこちら ⇒ エキサイトMEC光
マンション・アパートの場合
集合住宅ではエキサイトMEC光の月額料金は新規契約の場合で次のようになっています。
フレッツ光 +BB.exciteコネクト (NTT東日本) |
フレッツ光 +BB.exciteコネクト (NTT西日本) |
エキサイトMEC光 |
プラン2 4,125円 プラン1 4,565円 ミニ 5,225円 |
LAN配線方式以外 プラン2 4,290円 プラン1 4,840円 ミニ 5,720円 |
1か月目 0円 2~12か月目 3,597円 13か月目以降 3,850円 |
LAN配線方式 プラン2 3,630円 プラン1 4,180円 ミニ 5,060円 |
エキサイトMEC光の通常の月額料金は3,850円なので、フレッツ光のLAN配線方式でプラン2の場合以外ならエキサイトMEC光の方が安いです。
以前はフレッツ光の方が安いケースはもっとたくさんありましたが、NTT東西で割引が終了したことで光コラボの方が安くなるケースが多くなっています。
エキサイトMEC光は契約時の事務手数料や回線工事費が無料になる特典もあるため、利用開始しやすいです。
公式サイト ⇒ エキサイトMEC光
フレッツ光からエキサイトMEC光へ乗り換える方法
エキサイトMEC光はフレッツ光と同じ回線を使用するため、回線工事不要で乗り換えができます。
ただし、乗り換えと同時にフレッツ光の速度タイプを変更する場合は品目変更工事が必要で工事費が発生します。
例えば、最大速度が100Mbpsや200Mbpsのタイプから1Gbpsのタイプ変更する場合です。
速度タイプを変更しないなら工事費はかかりません。
フレッツ光で光電話や光テレビを利用している場合は、エキサイトMEC光でも引き続き同じ設備で利用できます。
フレッツ光から光コラボレーションへの乗り換え手続きは「転用」と呼びます。
まず、NTTの窓口で「転用承諾番号」を発行してもらいます。
エキサイトMEC光の公式サイトで申し込むときには契約者情報と共に転用承諾番号を入力します。
転用承諾番号の有効期限は15日で、期限を過ぎた場合は再発行してもらうことになるため注意してください。
エキサイトMEC光の申し込み後、フレッツ光で利用していたプロバイダーの解約を申し込みます。
解約するとプロバイダーが提供していたメールサービスは利用できなくなりますが、プロバイダーによっては月額数百円で利用できるメール専用プランが用意されているところもあります。
エキサイトMEC光の開通日までにルーターを設置・接続しておきます。
エキサイトMEC光では月額264円のレンタルルーターが用意されているほか、キャンペーン特典でルーターのプレゼントも選べます。
エキサイトMEC光の接続方式はIPoEのため、ルーターにユーザーIDやパスワードの設定は不要です。
そして転用日にフレッツ光からエキサイトMEC光に切り替わります。
光回線の乗り換えはハードルが高いと感じるかもしれませんが、光コラボはフレッツ光と同じ回線を使用するため、回線工事が不要で簡単に乗り換えができるのです。
最新のキャンペーン特典を確認する ⇒ エキサイトMEC光
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