楽天ひかりは楽天モバイルとセットで利用すると毎月1000ポイントが進呈され、エキサイトMEC光はエキサイトモバイルとセットで利用するとエキサイトモバイルの月額料金が220円割引されます。
このため、これらの光回線はスマホとセットで利用した方が良いのですが、どちらのセットを選ぶか迷う人もいるのではないでしょうか。
今回は、楽天ひかり+楽天モバイルとエキサイトMEC光+エキサイトモバイルのセットを比較するので、双方をの違いを理解して自分の条件に合う方を選んでください。
まず、各サービスのメリットとデメリットを解説してから、最後に総費用を比較します。
楽天ひかりと楽天モバイルのセット
楽天ひかりと楽天モバイルをセット利用した場合のメリットとデメリットを紹介します。
楽天モバイルとセット利用で毎月1000ポイントもらえる
楽天ひかりと楽天モバイルをセットで利用すると、「最強おうちプログラム」が適用されて楽天ポイントを毎月1000ポイントもらえます。
この特典は初めて楽天ひかりを利用する人が対象なので過去に契約していた人は対象外です。
楽天モバイルの方は利用中の人だけでなく、これから利用開始する人や過去に解約した人が再契約する場合も特典の対象になります。
月末時点で楽天ひかりと楽天モバイルを両方を利用している月から特典が適用され、その月の翌々月末日ごろにポイントが進呈されます。
ポイントの有効期間は進呈日を含めて6か月間です。
楽天モバイルは料金の支払い方法でクレジットカードかデビットカードを設定している場合は楽天ポイントを料金の支払いに充当できるため、実質的に楽天モバイルの月額料金が1,000円円割引されたのと同じことになります。
特典の1000ポイントで実質的に割引された楽天モバイルの月額料金は次のようになります。
月間通信量 | 月額料金 | 実質割引後料金 |
3GBまで | 1,078円 | 78円 |
20GBまで | 2,178円 | 1,178円 |
20GB超過後 | 3,278円 | 2,278円 |
月間3GBまでなら100円未満の金額になります。
なお、最高おうちプログラムは楽天ひかり1回線につき1000ポイントなので、複数回線の楽天モバイルを契約していても、もらえるポイントは増額されません。
このため家族で一緒に楽天モバイルを契約している場合、上記の実質割引料金で利用できるのは一人だけで他の人は通常料金です。
しかし、楽天モバイルは最強家族プログラムという家族割があり、同じ家族グループなら1回線あたり110円割引され、20回線まで割引対象になります。
SPUで買い物ポイントが+2倍
楽天ひかりを契約するとSPUで楽天市場での買い物ポイント還元率が+2倍になります。
特典で通常より多くもらえるポイントの上限は月間1,000ポイントまでなので、月間買い物額が5万円のときが最もお得です。
例えば、月平均にして2万円の買い物額になる場合、毎月400ポイントが還元されることで実質的に楽天ひかりの月額料金が400円割引されたのと同じことになります。
楽天市場のヘビーユーザーほどお得な光回線です。
口座振替や楽天銀行デビットカードでも支払える
他の光回線では支払方法がクレジットカードだけのところもありますが、楽天ひかりはクレカの他に楽天銀行デビットカードや口座振替でも支払えます。
口座振替払いの手数料は楽天銀行なら無料、その他は110円なので、この点からも楽天経済圏のユーザーが優遇されている光回線といえます。
回線工事費が特典で無料
楽天ひかりは、NTTのフレッツ光の回線とプロバイダーとセットにした「光コラボレーション」の光回線のため、フレッツ光や他社の光コラボから乗り換える場合は回線工事が不要です。
光回線を新規で引く場合や、auひかり、NURO光、電力系光回線から乗り換える場合は回線工事が必要です。
光コラボの契約手続きは以下の3つがあります。
他社の光コラボからの乗り換え:事業者変更
その他の場合:新規
新規の契約は回線工事が必要で、楽天ひかりの工事費は次のようになっています。
住居タイプ | 工事内容 | 標準工事費 |
戸建て 集合住宅 |
工事員派遣あり 屋内配線新設あり |
22,000円 1回目から23回目 916円 24回目 932円 |
工事員派遣あり 屋内配線新設なし |
11,660円 1回目から23回目 485円 24回目 505円 |
|
工事員派遣なし | 3,300円 1回目から23回目 137円 24回目 149円 |
工事費の支払いは一括払いか24回の分割払いを選ぶことができます。
工事員派遣がある場合でも既にある屋内配線を利用できれば工事費は安くなります。
建物にNTTのフレッツ光の回線設備が導入されていると工事員の派遣が不要な無派遣工事になる場合があり工事費は3,300円です。
いずれの場合でも、現在は工事費0円キャンペーンにより標準工事費は無料になります。
楽天ひかりの申し込み月を1か月目として4か月目までに開通することが条件です。
ただし、派遣工事を土日祝日や夜間・深夜に実施する場合や工事時間の指定をする場合は追加工事費がかかります。追加工事費は特典割引の対象外です。
派遣工事は立ち合いが必要ですが、追加費用をかけたくないなら平日の昼間に工事を希望するのが良いでしょう。
次に楽天ひかりと楽天モバイルのセットのデメリットを紹介します。
楽天ひかりの契約期間は2年
楽天ひかりの契約期間は2年となっており、解約しなければ2年ごとに契約は自動更新されます。
契約期間中に解約すると、戸建ては5,280円、集合住宅は4,180円の契約解除料がかかります。
2年ごとにある契約満了月から翌々月にかけての3か月間に解約すれば契約解除料は無料です。
契約解除料を負担せずに解約できるのは2年ごとにある更新期間だけであることは覚えておきましょう。
Wi-Fiルーターのレンタルサービスが無い
他の光回線ではWi-Fiルーターのレンタルサービスが用意されているところもありますが、楽天ひかりにはこれがありません。
このためWi-Fiルーターを持ってない人は自分で購入することになります。
楽天ひかりではIPv6接続サービスとして「Xpass(クロスパス)」を採用しているため、ルーターはクロスパスに対応している必要があります。
楽天ひかりの公式サイトに対応ルーターの一覧が載っているので確認しておきましょう
対応ルーターのページはこちら ⇒ 楽天ひかり対応ルーター
クロスパスに対応したルーターは5千円もあれば楽天市場で購入できます。
楽天モバイルの月額料金は3段階しかない
楽天モバイルの月額料金は月間の通信量に応じて決まる段階制となっています。
月間通信量 | 月額料金 |
3GBまで | 1,078円 |
20GBまで | 2,178円 |
20GB超過後 | 3,278円 |
この料金体系はSIMの容量は3GBあれば十分な人や月間で15~20GBほど使う人、容量無制限で使いたい人には良いのですが、4GBや21GBのように各段階の区切りを少し超えるくらい使う人には割高になってしまいます。
スマホの毎月の通信量しだいでは、楽天モバイルの段階数の少なさデメリットになるのです。
楽天のセットまとめ
楽天ひかりと楽天モバイルのセット利用のメリットとデメリットをまとめます。
メリット | デメリット |
①契約先の1本化 ②スマホとセット利用で毎月1000ポイント③SPUで買い物ポイントが+2倍 ④口座振替でも支払える ⑤特典で回線工事費が無料になる |
①契約期間が2年縛り ②Wi-Fiルーターのレンタルサービスが無い ③楽天モバイルの料金の段階数が少ない |
以上より、楽天ひかりは次のような人に最適です。
- スマホと家のネット回線の契約先を1本化したい
- 楽天市場で買い物することが多い
- 2年縛りでも構わない
- 対応ルーターを持っている
- 対応ルーターをこれから購入してもかまわない
- 楽天モバイルの段階料金に納得できる
楽天ひかりは公式サイトのトップページではなくSPUのページから申し込むと2,000ポイントがプレゼントされるので、申し込みページを間違えないようにしてください。
SPUのページはこちら ⇒ 楽天ひかり2,000ポイント還元キャンペーン
エキサイトMEC光とエキサイトモバイルのセット
楽天ひかりや楽天モバイルのデメリットが気になる人はエキサイトMEC光とエキサイトモバイルに注目です。
エキサイトMEC光とエキサイトモバイルは、ポータルサイトの「Excite」を運営しているエキサイト株式会社が提供しているサービスです。
契約期間の縛りなし
エキサイトMEC光は契約期間の縛りはないため、いつ解約しても契約解除料や解約違約金といった料金はかかりません。
2年ごとの契約更新月を待つことなく、自分に都合の良いタイミングで無料で解約できます。
Wi-Fiルーターのレンタルとプレゼント
エキサイトMEC光には月額264円でルーターをレンタルできるサービスが用意されています。
ただし長期間利用し続ける場合は購入した方が安上がりです。
エキサイトMEC光ではIPv6接続サービスとして「transix(トランジックス)」を採用しているため、これに対応している機種を選ぶ必要があります。
ルーターのメーカーサイトに機種ごとのIPv6接続サービスの対応状況が載っているので、それをチェックしてください。
この他にキャンペーン特典で、3,300円の開通手続き料を無料にするかWi-Fiルーターのプレゼントのどちらかを選択できます。
自分のルーターを持っている人は開通手続き料の無料を選ぶことで初期費用が無料で利用開始できます。
ルーターを持ってない人は開通手続き料の3,300円を支払ってルーターを無料でもらうほか、開通手続き料無料を選択してルーターを自分で別途購入する方法があります。
特典で回線工事費が無料
エキサイトMEC光はキャンペーン特典で回線工事費が無料になります。
通常は以下の工事費がかかります。
住居タイプ | 工事内容 | 標準工事費 |
戸建て・集合住宅 | 工事員派遣あり 屋内配線新設あり |
22,000円 |
工事員派遣あり 屋内配線新設なし |
11,660円 | |
工事員派遣なし | 3,300円 |
新築の家や光回線が導入されてない賃貸住宅の場合、派遣工事で屋内配線の新設をすることになり工事費は22,000円なので、この場合が最も特典のメリットが大きくなります。
また、エキサイトMEC光では移転工事費も無料なので、引っ越しをして転居先でも継続して利用する場合でも工事費を負担せずに済みます。
こちらも特典で無料になるのは標準工事費のみで、土日祝日や夜間・深夜に派遣工事をする場合は追加工事費が発生します。
エキサイトモバイルは段階料金の区切りが多い
エキサイトモバイルの「Fitプラン」も段階制ですが、こちらは6段階で料金が決まります。
Fitプランの音声通話SIMの料金は次のようになっています。
月間通信量 | 月額料金 |
低速通信 | 495円 |
3GBまで | 690円 |
7GBまで | 1190円 |
12GBまで | 1,890円 |
17GBまで | 2,750円 |
25GBまで | 2,990円 |
月間の通信量が3GBまでの場合や3~12GBまでの場合、17~25GBの場合は楽天モバイルよりエキサイトモバイルの方が安いです。
25GB超過後は、5GB(1,100円)で追加の容量チャージができます。
エキサイトモバイルのセット割
エキサイトMEC光とエキサイトモバイルをセットで利用すると「家族まるごとセット割」でエキサイトモバイルの音声通話SIMの月額料金が220円割引されます。
このセット割の最大割引額は1,100円なので、最大5枚のSIMが割引対象になります。
次にエキサイトMEC光のデメリットを紹介します。
支払い方法はクレジットカードのみ
支払い方法はクレジットカードのみなので、クレカを持ってない人は利用できません。
ちなみに楽天ひかりは口座振替や楽天銀行デビットカードでの支払いにも対応しています。
特典の割引額は大きくない
エキサイトMEC光は特典により初月は0円で2~12か月目までは下記のように割引されます。
戸建て(新規) 253円割引
戸建て(転用・事業者変更) 165円割引
集合住宅(新規) 253円割引
これに対して、楽天ひかりは最強おうちプログラムで毎月もらえる1,000ポイントで実質的にずっと1,000円割引になるため、割引については楽天ひかりの魅力が大きいです。
キャッシュバックなどの特典が無い
他の光回線では申し込みでもらえるキャッシュバックやポイントプレゼントなどの申し込み特典が用意されているところもありますが、エキサイトMEC光ではこうした特典はありません。
ちなみに楽天ひかりは申し込みで2,000ポイントのプレゼントがあります。
エキサイトMEC光ではキャッシュバック特典の代わりに、初期費用や回線工事費を無料にしたり月額料金を1年間割引する特典にしているのです。
エキサイトのセットまとめ
エキサイトMEC光とエキサイトモバイルのセット利用のメリットとデメリットをまとめます。
メリット | デメリット |
①契約期間の縛りなし ②初期費用無料かWiFiルータープレゼント ③特典で回線工事費が無料になる ④エキサイトモバイルの料金の段階数が多い ⑤セット割でエキサイトが220円割引 |
①支払いはクレジットカードのみ ②特典による料金割引額は大きくない ③キャッシュバックなどの特典が無い |
以上より、エキサイトMEC光は次のような人に向いています。
- クレジットカードを持っている
- 楽天市場はあまり利用しない
- 契約期間の縛りが無い方が良い
- WiFiルーターを持ってない
- 新規契約のため回線工事が必要になる
- エキサイトモバイルの料金体系が自分に合っている
公式サイトはこちら ⇒ エキサイトMEC光
スマホとセットで楽天ひかりとエキサイトMEC光の比較
それでは、スマホとセットで利用する前提で楽天ひかりとエキサイトMEC光の料金を比較してみましょう。
楽天モバイルは「Rakuten最強プラン」、エキサイトモバイルは「Fitプラン」で音声通話SIMを利用する場合とします。
楽天モバイルは最強おうちプログラムで進呈される1000ポイントで実質割引された料金で、エキサイトモバイルは家族まるごとセット割で220円割引された料金です。
楽天ひかり 楽天モバイル |
エキサイトMEC光 エキサイトモバイル |
|
光回線 月額料金 |
戸建て 5,280円 集合住宅 4,180円 |
戸建て 4,950円 集合住宅 3,850円 |
スマホSIM セット割後料金 |
3GBまで 78円 20GBまで 1,178円 20GB超過後 2,278円 |
低速通信 275円 3GBまで 470円 7GBまで 970円 12GBまで 1,670円 17GBまで 2,530円 25GBまで 2,770円 |
光回線+スマホ 合計料金 <戸建て> |
3GBまで 5358円 20GBまで 6458円 20GB超過後 7558円 |
低速通信 5225円 3GBまで 5420円 7GBまで 5920円 12GBまで 6620円 17GBまで 7480円 25GBまで 7720円 |
光回線+スマホ 合計料金 <集合住宅> |
3GBまで 4258円 20GBまで 5358円 20GB超過後 6458円 |
低速通信 4125円 3GBまで 4320円 7GBまで 4820円 12GBまで 5520円 17GBまで 6380円 25GBまで 6620円 |
スマホの月間通信量によって次のような結果になりました。
- 3GBまでの場合は楽天のセットの方が安い
- 7GBまでの場合はエキサイトのセットの方が安い
- 集合住宅では17GBまでの場合もエキサイトのセットの方が安い
- その他の場合は楽天のセットの方が安い
エキサイトモバイルで低速通信のみで使うのが最も安いですが、あまり実用的ではないでしょう。
スマホの月間通信量がどれくらいになるかに応じて自分に最適なセットを選んでください。
まとめ
最後に楽天ひかりとエキサイトMEC光の違いをまとめます。
楽天ひかり | エキサイトMEC光 | |
契約期間 解約金 |
2年 戸建て 5,280円 集合住宅 4,180円 |
無し |
回線工事費 | 特典で無料 | 特典で無料 |
契約時の手数料 | 初期登録費 880円 |
契約事務手数料:特典で無料 開通手続き料:3,300円 |
Wi-Fiルーター費用 | 5,000円 | 0円 |
月額料金 | 戸建て 5,280円 集合住宅 4,180円 |
戸建て 4,950円 集合住宅 3,850円 |
キャンペーン特典 | ・毎月1000ポイント ・申し込みで2,000ポイント |
・契約事務手数料無料 ・開通手続き料が無料またはルータープレゼント ・戸建てと集合住宅の新規は1年目の月額料金が割引 |
楽天ひかりは、契約期間で2年縛りとなっており、Wi-Fiルーターの購入費がかかる点に注意しましょう。
申し込み特典で2,000ポイントがもらえるため、公式サイトのキャンペーンのページを必ずチェックしてください。
公式サイトはこちら ⇒ 【楽天ひかり】
エキサイトMEC光は、契約期間の縛りがなく、特典でWi-Fiルーターのプレゼントを選ぶこともできるため、光回線が初めての人でも利用しやすいです。
戸建てと集合住宅の新規契約なら1年目は割引料金で利用できるメリットもあります。
公式サイトはこちら ⇒ エキサイトMEC光
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