縛りなしWiFiのソフトバンク回線用の端末「Pocket WiFi 601HW」を使って速度測定した結果を紹介します。
測定場所は、地方都市の中心街から離れた郊外にある自宅と都市部の駅近くです。
測定に使ったのは、Speedtest.netのアプリやPC向け測定サイトです。
各時間帯で3回測定した実測値の平均値を出しました。
自宅でスマートフォンアプリで測定した結果
601HWの最高速度は612Mbpsですが、対応しているのは主要都市の一部のエリアに限られており、自宅のある場所は下り最大112.5Mbpsの提供エリアになっています。
測定時の端末の電波受信レベルのバーは4本フル表示でした。
WiFi(2.4GHz)の場合
下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) | PING(ms) | |
8時台 | 16.8 | 5.8 | 25 |
10時台 | 15.7 | 6.9 | 37 |
12時台 | 12.1 | 4.5 | 29 |
15時台 | 11.0 | 5.6 | 25 |
18時台 | 12.1 | 3.1 | 48 |
21時台 | 13.3 | 0.3 | 31 |
平均値 | 13.5 | 4.4 | 33 |
21時台の上り速度は3回とも1Mbps未満でしたが、測定した時に何らかの要因で一時的にブレた数値が出たものと考えられます。
朝から午前にかけての時間帯の方がやや高い数値を出しており、夕方以降は上り速度が落ち気味でした。
WiFi(5GHz)の場合
下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) | PING(ms) | |
8時台 | 15.9 | 5.3 | 22 |
10時台 | 9.6 | 0.8 | 41 |
12時台 | 13.2 | 6.1 | 23 |
15時台 | 19.6 | 5.3 | 29 |
18時台 | 13.8 | 2.7 | 35 |
21時台 | 7.3 | 3.7 | 30 |
平均値 | 13.2 | 4.0 | 30 |
下り速度は15時台に20Mbps近く出ていましたが逆に10Mbpsを割る時間帯もありやや不安定でした。10時台の上り速度も極端に遅くなってました。
2.4GHzのときと同様に夕方以降に上り速度が落ち気味になってました。
平均値を見ると、2.4GHzと5GHzではほぼ同じくらいの速度でした。
自宅でPCで測定した結果
測定した日の13時台にはPCでも速度測定をしました。
パソコンの場合はWiFiのほかUSBケーブルでも接続できるので、USB接続でも測定して無線と有線では違いがあるかを見てみました。
測定に使ったのはSpeedtest.netのPC向けサイトです。
WiFi接続(2.4GHz・5GHz)の場合
下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) | PING(ms) | |
2.4GHz | 14.2 | 1.7 | 26 |
5GHz | 15.1 | 3.6 | 29 |
下り速度とPINGはスマホの時と同じくらいでしたが、上り速度がやや遅めでした。
USB接続の場合
601HWのUSBコネクタはUSB3.0のタイプCでケーブルもUSB3.0対応、PC側もUSB3.0コネクタです。
3回測定した平均値がこちら。
下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) | PING(ms) | |
USB | 11.0 | 9.2 | 39 |
WiFiと比べて下り速度はやや低い数値でしたが、上りは目立って速くなっており、3回の測定中1回は10.51Mbpsでした。
原因はよくわかりませんが、無線のWiFiより有線のUSBケーブル接続の方が上り速度は上がるのかもしれません。
街中で測定したときの速度
街中へ行ったときに駅近くの場所でスマートフォンで速度測定しました。
場所はソフトバンク回線の最大187.5Mbpsの提供エリアで、建物の中の窓近くです。
電波受信レベルはバー4本表示でした。
時間帯は土曜日の12時台です。
下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) | PING(ms) | |
2.4GHz | 47.8 | 24.5 | 25 |
5GHz | 49.5 | 23.9 | 21 |
下りは50Mbps近く出ており、上りも20Mbps台で明らかに自宅よりも高速でした。
自宅は下り最大112.5Mbps提供エリアで、今回測定した街中は下り最大187.5Mbpsの提供エリアだったので、その違いが結果に出たようです。
電波バー4本表示なのは同じでも、自宅より都市部の方が電波強度がさらに強くて高速になる印象があります。
東京 新宿で測定した結果
東京へ行ったときに新宿駅近くの場所で測定しました。
場所はソフトバンク回線の下り最大261Mbpの提供エリアですが、一部で350Mbps提供となっています。
建物の中で窓から離れた奥の方でしたが、電波受信レベルはバー4本表示でした
時間帯は平日の11時台です。
下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) | PING(ms) | |
2.4GHz | 51.0 | 8.5 | 25 |
5GHz | 67.0 | 8.9 | 21 |
建物の内部だったので電波が弱くて速度も落ちるかと思ってましたが、5GHzの下り速度は60Mbpsも出ており意外に高速でした。
上り速度は10Mbpsに満たず、上で書いた別の都市の結果より遅めでしたが、建物内の奥の方だったことが影響していたのかもしれません。
まとめ
縛りなしWiFiのソフトバンク回線端末の601HWは、電波受信レベルが4本表示の状態で下り速度が10Mbps以上、上り速度は4Mbpsくらいは出ていました。
おそらく他のソフトバンク用端末でもこの程度の速度は出ると思われます。
なぜかと言うと、過去に別のレンタルWiFiで601HWよりも古いモデルのソフトバンク端末を利用したことがあり、そのときに速度測定したときは下りは10Mbps以上、上りは5Mbps程度の速度が出ていたからです。
都市部の方がソフトバンク回線の最高下り速度の高いエリアになっていることが多いため、郊外や田舎よりも速度が上がる傾向があり、最高速度612Mbps対応エリアだったら今回の結果よりさらに高い数値が出ると考えられます。