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SPACE Wi-Fi(スペースWiFi)を使ってみた感想

<注意>
この記事は作成時点のサービス内容で書かれており、現在のSPACE Wi-Fiのサービス内容とは異なっています。


以前は、PCでインターネットを使うときはスマートフォンの格安SIMのテザリングで済ませていたのですが、格安SIMは速度が遅いうえに使える容量が限られるため、パソコンでインターネットを使うときは不満がありました。

そこで、格安SIMより料金は高いものの速度が速くて使える容量も多いWiMAXを利用しようかと考えていたのですが、WiMAXは2年や3年契約のところばかりで契約期間内に解約すると高額な手数料がかかるため、その間に解約することになった場合のことが気がかりで利用開始には踏み切れませんでした。
1か月単位で解約できる格安SIMのデータSIMに慣れていたせいかWiMAXの契約期間は随分長く感じられたのです。

レンタルでモバイルWiFiが使える

そんなときに、「レンタルWiFi」というサービスがあることを知りました。
外に持ち出せるモバイルWi-Fiルーターをレンタルし、月額料金を支払ってWiMAXやソフトバンクのインターネット回線を利用できるサービスです。

モバイルWi-Fiルーターのレンタルといえば、海外旅行へ行く人向けのWi-Fiルーターのレンタルサービスがあることは知っていましたが、国内向けのモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスがあることはこれまで知りませんでした。

どんなものかと調べてみたら、月額のレンタル料はWiMAXの月額料金と大差がなく、しかも1か月単位で使うことができて解約時の手数料もかからないとわかり、長い契約期間に縛られずにWiMAXを利用できるという理想的なサービスだとわかりました。

レンタルWiFiのSPACE Wi-Fi

申し込んだのが下の「SPACE Wi-Fi」という民泊WiFiサービスです。

民泊?と思われた人もいるかと思いますが、そもそもこのサービスは、ここ数年注目されている「民泊」のホスト(部屋の貸主)向けのWi-Fiレンタルサービスなんです。

個人の家を旅行者の宿泊用に貸し出す民泊のホストがモバイルWiFiルーターをレンタルし、それを宿泊者に貸し出してインターネットを使えるようにすることで部屋のアピールポイントになり集客につながるというものらしいです。
ちなみにSPACE Wi-Fiを提供しているのは、民泊用物件検索サイトの運営などの民泊関連事業を行っている会社です。

しかし、スペースWiFiは民泊事業主でない一般の個人でも利用できるため、長い契約期間があるWiMAXは使いにくいと思う人にも注目のサービスなんです。

申し込み

スペースWiFiのサイトはとてもシンプルですっきりしていてわかりやすかったです。
申し込み手続きも簡単で、サイト上で必要事項を記入してクレジットカードで支払手続きを済ませたら、翌々日には家にモバイルWi-Fiルーターが届き、その日からインターネットを使えました。

支払い方法は口座振替も用意されていますが、クレジットカード払いを選択すれば16時までの注文(土日は13時まで)で当日発送してもらえます。

(※現在は発送までに3日ほどかかる場合があるそうです。)

端末は選べない

申し込み時にSPACE Wi-Fiのサイトの「よくある質問」コーナーを見たときに気になったことがありました。

提供される端末はWiMAXのSpeed Wi-Fi NEXT W04とソフトバンク回線を使うMobile Wi-Fi E5383s(現在はPocket WiFi 801ZT)の2つがあり、これらのどちらかが届けられ、電波状況等の理由により端末に希望があったらサポートセンターに電話するようにという記述があったのです。

WiMAXを使いたいという考えからサービスを申し込んでいたので、サポートセンターに電話をしました。

そこで担当の人に言われたのは以下のようなことでした。

住所がWiMAXかソフトバンクのどちらか一方しか対応エリアになっていない人に優先的に対応エリアになっている端末を配送するようにしている。
私の場合は両方とも対応エリアになっているため、どちらかを指定することはできず、配送担当の部署で在庫状況に応じてどちらかの端末を配送することになる。
届けられた端末をどうしても変更したい場合はユーザー側の送料負担で交換することもできる。
※追記:その後、ユーザー都合での交換はできくなったようです。

現在の端末については公式サイトを確認してください。

 

そういうルールになっているのだから仕方ないかとあきらめ、端末の到着を待っていましたが、2日後に届いたのはソフトバンク回線の端末でした。

スペースWiFi端末1

少しがっかりしましたが、WiMAXでなくても格安SIMより高速・大容量でインターネットを使えるなら別にソフトバンク回線のWi-Fiでもいいかと考え、しばらく使ってみることにしました。

スペースWiFiでインターネット

届いた荷物の内容は、モバイルWi-Fiルータ本体とUSBケーブル、充電アダプタ、契約案内書1枚と簡単な設定ガイド1枚。

端末はわりときれいな状態でした。

スペースWiFi端末2

接続の設定はとても簡単で、WiFiルーターを起動してからパソコンやスマホ側でWi-Fiを有効化して、表示されたSSIDから自分のWi-Fiルーターのものを選択し、契約案内書や端末の裏に書かれているパスワードを入力するだけでインターネットに接続できました。

SSIDやパスワードは後から端末の設定のところで変更することができます。

使ってみた感想

端末のMobile Wi-Fi E5383sの設定画面は説明書を見なくても操作やできるくらいわかりやすいです。
データ通信量設定のところで最大データ通信量を設定したり、一定の通信量に達したら通知してくれる機能もあるため、使い過ぎを防止できます。
ただ、日ごとの通信量を図るにはその日に使い始める前にこれまでの通信量の表示をリセットしなければならないので、できれば日ごとの通信量が記録されて表示できればもっと便利だと思いました。

実行速度について

速度については、特に遅いとは感じることもなく快適にネットを使えています。
速度測定アプリで計測してみたところ、自宅では朝から夜までの時間帯でダウンロード速度は10Mbps以上出ており、回線が空いている時間帯だと20Mpbs以上出るときもありました。

左列がダウンロード速度で右列がアップロード速度です。

速度測定結果 スペースWiFi

私の場合、ネットの利用目的はWEB閲覧やYoutubeの標準画質動画を見るくらいなので、この速度で十分満足できました。
以前使っていた格安SIMのダウンロード速度は1桁台のことが多く、回線が込み合う平日の12時台や夕方以降だと1Mbpsを割り込むこともあったので、それに比べたらずっと快適です。

一方アップロード速度については、上の測定結果では10Mbps未満の1桁台でしたが、回線が空いている時間帯だと10Mbp以上出るときもあります。
ネットの利用はダウンロードの方が多いので上り速度は遅めでも気になりません。

ちなみに外出した時に街中で何度か測定したときは、ダウンロード速度が30Mbps以上、アップロード速度は20Mbps以上出ていました。都市部の方が電波が強くて速度も上がるようです。

使える通信量について

SPACE Wi-Fiで使える通信容量は、月間では無制限となっていますが速度制限条件がありソフトバンク回線の方は1日で3GB以上(現在は1日2GB以上)使うと当日に通信制限がかかるとされています。

つまり、通信制限がかからないように使うとなると、毎日3GB超えないギリギリのところまでで留めておけば月(30日)に90GB弱(60GB弱)の容量が使えるという計算になります。

ネットの利用時間が長い私の場合でも、だいたい1日に1GBちょっとの通信量なので、1日3GBまでならかなり余裕があります。
少し余裕を持って1日2GB使うと想定しても、月に60GB使えれば十分です。

ソフトバンク回線でも全然問題なし

元々はWiMAXが使いたくて申し込んだわけですが、結果的にはソフトバンクの方でも全く問題なかったです。

それに、WiMAXの端末よりソフトバンクの端末の方がコンパクトで重さも若干軽く、連続通信時間も少し長いので、むしろこっちでよかったと思っています。

下りの最高速度は速度はWiMAXが440Mbpsでソフトバンクが300Mbpsとなっており、WiMAXの方が早いですが、実行速度は地域や環境によって違ってくるので何とも言えません。

ネットでWiMAXユーザーが測定した実行速度を見てみたら、20Mbps以上出ているケースもあれば10Mbps台や1桁台のケースもありました。
全体的にみればWiMAXの方が早いのかもしれませんが、自分のネットの利用目的なら5Mpbs以上の速度なら大丈夫なので、今のところソフトバンクの回線の速度で不満はありません。

使える通信量でも、通信制限がかかかるのがWiMAXが3日で10GBなので1日あたりだと3.3GBくらいとなり1日3GBまでのソフトバンクと大差ないです。

結局、WiMAXとソフトバンクのどちらでもネットを利用する上ではそれ程大きくは違わないのだと思います。
ユーザーが端末の選択ができないようになっているからには、どちらか一方の方が優れていると不公平になりユーザーから不満が出るため当然といえば当然なのかもしれません。

まとめ

WiMAXなどのモバイルWiFiサービスは2~3年の契約期間があり、その途中で解約すると高額な解約違約金がかかり、契約期間が終わった後に契約を更新するとまた2~3年の契約期間に縛られて途中で解約すると違約金がかかります。

その点、レンタルWiFiはいつでも止めたいときに解約できるので便利です。
契約期間の縛りがないため、長い契約期間のために長期契約のWiMAXやポケットWi-Fiの利用をためらっている人には利用価値があります。

それに、月額料金のわりに使える通信容量が多いので、携帯キャリアや格安SIMの大容量プランよりコストパフォーマンスが良です。

速度は格安SIMのように時間帯によって大幅に遅くなることもないので、格安SIMを使っていて速度が遅くて不満を感じている人はモバイルWiFiルーターを使えば、かなり快適に感じるはずです。

さすがに光回線並みの速度や完全な容量無制限を求める人には向いていませんが、そこそこの速度が出て大容量でネットが使えれば良く、通信回線はWiMAXとソフトバンクのどちらでも構わないという人にはお勧めです。