WiMAXのW04で速度測定をした

WiMAXの端末「Speed Wi-Fi NEXT W04」のスペック上の最大速度は、下りが440Mbps、上りが30Mbpsとなっていますが、実行速度はどれくらいになるのか知るため、スマートフォンの速度測定アプリを使って速度測定をしてみました。

自宅の実行速度

自宅はWiMAXのサービス対応エリアになっていますが、電波状況は良くないです。

W04を窓際に置いた状態でも電波強度を示すアイコンの4本バーの本数は0~2本です。0本のときもあればたまに1や2本表示になったりと流動的で4本フル表示にはなりません。

速度測定した時間帯は朝8時台、10時台、12時台、15時台、18時台、21時台です。

W04とスマートフォンのWi-Fi接続は周波数2.4GHzと5GHzの両方で測定しました。

パフォーマンスモードはノーマルモードです。

測定結果

2.4GHz接続の結果

時間帯 下り速度(Mbps) 上り速度(Mpbs) PING(ms)
8時台 28.5 1.54 46
10時台 24.2 1.26 24
12時台 18.0 0.58 49
15時台 14.9 1.60 33
18時台 12.0 1.80 38
21時台 13.5 1.08 22

ダウンロード速度は10~20Mbps台、アップロード速度は12時台は1Mbps割ってましたが、だいたい1Mbps台でした。PINGは20~50msの間でした。

結果を見る限り、ダウンロード速度は朝の方が早く、午後になると遅くなり夕方以降が特に遅くなっていることがうかがえます。

5GHz接続の結果

時間帯 下り速度(Mbps) 上り速度(Mpbs) PING(ms)
8時台 38.2 1.74 38
10時台 29.1 1.27 43
12時台 23.0 2.07 38
15時台 18.1 1.39 44
18時台 11.6 1.08 36
21時台 11.2 1.66 24

理論上は2.4GHzよりも5GHz接続の方が高速ということになっており、測定結果を見ても例外はありましたが全体的に見ると5GHzの方が少し速い速度になっていました。

ただ、5GHzでもアップロード速度は速くて2Mbps台だったので、アップロードする機会が多い場合には物足りない速度です。

ダウンロード速度は午後になると遅くなり夕方以降さらに落ち込むのは2.4GHzの場合と同じでした。

外出先の実行速度

もっと電波状況の良いところでも測定してみようと思い、外出先の都市部でも測定してみました。

電波強度を表すアイコンのバーは3~4本で、測定した時間帯は12時台でした。

今回はパフォーマンス設定をノーマルモードのほかハイパフォーマンスモードにして測定しました。

W04のパフォーマンス設定画面

12時台 下り速度(Mbps) 上り速度(Mpbs) PING(ms)
2.4GHz

ノーマル

25.4 13.2 39
2.4GHz

ハイパフォーマンス

17.3 8.00 31
5GHz

ノーマル

9.04 7.69 28
5GHz

ハイパフォーマンス

19.4 8.20 24

理論上はハイパフォーマンスモードの方が速度は速くなるはずですが、今回の測定では2.4GHzのときはノーマルモードの方が速いという結果でした。1回目の測定は極端に遅くなったり速くなったりすることがあるので2.4GHzのノーマルモードはブレた数値だったのかもしれません。

自宅の12時台の結果と比べると、ダウンロード速度はそれほど違わない感じですが、アップロード速度は自宅だと1~2Mbp台なのに対して外出先では8Mbps以上出ており、明らかに速くなっていました。それでも快適にファイルを上げるにはやや物足りない速度だと思います。

 

まとめ

街はずれにある自宅に比べて街中では電波はより強く速度も速くなっていたので、WiMAXは都市部に強いと言われるのは確かにその通りだと思いました。

アップロード速度が思いのほか遅かったのは気になりました。街中でも7~8Mbpsくらいとなるとファイルをアップロードする機会の多い人には不便かもしれません。

ただ、電波の弱い自宅でもダウンロード速度は10Mbpsくらいは出ていたので、WEB閲覧や動画視聴が主な用途の人には問題なく使えるはずです。

少しでも速度を上げたい場合は、ルーターと端末のWiFi接続を5GHzにしたり、パフォーマンスモードをハイパフォーマンスにすると速度は若干速くなります。ただしハイパフォーマンスモードはパフォーマンスを優先するためノーマルモードに比べて電池持ちは悪くなるようです。

自分にはどの程度の速度が必要かによって使い分けるのが良いでしょう。