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WiMAXのWX05とソフトバンクの601HWの速度を比較

WiMAXの端末WX05とソフトバンク回線の端末601HWを使って同じ場所、同じ時間帯で速度測定を行い、2つの回線の速度を比較してみました。

使用端末と測定方法

WiMAXの端末

Speed Wi-Fi NEXT WX05(2018年11月発売)

WiMAX WX05

最高速度:下り440Mbps 上り30Mbps(WiMAX2+回線の場合)

通信モードはハイスピードモードでパフォーマンスモードは「おまかせ一括設定」で通信速度を最優先するモードに設定。

ソフトバンクの端末

Pocket WiFi 601HW(2017年3月発売)

ソフトバンク 601HW

最高速度:下り350Mbps  上り37.5Mbps(4G LTEの場合)

省電力設定はオフにした状態で測定。

測定方法

測定に使ったのは、スマートフォンの速度測定アプリ「SPEEDTEST」です。

接続先サーバーはBunkyoにあるIPA CyberLabです。

測定した時間帯は、GW中の休日の9時台、12時台、15時台、18時台、21時台です。

各時間帯でWiFiの周波数を2.4GHzから5GHzの順に変更してそれぞれ3回ずつ速度を測り、3回測定したうちの中央値を結果として記載します。平均値より中央値の方が一時的な要因でブレた数値が出ても影響を受けにくいからです。

自宅での測定結果

電波受信レベルはWiMAXはバー4本中3本表示でソフトバンクは4本表示でした。
ソフトバンクの方が電波が強い状態です。

自宅のある場所は、WiMAXは下り最大440Mbps提供エリア、ソフトバンクは下り最大112.5Mbpsの提供エリアです。

2.4GHzの場合

時間帯 下り速度(Mbps) 上り速度(Mpbs)
PING(ms)
WiMAX
ソフトバンク
WiMAX
ソフトバンク
WiMAX
ソフトバンク
9時台 13.8 10.4 2.03 11.6 58 33
12時台 3.14 9.55 2.4 18.2 50 36
15時台 19.3 13.8 3.06 20.8 55 34
18時台 9.82 6.81 2.3 8.82 46 24
21時台 10.0 14.6 2.03 21.1 44 24

WiMAXは12時台の下り速度が大きく下がっていました。この時は一時的に回線が混みあっていたのかもしれません。

全体的に見て下り速度ではWiMAXとソフトバンクはそれほど大差ありませんが、上り速度では圧倒的にソフトバンクの方が速く、全ての時間帯で下り速度より上り速度が上回っていました。

PINGの値もソフトバンクの方が一回り小さいです。

このことから上り速度やサーバーの応答時間が短いことが重要な用途ではソフトバンクの方が良さそうです。

5GHzの場合

時間帯 下り速度(Mbps) 上り速度(Mpbs)
PING(ms)
WiMAX
ソフトバンク
WiMAX
ソフトバンク
WiMAX
ソフトバンク
9時台 14.5 10.7 2.02 16.4 54 39
12時台 8.93 5.85 1.49 14.2 67 31
15時台 13.2 6.91 2.36 17.2 64 32
18時台 9.35 15.4 1.84 6.26 52 21
21時台 9.18 14.5 1.85 6.11 49 21

下り速度はWiMAXは概ね10Mbps前後は出ていましたが、ソフトバンクは12時台と15時台に下がり気味でした。

ソフトバンクの18時台と21時台の上り速度も下がってましたが、回線の混み具合の変化だけでなくWiFi通信の部分にも原因があるように思います。WiMAXでもそうですが5GHz接続で速度測定しているとたまに極端に遅くなることがよくあるからです。

PINGは5GHzでもソフトバンクの方が一回り低い数値でした。

街中の場合

市街地へ行ったときに2つの端末を使って速度測定しました。

測定したのは平日の12時台で、場所は駅近くの建物内の窓近くです。

その場所は、WiMAXは下り最大440Mbps提供エリア、ソフトバンクは下り最大187.5Mbpsの提供エリアです。

電波受信レベルは、WiMAXが3~4本表示で、ソフトバンクは4本表示でした。
WiMAXは電波バー表示が4本で安定せず3本になることがよくあり、ソフトバンクの方がやや電波が強い状態でした。

時間帯 下り速度(Mbps) 上り速度(Mpbs)
PING(ms)
WiMAX
ソフトバンク
WiMAX
ソフトバンク
WiMAX
ソフトバンク
2.4GHz 14.5 16.0 3.7 19.3 55 26
5GHz 13.2 24.5 4.18 26.7 56 24

WiMAXは自宅より電波強度が少し高いわりには下り速度は自宅の結果と大して変わらず、上り速度は自宅より少しだけ速くなっていました。

ソフトバンクは5GHzでは下り速度が20Mbps超えてましたが、以前に測定したときは50Mbps近く出ていたので物足りない結果でした。
上り速度がWiMAXに比べて大幅に速いというのは自宅の場合と同じでした。

PINGもソフトバンクの方が明らかに低い数値でした。

まとめ

自宅でも街中でも電波受信レベルはソフトバンクの方がやや高い状態で、自宅の下り速度は全体的に見ると両者で大きな差はなく、街中ではソフトバンクの方が少し高速でした。

WiMAXの電波受信レベルが安定して4本表示の場所で測定していたらWiMAXはもっと高い数値を出していたかもしれません。

ただ、今回の結果だけでなくこれまで何度か速度測定をしてきたときも、上り速度は4G LTE回線のソフトバンクの方が速かったです。以前に街中で測定したときにWiMAXは下り40Mbps出ていた場所でも上りは10Mbps程度でした。

一般的にLTEの電波の方が障害物に強いため屋内でも電波が届きやすいと言われてますが、自宅や街中で測定したときの電波受信レベルを見てもその通りで、ソフトバンクの方が強い電波で使える場所が広い印象があります。

測定上の数値には差があっても普段インターネットを使っているときの体感では両者で速度の違いは感じず、個人的にはどちらの回線でも問題なく使えています。

しかし、用途によって上り速度やPING値が重要という場合はソフトバンクの方が良いかもしれません。