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WX05を半年間使ったうえでの評価【再レビュー】

WiMAX端末のWX05を使い始めてから半年ほど経ちました。
インターネットに接続するための機器としては問題なく使えているので概ね満足できてますが、部分的に良いと思える点もあれば不満を持った点もあるので、それらを紹介することにします。

WX05の良いところ

電波インジケータで電波受信レベルが詳細にわかる

電波の受信レベルを示す4本バーのアイコンはスマートフォンなどでもお馴染みですが、WX05では画面上部に表示される4本バーアイコンだけでなく「電波インジケータ」という機能があり、この画面では電波の受信レベルを12段階で見ることができます。

WX05 電波インジケータ
電波インジケータ使うことで4本バーの3本表示でも4本に近い状態なのか2本に近い状態なのかわかりますし、20秒前からの推移も見えるので電波受信レベルが変化する様子も見ることができます。

実効速度は電波の強さの影響が大きいので、使用場所で電波受信レベルが少しでも高い場所を探すうえで電波インジケータは役立ちます。

5GHzの屋内用なら切り替えが速い

モバイルWiFiルーターのWiFi接続の周波数は2.4GHzと5GHzがあり、5GHzの方は気象レーダーなどの電波との干渉を防ぐためにDFSチェックというの行われるので2.4GHzから5GHzへ切り替わるまでに1分間ほど待たされます。たった1分間とはいえ実際に使ってみるとけっこう長く感じますし、すぐにネットを使い始めたい時には不便です。

過去に別のWiFiルーターで5GHzに設定したまま電源を切り、後で再度電源をオンにしたら何故かネットにつながらないので端末を確認したらDFSチェック中だったというパターンが何度かあります。

WX05では5GHzのチャンネルが屋内用のW52と屋外用のW56の2種類から選択できるようになっており、屋内用への切り替えならDFSチェックはしないので2.4GHzへの切り替えと同じように短時間で切り替わります。

WX05  WiFi周波数設定
屋外用では1分間ほどかかりますが端末を屋外で使うことはあまりなく屋内用の5GHzを使うことがほとんどなので、WX05ではDFSで待たされることは少ないです。

ワンタイムHS+Aでハイスピードプラスエリアモードの使い過ぎ防止

WiMAXの電波が極端に弱かったり圏外のときにauの4G LTE回線を使ってインターネットが利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」はいざというときに役立ちますが、このモードでの使用量が月間7GBを超えるとハイスピードプラスエリアモードの通信だけでなくWiMAX回線のハイスピードモードの通信の方も月末まで128kbpsの低速に制限されてしまうため、7GBを超えないように注意しなければなりません。

WX05にはワンタイムHS+Aという機能があり、ハイスピードプラスエリアモードの使い過ぎを防止できます。

WX05  ワンタイムHS+A
この機能なら解除するデータ通信量を設定しておけば、その数値を超えると自動でハイスピードモードへ切り替わります。

例えば設定値を6GBにしておいてハイスピードプラスエリアモードにするときは常にワンタイムHS+Aを使うようにすれば通信量が6GB超えるとHSモードに切り替わり、それ以降は解除するデータ通信量を引き上げない限りワンタイムHS+Aは使えないので誤って7GB以上使うのを避けられます。

WX05の不満な点

操作感がイマイチ

過去に使ったことがあるPocketWiFiのルーターに比べると操作感は良くないと感じます。

ロック解除がスライダー方式

起動した後やスリープ状態から復帰した後に画面ロックの解除はスライダーの鍵の部分を左から右へスライドする方式になっています。

WX05  ロック解除スライド

以前使ったことがあるPocketWiFiの端末だとスマホの様に画面のどこでも下から上にスワイプするだけでロック解除できたのに比べるとスライダー方式は使いにくいと感じます。

タップ後の動作がやや鈍い

PockeWiFiの端末と比べると画面をタップして各メニューへ移動するときの切り替わりが微妙にワンテンポ遅いです。
遅いといっても僅かな違いなのですが、何というかWX05はパッパッと切り替わらず反応が鈍いと感じます。

設定変更できるまでに少し時間がかかる

電源を入れて起動した直後や一つのメニューで設定をした直後に別のメニューで設定を変えようとすると下の画像のメッセージが表示され少し待つことになります。

WX05 処理中のため設定できず
おまかせ一括設定で通信モードを変更したときもすぐには切り替わらず暫く待たされます。

タップ後の動作でもそうですが、できることならもう少し速く切り替わるようにして改良してほしいです。

一部のメニューの配置に不満

データ通信量設定のメニューが「設定」の最下部にある

ホーム画面に表示するデータ通信量やデータ通信量超過通知機能を設定する「データ通信量設定」のメニューが「設定」の最下部にあるのが不満です。

WX05  データ通信量設定の位置
頻繁に設定操作をするメニューではないとはいえ一番下までスクロールしていかなければならず不便です。これより上に配置されている「アクセスポイントモード」や「メンテナンス」「設定ウィザード」よりも使う機会は多いのに、なぜこれが最下部に配置されているのか疑問です。

クイックメニューに電池残量推移がない

画面右上に表示される電池アイコンではバッテリーのだいたいの残量しか把握できないですが、「電池残量推移」の画面では電池残量の推移のほか今の残量が何%あるかや使用可能な残り時間かがわかります。

けっこう便利な機能なのですがこの画面にたどり着くまでがやや面倒です。
現状では電池残量推移の画面を見るにはホーム画面左側の「情報」ボタンを押して「端末情報」メニューに移動し、そこで画面中ごろまでスクロールした先に「電池残量推移」ボタンがあり、これをタップしてようやくアクセスできます。

電波インジケータや通信量表示のメニューのように電池残量推移のメニューもホーム画面のクイックメニュー内にあった方が良かったです。

 

まとめ

WX05は便利な機能がある点は高く評価できますが、操作感がイマイチだったり一部のメニューの配置が良くないのが気になりました。

WiFiルーターはスマホと違い頻繁に操作するものではないため操作性よりも機能性を優先したのかもしれませんが、評価を上げるためには操作性の向上が必要と思います。