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固定回線の代わりにホームルーターやモバイルルーター

WiMAX(ワイマックス)などのモバイルWiFiサービスは回線工事が不要なので端末が自宅に届いたその日からインターネットを利用でき、料金は光回線より安くできるため通信費用の節約が可能です。

一人暮らしの人や引っ越しすることが多い人などに便利なサービスです。

それなら、固定回線を引かずにモバイルWiFiを使えば良いのでは?と思うかもしれませんが、利用するなら3つの注意点を理解しておく必要があります。

固定回線の代替手段でインターネット

モバイルWiFiサービスの注意点

1 速度は電波環境に左右される

5G回線の普及や端末の性能向上により4Gの時代よりも高速通信が可能になり固定回線の代替手段としての魅力は高まってます。

 

モバイルインターネットは光回線のようにケーブルで通信するのではなく、自分の端末と基地局との間で電波を使って無線通信するため、使用する場所の電波の強さによって速度は違ってくるのです。

このため、電波環境の悪い場所で使っている人が速度測定をして速度が10Mbps未満だったら遅いと感じる一方で、電波が強い場所で速度を測定して100Mbps以上の数値が出れば光回線と遜色ないと思うパターンもあります。

 

周辺に電波を遮る高い建物があるような場所や室内の奥の方だと電波が届きにくく速度が落ちる場合があります。場所や周辺環境によって電波の強さと速度が左右されることは無線で通信するモバイルインターネットの弱点です。

 

自宅や普段使用する場所が4Gエリアか5Gエリアか、基地局からの距離や障害物の有無といった要素で実際に出る速度は違ってくることは理解しておきましょう。

 

PCでオンラインゲームや4Kなどの超高画質動画をストレスなく楽しみたい人や動画投稿をしたり大きいサイズのファイルをダウンロードすることが頻繁にある場合も光回線にした方が無難です。

ただ、自宅が5Gエリアになり電波強度も十分なら光回線と遜色なく利用できるようになるかもしれません。

 

それ以外の用途なら4GエリアのモバイルWiFiサービスでも対応できます。

下り速度が5~10Mbps程度でもWEBサイトを見たりSNSを利用したり、Youtubeで標準画質動画を見るといった用途では十分使えるため、固定回線を引かずにWiMAXなどを自宅用のネット回線にしている人も多いです。

速度や安定性を最優先するなら光回線がベストですが、そこまで高速でなくても構わないならモバイルWiFiでも十分利用価値はあります。

 

ファイルのアップロードやダウンロードは、行う頻度がそれほど多くなければモバイルWiFiでも対応できますが、データサイズが大きい場合は速度制限条件に注意が必要です。

 

2 速度制限条件はある

モバイルWiFiサービスは容量無制限としていても例外的に速度制限条件が設けられています。

 

例えばWiMAXの新サービス「WiMAX+5G」は通信容量は無制限となっていますが、一定期間内に大量の通信があった場合は混雑する時間帯の通信速度を制限する場合がある、としています。

他のモバイルWiFiサービスでも似たような条件が設けられていますが、これはモバイル回線の通信トラブルを防ぐための措置です。

 

あくまで例外的な条件であり、平均的な使用量を超えた極端に大量の通信量の場合と考えられるため、ほとんどの人は通信容量は気にせずに利用できるはずです。

しかし、オンラインゲームのヘビーユーザーや高画質動画を頻繁に投稿する人など、通信量がかなり多い人はこの点は理解したうえで利用しましょう。

 

 

端末はモバイルルーターとホームルーターがある

モバイルWi-Fiサービスで使用する端末は、小型で持ち運びに便利なモバイルルーターと、コンセントに電源ケーブル差して使うホームルーターの2種類があり、外出先でも使いたいならモバイルルーター、家だけで使いたいならホームルーターになります。

モバイルルーターなら家でも外でも使えますが、バッテリー式なので充電をしなければならず、何年も使い続けるとバッテリーの寿命により交換が必要になる場合もあります。

ホームルーターは電源ケーブルをコンセントに差せばすぐに使えるようになり充電も不要でバッテリー寿命も気にしなくて済みます。
また、ホームルーターの方がWi-Fi電波の出力が大きいため、ルーターを置いた部屋から離れた部屋にも電波が届きやすいといった強みもあります。

このため、家のインターネット回線として家族で共有して使いたいならホームルーターの方が便利です。

逆に一人暮らしや少人数の世帯で、充電する手間がかかっても構わないならモバイルルーターを家の固定回線代わりに使うことは十分可能です。

固定回線の代替手段としておすすめのサービス

ここからは、家のネット回線としてモバイルWiFiサービスを利用したいという人におすすめサービスを紹介していきます。

定番のモバイルWiFiサービスがWiMAX

WiMAXの回線を運営しているのはKDDIのグループ会社であるUQコミュニケーションズです。
ドコモ、au、ソフトバンクといった携帯3キャリアとは別の独自のデータ通信回線を整備し、無線通信によるインターネットを利用できるようにしたサービスがWiMAXなのです。

累計契約者数は3000万件を突破しており、かなり多くの人に利用されていることからも人気の高さがうかがえます。

 

WiMAXの回線は、2013年からは従来の「WiMAX」を高速化した新規格の「WiMAX2+」になっており、現在はこのWiMAX2+回線に加えてauの4Gや5G回線も利用できる「WiMAX+5G」という新サービスが始まっています。

WiMAX+5Gの端末は、モバイルルーターとホームルーターの2種類が用意されています。

 

WiMAXでは回線運営元のUQコミュニケーションズからは「UQ WiMAX」が提供されていますが、他にも様々なプロバイダーのWiMAXがあります。
例えば、ビッグローブWiMAXとかソネットWiMAX、カシモWiMAXなど、名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

色々あってややこしいですが、これらは全てプロバイダーでありWiMAXの回線を管理運営しているのはUQコミュニケーションズなので、どのWiMAXを利用しても速度や安定性などの通信品質は同じです。

各プロバイダーで違うのは契約期間や月額料金の割引、キャッシュバックなどの特典の部分です。こうした点を各社で差別化して販売を競っており、本家のUQ WiMAXより料金を安く設定しているところがほとんどです。

これらの違いを理解してから利用するプロバイダーを選びましょう。

WiMAX+5Gの詳細はこちらで解説しています⇒WiMAX+5Gおすすめプロバイダー

 

ドコモのホームルーター「home 5G」

2021年8月にドコモがホームルーター端末のhome 5Gと専用料金プランの提供を開始しました。

ドコモの4G LTE(Xi)と5G回線の両方に対応しており、通信容量は無制限となっています。現状ではかなりたくさん使っても制限はかかっていないようなので、通信量の多い人は注目です。

 

対応エリアが広いドコモ回線が利用できるのがメリットで、4Gよりも高速・低遅延の5Gが利用できるようになれば、固定回線の代わりとしての魅力はさらに高まります。

 

また、スマートフォンでドコモのギガプランを契約している場合は、スマホの料金の方で最大1,100円の割引が受けられ、家族も割引対象になります。

ドコモユーザーほどお得になりますが、ドコモ以外のスマホを利用している人でも利用できるため、自宅がドコモの5G対応エリアになっているなら利用する価値はあります。

 

home 5Gは申し込み窓口ことにキャンペーン特典が異なるため、下記の記事で違いをチェックしてください。

ドコモのホームルーターhome 5Gの申し込み特典を比較
ドコモのホームルーターhome 5Gの申し込み窓口ごとのキャンペーン特典を比較しました。特典内容や契約事務手数料の違いを理解して最適なところを選びましょう。

 

 

3キャリアの回線に対応するクラウドWi-Fi

2019年に人気化した「クラウドWi-Fi」と呼ばれるサービスは、クラウドWi-Fiサービスの端末は「クラウドSIM」という技術を採用しています。

従来のように端末に入れたSIMカードではなくサーバー上にある複数のSIM情報から使用場所に応じて最適なキャリアを選択して端末に適用するという仕組みによってドコモ、au、ソフトバンクの回線に対応しています。

携帯キャリアの4G LTE回線なので使えるエリアが広く、地下や建物の奥まった場所、山間部でも使うことが多い人には特に便利です。

 

月間の通信容量については以前は「容量無制限」としていましたが、一部の利用者が異常に多い通信を行ったことになどにより通信トラブルが発生したことを受けて、現在はほとんどのサービスで容量を月間100GBや1日4GBなどの条件に変更しています。

 

料金は月間の使える容量が多いほど高くなり、例えば月間100GBだと3千円前後です。

WiMAXより料金は高いですが月間容量が200~500GBのサービスもあります。

 

クラウドSIMの端末を使うサービスはたくさんあるため、利用条件を比較して自分に合ったサービスを選びましょう。

クラウドWi-Fi各社を比較した記事がこちらです⇒クラウドWiFiサービスを比較