WiMAX端末のWX05の通信モードは、WiMAX回線のハイスピードモード(HS)のほかにau 4G LTE回線も使うハイスピードプラスエリアモード(HS+A)があります。
HS+Aモードは、WiMAXよりも対応エリアが広いau 4G LTE回線を使えるため、地下や山間地などでWiMAXが圏外になってもau 4G LTEが圏内ならこのモードにすることでインターネットが利用できます。
また、WiMAXの電波が弱い場所でもLTE回線のHS+Aモードにすると電波強度バーの本数が増えて速度が速くなることがあります。
ただし、HS+Aモードにしたときのデータ通信量が月に7GB以上になると通信制限がかかり、その月の月末まで通信速度は最大128Kbpsになり、HS+AだけでなくHSモードも同様に128Kbpsに制限される点に注意が必要です
制限がかかると速度があまりにも遅すぎてインターネットは使えなくなるといっても過言ではありません。月末までまだ何日もあるときにネットが使えなくなると困りますね。
このため普段はHSモードを使い、WiMAXが圏外になっている場所や圏内であっても電波が弱すぎて使いものにならない場所などで非常用にHS+Aモードを使うのが良いです。
WX05には、このHS+Aモードでの使い過ぎを防止する便利な機能があるので紹介します。
HS+Aでの通信量を確認する方法
まずホーム画面右側の「設定」を押し、一番下にある「データ通信量設定」のところへ行きます。
上の画面で一番上の「データ通信量表示機能」のところへ行き、そこで「1か月」に設定します。
ひとつ前の画面に戻り、「月次通信量設定」のところへ行き、そこでHSモードの通信量カウントをオフにしてHS+Aモードだけをオンにしておきます。
すると、ホーム画面に今月のHS+Aモードでの使用量が7GB中どれくらいかが表示されるようになります。
上の画像だとわかりずらいですが、HS+Aモードでは40MB程度しか使ってないため0.04GBと表示されています。
もう一つ確認方法があり、クイックメニューにある通信量表示を押した先の画面にも今月の通信量が7GB中どれくらいか表示されます。
上の画像だとHS+での通信量は38.59MBと表示されています。
これらによって、制限がかかる通信量の7GBまであと残りどれくらいかが把握できます。
なお、「月次通信量設定」のところでHSモードをオフにしておかないと、HSとHS+Aの合計量が表示されてしまうため注意が必要です。
ワンタイムHS+A
ホーム画面から中央のクイックメニューに行き、右下にある「ワンタイムHS+A」を押して設定画面に行きます。
ここでワンタイムHS+Aをオンにすると、ワンタイムとあるように一時的にHS+Aモードに設定され、以下の場合にHSモードの戻ります。
- 設定画面でワンタイムHS+Aをオフ
- 端末の電源をオフにしてから再度オンにした時
- 休止状態状態から復帰した時
- 10時間以上経過後
このため、HS+Aモードにしたまま長く使い続けることを防げます。
上の画像の「ワンタイムHS+A」の下のところで解除するデータ通信量を設定でき、指定した通信量に達したらHS+Aモードが解除されてHSモードに自動で切り変わるため使い過ぎを防止できます。
設定値になると下の画像のようにメッセージが表示されます。
HS+Aモードで制限がかかる使用通信量は7GB なので、例えば通信量の設定値を6GBにしておくと6GB使ったら通知が来てHSモードに切り替わります。
切り替わった後は解除するデータ通信量の設定値を引き上げないかぎりワンタイムHS+Aは使えなくなります。
HS+Aの使用量が指定値を超えたら通知する機能
ワンタイムHS+A以外に、クイックメニューの左側には通常の通信モード設定メニューがあり、ここでHS+Aモードに設定することもできます。
こちらの方でHS+Aモードにしたときの使い過ぎ防止に役立つのが「データ通信量超過通知機能」です。
まず、ホーム画面→「設定」→「データ通信量設定」→「月次通信量設定」に移動します。
ここで、上で書いたように通信量カウントをHSモードはオフにしてHS+Aモードだけをオンにしておきます。
次に「データ通信量超過通知機能」のところで、指定の通信量を超えたときに「通知する」や「通知して通信を停止」のどちらか選択します。
「通知して通信を停止」にしておくと設定を超えたときに画面に通知するだけでなく通信の停止ができます。
停止した後は、モード変更して再開するか現行モードで再開するか聞いてきます。
このため、設定値を超えた後もHS+Aモードですぐ再開することができますが画面下部に通知が表示されたままになります。
通知をする通信量を引き上げると画面下部の表示は消えます。
こちらの方法は解除する設定値を6GBに設定していて通知が来た時に勘違いして現行モードで再開してそのまま使い続けてしまうと7GB超えてしまう可能性があるため注意が必要です。
心配ならワンタイムHS+Aの方を使うのが良いかと思います。
まとめ
ハイスピードプラスエリアモードは、使用量が7ギガ超えたら月末までネットがまともに使えなくなるからと怖いイメージを持つかもしれませんが、WiMAXが圏外になっている場所でどうしてもインターネットを使いたい状況になったときは役に立つでしょう。
ワンタイムHS+Aやデータ通信量超過通知機能を活用することで7GB越えは防ぐことができるため、これらを活用しながらauのLTE回線も上手く利用してWiMAXライフを充実したものにしていきましょう。