WiMAX2+のホームルーター最新端末「WiMAX HOME 02」が発売されました。
NECプラットフォームズのWiMAXホームルーター「HOME 01」の後継機で、01に比べて大幅に小型化されているほか、内部アンテナの強化やAlexa対応のスマートスピーカーとの連携などが特徴です。
この記事では、HOME 02と前モデルのHOME 01の比較、さらには別メーカーのWiMAXホームルーター「HOME L02」とも比較していきます。
これから自宅用のインターネット回線として据え置き型のWiMAXルーターの利用を考えている人は参考にしてください。
HOME 02とHOME 01の違い
HOME 02と01のスペックを比較表にまとめました。
HOME 01から変わった部分は太字にしてあります。
HOME 02 | HOME 01 | |
メーカー | NECプラットフォームズ | NECプラットフォームズ |
発売時期 | 2020年1月30日 | 2018年12月7日 |
サイズ | 約50×118×100mm | 約70×100×155mm |
重量 | 約218g | 約338g |
最大通信速度 ハイスピードモード |
下り最大440Mbps 上り最大30Mbp |
下り最大440Mbps 上り最大30Mbp |
最大通信速度 ハイスピードプラスエリアモード |
下り最大440Mbps 上り最大75Mbps |
下り最大440Mbps 上り最大75Mbps |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯) IEEE802.11a/n/ac(5GHz帯) |
IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯) IEEE802.11a/n/ac(5GHz帯) |
LANポート | 1個 |
2個 |
最大同時接続台数 | Wi-Fi:20台 LAN:1台 |
Wi-Fi:20台 LAN:2台 |
小型化されたがLANポートは一つ減った
HOME 02の最大の変更点はサイズが小型化されたことです。容積比で40%も小さくなっており重量も軽くなっています。
部屋のインテリアの邪魔をしないという点では小さいほど良いのでこれは高く評価できるポイントです。
サイズを小さくした一方で、HOME 01では2つあったLANポートがHOME02では1つに減っていますが、ルーターと有線接続したいPCが2台以上ある場合はスイッチングハブを使うことで対応できます。
HOME 02の4つの特徴
ここからはHOME 02の機能面の4つの特徴を紹介します。
①水平方向のWi-Fiエリアが拡大
内部のアンテナの性能を強化したことで、水平方向のWi-FiエリアがHOME 01よりも最大約25%拡大しました。
さらに、Wi-Fi接続機器が2.4GHzと5GHzの両方と802.11vの規格に対応していれば、端末ごとに自動で最適な周波数を選択してくれる「バンドステアリング機能」も利用できます。
②データ通信量や電波状況はスマホアプリで確認
iPhoneやAndroidスマートフォンの専用アプリ上でデータ通信量や電波状態が確認できるほか、データ通信量が設定値を超えるとポップアップで知らせしてくれる機能もあります。
電波インジケータは電波強度を12段間で表示するため詳細な電波状況がわかります。
③見えて安心ネット
「見えて安心ネット」という機能を使えば、接続を許可する端末と拒否する端末を指定できるため不正な接続をブロックできるほか、「こども安心ネットタイマー」で子どもが使う端末が接続できる時間帯を設定できるため、子供がHOME 02を使ってネットを利用する時間を制限できます。
④Alexa対応のスマートスピーカーとの連携
Alexa対応のスマートスピーカーとHOME 02を接続すれば、スマートスピーカーに
話しかけることで通信量や状態の確認、モード切り替えなどができます。
アレクサ対応スマートスピーカーを持っている人は注目の機能です。
HOME02とHOME01の比較まとめ
HOME01に比べて端末サイズが大幅に小型化されたのは大きな魅力といえます。
内部アンテナの性能強化によってWi-Fiエリアが拡大していることや「見えて安心ネット」機能が使えるようになっていることもポイントです。
これからWiMAXを始めるなら新しい機種のHOME 02がおすすめです。
HOME 02とHOME L02の違い
WiMAXプロバイダー各社ではホームルーター端末は最新機種のHOME 02のほか別メーカー製のHOME L02も選択できるようになっているため、どちらにするか悩む人もいるでしょう。
ここでは、この2機種を比較するので違いをよく理解したうえで最適な方を選んでください。
以下が2機種の比較表です。
HOME 02 | HOME L02 | |
メーカー | NECプラットフォームズ | HUAWEI |
発売時期 | 2020年1月30日 | 2019年1月25日 |
サイズ | 約50×118×100mm | 約93×93×178mm |
重量 | 約218g | 約436g |
最大通信速度 ハイスピードモード |
下り最大440Mbps 上り最大30Mbp |
下り最大558Mbps 上り最大30Mbps |
最大通信速度 ハイスピードプラスエリアモード |
下り最大440Mbps 上り最大75Mbps |
下り 最大1Gbp(LANケーブル) 最大867Mbps(Wi-Fi) 上り最大75Mbps |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯) IEEE802.11a/n/ac(5GHz帯) |
IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯) IEEE802.11a/n/ac(5GHz帯) |
LANポート | 1個 |
2個 |
最大同時接続台数 | Wi-Fi:20台 LAN:1台 |
Wi-Fi:40台 LAN:2台 |
サイズならHOME02、速度と接続台数ならL02
サイズを比べると明らかにHOME 02の方が小さく、重量はL02の半分です。
最大通信速度の下り速度はL02の方が高速です。
特にハイスピードプラスエリアモードの下り速度がLANケーブル接続だと1Gbpsとなってます。
ただし、これは現時点では宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、大阪府、福岡県の一部の対応エリアで可能な速度で、対応エリアは今後拡大予定です。
また、ハイスピードプラスエリアモードでの通信量が月間7GBを超えると月末まで速度制限されて128kbpsになるため、ハイスピードプラスエリアモードで実質使えるのは7GBまでです。
ハイスピードモードは容量無制限で使えます。
WiMAXは、ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの合計使用量が3日で10GBを超えると、翌日の18時~深夜2時頃まで速度が1Mpbs程度に制限されますが、サイトを見たり標準画質の動画を見たりするような用途なら十分使い続けられる速度です。
それに制限されるのは夜間だけなので、昼間に主に使う人ならハイスピードモードだと通信容量は気にせず使えます。
Wi-Fiの最大同時接続台数はL02の方がHOME 02より2倍も多いです。同時接続台数が20台以上必要ならL02が選択肢になります。
HOME02とL02の機能を比較
ここからはHOME02とL02の機能面を比べます。
HOME 02は水平方向のWi-FiエリアがHOME 01に比べて最大25%拡大しているのに対し、L02は360度全方位をカバーする4本の高感度アンテナを搭載し、垂直方向も強化しているのがポイントです。
またWi-Fi TXビームフォーミングという技術によって通信の安定性向上とWi-Fi電波が弱い場合の受信速度を前モデルに比べて30%向上させています。
スマホアプリで通信量や電波受信状況を確認できるのは同じです。
L02はHOME 02の「見えて安心ネット」の代わりに「MACアドレスフィルタ」で接続を許可する端末と拒否する端末を指定できます。
こども安心タイマーやAlexa対応スマートスピーカーとの連携といった付加機能はHOME 02のみで使えます。
HOME 02とHOMEL02の比較まとめ
HOME02とHOME L02のどちらが良いかは以下のようになります。
HOME 02がおすすめの人
- 部屋に据え置くホームルーターはできるだけ小さい方が良い
- こども安心タイマーを利用したい
- アレクサ対応スマートスピーカーと連携させて使いたい
HOME L02がおすすめの人
- 最大通信速度が速い方が良い
- Wi-Fi電波が広い範囲に届くようにしたい
- 同時接続台数が多い方が良い
サイズや機能を重視するならHOME 02で、通信性能重視ならHOME L02となります。
HOME L02よりハイスペックなホームルーター
現在、ほとんどのWiMAXプロバイダーでHOME L02は売り切れとなっています。
しかし、新サービスのWiMAX+5G用のホームルーターとして「HOME 5G L11」という機種が新登場しており、L02よりもスペックは高いです。
速度性能を重視する人はこちらをチェックしてみてください↓