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フレッツ光の撤去工事費が有料化

フレッツ光を解約する時に、建物内に引き込んでいる光ケーブルや部屋の壁に付いている光コンセントを撤去することは必須ではなく任意です。

光回線の撤去工事対象

回線設備を撤去せずに残しておけば撤去工事は行われず、NTTからレンタルしているONUやホームゲートウェイといった宅内機器を自分で取り外して返却するだけなので工事費はかかりません。

回線設備を撤去をする場合、フレッツ光の撤去工事費はこれまで無料でしたが、2026年4月1日から有料化されます。

新設された撤去工事費は次のようになっています。

NTT東日本 NTT西日本
戸建て HPから申し込み
13,200円
HPから申し込み
20,900円
HP以外から申し込み
2025年6月まで
13,200円
2025年7月以降
14,300円
HP以外から申し込み
2025年6月まで
20,900円
2025年7月以降
22,000円
集合住宅 HPから申し込み
11,000円
HPから申し込み
14,300円
HP以外から申し込み
2025年6月まで
11,000円
2025年7月以降
12,100円
HP以外から申し込み
2025年6月まで
14,300円
2025年7月以降
15,400円

NTT東日本と西日本どちらも、2026年7月1日以降は公式HP(ホームページ)以外から撤去工事を申し込んだ場合の料金がHPからの申し込み料金より1,100円高くなりますが、この点はWEBサイトから申し込めば問題ありません。

開通工事と同様に撤去工事も土日祝日に行うと追加工事費の3,300円がかかり、工事する時間帯として夜間や深夜を指定する場合も追加工事費が発生します。

フレッツ光の回線設備を使用する光コラボレーションの光回線(コラボ光)も同様に撤去工事費がかかるようになる可能性があるため利用している人は注意しておくべきでしょう。

光回線の利用を止めたい場合

今の家に住み続けるものの、しばらく光回線を使わないためにフレッツ光や光コラボを解約するなら、回線設備を残しておけば再契約するときに設備を再利用できるため、撤去はしないのが一般的です。

長い間未使用だった期間中に何らかの理由で引込線が断線した場合などでは、ケーブルの引き直しが必要になりますが、こうした稀なケース以外なら回線設備をそのまま再利用して光回線を再開できます。

他の光回線に乗り換える場合

コラボ光からau光・NURO光に乗り換える場合

コラボ光からauひかりやNURO光に乗り換える場合は、以前ならフレッツ光の回線設備を撤去するか、フレッツ光の設備を残したまま別途auひかりやNURO光の回線設備を導入するかのどちらかでした。

しかし、2025年2月から戸建て限定で「光回線再利用」という手続きが開始され、これに対応しているコラボ光とauひかりホーム(S)及びNURO光の間で乗り換えるときに回線設備を再利用できるようになっています。

現時点で光回線再利用に対応しているコラボ光としては、ドコモ光、ソフトバンク光、BIGLOBE光などがあり、今後対応するところは増えていくことが見込まれます。

このためフレッツ光の回線設備を撤去する必要性は低いです。

コラボ光とauひかり・NURO光で光回線再利用ができるのは、auひかりやNURO光は「シェアドアクセス回線」だからです。

auひかりの戸建てタイプのうち関東の一部エリア以外で提供されているauひかり ホーム(S)やNURO光は、NTTから借り受けた「ダークファイバー」を使用するためシェアドアクセス回線と呼ばれます。

ダークファイバーとは敷設された光ファイバーのうち使用されずに余っていた芯線のことです。
未使用で光信号が通っていないものがダークファイバーで、信号が通っているものはライトファイバーと呼びます。

auひかり ホーム(S)やNURO光は通信設備は独自のものを使用していますが、光信号の通り道である光ファイバーはNTTのものなので電柱から室内まで引き込んだ光ケーブルや光コンセントは使い回しができるのです。

電力系光回線に乗り換える場合

西日本には電力系光回線がありますが、こちらはNTTのものとは異なる独自の光ケーブルを使用しているため回線設備の再利用はできません。

電力系光回線:コミュファ光・eo光・MEGA EGG・ピカラ光・BBIQ

フレッツ光やコラボ光から電力系光回線に乗り換える場合、フレッツ光の回線設備を残したまま別途電力系光回線の設備を導入することは可能ですが、建物への引込線が2本となり、屋内の光コンセントも2つある状態となります。

これなら将来フレッツ光やコラボ光に戻るときに設備を再利用できるメリットがありますが、2回線を引いた状態になるのは不都合があり、フレッツ光の設備を撤去するなら撤去工事費がかかることは理解しておきましょう。

撤去工事費を負担してもらえる乗り換え特典

光回線サービスの中には、乗り換えるときに他社の回線撤去工事の費用をキャッシュバックで補填する特典を用意しているところがあります。

例えば、NURO光なら最大30,000円まで、関西限定で利用できるeo光なら最大60,000円までは他社回線の撤去費用を含む解約金相当額を特典でキャッシュバックしてくれるのです。

こうした光回線に乗り換えるなら、フレッツ光の回線設備を撤去することになっても工事費は負担せずに済みます。

なお、auひかり、NURO光、電力系光回線でも解約時に回線設備を撤去する場合は撤去工事費が発生します。

光回線サービス 撤去工事費
auひかり 31,680円
NURO光 戸建て 19,800円
集合住宅 11,000円
コミュファ光 13,200円
eo光 16,500円
メガ・エッグ 11,000円
ピカラ光 屋内ケーブルのみ撤去 5,500円
引込線含めて全撤去 11,000円
BBIQ 11,000円

コラボ光の中にも特典で他社回線の撤去工事費をキャッシュバックしてくれるところがいくつかあるため、上記の光回線からコラボ光への乗り換えで撤去工事費を負担したくない場合は、乗り換え特典を用意しているコラボ光を検討すると良いでしょう。

その他の撤去が必要なケース

乗り換え以外で撤去が必要になるケースを紹介します。

持ち家の場合

自分の家で回線撤去が必要になるケースは2つあります。

一つ目は建物を取り壊すときです。

建て替えや更地にするために家を解体する場合は、近くの電柱から建物内に引き込んだ光ケーブルや光コンセントを事前に撤去しておく必要があります。

二つ目は建物のリフォームをするときに回線設備が邪魔になる場合です。

リフォーム内容によって光ケーブルの引き込み口を塞いだり光コンセントを取り除かなければならない場合は撤去工事が必要になります。

賃貸住宅の場合

賃貸住宅では、入居前から既に回線設備が導入されていたなら撤去は不要です。

入居した時や入居後に貸主から許可を取って自分でフレッツ光または光コラボの光回線を引いた場合は、退去時の原状回復義務により撤去を求められる可能性があります。

ただし、回線設備を残しておけば次の入居者が無派遣工事でフレッツ光やコラボ光を利用開始でき、貸主にとってもメリットになるため撤去は不要とされるケースも多いようです。

設備の撤去について事前に取り決めが無く不明なら、管理会社か大家さんに確認しておくのが良いでしょう。

まとめ

これまで無料だったフレッツ光の撤去工事費が2026年4月1日から有料化されるため、特に持ち家でフレッツ光を契約した人は理解しておきましょう。

2026年の3月までに解約をすれば無料で撤去できるため、近いうちに解約して回線を撤去をしたいと考えている場合は期限に要注意です。

 

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