ahamoユーザーには専用の光回線「ahamo光(アハモ光)」が用意されていますが、高速通信で知られる「NURO光(ニューロ光)」が気になっている人もいるのではないでしょうか。
自宅がNURO光の提供エリアにあり料金の安さより回線速度を重視するなら、NURO光を選ぶのも良いかと思います。
今回はahamo光とNURO光を比較するので2つの違い理解して最適な方を選んでください。
運営元と使用回線の違い
ahamo光はNTTドコモが提供する光回線です。
スマホの回線と家の回線で同じ会社と契約するため支払先を一本化できます。
ahamo光は、NTTからフレッツ光の回線を借りてプロバイダーとセットにして提供する「光コラボレーション」と呼ばれるサービスです。
光コラボのサービスは他にもたくさんあり、ドコモ光やSoftBank光、楽天ひかり、ビッグローブ光なども光コラボです。
どの光コラボもフレッツ光の回線を使用するため、フレッツ光や各光コラボ間で乗り換える際の回線工事が不要というメリットがあります。
NURO 光を運営しているのは、ソニーグループの企業であるソニーネットワークコミュニケーションズです。
NURO光はNTTの「ダークファイバ―」を使用する光回線サービスです。
ダークファイバーとは敷設された光ファイバー回線のうち使用されずに余っていた回線ことです。
使用するのはNTTの光ファイバーですがフレッツ光とは別の独自回線になっており、NURO光のユーザーのみが独占的に利用できます。
NURO光(2ギガプラン)の回線速度は下り最大2Gbpsで、ahamo光を含めた一般的な光回線の下り最大速度1Gbpsと比べて2倍の速度となっているのが大きな特長です。
このためNURO光は通信速度を重視する人向けの光回線なのです。
サービス名 | ahamo光 | NURO光 |
運営元 | NTTドコモ | ソニーネットワークコミュニケーションズ |
使用回線 | フレッツ光の回線 | ダークファイバー回線 |
回線の最大通信速度 | 下り 1Gbps 上り 1Gbps |
下り 2Gbps 上り 1Gbps |
特長 | 乗り換えがしやすい | 速度が速い |
提供エリアの違い
ahamo光はNTT東日本・西日本のフレッツ光提供エリアで利用できます。
フレッツ光は全ての都道府県に対応しており全国エリアカバー率は96.9%なので、ほとんどの人は利用できるはずです。
一方、NURO光の提供エリアは限られており、現時点でのNURO光(2ギガタイプ)が提供されている都道府県は下記のようになっています。
北海道
関東(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)
東海(愛知・静岡・岐阜・三重)
関西(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良)
中国(広島・岡山)
九州(福岡・佐賀)
都道府県では対応エリアになっていても市区町村によっては提供エリア外の場合もあります。
公式サイトでは郵便番号を入力して提供エリアかどうか調べられるため、自分の家がエリア内かどうかわからない場合は確認してみてください。
公式サイト ⇒ NURO 光
契約期間と解約時の費用の違い
契約期間と解約金
ahamo光 | NURO光 | |
契約期間 | 2年・無し | 戸建て 3年・無し 集合住宅 無し |
解約金 | 2年契約の場合 戸建て 4,950円 集合住宅 3,630円 |
戸建て3年契約の場合 3,850円 |
ahamo光は、2年契約のプランと契約期間なしのプランがあり、月額料金は2年契約の方が安いです。
2年契約プランは2年ごとに契約が自動更新され、契約期間中に解約した場合の解約金は、戸建てタイプが4,950円、マンションタイプが3,630円です。
契約満了月とその翌月、翌々月の3か月間に解約すれば解約金はかかりませんが、無料で解約できるのは2年ごとにある3か月間なので、2年縛りであることは理解しておきましょう。
NURO光の戸建てプランは「3年契約」と契約期間なしの「NURO光One」があり、3年契約の方が月額料金は安いです。
3年契約は契約期間中に解約した場合の解約金(契約解除料)が3,850円です。
こちらも契約満了月と翌月、翌々月の3か月間に解約すると契約解除料はかかりません。
なお、3年契約は最初の契約更新後は2年ごとの自動更新に変わるため、4年目以降は2年縛りです。
NURO光のマンションプランは、契約期間がないため解約金もありません。
契約期間による縛り無しで利用できます。
回線撤去費用
NURO光の方は、解約した時に回線設備(引き込み光ケーブル、光キャビネット、光コンセント)の撤去を希望する場合は撤去費用として11,000円がかかります。
持ち家なら回線設備を残しておけば撤去費用はかかりませんが、賃貸住宅で管理会社や大家さんに許可を取って新規で回線を引く場合は、退去時の原状回復義務により回線撤去を求められることがあります。
退去時に撤去が必要かどうかは許可を取るときに管理会社か大家さんに確認しておきましょう。
回線工事費はどちらも無料にできる
ahamo光はフレッツ光と同じ回線を使うため、フレッツ光や他社の光コラボから乗り換える場合は回線工事は不要です。
光回線を初めて引く場合やauひかり、NUROひかり、電力系光回線から乗り換える場合は回線工事が必要です。
NURO光は独自回線のため利用するには回線工事が必要です。
回線基本工事費の比較
各サービスの基本工事料金は下記のようになっています。
ahamo光 | NURO光 | |
戸建て | 派遣工事 22,000円 |
3年契約 44,000円 NURO光One 49,500円 |
集合住宅 | 44,000円 |
ahamo光は工事員の派遣が必要な場合と不要な場合で料金が異なります。
賃貸住宅などで建物にフレッツ光の回線設備が導入されていてNTTの局舎内の工事のみで済む場合は無派遣工事となります。
工事料金は一括払いのほか12回や24回の分割払いも選択可能です。
いずれの工事になっても工事費は実質無料にできます。
申し込み特典で工事料相当のdポイント(期間・用途限定)がプレゼントされるためです。
有効期限は進呈月を含む6か月です。
dポイント加盟店やd払い、ケータイ料金の支払いなどには利用できます。
ポイント交換商品(JALマイルへの交換含む)など一部の用途には利用できません。
dポイントは利用開始月の翌月から24か月間に分割して進呈されます。
工事費を実質無料にするには2年利用する必要があるのです。
NURO光の基本工事費はプランごとに以下のようになっています。
基本工事費 | 分割払い回数 | |
戸建て 3年契約 | 44,000円 | 36回の分割払い |
戸建て NURO光One | 49,500円 | 24回の分割払い |
集合住宅 | 44,000円 | 24回の分割払い |
いずれの場合でも、分割払い期間中は特典により月々の分割払い額と同額が割引されるため、戸建ての3年契約は36か月、NURO光Oneと集合住宅は24か月利用すると基本工事費は実質無料になります。
分割払い期間が終わる前に解約すると工事費の残債を一括で支払うことになるので注意しましょう。
戸建て(3年契約) 1,222円 ×(36回-利用月数)
戸建て(NURO光One) 2,062円 × (24回-利用月数)
集合住宅 1,833円 ×(24回-利用月数)
例えば戸建ての3年契約の場合、2年利用して解約した場合、残り12回分の支払いが残っているので工事費残債額は14,664円になります。
このようにNURO光も工事費の自己負担を無くすには、戸建ての3年契約が3年、NURO光Oneとマンションプランは2年利用する必要があるのです。
ahamo光の派遣工事やNURO光の宅内工事を土日祝日に行うと3,300円の追加工事費が発生するため、できれば平日に工事をした方がお得です。
開通までの期間目安
申し込んでから回線工事が完了して使えるようになるまでの期間の目安は次のようになっています。
ahamo光 | NURO光 | |
開通期間の目安 | 工事日確定から概ね2週間 | 戸建て 1~2ヶ月程度 集合住宅 1~3ヶ月程度 |
ahamo光は工事日が確定してから開通するまでおおむね2週間が目安ですが、指定する工事日によってはもっと長くなるケースもあります。
NURO光の方が開通までの期間は長めで、エリアや周辺環境によっては通常よりもさらに開通時期が遅くなる場合があります。
NURO光の回線設備が導入済みのマンションの場合は屋外工事が済んでおり、申し込み後の回線工事は建物の共用設備から部屋までの屋内配線する工事のみとなるため、開通までの期間は短いです。
NURO光では開通までの間に利用できるモバイルルーターのレンタルサービス(有料)が用意されているため、必要ならこれを利用することでば開通までのネット環境は確保できます。
ahamo光とNURO光の料金比較
ここからは初期費用と月額料金を比較します。
初期費用
ahamo光とNURO光の初期費用は契約事務手数料とルーターの費用です。
サービス名 | ahamo光 |
NURO光 |
契約時手数料 | 3,300円 | |
WiFiルーター費用 | 有料レンタルまたは自分で用意 | 無料レンタル |
契約事務手数料はどちらも3,300円です。
PCやスマホ、タブレットなどを光回線に接続するために使うWi-Fiルーターについては、NURO光ではONU(回線終端装置)とWi-Fiーターが一体になった機器を無料レンタルできるため、自分で用意する必要はありません。
ahamo光は有料レンタルサービスを利用するか自分で用意することになります。
ahamo光で使うルーターは「OCNバーチャルコネクト」に対応している必要があるため、既にルーターを持っている場合やこれから購入する場合は、OCNバーチャルコネクトに対応している機種か確認しておきましょう。
IPoE方式はフレッツ光の回線における混雑しやすいポイントを避けて通信するため、利用者が増える時間帯でも速度低下が起きにくいメリットがあります。
有料レンタルサービスの料金は、オプションサービスのドコモ光電話(月額550円)を利用するかどうかや無線LAN(Wi-Fi)機能の有無で下記のように違っています。
NTT東日本エリア | NTT西日本エリア | |
ドコモ光電話の利用なし | 330円 | 825円 |
ドコモ光電話の利用あり | 無線LAN機能なし 無料 無線LAN機能付き 330円 |
無線LAN機能なし 無料 無線LAN機能付き 110円 |
ドコモ光電話を利用しない場合は、NTT東日本エリアは月額330円、西日本エリアは月額825円です。
ドコモ光電話を利用する場合は、有線LAN機能のみのルーターは無料ですが、無線LAN機能付きのルーターはNTT東日本エリアが330円、西日本エリアで110円となっています。
OCNバーチャルコネクト対応ルーターは安い機種なら通販サイトで4千円台で販売されているため、長く利用するなら有料レンタルを利用するよりは購入した方が安上がりです。
月額料金
次に月額料金を比較します。
サービス名 | ahamo光 | NURO光 |
戸建て | 2年契約 4,950円 契約期間なし 6,600円 |
3年契約 5,200円 NURO光One 5,500円 |
集合住宅 | 2年契約 3,630円 契約期間なし 4,730円 |
3,850円 |
戸建ては、NURO光(3年契約)よりahamo光(2年契約)の方250円安いです。
集合住宅は、NURO光よりahamo光(2年契約)の方が220円安いです。
ただ、回線の最大下り速度は、ahamo光が1Gbpsなのに対してNURO光は2Gbpsなので、NURO光の方が料金が高いのは当然ではあります。
支払い方法
利用できる支払い方法は次のようになっています。
サービス名 | ahamo光 | NURO光 |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード NTT請求 ソフトバンクまとめて支払い auかんたん決済 口座振替 |
ahamo光はスマホのahamoとの一括請求となり、クレジットカードと口座振替に対応しています。
NURO光はクレジットカードのほか、キャリア請求と口座振替に対応していますが、マンションプランのタイプLは口座振替を利用できません。
マンションプランはタイプSとタイプLがあり、住んでいる建物がどちらになるかはNURO光のサイトでエリア検索をすればわかります。
また、クレジットカード以外は毎回手数料がかかりキャリア請求は110円、口座振替は220円です。
キャンペーン特典の比較
ここでは各サービスのキャンペーン特典を解説します。
ahamo光のキャンペーン特典
ahamo光(2年契約プラン)は特典でdポイント(期間・用途限定)20,000ポイントがプレゼントされます。
この特典は下記の代理店サイトで申し込むともらえる特典です。
ドコモ光からのプラン変更やahamo光(契約期間なしプラン)はこの特典の対象外です。
申込み月含む7か月以内にahamo光を利用開始し、利用開始月の2か月後の月末時点でも契約中で、dポイントクラブ会員であることが特典を受ける条件です。
NURO光のキャンペーン特典
申し込み特典
申し込み特典として、戸建ては60,000円、集合住宅は25,000円のキャッシュバックが用意されています。
さらに、4月30日までの期間限定でキャッシュバック額は15,000円増額されるため、戸建ては75,000円、集合住宅は40,000円のキャッシュバックになります。
特典は利用開始後11か月目に受け取り手続きの案内メールが届き、マイページ上で受け取り口座を登録します。
受け取り前に解約したり、メールが届いてから手続きせずに45日過ぎると特典は無効になります。メールが届いたらすぐに手続きをしておきましょう。
なお、このキャッシュバック特典を受け取るには、下記の限定特典ページで申し込む必要があるため、間違えないようにしてください。
限定特典ページ ⇒ NURO 光
オプションサービスのキャッシュバック特典
オプションサービスを同時に申し込んだ場合は下記のように追加でキャッシュバックがもらえます。
- NUROでんき ⇒ 7,000円キャッシュバック
- NUROガス ⇒ 2,000円キャッシュバック
- ひかりTV for NURO ⇒ 21,000円キャッシュバック
NURO光の月額料金が割引されるNUROでんきやNUROガスの両方を申し込めば、合計8,000円のキャッシュバックとなります。
電気やガスとのセットで月額料金を安くできる
NUROでんき(新電力)、NUROガス(都市ガス)を同時に申し込むと下記のようにNURO光の月額料金が割引されます。
NUROガスとのセットで200円割引
NUROでんきの割引だけでもahamo光より安くなり、両方とも契約すれば合計701円の割引となります。
NUROでんきが利用できるのは下記のエリアです。
NUROガスが利用できるのは東京ガスの提供エリアのみです。
料金シュミレーション
NURO光(戸建ては3年契約)とahamo光(2年契約)を4年間利用した場合の総費用を比較します。
4年としたのはahamo光は解約金なしで解約できるのが2年ごとで、NURO光(戸建て3年契約)の回線工事費が実質無料になるのは3年後だからです。
ahamo光は新規契約で、自分で購入したルーター代が5千円だった場合とします。
ahamo光 |
NURO光 | |
解約金 | 0円 | 戸建て 3,850円 集合住宅 0円 |
契約時手数料 | 3,300円 | |
ルーター代 | 5,000円 | 0円 |
月額料金 | 戸建て 4,950円 集合住宅 3,630円 |
戸建て 5,200円 集合住宅 3,850円 |
4年分の月額料金合計 | 戸建て 237,600円 集合住宅 174,240円 |
戸建て 249,600円 集合住宅 180,950円 |
キャンペーン特典 | dポイント(期間・用途限定) 20,000ポイント |
キャッシュバック 戸建て 75,000円 集合住宅 40,000円 |
実質4年総費用 | 戸建て 225,900円 集合住宅 162,540円 |
戸建て 181,750円 集合住宅 144,250円 |
特典も含めた4年総費用は戸建てと集合住宅どちらもNURO光の方が少ないという結果になりました。
4年分の月額料金合計額はNURO光の方が大きいですが、NURO光はルーター代がかからずキャッシュバックが高額なことが影響しています。
ただ、月額料金はahamo光の方が安いため、長く利用するほどahamo光の方が低コストになります。
とはいえ、回線の下り最大速度がahamo光は1ギガなのに対しNURO光は2ギガなので、この点を踏まえるとNURO光の料金は妥当な水準といえます。
まとめ
最後にahamo光とNURO光の違いをまとめます。
ahamo光は2年契約、NURO光は3年契約プランの条件です。
ahamo光 | NURO光 | |||
使用回線 | フレッツ光の回線 | ダークファイバー回線 | ||
回線最大速度 | 下り 1Gbps 上り 1Gbps |
下り 2Gbps 上り 1Gbps |
||
Wi-Fiルーター | 有料レンタル または 自分で用意 |
無料レンタル | ||
契約期間・解約金 | 2年 戸建て 4,950円 集合住宅 3,630円 |
戸建て 3年・3,850円 集合住宅 無し |
||
回線工事費 | 特典で実質無料になる | 特典で実質無料になる | ||
月額料金 | 戸建て 4,950円 マンション 3,630円 |
戸建て 5,200円 集合住宅 3,850円 |
||
キャンペーン特典 | dポイント (期間・用途限定) 20,000ポイント |
キャッシュバック 戸建て 60,000円 集合住宅 25,000円 ⇒4月30日まで15,000円増額 |
||
その他の留意点 | ahamoを解約するとahamo光も解約となる | NUROでんき・NUROガスとセット利用で料金割引 |
以上から各サービスがおすすめな人は次のようになります。
ahamo光がおすすめの人
- スマホと家の回線の契約先をドコモにまとめたい
- 月額料金が安い方が良い
- 契約期間は2年縛りでも構わない
- ルーター費用が発生しても構わない
- ahamoを解約したときに家の回線も同時に乗り換えても良い
20,000pt特典がある申し込みページ↓
NURO光がおすすめの人
- 料金よりも通信速度を重視している
- 開通までの期間が長くなっても構わない
- 少なくとも戸建ては3年、集合住宅は2年間は利用できる
- ahamoから他に乗り換えても家の回線は同じところを継続利用したい
公式サイトはこちら↓
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