ドコモ光とIIJmioひかりの比較【セット割で安くなる光回線】

ドコモ光はドコモのスマホとのセット割でお得になる光回線で、IIJmioひかりは格安SIMのIIJmioユーザーは料金が割引されて安く利用できる光回線です。

このため、基本的にはスマホのSIMがドコモの人はドコモ光、IIJmioの人はIIJmioひかりを利用するのがおすすめです。

しかし、ドコモのセット割を適用できるのが自分一人だけでメリットがあまり無い場合などで格安SIMへの乗り換えを考えている人もいるかもしれません。

また、最近始まったドコモの新プラン「irumo(イルモ)」を使いたい人は、家のネット回線はセット割が適用できるドコモ光が候補になるでしょう。

今回はドコモ光とIIJmioひかりを比較し違いをまとめたので、どちらかにするか迷っている人は参考にしてください。

スマートフォンと光回線のセット割イメージ

使用回線とサービス運営元について

使用回線

どちらもNTTのフレッツ光の回線を借り受けてプロバイダーとセットにして提供する「光コラボレーション」と呼ばれるサービスです。

NTT東日本・西日本が提供するフレッツ光は全国の都道府県に対応しています。

光コラボは他にもたくさんありますが回線は同じフレッツ光なので、今利用中の光コラボから別の光コラボへ乗り換えるときは回線工事が不要なので気軽に乗り換えができることもメリットです。

 

サービス運営元

ドコモ光は、大手携帯キャリアの(株)NTTドコモが提供する光回線サービスです。

ドコモ光はタイプAとタイプBがありタイプAの方が料金が安く設定されているため、タイプAを選んでおけばOKです。

ドコモ光タイプAに対応したプロバイダーは複数ありますが、中でもおすすめなのはドコモが運営する「OCNインターネット」です。
ドコモ自らが提供しているプロバイダーという安心感に加えて、後で説明しますがWi-Fiルーターの無料レンタルサービスも用意されているからです。

ドコモ光は最大通信速度が1ギガと10ギガのタイプがありますが、現在一般的に普及しているのは1ギガの光回線で、ほとんどの用途では1ギガで十分対応できます。
IIJmioひかりは1ギガタイプのみなので、これに合わせてドコモ光も1ギガタイプの条件を記載します。

 

IIJmioひかりは、(株)インターネットイニシアティブが提供する光回線サービスです。

IIJmioはIIJの個人向けインターネットサービスのことで、格安SIMのIIJmioを知っている人もいるのではないでしょうか。

IIJは1993年に国内初となるインターネット接続サービスを開始した老舗プロバイダーです。

IIJのサービスは官公庁や大手企業を中心に約13,000社の法人に導入されていることから品質と信頼性の高さが特長です。

契約期間と解約金

契約期間と中途解約した場合の解約金は下記のようになっています。

ドコモ光 IIJmioひかり
契約期間 2年(自動更新) 2年(最低利用期間)
解約金 戸建て:5,500円
マンション:4,180円
3,000円

ドコモ光の契約期間は2年間で、解約しなければ2年経過後に自動更新されます。

2年ごとにある契約満了月の当月、翌月、翌々月の3か月間に解約すれば解約金は無料ですが、それ以外の月に解約すると上記の解約金が発生します。

IIJmioひかりは、最低利用期間が2年となっているため2年以内の解約では「最低利用期間内解除調定金」として3,000円支払うことになりますが、2年経過後はいつでも無料で解約ができます。

契約期間
ドコモ光 ⇒ 2年縛り
IIJmioひかり ⇒ 2年使えば縛り無しになる

 

初期費用と回線工事費

次に各サービスの初期費用と回線工事費を比較していきます。

契約事務手数料

契約時の事務手数料は次のようになっています。

ドコモ光 IIJmioひかり
契約事務手数料 3,300円 新規契約 880円
転用 1,980円
事業者変更 3,300円
⇒キャンペーンで全て0円

IIJmioひかりの方は、契約種類によって事務手数料の金額が違っています。

光コラボの契約種類は以下の3タイプがあります。

フレッツ光からの乗り換え ⇒ 転用
他社の光コラボからの乗り換え ⇒ 事業者変更
上記以外 ⇒ 新規契約

auひかりやNURO光、電力系光回線はフレッツ光とは別の回線を使っているため新規契約となります。

そして、IIJmioひかりでは「夏のIIJmioひかりスタートキャンペーン」により契約事務手数料は割引されて0円になります。(キャンペーン期間は2023年10月2日まで)

契約事務手数料
ドコモ光 ⇒ 3,300円
IIJmioひかり ⇒ キャンペーンで無料

Wi-Fiルーターのレンタルサービス

どちらもWiFiルーターのレンタルサービスがあります。

ドコモ光 IIJmioひかり
Wi-Fiルーターのレンタル料 無料 月額330円

ドコモ光はプロバイダーのOCNインターネットのサービスでWi-Fiルーターが無料でレンタルできます。

OCNインターネットのレンタルサービスの契約期間は1年となっており、1年以内にドコモ光を解約した場合は返却が必要ですが、1年後には所有権が譲渡されるため返却は不要になります。つまり1年使えばプレゼントされるわけです。

 

IIJmioひかりは、Wi-Fiルーターを持ってない人には有料のレンタルサービスが用意されており月額330円で利用できます。

オプションサービスの光電話を使わない場合は無線LANルーター、光電話を使う場合は光電話機能が付いたホームゲートウェイというものをレンタルします。

月額330円の有料レンタルの場合、2年間のレンタル料合計は7920円になるため、自分で購入した方が安いです。
IIJmioひかりでは「transix(トランジックス)」というサービスを利用しているため、Wi-Fiルーターを購入する際はtransixに対応した機種を選ぶことになりますが、ネット通販では5千円もあれば購入できます。

簡単に説明すると、transixは新しい接続方式によってフレッツ光の回線における混雑しやすいポイントを避けて通信ができるサービスです。これを利用することで利用者が増える時間帯でも速度が低下しにくい通信を実現できます。

Wi-Fiルーター
ドコモ光 ⇒ OCNインターネットなら無料レンタルでき1年後にはプレゼントされる
IIJmioひかり ⇒ 月額330円のレンタルか自分でtransix対応機種を購入

 

回線工事料

NTTのフレッツ光か他社の光コラボからドコモ光やIIJmioひかりへ乗り換える場合は回線工事は不要ですが、それ以外のケースでは回線工事をすることになり工事料が発生します。

ドコモ光の回線工料は特典により無料となっています。

なお、土日祝日や夜間に工事した場合の追加工事料、その他の追加工事が必要だった場合の工事料、オプションサービスの工事料は特典対象になりません。
特典で無料になるのは基本工事料ですが、平日昼間に工事をして追加工事は必要なく光電話や光テレビを利用しないケースなら工事料は無料にできます。

IIJmioひかりの方は工事費用がかかり、工事内容によって次のようになっています。

住居タイプ 工事内容 工事費用
戸建て 工事員派遣あり・屋内配線新設あり 19,800円
工事員派遣あり・屋内配線新設なし 8,360円
工事員派遣なし 2,200円
集合住宅
(マンション・アパート)
工事員派遣あり・屋内配線新設あり 光配線方式・VDSL方式:16,500円
LAN方式:8,360円
工事員派遣あり・屋内配線新設なし 8,360円
工事員派遣なし 2,200円

家の回線設備の状況によって工事員の派遣が必要な場合と不要な場合があり、NTTの局舎側の工事だけで済む場合は無派遣工事になるケースもあります。

派遣工事でも屋内に利用できる配線が既にある場合は配線の新設なしとなり工事費用は安くなります。

集合住宅の派遣工事で屋内配線の新設ありのケースでは、建物の共用設備から各部屋までの配線方式によって工事費用が違っています。

IIJmioひかりの工事費は、派遣工事の方は20か月の分割払いで、無派遣工事は一括払いです。

こちらも夜間や土日祝日の工事の場合は追加料金が発生します。

基本工事料
ドコモ光 ⇒ 特典で無料
IIJmioひかり ⇒ 派遣工事の場合で戸建ては8,360円~19,800円、集合住宅は8,360円~16500円。無派遣工事なら2,200円。

月額料金とスマホとのセット割

続いて、各サービスの月額料金とスマホとのセット割について解説します。

月額料金と支払い方法

月額料金は次のようになっています。

ドコモ光 IIJmioひかり
戸建て 5,720円 5,456円
集合住宅 4,400円 4,356円
支払い方法 クレジットカード
口座振替
クレジットカード

月額料金はIIJmioひかりの方が少し安いです。

戸建てタイプで264円、マンションタイプではわずか44円の違いです。

ただし、IIJmioひかりは「夏のIIJmioひかりスタートキャンペーン」により月額料金が6か月間は3,696円割引されます。(キャンペーン期間は2023年10月2日まで)

半年間の月額料金は戸建ては1,760円、集合住宅は660円になり、割引額の合計22,176円がお得になります。

支払い方法は、ドコモ光はクレジットカードのほか口座振替にも対応してますが、IIJmioひかりはクレジットカードのみです。

 

ドコモ光のセット割

ドコモのスマホユーザーがドコモ光をセットで契約すると「ドコモ光セット割」によりスマホの月額料金がプランに応じて550円~1,100円割引されます。

ドコモ光セット割は、ドコモ光の契約者本人だけでなく、同居している家族や三親等以内の家族なら離れて暮らす家族も含めて最大20回線まで割引することができるため、ドコモユーザーの家族が多いほどお得になります。

割引対象になるのはギガプランのほか、7月から新しく始まったirumo(0.5GB以外)やeximoも対象になっています。

このセット割によりスマホと家の回線を合わせた通信費を安くすることができます。

IIJmioひかりのセット割

IIJmioのSIMサービスの利用者がIIJmioひかりを契約すると「mio割」によりIIJmioひかりの月額料金が660円割引されます。

手続きは不要で、同一の「mioID」でIIJmioひかりとSIMサービスを契約すると両サービスの利用開始後から自動的にmio割が適用されます。

IIJmioウェルカムパックや音声通話パック、選べるSIMも対象になります。

セット割適用後の料金比較

それでは、セット割を適用した場合のスマホとの光回線の合計料金を比較してみましょう。

ここでは安い料金プランとして、ドコモはirumoの3GBプラン、IIJmioは音声SIMの2ギガプランを比較対象とします。

ドコモ光 IIJmioひかり
光回線
月額料金
戸建て 5,720円
集合住宅 4,400円
戸建て 5,456円
集合住宅 4,356円
スマホSIM
月額料金
irumo(3GB)
2,167円
音声SIM(2GB)
850円
セット割額 1,100円 660円
スマホ+光回線
月額料金合計
戸建て 6,787円
集合住宅 5,467円
戸建て 5,646円
集合住宅 4,546円

セット割適用後のスマホの月額料金と光回線の月額料金の合計額は、IIJmioひかりの方が安いという結果になりました。

ドコモの方がSIMプランの料金が高いことが影響しています。
irumoは3GBでIIJmioは2GBですが、IIJmioは5ギガプランにした場合でも月額料金は140円増えるだけなので結果は同じです。

やはりSIMの月額料金の安さという点では格安SIMのIIJmioが有利です。

その代わり通信速度では携帯キャリアであるドコモのSIMの方が優れています。

キャリアのサブブランド以外の格安SIMは利用者が増える時間帯は速度が下がりやすいため、それが嫌ならドコモのSIMを使うのが無難です。

現在、IIJmioか他の格安SIMを使っていて速度面で特に不満を持ってないなら、この点は問題ないです。

月額料金はIIJmioひかりの方が少し安い。
ドコモはセット割でスマホの料金が安くなっても格安SIMのIIJmioの料金の方がさらに安いため、スマホと光回線の月額料金合計額もIIJmioの方が安い。

キャッシュバック特典の比較

ここからは各サービスのキャッシュバック特典を比較します。

ドコモ光は販売代理店から申し込むと、代理店の独自特典とドコモ光公式特典の両方がもらえてお得なので、ここでは販売代理店NNコミュニケーションズから申し込んだ場合の特典を紹介します。

ドコモ光 IIJmioひかり
特典 代理店特典
30,000円キャッシュバック
40,000円分の「選べるe-GIFT」
プレゼント
ドコモ光公式特典
dポイント(期間・用途限定)
プレゼント
2,000pt

ドコモ光は代理店特典と公式特典を合わせて32,000円分になります。

代理店はNNコミュニケーションズを選んだのは以下の理由からです。

  • オプションサービスの加入無しで特典が受けられる
  • キャッシュバックの受け取り時期は課金開始月の翌月末で早い
  • こちらから申し込んだ人のレビュー(1,100件以上)がサイト上に掲載されている

注意点もあり、サービスの利用開始から12ヵ月未満で解約した場合はキャッシュバック特典と同等額が請求されることです。
さすがに利用開始後にキャッシュバックを受け取ったらすぐ解約されてしまうとドコモも代理店も困るのでこの点はしかたないでしょう。

詳細は代理店のサイトをチェックしてください⇒ドコモ光

IIJmioひかりは「夏のIIJmioひかりスタートキャンペーン」で4万円分の「選べるe-GIFT」がプレゼントされます。(キャンペーン期間は2023年10月2日まで)

選べるe-GIFTは2024年12月10日~12月31日までに登録メールアドレス宛に送られてきて、アマゾンギフト券やWebMoneyなどの電子マネーに交換できます。

なお、2024年10月1日までにIIJmioひかりを解約した場合は特典の対象外となりますが、最低利用期間の2年間は利用するつもりなら問題ないでしょう。

詳細は公式サイトをチェックしてください⇒IIJmioひかり

キャッシュバック特典の金額はIIJmioひかりの方が8,000円分多い。

まとめ

最後にドコモ光とIIJmioひかりの違いをまとめます。

ドコモ光 IIJmioひかり
契約期間
解約金
2年(自動更新)
戸建て:5,500円
マンション:4,180円
2年(最低利用期間)
3,000円
契約事務手数料 3,300円 キャンペーンで無料
Wi-Fiルーター 無料レンタル
(1年後にプレゼント)
月額330円レンタル
又は
自分で購入
月額料金 戸建て 5,720円
集合住宅 4,400円
戸建て 5,456円
集合住宅 4,356円
支払い方法 クレジットカード
口座振替
クレジットカード
回線工事料 特典で無料 派遣工事
戸建て 8,360円~19,800円
集合住宅 8,360円~16500円
無派遣工事は2,200円
月額料金 戸建て 5,720円
集合住宅 4,400円
戸建て 5,456円
集合住宅 4,356円
⇒キャンペーンで6か月間は割引
スマホとのセット割 550円~1,100円割引
660円割引
キャッシュバック特典 30,000円キャッシュバック

dポイント(期間・用途限定)
2,000pt
40,000円分の「選べるe-GIFT」

新規契約の場合、IIJmioひかりはルーターを自分で用意する場合は購入代と回線工事費がかかりますが、キャンペーンで契約事務手数料が無料になるのと6か月間は月額料金が割引されてお得になるため23,056円が浮くことなり、仮にルーター代を5千円とすると集合住宅ならルーター代と工事費の分は全額カバーできます。

セット割を適用した後の光回線とスマホの料金の合計額でもIIJmioの方が安く、キャッシュバック特典も8,000円分多いです。

このことからスマホと家のネット回線を合わせた通信費を抑えたいならIIJmioの方が良いでしょう。

ただし格安SIMのIIJmioは速度では携帯キャリアのドコモに及ばないため、その点は妥協する必要があります。

以上より各サービスがおすすめの人は以下のようになります。

ドコモ光がおすすめの人

  • 2年縛りでも構わない
  • スマホの通信速度は速い方が良い
  • 家族もドコモのスマホを使っていて乗り換える予定はない
  • 口座振替で支払いたい

キャッシュバック特典がある代理店のサイトはこちら↓

 

IIJmioひかりがおすすめの人

  • IIJmioのSIMを利用している
  • これから格安SIMのIIJmioに乗り換えたい
  • スマホの通信速度より料金の安さを優先したい
  • 2年利用した後は他の光コラボに乗り換えるかもしれない

公式サイトはこちら↓

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