格安SIMのIIJmioのユーザーで、これから家の光回線を引く場合や現在利用中の光回線から他に乗り換えたい場合、どれを選べば良いのか迷っている人もいるのではないでしょうか。
光回線はたくさんありますが、何を重視するかで最適なところは違ってきます。
様々な光回線を調べた結果、IIJmioユーザーにおすすめのサービスは次の2つです。
通信速度を重視するなら ⇒ NURO光
以下で各サービスを詳しく解説し最後にを比較をするのでチェックしてみてください。
セット割で安くなるIIJmioひかり
まず最初に紹介するのはIIJmioひかりです。
スマホのSIMと契約先が同じなので、どんな会社がわかっているのは安心できる点でしょう。
スマホと家の回線で契約先を一本化できてわかりやすくなるのもメリットです。
IIJmioユーザーはセット割で安くなる
IIJmioひかりを利用する最大のメリットは、「mio割」というセット割です。
IIJmioのSIMサービス利用者ならmio割によりIIJmioひかりの月額料金が毎月660円割引されます。
これの何がすごいのかは、当サイトで安い光回線として紹介している「GMOとくとくBB光」の料金と比較してみるとわかります。
IIJmioひかり | GMOとくとくBB光 | |
戸建てタイプ | 5,456円 ⇒割引後4,796円 |
4,818円 |
マンションタイプ | 4,356円 ⇒割引後3,696円 |
3,773円 |
割引後の料金では、IIJmioひかりの方が少しですが安くなっています。
IIJmioひかりの通常料金は他と比べて安くはないですが、mio割が適用されるIIJmioのユーザーだけは他の安い光回線と同水準の料金でIIJmioひかりを利用できるのです。
もし現在、家の光回線はIIJmioひかり以外のところを利用しているなら、今利用中の回線の料金とmio割適用後のIIJmioひかりの料金を比べてみてください。
契約期間と解約金
IIJmioひかりの契約期間は、最低利用期間が2年となっています。
2年以内に解約すると「最低利用期間内解除調定金」として3,000円がかかります。
他の光回線にあるような2年ごとに自動更新されるタイプではなく、最低利用期間が2年なので3年目からはいつ解約しても解約金はかかりません。
最初の2年だけ縛られますが3年目からは縛り無しになるため、2年自動更新型に比べれば利用しやすいでしょう。
乗り換えしやすいメリット
IIJmioひかりは、NTTの光回線を借り受けてプロバイダーとセットにして提供する「光コラボレーション」モデルのサービスです。
NTTの光回線サービス「フレッツ光」では、光回線とプロバイダーサービスを別々に契約していましたが、光コラボレーションの光回線は光コラボの事業者と契約するだけで済むため契約管理がわかりやすいうえにフレッツ光より料金は安くなる場合が多いです。
光コラボの提供エリアはフレッツ光と同じで、1ギガタイプなら全国の都道府県に対応しています。
光コラボはIIJmioひかり以外にもたくさんあり、主なところだと以下のサービスがあります。
NTTのフレッツ光と各光コラボは使用する回線が同じなので、フレッツ光から光コラボに乗り換える場合や光コラボから別の光コラボへ乗り換える場合は回線工事が不要です。
このため、IIJmioひかりを利用した後に別の光コラボへ乗り換えしたくなった場合でも、回線工事が不要なので乗り換えがしやすいがしやすいというメリットがあるのです。
光コラボの契約種類は以下の3つがあり初期費用やキャンペーン特典が違う場合があります。
・事業者変更 他社の光コラボからの乗り換え
・新規契約 上記の2つ以外の場合
開通までの目安期間
申し込んでから開通工事が行われるまでの期間目安は、最短の場合で以下のようになっています。
転用 10日程度
事業者変更 1週間程度
IIJmioひかりのその他の費用
初期費用
契約時の事務手数料は3,300円です。
Wi-Fiルーターレンタル料
Wi-Fiルーターを持ってない人には有料のレンタルサービスをが用意されており月額330円です。
2年間のレンタル料合計は7920円になりますが、通販では5千円もあればルーターを買えるため、2年以上利用するつもりなら買った方が安上がりです。
IIJmioひかりでは「transix(トランジックス)」というサービスを利用しているため、Wi-Fiルーターを購入する際はtransixに対応した機種を選びましょう。
transixは、IPv6(IPoE方式)やIPv4 over IPv6(DS-Lite方式)でのインターネット接続を実現するサービスです。
ちなみにレンタルルーターはDS-Lite接続に対応してないため、利用者が増える時間帯でも快適に利用したいなら対応ルーターを自分で購入した方が良いです。
回線工事費
新規契約の場合は回線工事ありますが、キャンペーン特典で工事費は実質無料になります。
IIJmioひかりの基本工事費は次のようになっています。
工事費 | 割引額・期間 | |
派遣工事(屋内配線工程あり) | 28,600円 | 1,430円×20か月 |
派遣工事(屋内配線工程なし) | 18,260円 | 913円×20か月 |
無派遣工事 | 3,850円 | 3,850円×1か月 |
派遣工事の場合は20回の分割払いで、開通月の翌月からの20か月間は工事費の分割払い額と同額が割引されるため21か月後には実質無料になります。
21か月未満で解約した場合は割引を満額受けられず工事費の自己負担が発生するため、派遣工事になる人は注意してください。
無派遣工事の場合は工事費は3,850円で一括払いなので、開通月の翌月に割引されて実質無料になります。
IIJmioひかりのキャンペーン特典
特典は以下の2つがあります。
- 月額料金が12か月間割引
- 30,000円分の選べるe-GIFTプレゼント(転用・事業者変更のみ)
1の特典は新規契約、転用、事業者変更のいずれの場合も対象になり、戸建てとマンションともに月間割引額は726円で1年分では8,712円になります。
2の30,000円分の選べるe-GIFTプレゼントは、転用と事業者変更で乗り換える人が対象です。
IIJmioひかりのまとめ
mio割適用後の料金では他の安い光回線と同水準なので、格安SIMのIIJmioユーザーにはIIJmioひかりはおすすめできます。
最初の2年間は契約期間の縛りがありますが、3年目以降は縛り無しになります。
新規契約の場合の回線工事費は一定期間の利用で実質無料になります。
光コラボのため将来別の光コラボへ乗り換えるときには回線工事が不要です。
転用や事業者変更なら30,000円分の選べるe-GIFTがもらえます。
詳細は公式サイトで確認してください ⇒ IIJmioひかり
速度にこだわるならNURO光
NURO光(ニューロ光)は、ソニーグループの企業ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する光回線です。
NURO光は、NTTから「ダークファイバ―」を借り受けてプロバイダー(So-net)とセットにして提供しているサービスです。
ダークファイバーとは、敷設された光ファイバー回線のうち使用されずに余っていた回線のことで、これに自前の通信設備を組み合わせて独自回線として提供しているのです。
光コラボ各社が使っているフレッツ光とは別の回線のため、使用するのはNURO光ユーザーに限られています。
NURO光(2ギガプラン)の回線速度は下り最大2Gbpsとなっており、IIJmioひかりを含めた他の一般的な光回線の下り最大速度は1Gbpsなので2倍の回線速度です。
このためNURO光は通信速度を重視する人向けの光回線なのです。
なお、NURO光には最大速度が10Gbpsの10ギガプランもありますが、現在一般的なのは1ギガタイプの光回線で、IIJmioひかりも1ギガタイプなので、この記事ではNURO光の2ギガプランを比較対象とします。
NURO光(2ギガ)の対応エリア
NURO光のデメリットは利用できるエリアが限られていることです。
現時点で対応エリアは以下のようになっています。
関東(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)
東海(愛知・静岡・岐阜・三重)
関西(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良)
中国(広島・岡山)
九州(福岡・佐賀)
上記の対応エリアでも市区町村によっては提供エリア外の場合もあるため、住んでいる地域が提供エリアかよくわからない場合は公式サイトで確認してください。
公式サイトはこちら ⇒ NURO 光
NURO光の契約期間と解約金
NURO光の戸建てプランは2年契約と3年契約があり、契約期間中に解約した場合の解約手数料(契約解除料)は、2年契約で3,740円、3年契約で3,850円となっています。
契約満了月とその翌月、翌々月の3か月間に解約すると契約解除料は発生しません。
3年契約は最初の3年経過後は2年ごとの自動更新になります。
NURO光のマンションプランでは契約期間はないため解約金もありません。
契約期間に縛られることなく利用できます。
NURO光の回線工事費
NURO光は光コラボと違い独自回線のため、新規と乗り換えの区別なく回線工事が必要です。
回線工事費は44,000円となっており他の光回線と比べて高めですが、工事費は実質無料にできます。
NURO光の工事費は下記のように分割払いになっています。
戸建て2年契約・集合住宅:24か月の分割払い(1か月目1,841円、2~24か月目1,833円)
36か月間または24ヶ月間は月々の分割払い額と同額が割引されるため、3年または2年経過すると1円も負担しないまま分割払いが終わる仕組みです。
ただし、3年または2年未満で解約すると分割払いの残りの支払い額(工事費残債)を一括で支払うことになります。
戸建て3年契約 ⇒ 1,222円 ×(36か月-利用経過月数)
戸建て2年契約・集合住宅 ⇒ 1,833円 ×(24か月-利用経過月数)
例えば、戸建て3年契約で2年利用して解約した場合、残り12回分の支払いが残っているので工事費残債額は14,664円になります。
工事費を実質無料にするには分割払い期間は解約しない必要があること理解しておきましょう。
マンションプランは契約期間の縛りはありませんが、工事費によって最初は2年縛りなのです。
回線撤去費用
NURO光は解約時に回線設備を撤去するかは任意ですが、撤去を希望する場合の撤去費用は11,000円です。
持ち家なら回線を撤去せずに残しておけば費用はかかりませんが、賃貸住宅でオーナーに許可を取って回線を引いた場合、退去時の原状回復義務により撤去を求められる可能性もあります。
撤去が必要か残しておいて良いかは事前にオーナーか管理会社に確認しておくと良いでしょう。
開通までの期間が長い
NURO光は申し込んでから回線工事が完了して使えるようになるまでの期間の目安は次のようになっています。
集合住宅 1~3か月程度
なお、一部地域では工事状況によってさらに1~2か月程度かかる場合もあるそうです。
ちなみに上で紹介したIIJmioひかりでは申し込みから工事日まで目安は2週間~1か月後なので、NUROひかりの工事完了までの期間は長いことがわかります。
NURO光では宅内工事と屋外工事の2回に分けて行われるため、工事完了までの期間が長くなるのです。
NURO光の初期費用と月額料金
契約事務手数料は3,300円です。
Wi-Fiルーターについては、ONU(回線終端装置)とルーターが一体になった機器が無料レンタルできるため自分で用意する必要がありません。
月額料金は次のようになっています。
戸建て | 集合住宅 | |
月額料金 | 3年契約 5,200円 2年契約 5,700円 |
3,850円 |
戸建てと集合住宅のどちらも月額料金はIIJmioひかりのmio割適用後の料金より高いです。
しかし、IIJmioひかりは回線の下り最大速度が1ギガなのに対してNURO光は2ギガなので妥当な料金水準といえます。
NURO光のキャンペーン特典
NURO光は申し込み特典で戸建ては60,000円、集合住宅は25,000円のキャッシュバックがもらえます。
この高額キャッシュバックを含めて3年間の実質的な総費用で考えると結構安くなります。
なお、このキャッシュバック特典がもらえるのは、公式サイトの通常の申し込みページではなく限定特典ページなので注意してください。
こちらのページです ⇒ NURO 光
NURO光のまとめ
下り最大速度が2Gbpsという高速通信が強みの光回線です。
提供エリアは限定されています。
回線工事費は実質無料にできますが、分割払い期間が終わる前に解約したときは自己負担額が発生します。
解約したときに回線を撤去を希望する場合の費用は11,000円です。
開通までの期間は光コラボより長いので覚悟しておきましょう。
月額料金は戸建ては2年契約より3年契約の方が料金は安いです。
集合住宅は2ギガタイプのわりに料金が安いです。
申し込み特典として戸建ては60,000円、集合住宅は25,000円のキャッシュバックがあります。
NURO光は料金の安さよりも通信速度を重視する人におすすめの光回線です。
公式サイト ⇒ NURO 光
IIJmioひかりとNURO光の比較
最後にIIJmioひかりとNURO光の違いを比較表にまとめます。
NURO光の戸建プランは3年契約の条件です。
IIJmioひかり | NUROひかり | |
使用回線 | フレッツ光の回線 | ダークファイバー回線 |
回線最大速度 | 下り 1Gbps 上り 1Gbps |
下り 2Gbps 上り 1Gbps |
提供エリア | 全国の都道府県 | 北海道 関東(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬) 東海(愛知・静岡・岐阜・三重) 関西(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良) 中国(広島・岡山) 九州(福岡・佐賀) |
回線工事費 | 戸建て 19,800円 集合住宅 16,500円 ⇒20か月利用で実質無料 |
44,000円 ⇒2年または3年利用で実質無料 |
回線撤去費用 | 無料 | 希望する場合は11,000円 |
開通までの期間目安 | 新規契約 2週間~1か月程度 転用 10日程度 事業者変更 1週間程度 |
戸建て 1~2か月程度 集合住宅 1~3か月程度 |
契約期間・解約金 | 2年(最低利用期間)・3,000円 | 戸建て 3年・3,850円 集合住宅 無し |
契約事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
Wi-Fiルーターレンタル料 | 330円 | 0円 |
月額料金 | 戸建て 5,456円 集合住宅 4,356円 mio割適用後 戸建て 4,796円 集合住宅 3,696円 |
戸建て 5,200円 集合住宅 3,850円 |
キャンペーン特典 | ・月額料金が12か月間726円割引
・30,000円分の選べるe-GIFT(転用・事業者変更) |
キャッシュバック 戸建て 60,000円 集合住宅 25,000円 |
3年利用の実質総費用 (戸建て) |
新規契約 172,244円 転用・事業者変更 142,244円 |
130,500円 |
3年利用の実質総費用 (集合住宅) |
新規契約 132,644円 転用・事業者変更 102,644円 |
113,050円 |
回線最大速度は下りはNURO光の方が速いです。上りは同じです。
利用できるエリアは、IIJmioひかりは全国に対応してますが、NURO光は未対応の地域があります。
回線工事費は、どちらも特典割引により一定期間利用することで実質無料になります。
NURO光では回線設備の撤去を希望する場合は撤去費用11,000円かかる点は覚えておきましょう。
開通までの期間はNURO光の方が長いです。
契約期間は、IIJmioひかりは最低利用期間が2年のため3年以降はいつ解約しても解約はかかりません。
NURO光は戸建ては3年契約で契約更新後は2年ごとの契約期間で自動更新されます。
マンションプランは契約期間がありません。
Wi-Fiルーターのレンタル料は、mioひかりは月額330円で、NURO光は無料です。
IIJmioはtransixに対応しているWi-Fiルーターを自分で用意して使えばレンタル料はかかりません。
月額料金は、mio割を適用した場合はIIJmioひかりの方が安いです。
キャンペーン特典は、IIJmioひかりは転用や事業者変更は30,000円分の選べるe-GIFTがプレゼントされます。
NURO光は、戸建てなら60,000円の高額キャッシュバックがあります。
3年間利用した場合の総費用の計算式は以下の通りです。
なお、IIJmioひかりのルーター費用は、レンタル料は月額330円で3年利用する場合は買った方が安上がりのため、ここでは5,000円でルーターを購入した場合としました。
IIJmioひかりは自分のWi-Fiルーター(transix対応)を持っている場合は上記の総費用からマイナス5,000円となります。
計算の結果、3年実質総費用は、戸建てはNURO光、集合住宅は転用・事業者変更ならIIJmioひかりの方が少ないことがわかりました。
NURO光の戸建てプランは6万円のキャッシュバックがあるため、最初の一定期間の実質総費用は少なくできるのです。
IIJmioひかりは転用や事業者変更なら3万円分の選べるe-GIFTがもらえることが実質総費用を少なくしています。
IIJmioひかりの方が月額料金が安いため、長く利用するほどこちらの方が低コストになります。
以上から、どちらが向いているかは次のようになります。
IIJmioひかりが向いている人
- 通信速度よりも費用の安さを重視する
- 少なくとも2年間は利用できる
- 3年目以降は契約期間の縛りが無い方が良い
- 開通時期が早い方が良い
公式サイトはこちら ⇒ IIJmioひかり
NURO光が向いている人
- 費用の安さより通信速度を重視する
- 開通するまでの期間が長くても構わない
- 少なくとも戸建ては3年、集合住宅は2年間は利用できる
- 自分のルーターを持ってない
公式サイトはこちら ⇒ NURO 光
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