楽天モバイルとIIJmioは家族で一緒に利用すると、それぞれの月額料金が割引される「家族割」があります。
どちらも携帯3キャリアと比べて料金が安いうえに、家族割を適用させればさらに安くなるのです。
今回は、楽天モバイルとIIJmioを家族割を踏まえて比較するので、スマホのSIMの契約先を家族で同じところにまとめて乗り換えたい人は参考にしてください。
楽天モバイルとIIJmioの家族割引を比較
各サービスの家族割引は次のようになっています。
楽天モバイル | IIJmio | |
家族割名 | 最強家族プログラム | 家族割引(複数回線割引) |
月間割引額 | 110円 | 100円 |
割引対象 | 同居している家族 離れて住む家族 親戚 同性パートナー 事実婚 |
同一mioIDで2回線以上の利用で各回線が割引対象 |
最大割引回線数 | 20回線 | 5回線 |
割引対象プラン | 楽天最強プラン 楽天最強プラン(データタイプ) |
ギガプラン 音声SIM 音声eSIM |
割引後の月額料金 | 3GBまで 968円 20GBまで 2,068円 20GB超過後 3,168円 |
2GB 750円 5GB 890円 10GB 1,400円 15GB 1,700円 20GB 1,900円 30GB 2,600円 40GB 3,200円 50GB 3,800円 |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 楽天ポイント |
クレジットカード |
割引対象
楽天モバイルの最強家族プログラムは、家族や親族のほか、同性パートナーや事実婚でも割引対象になります。
複数の回線で最強家族プログラムを利用できるため、ひとりで複数回線利用する場合も割引できます。
通話機能なしの楽天最強プラン(データタイプ)も割引対象です。
IIJmioの家族割引は、同一mioID(IIJmioの会員ID)でギガプランの音声SIM・音声eSIMを2回線以上利用する場合の各回線が割引対象のため、割引できるのは家族や親族に限りません。
ひとりで複数回線利用する場合も各回線を割引できます。
1つのmioIDで利用する必要があるので家族割引を受けたい場合は間違えないようにしましょう。
割引できる最大回線数は楽天モバイルは20回線、IIJmioは5回線ですが、一般的な家庭では5回線もあれば十分ではないでしょうか。
割引後の月額料金
割引後の料金を比べると、どちらが安いかは月間通信料によって次のようになります。
- 30GBまでならIIJmioの方が安い
- 30GBを超えると楽天モバイルの方が安い
IIJmioはSIMの容量が決まっているプランですが、楽天モバイルは月間の通信量に応じて月額料金が決まる段階料金制のため、月によって使用量にばらつきがある人なら料金を抑えられるケースがあります。
例えば、普段は毎月30GB以上使っていると月額3,168円ですが、何らかの事情で通信量が20GB未満に収まった月は月額2,068円になるのです。
スマホの通信量は毎月同じくらいの場合、月間の通信量が30GBまでならIIJmioはの方が低コストにできます。
公式サイトはこちら ⇒ IIJmio
支払い方法
支払い方法はIIJmioはクレジットカードのみですが、楽天モバイルでは口座振替や楽天ポイントでも支払えます。
楽天ポイント支払いはユーザーページ上で設定しておくとことで利用でき、貯まっているポイント全額のほか、指定したポイント数だけを支払いに充当することもできます。
期間限定ポイントから消費されるため、ポイント支払い設定をしておけば付与された期間限定ポイントを使い忘れ防止になります。
楽天モバイルは年齢に応じて実質的な割引がある
楽天モバイルは下記のように特定の年齢層には楽天ポイントが毎月還元されるため、実質的な割引になります。
プログラム名 | 対象者 | 還元ポイント数 |
最強青春プログラム | 13歳~22歳 | 110ポイント |
最強こどもプログラム | 12歳まで | 3GBまで 440ポイント 3GB超過後 110ポイント |
最強シニアプログラム | 65歳以上 | 110ポイント |
これら3つのプログラムは最強家族プログラムと併用が可能です。
例えば、12歳の子供に最強こどもプログラムと最強家族プログラムを適用させると、月間の通信量が3GBまでなら440ポイント還元と110円の割引で実質的に550円の割引となります。
楽天モバイルは一緒に利用する家族に22歳以下や65歳以上の人がいる場合はさらに安くできることも考慮しておきましょう。
IIJmioはデータ容量のシェア・プレゼントができる
IIJmioは、同一のmioIDのギガプランで契約する回線どうしで最大10回線までデータ容量をシェアできます。
各者が契約しているデータ容量を共有して利用できるのです。
各々が使いきれずに余ったギガ数(データ容量)を家族で分け合えるため、無駄をなくせるメリットがあります。
シェアグループは複数作れるため、家族全員だけでなく親どうしや子供どうしといった形のシェアグループを作って利用することも可能です。
この他に、データ容量のプレゼントもでき、こちらはデータ容量を共有して分け合うのではなく指定したデータ量だけを同一mioIDで契約している他の回線にプレゼントできる仕組みです。
いずれにしても、家族間でデータ容量を分かち合えるのは利用スタイルによっては便利かもしれません。
IIJmioのギガプランは使いきれなかったデータ容量の繰り越しができ、データ容量の有効期限は翌月末日までとなっており、シェアしたデータ容量も有効期限内であれば繰り越し可能です。
通話料の比較
家族間で電話で話すことが多い場合は通話料の違いも理解しておきましょう。
楽天モバイル | IIJmio | |
通話料 | 30秒22円 | ファミリー通話割引後 30秒8.8円 |
通話定額 サービス |
15分かけ放題 月額1,100円 Rakuten Link使用時 通話料無料 |
5分かけ放題 月額500円 10分かけ放題 月額700円 かけ放題 月額1,400円 |
IIJmioでは同一mioIDで契約している音声通話SIMどうしで通話する場合はファミリー通話割引が適用され、通話料が20%割引されて30秒8.8円になります。
通話時間が5分、10分、無制限の通話定額オプションサービスも用意されています。
楽天モバイルは、OSの標準アプリで通話する場合は30秒22円で、15分かけ放題の通話定額サービスが月額1,100円です。
しかし、Rakuten Linkという専用の通話アプリを使うことで通話料は無料になります。
こちらは時間制限もなく、どれだけ長く電話で話しても無料です。
OSの標準通話アプリと違い、専用の通話アプリでログインして使うため少し手間はかかりますが、月額料金以外に追加料金を支払うことなく長電話ができるメリットがあります。
初期費用の比較
初期費用の違いも確認しておきましょう。
楽天モバイル | IIJmio | |
契約事務手数料 | 無料 | 3,300円 |
SIM発行手数料 | ー | <SIMカードの場合> SIMカード発行手数料 タイプD 433.4円 タイプA 446.6円 <eSIMの場合> SIMプロファイル発行手数料 タイプD 433.4円 タイプA 220円 |
楽天モバイルは契約時の事務手数料は無料ですが、IIJmioは3,300円です。
また、IIJmioはSIMの発行手数料もかかり、SIMカードの場合とeSIMの場合やドコモ回線とau回線の場合で料金が異なります。
eSIMでau回線の場合はSIMプロファイル発行手数料が少し安いです。
キャンペーン特典
申し込みにあたってはキャンペーン特典もチェックしておきましょう。
楽天モバイルのキャンペーン特典
①SPUで買い物ポイントが+4倍
楽天モバイルを契約すると、SPU(スーパーポイントアッププログラム)で楽天市場で買い物したときにもらえるポイント数が+4倍になります。通常の還元率は1%のところ5%になるのです。
+4倍で多くもらえるポイントの月間獲得上限は2,000ポイントなので、月間で5万円の買い物をしたときに上限の2,000ポイントに達します。
月間買い物金額 | +4倍増量分 |
10,000円 | 400ポイント |
20,000円 | 800ポイント |
30,000円 | 1,200ポイント |
40,000円 | 1,600ポイント |
50,000円以上 | 2,000ポイント |
食品や日用品など楽天市場で毎月コンスタントに買い物をしている人にはお得な特典です。
②紹介キャンペーン
楽天モバイルには「紹介キャンペーン」があり、楽天モバイルの契約者は家族や友人などに楽天モバイルを紹介し、自分の紹介リンクから申し込んでもらうと、紹介した人は7,000ポイント、紹介された人は乗り換え(MNP)では13,000ポイント、乗り換え以外では6,000ポイントがプレゼントされます。
このため、家族でまとめて楽天モバイルに乗り換えるのなら、まずは一人が契約し、その人の紹介リンクから残りの家族が申し込むようにすれば家族全体でたくさんポイントを獲得できます。
最初に契約する一人はどこから申し込めば良いのかというと、友人・知人などに楽天モバイルを利用している人がいれば、それの人の紹介リンクから申し込むことで自分には13,000ポイント、紹介してくれた人には7,000ポイントがプレゼントされます。
紹介してもらえる知り合いがいない場合や少しでも多くポイントをもらいたい場合には他に良い方法があります。
楽天グループの三木谷会長による特別招待ページというのがあり、こちらから申し込むと乗り換え(MNP)は14,000ポイント、乗り換え以外は7,000ポイントがプレゼントされるのです。
通常の紹介キャンペーンより1,000ポイント多くなっているため、少しでもお得に申し込みたい人は見逃せません。
詳細はこちら ⇒ 三木谷キャンペーン
③楽天カード会員限定で20,000ポイント
楽天カードの会員で楽天モバイルの利用が初めてなら、現在期間限定で開催されている「楽天マジ得フェスティバル」で申し込めば20,000ポイントがもらえるため、②よりこちらの方がお得です。
このキャンペーンの申し込み期限は2024年12月2日の10時までで、プランの利用開始期限は2024年12月31日までとなっています。
詳しくはこちら ⇒ 楽天マジ得フェスティバル
IIJmioのキャンペーン特典
IIJmioのキャンペーン特典は、一定期間のデータ容量の増量や料金の割引です。
5ギガ ・10ギガ ・ 15ギガ・ 20ギガ
②最大6か月間は月額料金を400円割引
30ギガ・40ギガ・50ギガ
③6か月間は通話定額オプション料を500円割引
5分かけ放題 ⇒ 0円
10分かけ放題 ⇒ 200円
かけ放題 ⇒ 900円
まとめ
家族割を適用させる場合、スマホのSIMのデータ容量が30GB以下ならIIJmioの方が安いです。
ただし、楽天モバイルで特定の年齢層向けのポイント還元を受けられる場合は楽天モバイル方が実質的に安くなるケースもあります。
なお、最強青春プログラムは22歳までという条件なので、子供が年齢を重ねて23歳になると適用できるのは最強家族プログラムのみになることは理解しておきましょう。
家族間で長電話する場合はRakuten Linkアプリの使用で通話料が無料になる楽天モバイルの方がお得です。
申し込み特典は紹介キャンペーンがある楽天モバイルの方が充実しています。
こんな人には楽天モバイルがおすすめ
- スマホで月間30GB以上使う
- 家族間で長電話をよくする
- 楽天市場での買い物金額が大きい
- 申し込み特典のポイントがほしい
申し込みはこちらから ⇒ 三木谷キャンペーン
楽天カード会員はこちら ⇒ 楽天マジ得フェスティバル
こんな人にはIIJmioがおすすめ
- スマホのデータ使用量は月間30GB以下
- 電話をかけることは少ない
- 楽天市場での買い物金額は大きくない
- 余ったデータ容量の繰り越しや家族間でのシェアをしたい
公式サイトはこちら ⇒ IIJmio
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