auひかりホームは東京、神奈川、千葉、埼玉の一部エリアでは最大速度が10Gbpsの10ギガタイプが提供されています。
一方、ビッグローブ光の10ギガタイプも東京、神奈川、千葉、埼玉は提供エリアになっているため、自宅が両方の提供エリア内にある人はどちらにしようか迷うこともあるでしょう。
今回はこの2つの光回線の10ギガタイプを比較したので参考にしてください。
auひかりは契約期間が3年の「ずっとギガ得プラン」と2年の「ギガ得プラン」、契約期間無しの「標準プラン」の3つがありますが、10ギガタイプを割引料金で利用できるのはずっとギガ得プランなので、ここではずっとギガ得プランを比較対象とします。
提供エリア
どちらも10ギガタイプは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県は提供エリアですが、全域で利用できるわけではなく未提供で利用できないエリアもあります。
自宅が提供エリアか知らない場合は、まずは各サービスの提供エリアを確認してください。
ビッグローブ光のサイトには対応している市区町村一覧が載ってます ⇒ 【公式】ビッグローブ光
auひかりは公式サイトで提供エリアの検索ができます ⇒ auひかり提供エリア検索
auひかりホームではなく、auひかりホーム(S)のエリアは1ギガタイプのみ提供なので注意してください。
auひかりホームは戸建て向けサービスですが、アパートやマンションでもauひかりホームの対応エリアなら、光ケーブルを直接部屋に引き込んで利用する方法があります。
ただし利用できるのは2階建て以下(一部地域は3階建て以下)の集合住宅に限られます。
また、賃貸住宅の場合は事前に建物のオーナーや管理会社の許可を取る必要があるため、事前に確認しておきましょう。
運営元と回線の違い
auひかりは、KDDIが提供する光回線です。
auひかりホーム10ギガは、KDDIの自前の光ファイバー回線で東京、神奈川、千葉、埼玉の一部エリアで提供しているサービスです。
回線とプロバイダー、ホームゲートウェイをセットにした料金になっていますが、プロバイダーは複数の中から選べます。
ビッグローブ光は、KDDI子会社のビッグローブが提供する光回線です。
ビッグローブはプロバイダーとしての歴史が長い会社です。
ビッグローブ光10ギガは、NTTのフレッツ光クロスの回線を使用するため、フレッツ光クロスの提供エリアで利用でき提供エリアは拡大中です。
フレッツ光の回線とプロバイダーをセットにして提供する「光コラボレーション」のサービスのため、プロバイダーを選ぶ必要はありません。
auひかりとビッグローブ光はauスマートバリューやUQmobile自宅セット割に対応しているため、auやUQモバイルの対象プランを契約している人はスマホの料金割引を受けられます。
このためどちらもau・UQモバイルユーザーにお得な光回線です。
契約期間と解約時の費用
ここでは契約期間と中途解約した場合の解約金、解約後の回線撤去費用を比較します。
auひかり (ずっとギガ得プラン) |
ビッグローブ光 | |
契約期間 | 3年 | 3年 |
解約金 | 4,730円 | 4,620円 |
回線撤去費用 | 希望する場合は31,680円 | 無料 |
契約期間と解約金
auひかり(ずっとギガ得プラン)の契約期間は3年で、契約期間中に解約した場合は契約解除料として4,730円がかかります。
ビッグローブ光10ギガは2年契約で、契約期間中に解約した場合は違約金として4,620円がかかります。
どちらも解約しなければ契約は自動更新され、契約満了月とその翌月、翌々月の3か月間に解約すれば解約金は無料になります。
解約時の回線撤去費用
どちらも解約した時に回線設備(引き込み線や光コンセント)を撤去するかどうかは任意です。
回線設備の撤去を希望する場合の撤去費用はauひかりは31,680円となっています。
ビッグローブ光は無料です。NTTのフレッツ光の回線撤去費用が無料だからです。
持ち家なら、将来また利用するときのために撤去せずに残しておくという選択肢もあります。
賃貸住宅で許可を取って回線を引く場合は、退去時の原状回復義務で撤去が必要になる場合もあるため、退去時の撤去が必要かどうかは事前に管理会社かオーナーに確認しておくと良いでしょう。
回線工事費は実質無料にできる
auひかりは独自回線のため回線工事が必要です。
auひかりホームでは、回線工事費を含む初期費用が41,250円となっており、実質的にこれが工事費に当たります。
ビッグローブ光10ギガは光コラボのため、フレッツ光や他社の光コラボの10ギガタイプから乗り換える場合は工事不要です。それ以外の場合は回線工事をすることになります。
各サービスの回線工事費と分割払い額は次のようになっています。
auひかりホーム (ずっとギガ得プラン) |
ビッグローブ光 |
41,250円 ネット+光電話 ネットのみ |
工事員派遣(屋内配線の新設あり) 28,600円 1回目 1,276円 2~24回目 1,188円 工事員派遣(屋内配線の新設なし) 18,600円 1回目 803円 2~24回目 759円 |
工事員派遣なし 3,300円 分割なし |
auひかりの工事費は一括払いか分割払いを選ぶことができ、上記の表はプロバイダーをGMOとくとくBBにした場合の分割払い額で、ずっとギガ得プランは35回の分割払いとなっています。
初期費用相当割により、光電話も契約すると35ヶ月間は上記の分割払い額と同額が毎月割引されるため回線工事費は実質無料になります。
分割払い期間中に解約すると残りの分割払い額を一括で支払うことになります。
auひかりの利用期間ごとの工事費残債は次のようになります。
解約時期 | auひかり工事費残債 |
1年利用して解約 | 28,274円 |
2年利用して解約 | 14,137円 |
3年利用して解約 | 0円 |
工事費を実質無料にするには約3年は利用する必要があるのです。
なお、光電話を契約しない場合は割引額が少なくなります。
35か月合計で22,000円分しか割引されないため3年利用しても19,250円の自己負担額が発生するので注意してください。
ビッグローブ光の工事費は工事内容によって違っています。
工事員の派遣がある工事では、屋内配線の新設をする場合は28,600円、既存の配線を利用できる場合は18,600円です。
工事員の派遣がない場合は3,300円です。建物にフレッツ光クロスの回線が導入されていてNTTの局内工事のみで済む場合は無派遣工事になります。
ビッグローブ光の工事費は一括払いのほか24回の分割払いも選べます。
特典で24か月間は工事費の分割払い額と同額が割引されるため、派遣工事の場合は2年利用すれば工事費は実質無料となります。
分割払いを選んだ場合、分割払いの期間が終わらないうちに解約すると工事費の残債を一括で支払うことになり工事費は実質無料にはなりません。最初に一括払いした場合も同様に24か月未満で解約すると工事費全額分の割引を受けられず自己負担額が発生し実質無料になりません。
無派遣工事の場合は初回に3,300円が割引されて実質無料となります。
開通までの目安期間
申し込み後どれくらいの期間で使えるようになるかの目安は次のようになっています。
auひかりホーム | ビッグローブ光 | |
開通までの目安 | 1~2か月程度 | 最短10日以降 |
auひかりは申し込みから開通するまでは1~2か月程度が目安ですが、設備や施工状況によってはもっと長くなる場合もあります。
ビッグローブ光は最短の場合で10日からとなってますが、申し込みの混雑状況しだいではさらに日数を要することがあります。
いずれにしてもビッグローブ光の方が早く開通できる可能性が高いです。
初期費用と月額料金
続いて初期費用と月額料金を比較します。
初期費用
auひかりホーム (契約事務手数料) |
ビッグローブ光 (申込手数料) |
3,300円 | 新規契約 1,100円 転用 2,200円 事業者変更 3,300円 |
光コラボの契約種類は次の3つがあります。
他社の光コラボから乗り換え ⇒ 事業者変更
上記以外 ⇒ 新規契約
ビッグローブ光は新規契約や転用なら申込手数料が安いです。
Wi-Fiルーターレンタル料
10ギガタイプの光回線を利用するには10ギガ対応のルーターが必要です。
auひかりはONU(回線終端装置)とルーターが一体になった機器「ホームゲートウェイ」のレンタル料込みの月額料金ですが、無線LAN機能(Wi-Fi)を利用するには別途月額660円かかります。
ただし、auスマートバリューやUQmobile自宅セット割の適用を受けると無線LAN機能の利用料が割引されて月額330円になります。
ビッグローブ光は、10ギガ対応無線LANルーターのレンタル料が月額550円です。
以下にauひかりのホームゲートウェイとビッグローブ光のレンタルルーターの主なスペックを比較します。
auひかり | ビッグローブ光 | |
メーカー 機種名 |
NEC Aterm BL3000HM |
NTT XG-100NE |
レンタル料金 | Wi-Fi利用料 月額660円 ⇒セット割適用で月額330円 |
レンタル料 月額550円 |
Wi-Fi 最大速度 |
4.8Gbps | 2,4Gbps |
Wi-Fi 規格 |
Wi-Fi6E | Wi-Fi6 |
LAN ポート |
10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 |
10GBASE-T×1 1000BASE-T×3 |
auスマートバリューやUQmobile自宅セット割の適用を受ける人の場合、auひかりではホームゲートウェイのWi-Fi機能の利用料が月額330円となります。
Wi-Fiの最大速度は、ビッグローブ光の機種は2.4Gbpsですが、auひかりの機種は4.8Gbpsです。
auひかりの機種はWi-Fi6Eに対応するため、周波数が2.4GHz帯や5GHz帯のほか6GHz帯のWi-Fiが使えます。
どちらの機種も最大速度が10Gbpsの10GBASE-Tに対応するLANポートが1個あります。
月額料金
月額料金は以下のようになっています。
auひかり | ビッグローブ光 | |
月額料金 | 1年目 7,018円 2年目 6,908円 3年目以降 6,798円 割引後↓ 1年目 6,468円 2年目 6,358円 3年目以降 6,248円 |
1~6か月目 0円 4か月目以降 6,270円 |
auひかりは、ずっとギガ得プランなら超高速スタートプログラム割引により36か月間は550円割引されます。
さらに、auスマートバリューやUQmobile自宅セット割が適用されている人は37か月目以降も550円割引が続くため、ずっと割引料金で利用できます。
au・UQモバイルのユーザー以外の場合、auひかり10ギガは4年目から通常料金に戻るため長期利用では高コストです。
ビッグローブ光は特典により6か月間は月額料金が0円になります。
3年目以降はau・UQモバイルのユーザーならauひかりの方が若干安いですが大きな差ではありません。
キャンペーン特典
ここでは各サービスのキャンペーン特典を比較します。
auひかりの申し込み特典はプロバイダーがGMOとくとくBBの場合です。
auひかり (GMOとくとくBB) |
ビッグローブ光 | |
申し込み キャッシュバック |
82,000円+10,000円 | 37,000円 |
オプションサービス キャッシュバック |
ー | ルーター同時購入 5,000円 光テレビ 15,000円 トータル・ネットセキュリティ 5,000円 |
光電話基本料割引 | 2か月目~36か月目まで割引 | ー |
解約金還元特典 | 最大30,000円まで還元 | ー |
auひかりのキャンペーン特典
auひかりのキャッシュバックは通常82,000円ですが、10ギガタイプの場合は1万円増額されて合計92,000円になります。
なお、光電話の契約をしない場合はキャッシュバックが1万円減額されるので82,000円となります。
auひかりのキャッシュバックは、開通月から11か月目と23カ月目の2回に分けて振り込まれます。
このため全額受け取るには2年間は利用する必要があるため注意しましょう。
GMOとくとくBBのauひかりでは、auひかり電話の月額基本料550円がずっとギガ得プランの場合で2か月目から36か月目まで割引されます。(初月は日割り料金がかかります。)
約3年間は光電話の基本料が無料なので、auやUQモバイルのスマホとのセット割を適用させたい人にはお得です。
auひかりはこの他にKDDIの特典で、他社のネット回線を解約して乗り換える際に解約金が発生する人には最大3万円まで還元してくれます。
特典対象となる回線と解約金は次のようになっています。
固定回線 | モバイル回線 | |
対象ネット回線 | auスマートバリュー対象の光回線やKDDIが指定するケーブルテレビの固定回線サービス以外 | ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、ヤフー、nuroモバイルが提供するホームルーターやモバイルルーター |
還元対象 | 契約解除料(解約違約金)・工事費残債・ルーター代の割賦残債・NTT加入電話工事費・番号ポータビリティ手数料 |
特典対象となる他社の固定回線は、フレッツ光や光コラボレーション、NURO光が該当します。
還元方法は、1万円はau PAY残高へのチャージか郵便為替で行われ、2万円は月額料金からの差し引き(1,000円×最大20か月)で行われます。
このため、他社の解約金が3万円以上の場合、還元特典を全額受けるには20か月間は利用する必要があります。
ビッグローブ光のキャンペーン特典
ビッグローブ光は申し込み特典のキャッシュバックが37,000円です。
課金開始月を1か月目として12か月目の初日に特典の案内メールが届くので、45日以内にマイページ上で受け取り口座の登録手続きをすると数日以内に振り込まれます。
申し込み特典を受け取るには1年以上は利用する必要があるので注意してください。
この他に、ルーターの同時購入や光テレビ、セキュリティサービスの同時申し込みで追加のキャッシュバックが受け取れます。
3年利用した場合の総費用を比較
ここでは割引やキャッシュバックを踏まえたうえで、3年利用した場合の実質的な総費用を比べます。
セット割なしで光電話を契約しない場合と光電話も契約してセット割を適用させた場合で分けています。
ビッグローブ光は新規契約の場合です。
auひかり | ビッグローブ光 | |
契約事務手数料 | 3,300円 | 1,100円 |
ルーターレンタル料 3年分 |
セット割なし 23,760円 セット割あり 11,880円 |
19,800円 |
解約金 | 0円 | 4,620円 |
工事費 | 光電話なし 19,250円 光電話あり 0円 |
0円 |
月額料金 | 1年目 6,468円 2年目 6,358円 3年目以降 6,248円 |
6,270円 |
3年月額料金合計 | 222,420円 | 188,100円 |
光電話月額基本料 | 550円 | 550円 |
3年光電話基本料合計 | 割引特典で0円 | 19,800円 |
キャッシュバック 特典 |
光電話なし 82,000円 光電話あり 92,000円 |
37,000円 |
実質3年総費用 | 光電話なし 186,730円 |
光電話なし 176,620円 |
光電話・セット割あり 145,600円 |
光電話・セット割あり 196,420円 |
auひかりのここでのルーターレンタル料とはホームゲートウェイの無線LAN機能利用料のことです。
auひかり電話の初月は日割り料金ですが利用開始日によって金額が異なるため、ここでは計算から除外しています。
実質的な3年間の総費用は、光電話なしの場合はビッグローブ光、光電話・セット割ありの場合はauひかりの方が少ないです。
auひかりは光電話・セット割ありだと無線LAN機能利用料が安くなり、回線工事費が全額割引されることが結果に影響しています。3年間は光電話利用料が無料になることもポイントです。
このため、auやUQモバイルとセットで利用するならauひかりの方が低コストになります。
まとめ
東京、神奈川、千葉、埼玉でauひかりホーム10ギガとビッグローブ光10ギガの両方が利用できる場合、auやUQモバイルのセット割を適用させる人は下記のようにauひかりの方がメリットが多いです。
- 光電話の基本料(月額550円)が35カ月間は無料
- 高額キャッシュバック特典がある
- 4年目以降も割引料金で利用できる
- レンタルできるルーター(ホームムゲートウェイ)のスペックが高い
以上から、セット割を受ける人にはauひかりがおすすめです。
現在のキャンペーン特典は下記のプロバイダーサイトで確認してください↓
【キャッシュバック還元中!】GMOとくとくBBのauひかりキャンペーン
au・UQモバイルユーザー以外の場合、光電話が不要ならビッグローブ光の方が良いでしょう。
ビッグローブ光は光コラボのサービスのため、他社の光コラボ(10ギガタイプ)に乗り換えるときの回線工事が不要で乗り換えがしやすいこともメリットです。
公式サイトはこちら↓
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