日本通信SIMは、9月30日から合理的みんなのプランが10GB増量されて月間20GBとなり、合理的30GBプランは20GB増量されて月間50GB使える「合理的50GBプラン」に変わりました。
一人暮らしで通信量が多くない人なら、合理的50GBプラン(月額2,178円)のSIMを入れたスマホのテザリングを家のネット回線として使うことを考えるかもしれません。
通信速度が重要でない用途だけで使うならテザリングで済ますことも可能です。
ただ、MVNOの格安SIMは速度水準が低いうえに、自宅と基地局からの距離や周辺にある障害物によってはさらに速度が遅くなりパソコンで使うには不便です。
既に日本通信SIMを使っている人なら、自宅の電波強度や速度水準がわかるので判断しやすいですが、まだ使ってない人は注意が必要です。
また、スマホのWiFiテザリングはバッテリー消費量が多いため、頻繁に利用するとバッテリーの充電回数が増えてバッテリーの劣化が早まります。
たまにテザリングを利用する程度ならそれほど気にならないと思いますが、家のパソコンやタブレットなどで長時間使うなら、この点は理解しておきましょう。
次のような人には光回線が向いています。
- 家でネットを使う時は快適さや効率性も重視する
- オンラインゲームをする
- サイズが大きいファイルのダウンロードやアップロードをすることが多い
- モバイル回線だけでなく固定回線も用意しておきたい
日本通信SIMとのセット割が適用される光回線はないため、セット割が無くても月額料金が安い光回線を利用すると良いでしょう。
日本通信SIMとの組み合わせでおすすめの光回線を以下で紹介します。
enひかり・enひかりLite
格安光回線のenひかりは「光コラボレーション」による光回線です。
光コラボレーションとは、NTTからフレッツ光の回線を借り受けてプロバイダーとセットにして提供するサービスモデルのことです。
ドコモ光やソフトバンク光、楽天ひかりなど光コラボの光回線はたくさんありますが、中でもenひかりはシンプルに料金が安いことが特長のため格安SIMのユーザーに向いているのです。
また、enひかりLiteならさらに料金が安く設定されているため、通信量がそれほど多くないライトユーザーは要注目です。
enひかりとenひかりLiteの違い
まず最初にenひかりとenひかりLiteの違いについて説明します。
enひかりは最大速度が1Gbpsの一般的な光回線です。
enひかりLiteも最大速度が1Gbpsの光回線ですが、こちらは専用帯域を使って通信し、回線が混雑した時には速度規制が行われることを条件に低料金を実現したプランです。
夜間など回線が混雑する時間帯には、その時点で通信量が多いヘビーユーザーは速度規制されるため、夜間にオンラインゲームや高画質動画の視聴など通信量が多い用途で使いたいなら通常プランのenひかりの方が適しています。
ちなみに2024年5月時点でenひかりLiteの98%以上の通信が速度制限を受けずに使えているらしいので、enひかりLiteは夜間に通信量が多くない用途で使う人には利用価値があります。
なお、enひかりLiteを利用開始した後に変更事務手数料2,200円を支払えば通常のenひかりにプラン変更することもできるため、ライフスタイルの変化やネットの用途が変わった場合でも安心です。
回線工事費
どちらもNTTのフレッツ光の回線を使うため、フレッツ光や他社の光コラボからの乗り換えの場合は回線工事は不要です。
光回線を新規で引く場合やフレッツ光や光コラボ以外の光回線から乗り換える場合は回線工事が必要になり工事費は次のようになっています。
派遣工事(屋内配線新設なし) 8,360円
無派遣工事:2,200円
どの工事になってもキャンペーンで工事費は無料になります。
このため新規契約の場合でも利用開始しやすいです。
契約期間と解約金
どちらも最低利用期間や解約違約金は無いため、いつでも無料で解約できます。
契約期間の縛りなしで利用できる光回線です。
契約事務手数料
enひかり・enひかりLiteの契約事務手数料は次のようになっています。
転用・事業者変更 2,200円
WiFiルーターの費用
enひかり/enひかりLiteで使うWiFiルーターの用意の仕方は次の3パターンがあります。
①レンタルサービスを利用する
ホームゲートウェイまたはルーターのがレンタルでき、WiFi機能無しが月額220円、有りが月額330円です。
ホームゲートウェイとは光電話機能が付いたルーターのことです。
②自分のルーターを使う
自分のルーターを使う場合は以下のことに注意してください。
enひかりではIPv6接続サービスがオプション(月額198円)になっており以下の3つから選択できます。
- v6プラス
- transix(トランジックス)
- Xpass(クロスパス)
上記のオプションサービスを追加した場合は、それぞれに対応したルーターを用意する必要があります。
enひかりLiteの方はIPv6接続サービスとしてv6プラスを使用するため、v6プラス対応ルーターが必要です。
enひかりのサイトには各IPv6接続サービスの説明と対応ルーターの機種一覧が載っているので確認しておきましょう。
③申し込みと同時にルーターを特価で購入する
enひかり/enひかりLiteのどちらも、特典により申し込み時にルーターを特価で購入できます。
購入できる機種と価格は次のようになってます。
メーカー名 | NECプラットフォームズ | エレコム | |
機種名 | Aterm WG1200HP4 | Aterm WG2600HS2 | WRC-X3000GS3-B |
特価 | 1,100円 | 1,650円 | 2,750円 |
送料 | 880円 | ||
合計額 | 1,980円 | 2,530円 | 3,630円 |
送料込みの金額でも市販品と比べて安いです。
WiFiルーターのレンタル料合計は6か月で1,980円になるため、7か月以上利用すればAterm WG1200HP4の特価購入の方が安上がりになります。
なお、enひかりは申し込み時にIPv6接続サービスのv6プラスも申し込むことが特価購入の条件になっているため注意してください。
月額料金
enひかりとenひかりLiteの月額料金を紹介します。
enひかりはオプションのIPv6接続サービスの料金も併せて記載します。
enひかり | enひかりLite | |
月額料金 | 戸建て 4,620円 集合住宅 3,520円 |
戸建て 4,370円 集合住宅 3,270円 |
IPv6接続サービス 月額料金 |
v6プラス・transix・Xpass 198円 |
v6プラス 月額料金に込み |
合計月額料金 | 戸建て 4,818円 集合住宅 3,718円 |
戸建て 4,370円 集合住宅 3,270円 |
戸建てと集合住宅ともにenひかりLiteの方が250円安いです。
enひかりの方はIPv6接続サービスがオプションで別料金なので、これを追加した場合の合計料金では448円の差になります。
IPv6接続サービスを利用することで、フレッツ光の回線において利用者が増える時間帯に混雑する部分を避けて通信できるようになります。
現在多くの光コラボではIPv6接続サービスに標準で対応しており、これを利用するのが主流となっているため、enひかりでも夜間に快適に利用したいならIPv6接続サービスは付けておいた方が良いです。
なお、最初はIPv6接続サービスを付けずに利用開始することもできますが、後から追加する場合は初期費用の2,200円がかかります。
enひかり・enひかりLiteのまとめ
どちらも最大速度が1ギガの光回線ですが、enひかりLiteの方は速度規制の条件付きで料金を安くしているサービスです。
回線工事費はキャンペーンで無料になります。
どちらも申し込み時にルーターを特価で安く買えます。
enひかりの方はIPv6接続サービスでv6プラスを申し込むことが特価購入の条件です。
enひかりLiteは変更事務手数料2,200円を支払えば、後からenひかりにプラン変更も可能です。
夜間に通信量の多い用途で使いたい人にはenひかり、それ以外の用途で使い料金を安くしたい人にはenひかりLiteがおすすめです。
公式サイトはこちら↓
BB.excite光 MEC・BB.excite光 Fit
BB.excite光 MECとBB.excite光 Fitも光コラボレーションの光回線サービスで、プロバイダーのBB.exciteが提供しています。
エキサイトについてはポータルサイトの「Excite」で知っている人もいるのではないでしょうか。
BB.excite光 MECの「MEC(メック)」とは「The Most Essential Connection」の略です。
BB.excite光 MECとBB.excite光 Fitの違い
どちらも回線速度が最大1Gbpsの光回線で、全国の都道府県で利用できます。
この2つの違いは、BB.excite光 Fitの月額料金は使用した通信量に応じて決まる段階料金制になっていることです。
通信量が少ないほど安い料金になるため、一人暮らしなどで通信量は多くない場合は低コストで利用できます。
BB.excite光 MECの方は毎月定額料金で通信量を気にせずに利用することができます。
回線工事費は無料
どちらも回線工事費は無料です。
キャンペーン特典で無料になるのではなく最初から無料です。
派遣工事を土日祝日の実施する場合の追加工事費や引っ越し先で継続利用する場合の移転工事費もかかりません。
契約期間と解約金
どちらも最低利用期間や解約金は無いため、いつでも無料で解約できます。
契約期間の縛りなしで利用できる光回線です。
初期費用
どちらも契約事務手数料は無料です。
Wi-Fiルーターについては、BB.excite光 MECにはルーターレンタルサービスがあり、月額264円でレンタルできます。ルーターの機種はNECの「Aterm WG1200HP4」です。
BB.excite光 Fitではホームゲートウェイを月額330円でレンタルできます。
BB.excite光 MECは特典でルーターのプレゼントを選ぶことができます。
プレゼントされるルーターの機種は以下のいずれかです。
- TP-Link Archer C80
- TP-Link Archer AC1900
- バッファロー WSR-1166DHPL2
なお、BB.excite光 MECとFitではIPv6接続サービスとしてtransix(トランジックス)を使用するため、自分でルーターを用意する場合はこれに対応しているか確認してください。
ルーターのメーカーサイトに機種ごとのIPv6接続サービス対応リストが載っています。
月額料金
月額料金は次のようになっています。
BB.excite光 MEC | BB.excite光 Fit | |
戸建て | 4,950円 | 30GB未満 3,520円 200GB未満 4,290円 500GB未満 5,060円 500GB以上 5,830円 |
集合住宅 (アパート・マンション) |
3,850円 | 30GB未満 2,640円 200GB未満 3,410円 200GB以上 4,180円 |
エキサイト光Fitは、月間通信量が200GB未満なら月額料金が安く、月間30GB未満ならさらに安くなります。
一人暮らしでライトユーザーなら月間100GBも使わない人もいるのではないでしょうか。
逆に200GBを超えると高くなってしまうため、通信量の管理がしっかりできる人向けです。
月間の通信量はエキサイト光Fitのマイページ上で確認できます。
普段の月間通信量が200GBを超えるようなら定額料金のBB.excite光 MECの方が良いでしょう。
BB.excite光 MECの特典割引
BB.excite光 MECの方は月額料金が割引される特典があり、どれか一つを選択できます。
①1か月目の月額料金が無料+2~12か月目まで253円の割引
②ルータープレゼント+1~12か月目まで253円の割引
①1か月目の月額料金が無料+2~12か月目まで253円の割引
②ルータープレゼント+1~12か月目まで253円の割引
③1〜18ヶ月目まで143円割引、19〜36ヶ月目まで198円割引、37ヶ月目以降は275円割引
各特典の割引適用後の料金は次のようになります。
戸建ての割引後料金
特典 | 1か月目 | 2~12か月目 | 13か月目以降 |
初月無料+月額割引(-253円) | 0円 | 4,697円 | 4,950円 |
ルータープレゼント+月額割引(-253円) | 4,697円 | 4,697円 | 4,950円 |
ルーターを持ってない場合は、ルータープレゼント特典を選ぶ他に初月無料特典を選んでルーターは市販品を購入する方法もあります。
transix対応ルーターは通販サイトで安い機種なら5千円くらいの価格で販売されています。
集合住宅の割引後料金
特典 | 1か月目 | 2~ 12か月目 |
13~ 18か月目 |
19~ 36か月目 |
37か月目 以降 |
初月無料 +月額割引(-253円) |
0円 | 3,597円 | 3,850円 | 3,850円 | 3,850円 |
ルータープレゼント +月額割引(-253円) |
3,597円 | 3,597円 | 3,850円 | 3,850円 | 3,850円 |
永年割引 | 3,707円 | 3,707円 | 3,707円 | 3,652円 | 3,575円 |
集合住宅では永年割引特典もあり、長く利用するほど割引額が大きいです。
4年目以降なら月額3,575円で利用できます。
BB.excite光 MEC・BB.excite光 Fitのまとめ
BB.excite光 MECは定額の月額料金で、BB.excite光 Fitは月間の通信量に応じて月額料金が決まる段階料金制です。
どちらも契約事務手数料や工事費が無料で、契約期間の縛りもありません。
月間通信量が200GB未満ならBB.excite光 Fitの方が安く利用できますが、毎月200GB以上使うならBB.excite光 MECの方が安いです。
集合住宅ならBB.excite光 MECには月額料金の永年割引特典があり、長く利用するほどお得になります。
公式サイトはこちら↓
4サービスの比較と選ぶときのポイント
4サービスの違いを表にまとめたので比較してください。
BB.excite光 MECはルータープレゼント特典の場合です。
enひかり | enひかりLite | BB.excite光 MEC | BB.excite光 Fit | |
混雑時の 速度規制 |
なし | あり | なし | |
回線工事費 | 無料 | |||
契約事務手数料 | 新規契約 3,300円 転用・事業者変更 2,200円 |
無料 | ||
WiFiルーター | 特価購入できる(1,980円~) | プレゼント | レンタル 月額330円 |
|
戸建て | 4,818円 | 4,370円 | 1~12か月目 4,697円 13か月目以降 4,950円 |
30GB未満 3,520円 200GB未満 4,290円 500GB未満 5,060円 500GB以上 5,830円 |
マンション アパート |
3,718円 | 3,270円 | 1~12か月目 3,597円 13か月目以降 3,850円 |
30GB未満 2,640円 200GB未満 3,410円 200GB以上 4,180円 |
enひかりLiteは混雑時の速度規制があるため、夜間に通信量の多い用途で使う人には向いてませんが、それ以外の人なら低コストにできるメリットがあります。
いずれも回線工事費は無料です。
BB.excite光 MEC/Fitは、派遣工事を土日祝日に行う場合の追加工事費や引っ越し時の移転工事費も無料です。
BB.excite光 MEC/Fitは契約事務手数料が無料のため、初期費用0円で利用開始できます。
enひかりだけはIPv6接続サービスがオプションで別料金のため、表内の月額料金はオプション料込みの金額です。
BB.excite光 MECの通常料金はenひかりより高いですが、集合住宅で月額料金の永年割引特典を選べばenひかり安い月額料金になります。
BB.excite光 Fitは通信量が月間200GB未満に収まるなら安く利用できます。
月間200GB未満の場合の月額料金は、戸建てならenひかりLiteより安く、集合住宅はenひかりLiteより高いです。
月間200GB以上になると割高な料金になるため注意が必要です。
以下に各サービスが最適な人の条件をまとめます。
enひかり
- 格安な光回線を使いたい
- 夜間に通信量の多い用途で使うことがある
- ルーターを特価で購入したい
- 使用するIPv6接続サービスを自分で選びたい
公式サイトはこちら ⇒ enひかり
enひかりLite
- すごく低料金の光回線を使いたい
- 夜間には通信量が多い用途では使わない
- ルーターを特価で購入したい
公式サイトはこちら ⇒ enひかりLite
エキサイトMEC光
- マンション・アパートで長期利用したい
- 初期費用0円で始めたい
- 土日祝日に派遣工事の立ち合いをしたい
- 引っ越すかもしれないので移転工事費も無料が良い
公式サイトはこちら ⇒ BB.excite光 MEC
エキサイト光Fit
- 通信量は月間200GB未満に収まる
- 初期費用0円で始めたい
- 土日祝日に派遣工事の立ち合いをしたい
- 引っ越すかもしれないので移転工事費も無料が良い
公式サイトはこちら ⇒ 【BB.excite光 Fit】
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固定電話はありますか
オプションサービスで光電話を利用できます。
月額利用料は550円で、通話料は固定電話宛てが3分8.8円、携帯電話宛てが1分17.6円です。