auのスマホユーザーは光回線とのセット割引「auスマートバリュー」を適用させるために家のネット回線をauひかりにしようと考えるかもしれませんが、auひかり以外の光回線以外でもauスマートバリューに対応しているところがあります。
その一つが@T COMヒカリ(アットティーコム光)。
こちらはTOKAIコミュニケーションズという会社が提供している光回線です。
TOKAIコミュニケーションズは、東証プライム上場のTOKAIホールディングスの子会社で、格安SIMのLIBMOも提供しています。
今回はこの@TCOMヒカリとauひかりを比較し違いをまとめたので、どちらにしようか迷ってる人は参考にしてください。
回線の種類と提供エリアの違い
@TCOMヒカリは、NTTのフレッツ光の回線を借り受けてプロバイダーとセットにして提供する「光コラボレーション」と呼ばれるサービスです。
従来のフレッツ光と違い、回線とプロバイダーの契約が一本化されているため分かりやすいうえに料金も安くなっています。
使用する回線はNTT東西のフレッツ光なので全国の都道府県に対応しています。
携帯キャリアが提供するドコモ光やソフトバンク光、楽天ひかりも@TCOM光と同じ光コラボのサービスですが、auひかりだけは光コラボではありません。
auひかりはKDDIの独自回線を使用するサービスです。
具体的には、東京、神奈川、千葉、埼玉の一部エリアではKDDIの自社回線で、それ以外の地域はNTTのダークファイバーを使用しています。
ダークファイバーとは敷設した後に使用されずに余っていた光ファイバーケーブルのことで、これを借り受けて光回線サービスを提供しているのです。
なお、auひかりの戸建タイプは以下のエリアでは非対応となっています。
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
マンションタイプの方は沖縄を除く全国に対応してますが、利用できるのはauひかりの回線設備が導入されている集合住宅なので注意してください。
契約期間と解約金
@TCOM光は2年契約で、契約期間中に解約すると契約解除料としてファミリータイプが3,300円、マンションタイプが2,200円かかります。
2年ごとにある契約満了月とその翌月、翌々月の3か月間が契約更新期間でこの期間中に解約すれば契約解除料は無料です。
auひかりは戸建てタイプとマンションタイプでそれぞれ契約期間が複数あります。
建物タイプ | プラン名 | 契約期間 | 契約解除料 |
戸建て | ずっとギガ得プラン | 3年 | 4,730円 |
ギガ得プラン | 2年 | 4,460円 | |
標準プラン | なし | なし | |
集合住宅 | お得プランA | 2年 | 2,290円 |
お得プラン | 2年 | 2,730円 | |
標準プラン | なし | なし |
こちらも契約期間中の解約は上記の契約解除料が発生しますが、3年契約なら3年ごと、2年契約なら2年ごとにある3か月間の更新期間に解約すれば契約解除料は無料です。
戸建ての「ずっとギガ得プラン」は3年縛りにすることで料金を安く設定しており、次に安いのが2年契約の「ギガ得プラン」、最も高いのが標準プランです。
契約解除料はそれほど高額ではないため、利用するならずっとギガ得プランがおすすめです。
集合住宅向けのマンションタイプは棟内配線や戸数に応じてたくさんの種類があり、タイプによっては標準プランの方が安いケースもあります。
初期費用と回線工事費
ここでは@TCOM光とauひかりの初期費用と回線工事費を解説します。
初期費用
@TCOM光は契約事務手数料の3,300円、auひかりは登録料として3,300円がかかるため契約時の手数料は同額です。
PCやスマホ、タブレットなどの回線に接続するためにWi-Fiルーターが必要ですが、@TCOM光ではWi-Fiルーターの無料レンタルサービスがないため、ルーターを持ってない場合は自分で購入して用意する必要があります。
楽天市場を見たところ、高速通信のIPv6(IPoE)とWi-Fi6対応のルーターでも3千円台で販売されています。
auひかりは標準サービスでホームゲートウェイがレンタルできます。ホームゲートウェイとは回線終端装置(ONU)とルーターが一体になった機器のことです。
さらに、auスマートバリューが適用されるとホームゲートウェイの無線LANオプション(月額550円)が無料で利用できるため、auのスマホユーザーなWi-Fiルーターを別途用意する必要がありません。
回線工事費
回線工事については、@TCOM光の方はフレッツ光の回線を使うサービスなので、フレッツ光や他社の光コラボを利用中の人が乗り換える場合は回線工事は不要です。それ以外のケースでは回線工事が必要です。
ここでは@TCOM光とauひかりの回線基本工事料を比較します。
なお、auスマートバリューの適用を受けるには光電話の利用が必要なので、auひかりは光電話の工事費を含めた料金になります。
@TCOM光は光回線と光電話の同時工事なら光電話の基本工事費は無料ですが、交換機等工事費(基本機能)は1,100円です。
@TCOM光 | auひかり | |
戸建て | 工事員派遣・屋内配線新設あり 19,800円 1回目 924円 2~22回目 858円 |
41,250円
ずっとギガ得プラン ギガ得プラン・標準プラン |
工事員派遣・屋内配線新設なし 8,360円 1回目 374円 2~22回目 363円 |
||
工事員派遣なし 2,200円 |
||
集合住宅 | 工事員派遣・屋内配線新設あり 16,500円 1回目 770円 2~22回目 715円 |
33,000円 1回目 1443.2円 2~23回目 1,434.4円 |
工事員派遣・屋内配線新設なし 8,360円 1回目 374円 2~22回目 363円 |
||
工事員派遣なし 2,200円 |
@TCOM光は、工事員を派遣して工事する場合でも既にある屋内配線を利用できる場合は「屋内配線新設なし」の工事になり工事料金が安くなります。
また、賃貸住宅などで既に光コンセントが付いてる部屋の場合、工事員の派遣が不要でNTTの局舎側の工事のみで済むケースがあり、この場合の工事費は2,200円です。
@TCOM光の派遣工事の工事料金は一括払いのほか23回の分割払いも可能です。
どちらの支払い方法にしても、23か月間は分割払い額と同額が月々の支払い額から割引されるため工事費は実質無料にできます。
ただし、23回の分割払いを選択した場合は23か月未満で解約すると分割払いの残債を一括で支払うことになり、最初に一括払いした場合も23か月未満の解約だと工事費分の割引を満額受けられないことになるため、どちらにしても約2年未満の解約すると工事費の自己負担が発生します。
auひかりの工事料も一括払いのほかに分割払いも選択でき、戸建てのずっとギガ得プランは35回払い、ギガ得プランと標準プラン、マンションタイプは23回払いです。
こちらも分割払い期間中は毎月分割払い額と同額が割り引かれることで工事費は実質無料になります。
ずっとギガ得プランは35か月、それ以外のプランは23か月未満で解約すると工事費の残債を請求されるため工事費の自己負担を無料にするには、ずっとギガ得プランは3年、それ以外は2年間は利用する必要があります。
工事料金は明らかにauひかりの方が高いため、分割払いの割引期間中に解約した場合の自己負担額もauひかりの方が大きい点は理解しておきましょう。
@TCOM光とauひかりの月額料金
@TCOM光とauひかりの月額料金は次のようになっています。
@TCOM光 | auひかり | |
戸建て | 5,610円 | ずっとギガ得プラン 5,610円(12か月目まで) 5,500円(24か月目まで) 5,390円(25か月目以降) ギガ得プラン 5,720円 標準プラン 6,930円 |
集合住宅 | 4,180円 | お得プランA 3,740円~4,180円 お得プラン 4,180円~4,510円 標準プラン 3,740円~5,720円 |
auひかりの「ずっとギガ得プラン」は1年目より2年目、3年目と徐々に料金や安くなる設定なので、利用するならこちらを選んだ方が良いです。
1年目はTCOM光と同額で2年目からはauひかりの方が安いです。
auひかりのマンションタイプは、棟内配線方式や戸数によってたくさんの種類が有り月額料金も異なっています。例えばタイプE16なら3,740円、タイプV16なら4,180円です。
料金がいくらになるかは自分が住んでるマンションがどのタイプに対応しているかによります。このため@TCOM光と比べてどちらか安いか一概には言えません。
キャンペーン特典の比較
ここでは@TCOM光とauひかりのキャンペーン特典を比較します。
@TCOMヒカリの申し込み特典
@TCOM光の申し込み特典は以下の2つのどちらかを選べます。
②50,000TLCポイント進呈
4万円キャッシュバックの受け取り方法
受け取り方法は、銀行振込かセブン銀行ATM受取りのどちらかを選択できます。
開通月から数えて7ヶ月目の下旬に@TCOMで発行されたメールアドレス宛に特典の案内メールが届きます。
@TCOMを7か月以内に解約するとキャッシュバックは受け取れません。
案内メールの送信日から2週間以内に振込先口座の情報を登録するかセブン銀行ATMで受け取りをする必要があります。
手続き期間が2週間で短いため、忘れないように十分注意してください。
50,000TLCポイントの受け取り方法ント
開通月から数えて7ヶ月目の下旬に50,000TLCポイントが進呈されます。
この特典の受取りにはTLC会員サービスへの入会が必要となります。TLC会員になるとTOKAIグループのサービスの利用でポイントを貯めることができます。入会金や会費は無料です。
@TCOM光の利用開始後4ヶ月目の末日までにTLC会員サービスに入会してないと特典の対象外となりポイントがもらえなくなるので早めに登録しておきましょう。
また、7か月目のポイントの受け取りまでに@TCOM光を解約した場合も特典の対象外となります。
もらったTLCポイントは@T COMヒカリの料金の支払いに使えます。
このため実質的には5万円キャッシュバックと同じことです。
この他にWAONポイントに交換したり、ドットマネーを経由することでTポイント・Pontaポイント・dポイント・Amazonギフト券に交換したり銀行振込も可能です。
auひかりのキャンペーン特典
auひかりは回線契約のほかにプロバイダーとの契約も必要で、プロバイダーごとにauひかりの申し込み特典が異なります。
戸建てタイプとマンションタイプのそれぞれで申し込み特典が充実しているプロバイダーは下記のようになります。
So-net(ソネット) | GMOとくとくBB |
ホームタイプ | マンションタイプ |
ずっとギガ得プラン
3年間の割引額合計 69,894円 キャッシュバック 14,154円 合計 84,048円 |
お得プランA・お得プラン
キャッシュバック 82,000円 |
ホームタイプのずっとギガ得プランなら、So-netでは3年間の料金割引とキャッシュバックの合計っで84,048円がお得になり、マンションタイプのお得プランAやお得プランなら、GMOとくとくBBでは82,000円のキャッシュバック特典があります。
どちらにしても@TCOM光より3万円以上も多くもらえます。
まとめ
フレッツ光を使う@TCOM光は全国の都道府県に対応しています。
auひかりはホームタイプが非対応の地域があったり、マンションタイプはauひかりの回線設備が導入されてない建物だと非対応です。
@TCOM光は光コラボなので、フレッツ光や他社光コラボからの乗り換えなら回線工事が不要で、それ以外のケースでも無派遣工事なら2,200円で済むのがメリットです。
契約期間は@TCOM光は2年ですが、auひかりは戸建てタイプだと料金が安い「ずっとギガ得プラン」は3年契約になり、マンションタイプは2年契約です。
どちらも回線工事費は無料にできますが、工事費の自己負担を無料にするためには@TCOMは2年、auひかりのずっとギガ得プランは3年、それ以外のプランは2年間は利用する必要があります。
工事料金はauひかりの方が高いため、2年又は3年未満に解約した場合の自己負担額も大きい点に注意しましょう。
エリアや建物の関係でauひかりが利用できない人には@TCOMヒカリがおすすめです。
\@T COMヒカリの公式サイトはこちら/
月額料金は戸建てはauひかりの方が少し安く、集合住宅は自分が住む建物がauひかりのどのタイプに対応しているかによって違ってきます。
申し込み特典はauひかりの方が手厚い内容なので、auひかりの対応エリアの戸建に住んでいるかauひかり対応のマンションに住んでいる人にはauひかりがおすすめです。
申し込み特典の詳細は、auひかりのおすすめプロバイダーを紹介している下記の記事をチェックしてください↓