追記:以下は楽天モバイルの旧プランの体験談です。現行プランは条件が異なるため注意してください。
楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT Ⅵ)は、高速通信で容量無制限で使えるのは楽天回線エリアのみとなっており、それ以外のエリアではパートナー回線(au回線)で月間5GBまで高速通信で使えて使用量が5GBを超えると速度が最大1Mbpsになりますが容量は無制限で利用できます。
自宅が楽天モバイルエリア外でも、auの回線で速度が最大1Mbpsとはいえ容量無制限で利用できるなら、それほど速度を必要としない用途でネットを使っている人なら利用価値があると思う人もいるのではないでしょうか。
楽天モバイルのパートナー回線は、月間使用量が5GBを超える前でも楽天モバイルアプリ上でデータ高速モードをオフに設定しておくことで常に最大1Mbpsで容量無制限の通信にすることができます。
高速モードをオフにしている間は月間5GBの高速通信容量は消費されないため、普段は最大1Mbpsの速度で容量を気にせず使い、高速通信が必要なときだけ一時的にデータ高速モードをオンにするといった使い方ができます。
私の自宅が楽天回線エリア外でパートナー回線を使っていたときに、最大1Mbpsの速度での使い勝手を調べてみました。
楽天モバイルのパートナー回線 最大1Mbpsの速度の実測値
データ高速モードをオフにして最大1Mbpsの速度のときに実際にはどの程度の速度がでるのかを調べてみました。
下の画像は速度測定アプリで測定した結果で、左側の画像が金曜日(最後の0時台は土曜日)、右側が日曜日の測定値です。
平日の12時台や夕方以降でも速度は落ちず、下りも上りも概ね1Mbps近くの速度が出ていました。
通信回線によっては制限後の速度が128kbpというケースもあり、このレベルだと遅すぎて使い物になりませんが、楽天モバイルは今回測定したかぎりでは平日も休日も時間帯は関係なく安定して1Mbps近くの速度が出ており実用性はあると言えます。
楽天モバイルの最大1Mbps速度での使用感
ここでは楽天モバイルのスマホのテザリングによってPC(Windows10)でインターネットを使ったときの使用感を書きます。
WEBサイトの表示
WEBサイトの閲覧は、楽天市場のように画像の多いページは全部表示し終えるまでに時間がかかりましたが、それ以外では我慢できないほどではなく思ったより使えるという印象でした。
楽天に比べてAmazonの方が画像が少ないせいか比較的早く表示され、買い物するときもいつもとほとんど変わらない使用感でした。
自宅のネット回線で使っているWiMAXは下りで10Mbpsくらいのことが多いため、元々がたいして速くない通信環境だったことも影響していると思います。
光回線を使っていたらかなり遅いと感じたかもしれません。
また、Windowsアップデートのときにアップデートファイルをダウンロード中のときはいつまでだってもブラウザでページが表示がされないときがあるため、その間は終わるまで我慢して待つことになります。
ファイルのダウンロード・アップロード
WiMAXや楽天モバイルのデータ高速モードをオンにした場合と比べるとファイルのダウンロードやアップロードにかかる時間は長くなります。
データ高速モードがオフのときの速度は上り下りともに1Mbps近くですが、同じファイルをダウンロードとアップロードしたときには何故かアップロードの方が2倍近く時間がかかりました。
私の場合はたまにそれほど大きいサイズではないファイルをダウンロードしたりアップロードする程度なので我慢できますが、動画投稿などで大きいサイズのファイルをアップロードすることが多い人だと不便でしょう。
動画の再生
動画については、YouTubeでSD画質(360P)なら途中で止まる(読み込み状態になる)ことなく視聴することができました。
SD(480P)⇒ 基本的に止まらないが動画によっては止まるときがあった
HD(720P)⇒ 途中で止まることが多い
YouTubeの推奨速度は、360Pで0.7Mbps、480Pで1.1Mbps、720Pで2.5Mbpsとなっているため、おそらく480Pのときの止まったのは一時的に速度が低下したからと考えられます。
私の場合、スマホでもPCでも画質はSD360Pや480Pにして見る多いのでこれでも十分ですが、HD画質以上の高画質で動画を楽しみたい人には最大1Mpbs の速度では実用的でないでしょう。
まとめ
楽天モバイルの最大1Mbpsの速度では次の用途なら十分使えると思います。
- WEBサイトを見る
- メールを使う
- LINEを使う
- SNSを利用する
- 標準画質の動画を見る
ただし、画像の多いページは表示し終えるまでに時間がかかる点は割り切る必要があります。
また、WindowsPCで使う場合はアップデートファイルが多いとダウンロードにかなり時間がかかります。
データ高速モードオフでの使用は、多少不便なときがあっても良いので通信費の節約を優先したい人に向いています。
オンラインゲームや高画質動画を楽しみたい人には不向きです。
大きいサイズのファイルをダウンロードしたりアップロードすることが多い場合も時間がかかりすぎてストレスを感じるでしょう。
こうした用途で使う機会が少しだけなら月間5GBの高速通信容量で対応できるかもしれませんが、通信量に注意しながら利用することになります。