SoftbankのモバイルWiFiルーター「PocketWiFi 601HW」を使ってみた感想を書きます。
デザイン・サイズ
デザインはシンプルで無駄のない形だと思います。
前面と背面はザラザラした質感のプラスチックを使っており、側面はツルツルした光沢のあるプラスチックです。手で持った時のホールド感も良いです。
サイズについては、以前使ったことがある別の端末(Mobile Wi-Fi E5383s)に比べて大きいですが、ポケットに入れて持ち運ぶのには問題ないサイズです。601HWの方が性能が上がっていて新しい端末なので大きくなったのは仕方ないのかもしれません。
欲を言えば画面サイズがもっと大きければ見やすいのですが、そうすると本体サイズも大型化してしまうため難しいのでしょう。
操作感は良い
まず、電源ボタンがディスプレイに向かって上部側面の中央部分に配置されているのが良いです。
他のモバイルWiFiルーターで電源ボタンが上部側面の左側に配置されているものを使ったことがありますが、使い比べてみると電源ボタンは中央部にある方が片手で持った時に押しやすいです。
電源を入れてからホーム画面が表示されるようになるまでの起動時間が短く、画面ロックを解除するときのスライド操作もスムーズにできるため素早く使い始められ、画面のボタンをタッチ操作をした後の切り替わりも速いためストレスなく使えます。
全体的に見て操作感の良い端末だと思います。
機能はシンプルでわかりやすい
端末の機能や設定メニューは多くはないため、説明書を見なくても迷うことなく使えました。
スマートフォンの様にホーム画面を横にフリック操作すると下の画像のように2つ目のホーム画面が表示されるため、何回もタッチ操作せずに使いたいメニューに素早くアクセスできます。
各アイコンが違う色になっているため視認性も良いです。
また、画面上のアイコンは入れ替えることができるため、よく使うメニューを1つ目のホーム画面に表示させることができます。
この端末は、高機能すぎないことで複雑にならず、ユーザーが使いやすいように作られていると感じました。
画面の背景色は黒なので眩しくなりにくいですが、使い始めるときに画面の明るさを調整しました。画面の明るさはディスプレイ設定で調整でき、ここではバックライトの点灯時間を15秒~120秒の間で変更できます。
他に、スリープ設定をオンにしておくと、Wi-Fiで端末が接続されていないときに無線LAN機能をオフにでき、オフまでの時間は5分・10分・15分の中で選択できます。
スペック上では連続通信時間は約6時間で省電力設定をオンにすると約8.5時間になりますが、省電力設定オフの場合だと朝から夕方までずっと使い続けるには物足りないです。
USB3.0のタイプCコネクタ
端末にはUSB3.0のタイプCコネクタが付いています。
以前使っていた端末はUSB2.0のマイクロUSBコネクタだったので、使いやすいさと転送速度の両面でメリットがあります。
まずUSBケーブルをつなげるときに、マイクロUSBコネクタの場合は上下の向きを間違えて差し込みそうになったことが何度かありますが、上下で対称な形のタイプCコネクタなら向きを確認することなく差し込めるので便利です。
転送速度はUSB2.0は最大480Mbpsなのに対してUSB3.0は5Gbpsなので端末とPCをUSB接続したときの通信速度の向上が期待できます。
実際にはソフトバンクの基地局と端末の間の通信がギガビットクラスになることはないのですが、それでも以前使っていた別のソフトバンク回線端末のときに比べて上り速度が速くなっていました。
601HWの実効速度
601HWの仕様上の最高速度は下り612Mbpsとなっていますが、ソフトバンク回線の612Mbps対応エリアは限られています。
自宅は下り最大112.5Mbpsの提供エリアで、速度測定したことろ下り速度はだいたい10~15Mbps程度、上り速度は4Mbpsくらいでした。
下り最大187.5Mbpsの提供エリアの街中で測定したときは、下り速度は50Mbps近く出ており上り速度は20Mbps以上でした。
612Mbps提供エリアでは使ったことがありませんが、ソフトバンクが公表している受信実効速度は72~125Mbpsとなっているので、最も速い場合でも下り125Mbps程度が限界なのでしょう。
まとめ
操作感が良く機能もシンプルでわかりやすくて使いやすい端末だと思います。
コネクタがUSB3.0になっていることも良い点です。
難点は連続通信時間がやや短いことで、もう少しバッテリー容量が大きくて電池持ちが良ければ理想的です。
スペック上の下り最高速度612Mbpsとなっていますが、ソフトバンク回線の実効速度ではそこまでの速度は出ないのであまり期待し過ぎない方が良いでしょう。