「最安値保証WiFi」という新しいサービスが登場したので使ってみたうえでレビューします。
実際に使用した人の口コミ情報の一つとして読んでみてください。
これを選んだのは、月額料金が安いうえに初期費用が無料で契約期間の縛りもないという条件が魅力的だったからです。
運営元は(株)スペースエージェントという会社で、2017年10月から「SPACE Wi-Fi(スペースWiFi)」という民泊事業者向けのレンタルWi-Fiを提供しており、これは個人でも利用できるサービスのため私も以前利用していた時期があります。
今回新しく登場した「最安値保証WiFi」はSPACE WiFiより月額料金が安くなっているので、個人で利用するならこちらの方が断然お得です。
なお、支払い方法はクレジットカードのみです。
申し込みから受け取りまで
まず、下の公式サイトで必要事項を入力して申し込みました。
私が申し込んだときは14時までの申し込みで翌日発送となっており、端末到着の希望日も指定できるため翌々日に指定したらその日に到着しました。
(追記:現在は最短で翌営業日の発送となっています。)
運送業者は佐川急便で小さい段ボール箱に入れた荷物で届けられました。
箱を開けると緩衝材に挟まれた状態で端末セットが入ってました。
セット内容は端末本体、USBケーブル、取扱説明書の3点でした。
端末の機種はWiMAXのW04でした。
この他に2機種が用意されていますが、申し込み時には端末の指定はできないようになっており在庫状況に応じていずれかが送られてきます。
ただ、申し込み後に電話かメールでサポートセンターに端末の希望を出すとその端末の在庫があれば優先的に送ることはできるらしいので、どうしても使いたい端末があれば希望を出してみると良いでしょう。
(追記:その後、JT-101という機種に変更されました。)
端末はWiMAX用でも回線はSoftBank
(追記:その後、docomoのSIMに変更されたためドコモの4G LTE(800MHz帯を除く)の対応エリアで利用できます。)
今回届いた端末はWiMAX向けの機種ですが、通信で使用する回線はSoftBankです。
WiMAX端末でもSoftbankのSIMカードを差し込んでソフトバンク回線で利用できるからです。
WiMAXの端末でSoftBankのSIMが使えるとは知らなかったのでかなり意外でしたが、届いた端末の中に入ってるSIMカードを見てみてたら確かにSoftBankのロゴが入ってました。
WiMAXの通信モードはWiMAX2+回線を使用するハイスピードモード(HSモード)とauの4G LTE回線も使うハイスピードプラスエリアモード(HS+Aモード)の2つがありますが、届いたときの端末の設定はHS+Aモードになっており後でHSモードに切り替えたら圏外表示になりネットに接続できませんでした。
下の画像の左側がハイスピードモード、右側がハイスピードプラスエリアモードの状態です。
WiMAX端末はauのLTE回線に対応するハイスピードプラスエリアモードならSoftBankのLTE回線でも通信ができるようです。
WiMAX利用者は解約した後も端末を処分せずに持っておくと、後でSoftBank回線のSIMを利用することがあれば役立つかもしれませんね。
ちなみにHSモードからHS+Aモードに戻す操作をすると、追加料金が発生する場合があると注意するメッセージが表示されますが、これは契約期間が1年や2年のWiMAXの場合にHS+Aモードを使うと月額料金とは別に費用がかかるために表示されるものなので、SoftBank回線では関係ありません。
いずれにしても、WiMAXより使える場所が広いSoftBankのエリアで使える点は魅力です。
最安値保証WiFiの速度
ソフトバンクのサイトによると、SoftBank 4G LTEの受信実効速度は72 ~ 125Mbpsとのことです。
これはSoftBankが総務省が指定する測定方法で実効速度を測定した結果に基づいて公表している数値です。
各端末のスペック上の最大速度はもっと高い数値になってますが、実際に出る速度は速くてもこの程度でしょう。
自宅では概ね下り速度は10Mbps以上、上り速度は5Mbps以上は出ています。
平日の8時~23時まで速度測定した結果がこちら↓(クリックで拡大)
この日の上り速度は14時台の測定以降からは何故か10Mbpsを割り込むようになり端末を再起動しても変わりませんでした。
以前使っていたSoftBank回線を使用する別のモバイルWiFiでも下り10Mbps台だったので妥当な結果だと思います。
私の主な用途はWEBサイトを見たりYouTubeの動画を見ることなので、この程度の速度でも十分です。
YouTubeの動画再生で推奨されている速度は次のようになってます。
画質 | 推奨速度 |
4K | 20Mbps |
HD 1080p (フルHD) | 5Mbps |
HD 720p | 2.5Mbps |
SD 480p | 1.1Mbps |
SD 360p | 0.7Mbps |
さすがに自宅では4K画質は厳しいですがフルHDなら十分見れる水準です。
動画はいつも標準画質(SD)で見ることがほとんどなので全く問題ありません。
最安値保証WiFiの使える容量(ギガ数)
1日3GB以上とか3日で10GB以上の使用で速度制限がかかるモバイルWiFiサービスもありますが、最安値保証WiFiではそういう制限条件がありません。
ただし公式サイトには以下の注意書きがあります。
回線元の判断により、短期間で膨大なデータ量の消費(目安は100GB/月もしくは4GB/日)または異常な通信量とみなされた場合、速度制限(低速化:128kbps)が発生します。
当初は使い放題で短期間に100GB使うと制限されるのかと思ってましたが、改めて公式サイトを見てみたら「目安は月間100GB」となっており、その後に「もしくは4GB/日」とも追加されたました。
おそらく使えるのは月間100GB~120GB程度と考えられます。
最安値保証WiFiの初期費用と月額料金
契約時の事務手数料と端末発送料は無料なので初期費用はかかりません。
月額料金は3,608円で、利用開始月の料金は日割り計算されます。
サービス名にある「最安値保証」の意味は、公式サイトの説明によると、契約事務手数料、解約事務手数料、契約期間の縛り、3日で10GB以上などの速度制限条件が無いモバイルWiFiの中で月額料金が最安であることを保証するということです。
確かに契約期間が2年のWi-Fiサービスなら、もっと安いところもあるので説明は間違っていません。
それに、この2年縛りのWi-Fiは契約事務手数料がかかるうえに2年未満で解約すると解約金がかかるため、利用期間が2年未満なら総費用で比べると最安値保証WiFiの方が安いです。
最安値保証WiFiは長い契約期間の縛りが無いため、他のサービスでは解約違約金、契約解除料、解約手数料などと呼ばれる「解約金」が存在しないことが強みの一つです。
最低利用期間の1か月を過ぎた後はいつでも無料で解約ができるので気軽に始めることができます。
最安値保証WiFiのデメリット
端末がレンタルのため、利用中に故障や破損、紛失や盗難があった場合に弁償金44,000円がかかります。
故障や破損というのは、硬い地面や床に落として液晶画面が割れたり衝撃で内部が故障したりするケースやトイレなどで水没させたり飲み物などをこぼして水濡れさせて故障するケースがあります。
また紛失や盗難で端末を無くせば中に入っているSIMの再発行手数料3,300円もかかります。
ユーザー側に過失が無く自然故障した場合は無料で交換してもらえるため、端末を落としたり濡らしたり、外に持ち出したときにどこかに置き忘れるといったことがなければ大丈夫だと思います。
どうしても不安な場合は月額550円の端末補償オプションを付けておくと弁償金が11,000円に減額されます。
ただ、オプションを付けておいても1万円の費用は掛かるため、端末はレンタルであることを忘れずに大切に扱っていく必要があります。
また、端末は解約後に返却が必要で、返却送料はユーザー負担になっています。
解約申請した月の翌月末で解約となり、端末の到着期限は解約月の翌月の5日です。
5日を過ぎると翌月分の月額料金が発生するので遅れないように発送する必要があります。
私の場合、レターパックライトで返却し、送料は封筒代の370円でした。
まとめ
初期費用0円で月額料金は3,608円、契約期間の縛り無しというのはかなり好条件です。
使用回線がSoftBank(現在はdocomo)の4G LTEなので使えるエリアが広いのも魅力です。
使える容量については速度制限の目安が月間100GBとなっているため使い放題ではありません。
あくまで目安なので実際には100GBより多めに使えるかもしれませんが、期待しすぎると後悔するため容量は100GBのつもりで利用した方が無難です。
端末はレンタルのため利用中に故障させたり無くした場合に弁償金がかかる点には注意が必要です。
月額550円の補償オプションを付けても無償交換にはならず11,000円に減額されるだけです。
この点を受け入れることができて端末を大切に扱える人にはおすすめのサービスです。
長い契約期間には縛られずに低料金で大容量のモバイルインターネットを利用したい人は試してみてはいかがでしょうか。