WiMAXの5G対応サービス「WiMAX+5G」用のホームルーターは下記の3機種が用意されています。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
L11とL12は2021年に発売された製品で、L13は2023年に発売された新機種です。
この記事では、この3機種のスペックを比較して違いをまとめたので、端末選びの参考にしてください。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11・L12・L13の比較
まずは比較表をチェックしてみてください。
端末名 | L11 | L12 | L13 |
メーカー | ZTE | NECプラットフォームズ | ZTE |
発売時期 | 2021年6月4日 | 2021年11月5日 | 2023年6月1日 |
対応回線 | WiMAX2+ au 4G LTE au 5G sub6 |
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サイズ (幅×高さ×奥行き) |
約70×182×124mm | 約101×179×99mm | 約100×207×100mm |
重量 | 約599g | 約446g | 約635g |
最大通信速度 | 下り 2.7Gbps 上り 183Mbps |
下り 2.7Gbps 上り 183Mbps |
下り 4.2Gbps 上り 286Mbps |
5G SA | ー | ー | ○ |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) |
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Wi-Fi暗号プロトコル | WPA2/WPA3 | ||
LANポート数・ 対応規格 |
2個 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T |
2個 1000BASE-T 100BASE-TX |
2個 2.5GBASE-T(1個) 1000BASE-T・100BASE-TX(1個) |
最大同時接続台数 | Wi-Fi:30台 LAN:2台 |
Wi-Fi:40台 LAN:2台 |
Wi-Fi:32台 LAN:2台 |
形とサイズ、重さ
まず、形に違いがあり、L11は円柱を少し奥へ引き延ばしたような形をしており、正面から見たときの幅はL12やL13より狭く奥行きはこちらの方が長いです。
L12は五角柱です。これまで円柱や4角柱のホームルーターはありましたが五角柱というのは初めて見ました。
L13はホームルーターでよくある形の角を丸めた四角柱です。
カラーはどれもホワイトなので幅広いインテリアに馴染みやすいです。
重さはL12は少し軽いですが、持ち運んで使うモバイルルーターと違いホームルーターは据え置き型なので、重さはあまり気にしなくて良いでしょう。
通信速度
最大通信速度は、新機種のL13は下り4.2Gbps、上り286Mbpsで旧機種より速くなっています。
これはホームルーター自体の仕様上の最大速度で、デバイス接続時の速度はこれより遅くなります。
Wi-Fi接続時(Wi-Fi 6で5GHz帯使用)の下り最大速度はL11が1.2Gbps(1,201Mbps)、L12とL13が2.4Gbpsとなっています。
LANケーブル接続時の最大速度は、LANポートの規格が1000BASE-Tに対応しているL11とL12が最大1Gbps、2.5GBASE-Tに対応しているL13は最大2.5Gbpsになります。
なおL13のLANポート2個のうち2.5GBASE-Tに対応しているのは1個です。
5G SA
新機種のL13は5G SA(5G Stand Alone)に対応しているため、料金プランで「ギガ放題プラスS」を契約すれば5G SAでの通信ができます。
5G SAはコア設備や基地局なども含めて5G専用の技術と設備で構成された5Gサービスです。
ただし、現時点では5G SA対応エリアはごく一部に限られています。
Wi-Fiの規格と機能、暗号プロトコル
Wi-Fiはどちらも新規格のIEEE802.11ax(Wi-Fi6)に対応し、Wi-Fi接続でギガビットクラスの最大通信速度を実現しています。
L12とL13はバンドステアリング(Wi-Fi周波数自動設定)という機能もあり、端末の電波状況や対応帯域に応じて使用するWiFiの周波数帯を2.4GHz帯と5GHz帯で混雑していない方に自動で切り替えてくれます。
どちらかの周波数帯のみで使いたい場合は、WEBブラウザで使用する設定ツールから自動切り替えのオン・オフを指定できます。
L12はOFDMA(直交周波数分割多元接続)という技術に対応しています。
OFDMAは1通信で複数台の端末と通信できるため、複数の端末を同時接続して使うときも通信効率がよく安定通信が可能です。(接続デバイス側もOFDMAに対応している必要があります。)
Wi-Fi接続の暗号プロトコル(セキュリティ規格)は、3機種とも最新のWPA3に対応しています。
同時接続できるデバイス数
Wi-Fiで同時接続できる台数は、L11が30台、L12は周波数2.4GHzと5GHzがそれぞれ20台ずつで合計40台、L13は32台となっています。
ほとんどの人は30台もあれば十分でしょう。
LANポートは3機種とも2個あるので、PCとの有線接続は2台まで可能です。
L11・L12・L13の比較まとめ
本体の形はL11は奥に長く丸みを帯びた柱形、L12は五角柱、L13は四角柱です。
端末自体の最大通信速度は下り4.2GbpsのL13が最も速いです。
Wi-Fi接続時の最大速度はL11が1.2Gbps、L12とL13が2.4Gbpsとなっています。
LANケーブル接続時の最大速度は2.5GBASE-Tに対応しているL13が最も高速です。
実際に出る速度は使用する場所の電波環境によって違ってきます。
プロバイダーと契約して利用するWiMAXではホームルーターの端末はL13のみですが、WiMAXの端末をレンタルして利用するサービスならL11やL12を選べるところがあります。
詳しくはこちら ⇒ WiMAXのホームルーターを1か月・3か月・半年間だけ使う方法