クラウドWi-Fiサービスの端末は「クラウドSIM」のため外国の通信会社のSIM情報も端末に適用できることから、国内でいつも使っている端末を使って海外でもインターネットが利用できます。
外国で利用するには月額料金とは別に「海外利用料」がかかりますが、渡航期間や利用スタイルによっては海外レンタルWiFiを借りて行くより安上がりにできるため、海外旅行や海外出張によく出かける人は要注目です。
ここでは海外利用料が安いクラウドWi-Fiサービスとして、ZEUS WiFi(ゼウスWiFi)とTripWiFi(トリップWiFi)を紹介します。
海外利用料の比較
まず、2サービスの海外利用料と使える容量を比較します。
ZEUS WiFiは複数の容量プランあり料金は国ごとに違っていて書ききれないため、下記の表ではTripWiFiに合わせて7日1GBのプランの料金を記載しています。
ZEUS WiFi | TripWiFi | |
容量 | 1日300MB 7日1GB 30日3GB |
7日1GB |
アジア | 680円~1,700円 | 500円~1,400円 |
ヨーロッパ | 1,210円~2,020円 | 1,000円~1,700円 |
北米 | 1,210円~1,380円 | 1,000円~1,200円 |
オセアニア | 1,210円~1,380円 | 1,100円 |
中南米 | 1,050円~2,720円 | 1,000円~2,500円 |
アフリカ | 1,210円~2,880円 | 1,000円~2,500円 |
ZEUS WiFiは1週間で1GBというのがポイントで、旅行中はあまりネットを使わないという人なら1日1GBのサービスより安く済ませられます。
なぜなら、1日1GBの条件だと1日の使用量が少なくても1GB分の料金が発生しますが、7日1GBの条件なら1週間かけて1ギガの容量を少しずつ使えば料金は1回分だけだからです。
ZEUSWiFiはマイページ上で容量プランを購入する形になっており、容量を使い切ったらいつでも追加購入することができます。
ZEUS WiFiなら30日で3GBのプランもあるため、1週間で1GB以上必要な場合や長期旅行の場合に便利です。
ZEUS WiFiの国ごとの料金を確認する⇒ゼウスWiFi
TripWiFiの方は周遊旅行に最適です。
なぜかというと、上の表の同一エリア・料金であれば追加料金がかからないからです。
例えば、ヨーロッパだとイタリア、フランス、スペインは同じエリア・料金で7日1,000円なので、1週間でこれら3か国を周遊した場合でも料金は1,000円しかかかりません。
また、主要ハブ空港があり乗り継ぎで利用することが多い韓国、中国、香港が全プランの利用エリアに含まれているため、乗り継ぎ空港で追加料金なしで利用することができるのも便利です。
このようにTripWiFiは、サービス名の通り海外旅行に最適化されたクラウドWi-Fiサービスなのです。
公式サイトを見てみる⇒TripWiFi
国内利用の料金・費用、契約期間
ここでは国内利用時の料金や容量、契約期間といった条件を比較します。
ZEUS WiFi | TripWiFi | |
初期費用 | 契約事務手数料 3,300円 |
端末代 19,580円 |
容量 | 月間30GB・50GB・100GB | 30日:1GB・3GB・7GB |
国内料金 | 30GB 4か月目まで 980円 24か月目まで 2,361円 25か月目以降 2,508円50GB 4か月目まで 1,480円 24か月目まで 3,106円 25か月目以降 3,278円100GB 4か月目まで 1,980円 24か月目まで 3,212円 25か月目以降 3,828円 |
1GB:500円 3GB:980円 7GB:1,980円 |
契約期間 | 2年(最低利用期間) | ー |
中途解約金 | 月額料金1か月分 | ー |
TripWiFiの最大の注意点が、最初に19,580円の端末を購入する必要があることです。
ZEUS WiFiは初期費用が契約事務手数料の3,300円だけで、端末はレンタルなので端末代はかかりません。その代わり解約したら返却する必要があり、この点が大きな違いです。
国内利用料にも違いがあり、ZEUS WiFiは月額料金ですが、TripWiFiは国内利用もスマホのアプリでプランを購入して利用します。
30日で1GB、3GB、7GBの3プランがあり、容量を使い切ったら追加で購入してチャージすることもできます。
例えば1か月の間に7GBのプランを2回購入した場合は月間14GBで3,960円の費用になるため、ゼウスWiFiと比べて明らかに割高です。
海外へはたまにしか行かず、国内でメインの回線として大容量使えるWiFiを求めているなら、ZEUS WiFiの方が良いでしょう。
自宅に固定回線がありサブ回線や外出時のポケットWiFiとして利用したり、海外専用として利用するつもりならTripWiFiは魅力があります。なぜならTripWiFiは契約期間が無く、必要な時だけプランを購入して利用するスタイルだからです。
なお、ZEUS WiFiは上の表に記載した2年契約のプランのほか、2年縛りが無く1か月単位で利用できるプランもあります。
縛り無しのプランは2年契約のプランより料金が高めに設定されており、容量ごとの料金は次のようになっています。
ZEUS WiFi フリープラン |
30GB:3,168円 50GB:3,828円 100GB:4,708円 |
契約期間の縛りがないプランは中途解約時の解約金が存在しないため、最初から利用期間が1年未満の予定なら縛りの無いプランを選ぶと良いです。
ゼウスWiFiの端末はレンタルのため返却が必要というデメリットもあるので、どうしても端末は自分の物にしたい人はTripWiFiになるでしょう。
ちなみにTripWiFiの端末にはnanoSIMスロットが付いているので、他のサービスのnanoSIMを入れて使うことも可能です。
端末の対応バンド・周波数帯は次の通りです。
LTE-TDD Band: 34/38/39/40/41
WCDMA Band: 1/2/4/5/8
GSM 850/900/1800/1900MHz
端末のスペックを比較
ここでは、各サービスで使う端末の主なスペックを比較します。
機種名 | MR1 | TripWiFi |
使用サービス | ZEUS WiFi | TripWiFi |
サイズ | 126×64×12mm | 126×64×13mm |
重量 | 約133g | 130g |
バッテリー容量 | 2,700mAh | 2,700mAh |
連続通信時間 | 13時間 | 8~10時間 |
同時接続台数 | 10台(推奨5台) | 10台(推奨5台) |
USBポート | タイプC | タイプC |
ディスプレイ | 2.4インチ | 2.4インチ |
最大速度 | 下り150Mbps 上り50Mbps |
|
Wi-Fi規格 | IEEE802.11b/g/n |
まとめ
クラウドWi-Fiで海外利用を重視する人に適したサービスを紹介しました。
国内利用も重視するならZEUS WiFi、海外利用に重点を置いた使い方をしたいならTripWiFiがおすすめです。
ZEUS WiFiは30日3GBのプランもあるため、1週間以上の旅行のときも便利です。容量プランは後から追加購入することもできます。
TripWiFiは国内利用でも月額料金といった基本料金は無く、スマホアプリからプランを購入して利用するため使わないときは費用がかかりません。
国内利用料だとTripWiFiは割高ですが、月間7GBまでしか使わないなら月々の支払い額は他のサービスより安くできます。
ZEUS WiFiの端末はレンタルのため高額な購入費がかかりませんが解約後に返却が必要があります。
TripWiFiの端末は購入になるため最初に端末代がかかりますが自分の物にでき、端末にはnanoSIMスロットがあるので、他のサービスのSIMを入れて活用することもできます。
公式サイトはこちら↓