エキサイトMEC光とGMOとくとくBB光は、どちらも解約違約金がないため契約期間の縛りなしで光回線を利用したい人には利用先の候補になります。
今回はこの2サービスを比較するので回線工事費やキャンペーン特典などの違いを理解して、自分に最適な方を選んでください。
使用回線と運営元について
どちらもNTTのフレッツ光の回線を借り受けてプロバイダーとセットにして提供する「光コラボレーション」のサービスです。
提供エリアはフレッツ光と同じなので全国の都道府県で利用できます。
エキサイトMEC光(excite MEC光)の提供元は、ポータルサイトのExcite(エキサイト)を運営しているエキサイト(株)なので知っている人もいるのではないでしょうか。
親会社のエキサイトホールディングス(株)は東証スタンダード市場に上場しています。
ちなみにMECは「メック」と読み、意味は「The Most Essential Connection」の略です。
GMOとくとくBB光は、東証プライム市場に上場しているGMOインターネットグループ(株)が運営する「GMOとくとくBB」というプロバイダーが提供する光回線です。
GMOとくとくBBはドコモ光やauひかりなどのプロバイダーとして実績があります。
サービス開始当初は「GMO光アクセス」という名称でしたが、現在は「GMOとくとくBB光」や「とくとくBB光」と呼ばれています。名称が混在していますが、呼び方が違うだけで3つとも同じサービスです。
契約期間と解約金
エキサイトMEC光は契約期間の設定がないため、いつ解約しても解約違約金(契約解除料)はかかりません。
GMOとくとくBB光の契約期間は3年となってますが、契約期間中に解約しても解約違約金はかからないため、いつでも無料で解約ができます。
このため、どちらも契約期間の縛りが無い光回線です。
ただしGMOとくとくBB光は、新規契約で回線工事をした場合は工事費の自己負担を無料にするには3年は利用する必要があります。
回線工事費用
どちらもフレッツ光の回線を使用するため、フレッツ光ネクストや他社の光コラボから乗り換える場合は回線工事が不要です。
新規で光回線を引く場合やこの他の光回線(auひかり、NURO光、電力系光回線)から乗り換える場合は回線工事が必要になります。
2サービスの基本工事料は以下のようになっています。
工事内容 | エキサイトMEC光 | GMOとくとくBB光 | |
戸建て | 工事員派遣あり 屋内配線新設あり |
22,000円 | 26,400円 1回目が990円 2回目から36回目が726円 |
工事員派遣あり 屋内配線新設なし |
11,660円 | ||
工事員派遣なし | 3,300円 | 2,200円 1回目は275円 2回目から36回目は55円 |
|
集合住宅 | 工事員派遣あり 屋内配線新設あり |
22,000円 | 25,300円 1回目が1,045円 2回目から36回目が693円 |
工事員派遣あり 屋内配線新設なし |
11,660円 | ||
工事員派遣なし | 3,300円 | 2,200円 1回目は275円 2回目から36回目は55円 |
エキサイトMEC光は、キャンペーン特典で工事費は無料になるため上記の工事料金のことは気にする必要がありません。
GMOとくとくBB光の工事料金は36回の分割払いとなっており、特典により3年間は分割払いと同額が割引されるため3年利用することで回線工事費は実質無料にすることができます。
ただ、36か月未満で解約すると工事費の残債を一括で支払うことになるので注意が必要です。
例えば、工事員の派遣がある回線工事をした場合、2年利用して解約すると工事費残債額は下記のようになります。
集合住宅:693円×12回=8,316円
GMOとくとくBB光は工事費の自己負担を0円にするには3年間(36か月)利用する必要があることを覚えておきましょう。
なお、どちらも無料になるのは基本工事料(標準工事費)で、土日祝日に工事をする場合は追加猟奇(3,300円)がかかり、夜間に工事する場合は別途追加料金がかかります。このため工事をするなら平日の昼間にした方が安く済みます。
初期費用
契約時の事務手数料とWi-Fiルーターの費用は次のようになっています。
エキサイトMEC光 | GMOとくとくBB光 | |
事務手数料 | 契約事務手数料 新規契約: 転用・事業者変更: |
契約事務手数料 3,300円 |
開通手続き料:3,300円 ⇒0円またはWi-Fiルータープレゼント |
||
Wi-Fiルーター レンタル料 |
月額264円 | 無料 |
エキサイトMEC光の契約事務手数料は契約種類ごとに違っていますが、いずれもキャンペーン特典で無料になります。
なお、契約種類についてはフレッツ光からの乗り換えは「転用」、他社の光コラボからの乗り換えは「事業者変更」と呼び、それ以外は全て新規契約になります。
エキサイトMEC光は、契約事務手数料とは別に「開通手続き料」というのがあり、こちらはキャンペーン特典で無料にするかWi-Fiルーターのプレゼントのどちらかを選べます。
既にWi-Fiルーターを持っているなら3,300円の開通手続き料を無料にし、持ってないならWi-Fiルーターのプレゼントを選ぶのも良いでしょう。
なお、エキサイトMEC光で使用するWi-Fiルーターは「transix(トランジックス)」というサービスに対応している必要があるため、自分のルーターを使う場合はこれに対応しているか確認しておきましょう。
ルーターのレンタルサービスも用意されており月額264円で利用できます。
GMOとくとくBB光は契約事務手数料が3,300円です。
GMOとくとくBB光はWi-Fiルーターが無料レンタルでき、3年以上利用するとプレゼントされるため返却は不要となります。
月額料金
続いて2サービスの月額料金を比べてみましょう。
エキサイトMEC光 | GMOとくとくBB光 | |
戸建て | 新規契約 1か月目 0円 2~12か月目 4,697円 13か月目以降 4,950円 転用・事業者変更 1か月目 0円 2~12か月目 4,785円 13か月目以降 4,950円 |
4,818円 |
集合住宅 | 新規契約 1か月目 0円 2~12か月目 3,597円 13か月目以降 3,850円 転用・事業者変更 1か月目 0円 2か月目以降 3,850円 |
3,773円 |
エキサイトMEC光はキャンペーン特典で初月は無料で、戸建てと集合住宅の新規契約では2~12か月目まで割引料金になっています。
戸建て(新規) 253円割引
戸建て(転用・事業者変更) 165円割引
集合住宅(新規) 253円割引
割引終了後の料金を比べると、戸建てと集合住宅のどちらの場合でもGMOとくとくBB光の方が少し安く、戸建ては132円、集合住宅は77円の違いです。
キャンペーン特典の違い
キャンペーン特典は次のようになっています。
エキサイトMEC光 | GMOとくとくBB光 | |
申し込み特典 | ①標準工事費が無料 ②契約事務手数料が無料 ③開通手続き料無料またはWi-Fiルータープレゼント ④初月無料・12か月目まで料金割引 |
キャッシュバック 30,000円 |
乗り換え特典 | ー | 他社の解約金を最大6万円まで還元 |
エキサイトMEC光のキャンペーン特典は、ここまでで紹介した通りです。
GMOとくとくBB光は申し込み者に30,000円のキャッシュバックがあるほか、他社の回線から乗り換える際に解約金が発生する人には最大60,000円まで還元してくれる特典があります。
対象回線は、光回線やADSL、ケーブルテレビ回線、モバイルWiFi(ホームルーター含む)です。
解約金とは、中途解約するときの解約違約金(契約解除料)や回線工事費・端末代の残債、回線撤去費用などです。
これにより高額な解約金が発生する人でも乗り換えがしやすくなっています。
なお、キャッシュバック特典の受け取り時期は1年後で、1年未満で解約すると特典はもらえません。
総費用の比較
ここでは2年や3年利用した場合の総費用ではどちらが安いのか比較します。
新規契約をした場合で、エキサイトMEC光は特典でルータープレゼントを選択した場合とします。
エキサイトMEC光 | GMOとくとくBB光 | |
契約事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
ルーター費用 | 0円 | 0円 |
解約金 | 0円 |
0円 |
工事費残債 | 0円 | (2年利用の場合) 戸建て 8,712円 集合住宅 8,316円 (3年利用の場合) 0円 |
月額料金 | 戸建て 1か月目 0円 2~12か月目 4,697円 13か月目以降 4,950円 集合住宅 1か月目 0円 2~12か月目 3,597円 13か月目以降 3,850円 |
戸建て 4,818円 集合住宅 3,773円 |
月額料金合計 (2年分) |
戸建て 111,067円 集合住宅 85,767円 |
戸建て 115,632円 集合住宅 90,552円 |
月額料金合計 (3年分) |
戸建て 170,467円 集合住宅 131,967円 |
戸建て 173,448円 集合住宅 135,828円 |
キャッシュバック特典 | ー | 30,000円 |
2年実質総費用 | 戸建て:114,367円 集合住宅:89,067円 |
戸建て:97,644円 集合住宅:72,168円 |
3年実質総費用 |
戸建て:173,767円 集合住宅:135,267円 |
戸建て:146,748円 集合住宅:109,128円 |
比較の結果、2年間や3年間利用した場合の総費用はGMOとくとくBB光方が少ないことがわかりました。
GMOとくとくBB光は3万円の高額キャッシュバックの影響が大きいです。
ただし、GMOとくとくBB光のキャッシュバック特典は受け取り時期が1年後なので、1年未満で解約するとキャッシュバックを受け取れず、総費用に3万円が上乗せされます。さらに、新規契約の場合は工事費残債額が高くなることにも注意が必要です。
このため、1年未満で解約するつもりならエキサイトMEC光の方が低コストです。
他社回線からの乗り換える際に解約金が発生する場合はGMOとくとくBB光では最大6万円まで還元してもらえるため、高額な解約金がある人にはお得です。
まとめ
たくさんある光回線の中ではどちらも月額料金は安い部類に入ります。
契約期間の縛りが無いのも同じです。
一番の違いは、エキサイトMEC光は特典により回線工事費が最初から無料になり、いつ解約しても自己負担が無いのに対して、GMOとくとくBB光は3年利用しないと無料にならない点です。
GMOとくとくBB光は契約期間の縛りは無くても、工事費を無料にするためには3年縛りなのです。
ただ、3年未満で解約して工事費を負担しても、3万円キャッシュバックがあるため2年だけ利用した場合でも実質的な総費用はエキサイトMEC光より少ないです。
1年未満で解約するとキャッシュバックが受け取れず、総費用が高くなる点には注意しましょう。
公式サイトはこちら ⇒ GMOとくとくBB光
新規契約になり1年以上利用できるかわからない場合は、最初から工事費が無料のエキサイトMEC光が向いています。
戸建てや集合住宅の新規契約なら特典で1年目は割引料金で利用できます。
公式サイトはこちら ⇒エキサイトMEC光