10月10日にNURO光の新マンションプランが提供開始されました。
月額料金は2ギガが3,850円、10ギガが4,400円となっています。
2ギガの月額3,850円というのは、1ギガタイプの光回線で特に安いところの料金より少しだけ高い金額ですが、NURO光は2ギガタイプという点を踏まえると安い月額料金といえます。
10ギガの4,400円は、現時点で10ギガの光回線としては最安級の料金です。
この他にもNURO光のマンションプランには次のメリットがあります。
- 契約期間の縛り無し
- 回線工事費(44,000円)は2年利用すれば実質無料
- ソニー製のONU一体型ルーターが無料レンタル
- 申し込み特典で25,000円のキャッシュバック
このように、とても魅力的な光回線ですが、NURO光をマンションやアパートで利用するには2つの条件をクリアする必要があるため、今回はそれを解説します。
①自宅が提供エリアにあること
フレッツ光(1ギガ)や光コラボの光回線(1ギガ)は全都道府県で利用できますが、NURO光は提供されていないエリアがあるため、未提供の地域に住んでいる人は利用できません。
現時点でNURO光の提供エリアは次のとおりです。
NURO光 2ギガプラン | NURO光 10ギガプラン |
北海道 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬 愛知・静岡・岐阜・三重 大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良 広島・岡山 福岡・佐賀 |
北海道 宮城・福島・山形 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬 愛知・静岡・岐阜・三重 大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良 広島・岡山 福岡・佐賀 |
10ギガプランの方は宮城、福島、山形でも提供されています。
なお、上記のエリアでも地域によっては未提供だったり、2ギガは提供されていても10ギガは未提供の場合もあります。
②回線工事を完了すること
NURO光(マンション)は、建物の総戸数によって次の2タイプがあり工事内容が異なります。
住宅タイプ | タイプS | タイプL |
総戸数 | 主に29戸以下 | 主に30戸以上 |
回線工事 | 宅内工事 屋外工事 |
宅内工事 |
【タイプS】主に29戸以下のマンションやアパート
総戸数が主に29戸以下の建物はタイプSです。
宅内工事をしてから屋外工事を行います。
どちらの工事も立ち合いが必要です。
宅内工事は部屋まで光ケーブルを配線し、部屋の壁に光コンセントを取り付け、室内に設置したONUと光コードで接続します。
屋外工事では電柱に架線されている光ケーブルを建物まで引き込み、宅内工事で配線した光ケーブルと接続します。
そして工事を行うためには、賃貸住宅は建物のオーナー(大家さん)の承諾を得ておく必要があるのです。
承諾を得られない場合は工事ができずNURO光は利用できません。
NURO光のサイトには建物所有者向けの工事内容説明書が用意されているため、これを印刷して管理会社に送付し、判断材料にしてもらいましょう。
建物の状況によっては工事のときにビス止めのための穴を開ける場合がありますが、解約するときに撤去工事をすれば穴埋めも行われるため現状回復は可能です。
ただ、撤去工事をする場合は工事費として11,000円がかかり、NURO光の利用者が負担します。
【タイプL】主に30戸以上のマンション
総戸数が主に30戸以上のマンションはタイプLです。
なお、総戸数が29戸以下の建物でも回線設備が導入済みだとタイプLになります。
回線設備が導入済みの場合
タイプLでNURO光の回線設備が導入されている建物なら、宅内工事をするだけで利用開始できます。
既に回線設備が導入されているため工事の承諾も不要です。
住んでいるマンションにNURO光の回線設備が導入済みかどうかは、公式サイトでエリア検索をすればわかります。
まず、公式サイトで申し込みボタンを押します。
すると、下記のように郵便番号を入力するページに移動します。
ここで住所を検索するとそのエリアにあるマンションやアパート一覧が表示されるので、自分が住んでいる建物を選択すれば判定結果が出ます。
回線設備が導入されてないと以下のような画面が表示されます。
回線設備が導入済みだと以下のような画面となり、下の方に申し込みボタンが表示されます。
自宅のマンションに回線設備が導入されているのか、まずは確認してみてください。
エリア検索はこちら ⇒ NURO 光
回線設備が未導入の場合
回線設備が未導入の場合は利用開始までの流れは次のようになります。
- 設備導入のエントリー登録
- 要望書・承諾書の提出
- 現地調査
- 設備導入工事
- NURO光申し込み
- 宅内工事
まず、建物に設備導入を申請するエントリー登録をします。
次に、NURO光のサイトに用意されている設備導入の要望書と承諾書を印刷して必要事項を記入し、建物の管理会社に提出します。
要望書を提出しなければ、NURO光が管理会社に連絡をして工事実施の交渉をしてくれますが、自分で要望書を出した場合と比べて導入までに時間がかかる場合があるようです。
承諾が得られたら現地調査が行われます。
現地調査では、共用部にあるMDF(主配線盤)や光ケーブルを各部屋まで配線するための配管などの状況が確認されます。
調査の結果、導入可能と判断されると導入工事が行われます。
電柱に架線されている光ケーブルを建物内に引き込む工事です。
導入不可能と判断されると、申し込みはキャンセルとなりますがキャンセル料はかかりません。
導入工事の完了後、利用希望者はNURO光を申し込みます。
その後に行われる宅内工事では、共用部から光ケーブルを部屋まで引き込み、壁に取り付けた光コンセントと室内に設置したONUを光コードで接続します。
現地調査と導入工事は立ち合いは不要ですが、宅内工事は立ち合いが必要です。
宅内工事が済んだらNURO光の利用開始となります。
このように、タイプLの建物でNURO光の回線設備が未導入の場合は、建物の管理会社から工事の承諾を得られなかったり、現地調査で導入できないと判断された場合は、工事ができずNURO光を利用できないケースがあるのです。
なかなかハードルが高いと感じるかもしれませんが、利用希望者がすることはエントリー登録をして要望書と承諾書を提出するだけなので、どうしてもNURO光を利用したいならエントリーしてみてはいかがでしょうか。
NURO光(マンション)の注意点
ここでは、その他の注意点について解説します。
2年未満で解約すると工事費の負担額が発生
NURO光の基本工事費(44,000円)は24回の分割払いになっていますが、特典により1か月目から24か月目まで毎月の分割払い額と同額が割引されるため2年利用することで実質無料となります。
2ギガプランの支払いイメージは次のようになります。
1か月目 | 2~24か月目 | 25か月目以降 | |
月額料金 | 0円 | 3,850円 | 3,850円 |
工事費分割払い額 特典割引額 |
1,841円 -1841円 |
1,833円 -1833円 |
ー |
支払い額 | 0円 | 3,850円 | 3,850円 |
NURO光マンションプランの1か月目は無料です。
24か月未満で解約すると工事費の残債を一括で支払うことになるため注意しましょう。
基本工事費を負担をしないためには2年間は利用する必要があるのです。
土日祝日に宅内工事をすると追加費用がかかる
タイプSとタイプLのどちらも宅内工事をするときは立ち合いが必要ですが、土日祝日に宅内工事をする場合は追加の工事費として3,300円がかかります。
NURO光の基本工事費は特典の割引により2年利用することで実質無料になりますが、追加の工事費は無料になりません。
平日に宅内工事の立ち合いができない人は理解しておきましょう。
キャッシュバック特典の受け取り手続き
NURO光マンションプランでは申し込み特典で25,000円のキャッシュバックが用意されていますが、受け取り時期は利用開始の1年後です。
利用開始から11か月後に受け取り手続きの案内メールが届くので、これに従って受け取り口座を指定します。
手続き期間は45日となっており、この期間を過ぎると特典は無効になりキャッシュバックを受け取れなくなるため要注意です。
また、キャッシュバックの受け取り前に解約した場合も特典の対象外となります。
なお、25,000円のキャッシュバック特典は下記の専用ページからの申し込み限定で受け取れるため、間違えないようにしてください。
こちらのページです ⇒ NURO 光
まとめ
NURO光のマンションプランは魅力ある光回線サービスですが、回線設備が導入されてない建物の場合は利用開始までのハードルが高めです。
タイプSの賃貸マンションやアパートではオーナーから工事実施の承諾を得る必要があり、タイプLのマンションでは工事の承諾が得られるかだけでなく、現地調査で導入可能と判断される必要もあります。
しかし、承諾が得られて工事が完了ずれば、2ギガや10ギガの光回線を低料金で使えるようになるため、利用開始に向けて動く価値はあります。
集合住宅に住んでいてインターネットの通信速度を重視している人は、NURO光マンションプランに注目です。
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