光回線の楽天ひかりとソネット光M(So-net 光 M)のどちらかを利用しようと考えている人のために、この2サービスを比較しました。
使用回線と運営元について
どちらもNTTのフレッツ光の回線を借り受けてプロバイダーとセットにして提供する「光コラボレーション」というサービスです。
フレッツ光は全国の都道府県で提供されているため、光コラボも全国で利用できます。
回線が同じなので、フレッツ光や他社の光コラボを利用中の人が楽天ひかりやソネット光Mへ乗り換える場合の回線工事は不要です。
フレッツ光からの乗り換えは「転用」
他の光コラボからの乗り換えは「事業者変更」
その他は「新規契約」
回線速度はどちらも最大1Gbpsなので違いはありません。
楽天ひかりは、第4の携帯キャリアとして携帯電話事業に参入した楽天モバイルが提供する光回線です。
楽天グループのサービスのため、楽天ひかりはSPU対象となり楽天市場での買い物ポイントが+2倍になります。
ソネット光Mは、ソニーグループのソニーネットワークコミュニケーションズが提供する光回線です。
So-netはプロバイダーとして25年周年を迎えており、この分野での実績は豊富です。
契約期間はどちらも2年
契約期間と中途解約時の解約金(契約解除料)は次のようになっています。
楽天ひかり | ソネット光M | |
契約期間 | 2年 | 無し |
解約金 (契約解除料) |
戸建て 5,280円 集合住宅 4,180円 |
無し |
楽天ひかりは解約しなければ2年ごとに契約は自動更新されます。
契約期間中に解約すると上記の解約金(契約解除料)が発生します。
2年ごとの契約満了月から翌々月にかけての3か月間に解約すれば解約金(契約解除料)は無料です。
ソネット光Mは契約期間も解約金もないため、いつでも無料で解約ができます。
回線工事費はソネット光Mは実質無料
光回線を新規で引く場合やフレッツ光の回線以外を使用する光回線(auひかり、NURO光、電力系光回線)からの乗り換える場合は回線工事が必要となり工事費がかかります。
光回線の工事費は次の3タイプによって金額が違っています。
・工事員派遣はあり屋内配線の新設はない場合
・自宅へ工事員の派遣が必要ない場合
以下に2サービスの基本工事費をまとめました。
カッコ内は分割払いの回数と金額です。
工事内容 | 楽天ひかり | ソネット光M |
工事員派遣あり 屋内配線新設あり |
22,000円 1回目から23回目 916円 24回目 932円 |
26,400円 1回目 2200円 2から22回目 1,100円 |
工事員派遣あり 屋内配線新設なし |
11,660円 1回目から23回目 485円 24回目 505円 |
|
工事員派遣なし | 3,300円 1回目から23回目 137円 24回目 149円 |
3,300円 一括払い |
楽天ひかりは23回の割払いのほか一括払いも選べます。
派遣工事でも既にある屋内配線を利用できる場合は工事費が安くなり、建物にフレッツ光の回線設備が既に導入済みだと無派遣工事で済むことがあり、この場合の工事費は3,300円になります。
ソネット光Mは派遣工事は23回の分割払いですが、特典で23か月間は工事料の分割払い額が割引されるため、2年利用すれば工事費は実質無料にできます。
ただし、23か月未満で解約すると工事費の残債を支払うことになり自己負担額が発生します。
例えば、1年(12か月)利用して解約した場合、残り11回分の支払いが残っているため、1,100円円×11回=12,100円が工事費残債になります。
2年未満で解約すると解約金に加えて工事費残債も負担することになるので注意してください。
無派遣工事は一括払いで、特典で1か月目に3,300円が割引されて工事費は実質無料になりjます。
楽天ひかりは工事費が無料にならないため、新規契約の人は特典で工事費が無料になるソネット光Mがお得です。
楽天ひかりとソネット光Mの料金比較
ここでは初期費用と月額料金を比較します。
初期費用
最初にかかる費用は契約時の手数料とWi-Fiルーターの購入代です。
楽天ひかり | ソネット光M | |
契約時手数料 | 初期登録費 新規契約 880円 転用・事業者変更 1,980円 |
事務手数料 3,500円 |
Wi-Fiルーター | 自分で用意 | レンタルサービス 月額660円 ⇒最大6か月は無料 |
契約時の手数料は、楽天ひかりの方は新規契約と転用・事業者変更の場合で料金が違っており、どちらもソネット光Mより安いです。
WiFiルーターについては、楽天ひかりにはレンタルサービスが無いため、「IPv6(クロスパス)」に対応したルーターを自分で用意する必要があります。
クロスパスとは、IPv6(IPoE方式)やIPv4 over IPv6での通信ができるようにするサービスのことです。これを利用することでフレッツ光の回線で利用者が増える時間帯でも混雑を避けて快適に通信することができるのです。
楽天ひかりの公式サイトにクロスパス対応ルーターの機種一覧が載っているので、ルーターを持ってない人はチェックしておきましょう。
価格は楽天市場で安い機種なら4千円台で売られています。
ソネット光Mではv6プラスに対応したルーターを使用します。
v6プラスは楽天ひかりのクロスパスと同様に、IPv6(IPoE方式)やIPv4 over IPv6での通信ができるようにするサービスのことです。
v6プラス対応ルーターを持ってない場合は、月額660円のレンタルサービスを利用でき、申し込み特典で最大6か月間は無料です。
長期利用の場合はレンタルよりも自分で購入した方が安上がりなので、とりあえず半年間は無料レンタルを利用し、その間に購入するルーターをじっくり選ぶことができます。
v6プラス対応ルーターも5千円もあれば通販などで購入できます。
月額料金
ここでは月額料金を比較します。
楽天ひかり | ソネット光M | |
戸建て | 開通月~6か月目 0円※ 7か月目以降 5,280円 |
開通月 0円 1~23か月目 2,490円 24か月目以降 5,995円 |
集合住宅 | 開通月~6か月目 0円※ 7か月目以降 4,180円 |
開通月 0円 1~23か月目 3,990円 24か月目以降 4,895円 |
※楽天ひかりは、楽天モバイルユーザー限定で6か月間は月額料金が割引されて0円になります。
このため楽天モバイルユーザー以外にはお得ではありません。
ソネット光Mは、特典で2年間は月額料金が割引されます。開通月は無料です。
1~23か月目までは特に戸建ての料金が安いです。
多くの光回線サービスでは戸建てより集合住宅の方が安い料金に設定されていますが、ソネット光Mの最初の2年間は戸建ての方が安いです。
ソネット光Mの割引終了後の通常料金では戸建てと集合住宅のどちらも楽天ひかりの方が安いです。
6か月無料の楽天ひかりと最大3か月無料+2年目まで割引料金のソネット光Mでは、2年利用の総費用はどちららが少ないかは後で説明します。
支払い方法
対応している支払い法は次のようになっています。
楽天ひかり | ソネット光M | |
支払い方法 | クレジットカード 楽天銀行デビットカード 口座振替 |
クレジットカード |
楽天ひかりの口座振替は楽天銀行を使えば手数料が無料で、その他の金融機関は1回110円です。
楽天ひかりとソネット光Mのキャンペーン特典
ここではキャンペーン特典について解説します。
楽天ひかりのキャンペーン特典
①楽天ポイントが+2倍
楽天ひかりはSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象なので、楽天ひかりの契約者は楽天市場での買い物のときにもらえるポイントが+2倍になります。
SPUで+2倍の月間獲得上限は1,000ポイントで、ポイントの有効期限は進呈日の翌月末です。
例えば、月間で5万円の買い物をするとSPUの+2倍で通常より多くもらえるポイント数は1,000ポイントとなり獲得上限に達します。
このため毎月5万円くらいの買い物をする人が最もお得です。
月間25,000円の買い物をするならSPUで+2倍の分は500ポイントになり、楽天ひかりの月額料金が実質500円安くなったのと同じことになります。
②楽天ポイント2,000ptプレゼント
楽天ひかりを初めて申し込む人には2,000円相当の楽天ポイントがプレゼントされます。
進呈時期は、開通月から数えて4か月目の月末です。
有効期限は進呈日を含めて6か月間です。
③楽天モバイルのユーザー限定で6か月間は月額料金が0円
上でも紹介しましたが、楽天モバイルのユーザーが楽天ひかりを契約すると月額料金が6か月間は0円になります。
現在楽天モバイルを利用中の人だけでなく、これから申し込む人も対象で、楽天ひかりの申し込んだ月の翌月15日までに楽天モバイルを利用開始していることが条件です。
なお、このキャンペーンは楽天ひかりを初めて利用する人が対象です。
6か月間の割引額合計は、戸建ては31,680円、集合住宅では25,080円になります。
この特典があるため楽天ひかりは楽天モバイルのユーザーにお得な光回線です。
ソネット光Mのキャンペーン特典
ソネット光Mの特典は、ここまでで紹介してきた下記の3点です。
- 月額料金が2年間割引
- 回線工事費が実質無料
- ルーターレンタル料が最大6か月無料
月額料金が2年間は大幅に安く利用できるのは、新規契約でも乗り換えでもメリットが大きいです。
総費用の比較
楽天ひかりは新規契約の回線工事費が無料にならないため、新規契約よりも転用や事業者変更で乗り換える人の方が低コストで済み、楽天モバイルユーザーはセット契約特典でお得になります。
ソネット光Mは、2年間は月額料金が割引されますが3年目からは高いため長期利用では高コストな光回線です。
そこでここでは、転用や事業者変更で2年と3年利用した場合の特典を含めた実質的な総費用を比較します。
どちらも自分で用意するルーターの購入代は5千円とします。
楽天ひかりは楽天モバイルとセットで利用する場合です。
楽天ひかり | ソネット光M | ||||
契約時手数料 | 1,980円 | 3,500円 | |||
ルーター代 | 5,000円 | 5,000円 | |||
月額料金 | 戸建て | 開通月~6か月目 0円 7か月目以降 5,280円 |
開通月 0円 1~23か月目 2,490円 24か月目以降 5,995円 |
||
集合住宅 | 開通月~6か月目 0円 7か月目以降 4,180円 |
開通月 0円 1~23か月目 3,990円 24か月目以降 4,895円 |
|||
月額料金合計 (割引込み) |
戸建て | 2年 95,040円 3年 158,400円 |
2年 57,270円 3年 129,210円 |
||
集合住宅 | 2年 75,240円 3年 125,400円 |
2年 91,560円 3年 150,300円 |
|||
中途解約の解約金 | 2年で解約:0円 3年で解約: 戸建て 5,280円 集合住宅 4,180円 |
0円 | |||
申し込み特典 | 2,000円相当の楽天ポイント | ー | |||
実質総費用 | 戸建て |
2年 100,020円 3年 168,660円 |
2年 65,770円 3年 137,710円 |
||
集合住宅 |
2年 80,220円 3年 134,560円 |
2年 100,060円 3年 158,800円 |
そして実質総費用は、戸建てはソネット光M、集合住宅は楽天ひかりの方が少ないことがわかりました。
ソネット光は、2年間の割引額が集合住宅より戸建ての方が大きいことが結果に影響しています。
3年目以降の月額料金は楽天ひかりの方が安いため、戸建てでも長期間利用し続けると楽天ひかりの方が低コストになる時が来ます。
また、楽天ひかりを利用すると楽天市場のポイントがSPUで+2倍になるため、買い物金額が大きい人はこの点も考慮しておきましょう。
まとめ
楽天ひかりは、回線工事費が無料にならずルーターの無料レンタルもないため、新規契約の人に高コストです。
楽天モバイルのユーザーなら月額料金が6か月間は0円になるため、楽天モバイルユーザーが転用や事業者変更で乗り換えるケースが最もお得です。
また、SPUで楽天市場での買い物が+2倍になり、毎月25,000円~50,000円の買い物をする人なら実質的に月額料金が500円~1,000円安くなるのと同じなので、長期利用でも低コストな光回線になります。
公式サイトはこちら ⇒ 楽天ひかり
※公式サイトでキャンペーン・プレゼントのページからSPUキャンペーンのページに移動し、そこから申し込むことで2,000ポイントがもらえます。
ソネット光Mは月額料金は高いですが、2年間は割引されて低料金で利用できます。
特典で回線工事費は2年利用すれば実質無料にできるため新規契約の人に向いています。
WiFiルーターのレンタルは月額660円ですが特典で6か月間は無料なので、自分で購入するなら半年間の無料レンタルを利用している間に購入する製品を探せます。
ソネット光Mは、2年間だけ低コストで利用したい人に向いている光回線です。
公式サイトはこちら ⇒ So-net 光 M
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