楽天モバイルの「Rakuten Turbo(楽天ターボ)」とドコモの「home 5G」は、どちらも5G回線に対応しているホームルーターです。
自宅用のインターネット回線が必要だけど、賃貸住宅などで光回線は引けなかったり、引っ越しが多いので固定回線の契約はしたくない人に便利なサービスです。
今回はこの2サービスを比較するので、どちらかを利用しようと考えている人は参考にしてください。
使用回線と対応エリアの違い
楽天ターボとhome 5Gで使用する回線は次のようになっています。
楽天ターボ | home 5G | |
運営元 | 楽天モバイル | NTTドコモ |
回線種類 | 楽天回線 4G LTE 5G Sub6 |
docomo回線 4G LTE 5G Sub6 |
どちらも4Gと5Gの回線に対応しているため、自宅がまだ5Gエリアになっていなくても4G回線で利用できます。
楽天ターボは楽天回線の4G LTEや5G Sub6で通信をします。
楽天モバイルのスマホではパートナー回線としてauの4G LTE回線も使えますが、楽天ターボで使用するのは楽天モバイルの独自回線のみです。
楽天回線の4G LTEは人口カバー率98%なので以前よりは広いエリアで使えますが、山間部など人口の少ない地域では未対応のエリアがあるため、自分の家が対応エリアかどうか不安な場合は公式サイトでエリアマップを確認しておきましょう。
エリア確認はこちら⇒Rakuten Turbo(公式サイト)
ドコモの4G LTEは山奥を除いてほとんどのエリアをカバーしています。
4G、5Gともにカバーエリアはドコモの方が広いです。
ドコモは5G対応エリアを2024年3月までに全国の市区町村への展開させ、人口カバー率90%以上の実現を目指すとしています。
料金の違い
契約時の事務手数料と月額料金、支払い方法は下記のようになっています。
楽天ターボ | home 5G | |
契約事務手数料 | 3,300円 | 0円 |
月額料金 | 4,840円 ⇒6か月間は0円 |
4,950円 |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード 口座振替 |
契約事務手数料は、home 5Gはドコモオンラインショップからの申し込みなら無料です。
月額料金は楽天ターボの方が110円安いです。
1年間で1,320円、3年間で3,960円の違いになります。
さらに、楽天ターボはキャンペーンにより6か月間は月額料金が0円になります。
6か月分の割引額合計29,040円がお得になります。
支払い方法は、どちらもクレジットカードと口座振替ですが、楽天ターボはクレジットカード払いなら料金支払いには楽天ポイントを充当できます。期間限定ポイントも使えるため期間限定ポイントがよく貯まる人にも便利です。
ホームルーターの価格
次に端末の価格を比較します。
楽天ターボ | home 5G | |
使用端末名 | Rakuten Turbo 5G | home 5G HR02 |
価格 | 41,580円 | 71,280円 ⇒実質0円にできる |
楽天ターボの端末代
Rakuten Turbo 5Gの価格は41,580円です。
一括払いのほか24回(1,732円×24回)か48回(866円×48回)の分割払いもできますが、48回の分割払いができるのは楽天カードのみです。
ドコモ home 5Gの端末代
home 5G HR02の価格は71,280円です。
端末代は1回1,980円の36回分割払いになっていますが、「月々サポート割引」により36か月間は毎月1,980円が割引されるため、月々の支払い額は月額料金のみです。
このため3年使用することで端末代は実質無料になるのです。
ただし、3年未満で解約すると分割払いの残りの金額(端末代残債)を一括で支払うことになり、端末代の自己負担額が発生します。
home 5G HR02を実質無料にするには3年間は利用する必要があることは覚えておきましょう。
キャンペーン特典・セット割の比較
続いてキャンペーン特典やスマホとのセット割引きを比較します。
楽天ターボ | home 5G | |
キャンペーン特典 | ①6か月間は月額料金が0円
②20,000ポイントプレゼント ③SPUでポイントが+2倍になる ➃初めての契約で1,000ポイントプレゼント |
①dポイント(期間・用途限定)15,000ポイントをプレゼント
②他社の解約金還元特典で最大22,000ポイントをプレゼント |
スマホとのセット割 | ー | home 5G セット割 ドコモのスマホ料金から550~1,100円割引 |
楽天ターボのキャンペーン特典
楽天ターボは上で書いたように、キャンペーン特典で6か月間は月額料金が割引されて0円になります。
さらに、スマホで楽天モバイルのRakuten最強プランを契約している人が楽天ターボを利用すると20,000ポイントがもらえます。これからRakuten最強プランを申し込む人も特典の対象です。
楽天モバイルを使わない人は、楽天ターボの申し込み月に楽て市場の下記ジャンルで1円以上の買い物をすると20,000ポイント還元されます。
TV・オーディオ・カメラ
タブレットPC・スマートフォン
パソコン・周辺機器ゲーム
楽天ターボ公式サイトのトップページからキャンペーン・プレゼントのコーナーに移動し、そこから買い物で20,000ポイント還元のページにアクセスできます。
20,000ポイントの受け取り時期は楽天ターボの利用開始月の翌々月の末日頃で、ポイントの有効期限は進呈日を含めて6か月間です。
この他に、楽天ターボはSPUの対象なので楽天市場での買い物のときに楽天ポイントが+2倍になります。
+2倍で増えたポイントの獲得上限は月間1,000ポイントまでなので、月間5万円までの買い物をした場合が最もお得です。
また、申し込みの時の公式サイトのキャンペーンのページからSPUで+2倍のページに行き、そこでエントリーボタンを押してから申し込むと1,000ポイントがプレゼントされます。事前エントリーが必要なので気を付けてください。
公式サイトでエントリーボタンを確認する⇒Rakuten Turbo
home 5Gのキャンペーン特典とセット割
申し込み特典
home 5Gはドコモオンラインショップからの申し込みで、dポイント(期間・用途限定)15,000ポイントがプレゼントされます。
受け取り時期は利用開始月の4か月後で、それまでにdポイントクラブ会員になっておく必要があります。
dポイントの有効期限は進呈月を含む6か月間です。
用途については、ポイント交換商品(JALマイルへの交換含む)には使えませんが、dマーケットやd払い、ドコモのケータイ料金の支払いには使えます。
他社ホームルーター回線から乗り換えるときの解約費用の還元特典
他社のホームルーターからドコモのhome 5Gへ乗り換える際に解約違約金や分割払いの端末代残債が発生する人にはdポイント(期間・用途限定)最大22,000ptがプレゼントされます。
これにより他社のホームルーターを利用開始したばかりなのに不満を持っている人でも乗り換えやすくしています。
ドコモスマホとのセット割
home 5Gではドコモのスマホとのセット割が用意されており、下記のように割引対象プランに応じて550円~1,100円が割引されます。
対象プラン | 割引額 | |
eximo | 1,100円 | |
irumo(3GB・6GB・9GB) | ||
5ギガホプレミア | 1,100円 | |
ギガホプレミア | ||
5Gギガライト・ギガライト | ~7GB | |
~5GB | ||
~3GB | 550円 | |
~1GB | なし |
しかも、この割引はhome 5Gの契約者だけでなくドコモのギガプランを利用している家族も対象になり最大20回線まで割引可能です。
自分一人で利用する場合も1,100円割引されれば、スマホと家のネット回線を合わせた通信費が毎月1,100円安くなるためお得です。
このためドコモの割引対象プランを契約している人なhome 5Gを利用した方が良いです。
楽天ターボとドコモ home 5Gの総費用を比較
ここではキャッシュバック特典も含めたうえで1年・2年・3年利用した場合の総費用を比較します。
楽天ターボ | home 5G | |
契約事務手数料 | 3,300円 | 0円 |
端末代 | 41,580円 | 1年利用 47,520円 2年利用 23,760円 3年利用 0円 |
月額料金 | 6か月目 0円 13か月目以降 4,840円 |
4,950円 |
月額料金1年分 | 29,040円 | 59,400円 |
月額料金2年分 | 87,120円 | 118,800円 |
月額料金3年分 | 145,200円 | 178,200円 |
キャンペーン特典 | 21,000ポイント | 15,000ポイント |
1年総費用 | 52,920円 |
91,920円 |
2年総費用 |
111,000円 |
127,560円 |
3年総費用 | 169,080円 | 163,200円 |
総費用は1年や2年利用の場合は楽天ターボの方が少なく、3年利用ではhome 5Gの方が少ないという結果となりました。
1年や2年の場合、楽天ターボは6か月間は月額料金が0円になることやhome 5Gは端末代の自己負担が発生することが要因です。
3年利用では、home 5Gは端末代の自己負担がなくなることが月額料金の合計額が楽天ターボより大きいことをカバーし、総費用はhome 5Gの方が少なくなります。
端末のスペックと速度の違い
費用の安さよりも通信速度を重視する人はここから先の内容に注目してください。
各サービスのホームルーターのスペックと通信速度を比較します。
Rakuten Turbo 5Gとhome 5G HR02のスペック比較
主なスペックは以下のようになっています。
機種名 | Rakuten Turbo 5G | home 5G HR02 |
メーカー | 楽天モバイル | シャープ |
発売日 | 2023年1月26日 | 2023年3月7日 |
対応周波数帯 (バンド) |
5G Band n77 (3.8GHz) |
5G Band n79(4.5GHz) n78(3.7GHz) n78(3.5GHz) n78(3.4-3.5GHz) n28(700MHz) |
4G FDD-LTE:Band 3 (1.8GHz) |
4G FDD-LTE: Band 1 (2.0GHz) Band 3 (1.7GHz) Band 19 (800MHz) Band 21 (1.5GHz)TD-LTE: Band 42 (3.4GHz、3.5GHz) |
|
最大通信速度 | 4G LTE 下り 391Mbps 上り 76Mbps |
4G LTE 下り 1.7Gbps 上り 131.3Mbps |
5G 下り 2.1Gbps 上り 218Mbps |
5G 下り 4.2Gbps 上り 218Mbps |
|
有線LAN規格 | 1000BASE-T 100BASE-T 10BASE-T |
2.5GBASE-T 1000BASE-T 100BASE-TX |
LANポート数 | 2個 | |
無線LAN規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax | |
最大接続台数 | 128台(WiFi:126台/LAN:2台) | 66台(WiFi:64台/LAN:2台) |
対応する周波数帯(バンド)の数は明らかにhome 5Gの方が多いです。
楽天ターボは自宅に4G LTEのバンド3や5Gのバンドn77の電波が届いていれば使えますが不安になる人もいるでしょう。
この点については、Rakuten Turbo 5Gの端末代は8日間の返金制度があるため、自宅に十分に電波が届いているか試してみてから継続利用するかを判断できます。
最大速度はhome 5Gの方が高速で、下り速度は4Gで約4倍、5Gで2倍の速さとなっています。
LANポートの規格は、Rakuten Turbo 5Gは1000BASE-Tまで対応なので最大速度は1Gbpsですが、home 5Gの方は2.5GBASE-Tに対応しているため、PCとのLANケーブル接続時の最大速度は2.5Gbpsとなります。
接続台数はRakuten Turbo 5Gの方が多く、Wi-Fiでは2倍近く多くのデバイスを接続できます。
楽天ターボとドコモ home 5Gの速度比較
続いて、実際に出ている速度はどれくらいなのか比較してみましょう。
みんなのネット回線速度という速度測定サイトによると、それぞれの平均速度やPing値は以下のようになっていました。
楽天ターボ | ドコモ home 5G | |
ダウンロード速度※ | 91.79Mbps | 175.02Mbps |
アップロード速度※ | 38.75Mbps | 19.09Mbps |
Ping値※ | 53.74ms | 53.01ms |
(※引用元:みんなのネット回線速度 直近3カ月間の平均値)
下り速度はhome 5Gの方がかなり速いです。
上り速度は楽天ターボの方が少し速いです。
Ping値はそれほど大きな差はありません。
端末の速度性能の違いが実際の速度にも現れているのがわかります。
このため下り速度を重視するならhome 5Gの方が良いですが、これはあくまで平均値なので自宅の電波環境しだいでは100Mbpsも出ないケースもあります。
楽天ターボは下り速度ではhome 5Gに負けてますが、それほど高速でなくても良い用途なら十分使えます。
参考までにYouTubeの動画再生時に推奨されている速度は次のようになっています。
動画解像度 | 推奨速度 |
4K(UHD) | 20Mbps |
HD(1080p) | 5Mbps |
HD(720p) | 2.5Mbps |
SD(480p) | 1.1Mbps |
SD(360p) | 0.7Mbps |
楽天ターボでも高画質動画を視聴することは可能だとわかります。
ただし自宅に届いてる電波が弱ければ上で紹介した平均速度より遅いことがあるため、利用する場合は端末代の8日間返金制度の期間中に自分の用途で問題なく利用できるか確認しておきましょう。
楽天ターボとドコモ home 5Gのメリット・デメリット
最後に両サービスのメリットとデメリットをまとめます。
楽天ターボ | ドコモ home 5G | |
メリット | ①月額料金が110円安い
②端末代8日間返金制度で試せる ③端末の接続台数が多い ④6か月間は月額料金が0円 ⑤21,000ポイントプレゼント ⑥SPU対象のため楽天ポイント+2倍 |
①対応エリアが広い
②下り速度が速い ③最大2.5GbpsのLAN接続ができる ➃契約事務手数料が無料 ⑤dポイント(期間・用途限定)15,000ポイントがもらえる ⑥他社ホームルーターから乗り換える場合は解約金の還元特典がある ⑦ドコモのスマホとのセット割がある |
デメリット | ①端末代が有料
②下り速度はhome 5Gより遅い |
①端末代を実質無料にするには3年利用する必要がある
②端末カラーがダークグレーなのは人によっては気になるかもしれない |
以上を踏まえて、楽天ターボとhome 5Gのどちらが向いているかは以下のようになります。
楽天ターボが向いている人
- 楽天回線対応エリアに住んでいる
- 楽天市場で高額な買い物をよくする
- 通信速度は重視していない
- 部屋に置くホームルーターの色はホワイトが良い
公式サイトはこちら ⇒ Rakuten Turbo
home 5Gが向いている人
- home 5Gセット割対象プランのスマホを利用中
- 下り速度が速い方が良い
- 少なくとも3年間は利用できる
- PCとは2.5GBASE-TのLAN接続をしたい
- 端末のカラーがダークグレーでも構わない
- 他社のホームルーターから乗り換えたいが解約金が発生する
home 5Gのキャンペーン特典はドコモオンラインショップだとdポイント(期間・用途限定)15,000ポイントのプレゼントですが、home 5Gの販売代理店から申し込むとAmazonギフト券20,000円分を受け取ることができます。
詳しくは下記の記事をチェック↓
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