楽天ターボとソフトバンクエアーを比較して違いをまとめた

楽天モバイルから「楽天ターボ(Rakuten Turbo)」というホームルーターが新しく登場しましたが、ホームルーターとしては以前からソフトバンクが提供する「ソフトバンクエアー(SoftBank Air)」というサービスもあります。

今回は楽天ターボとソフトバンクエアーを比較したので、この2つが気になっている人は参考にしてください。

使用回線と対応エリアの違い

楽天ターボとソフトバンクエアーで使用する回線は次のようになっています。

 サービス名 楽天ターボ
(Rakuten Turbo)
ソフトバンクエアー
(SoftBank Air)
運営元 楽天モバイル ソフトバンク
使用回線 楽天回線
4G LTE
5G Sub6
SoftBank回線
4G LTE
5G Sub6

どちらも携帯電話でも利用されている4Gや5Gの回線でインターネットに接続するサービスです。
自宅がまだ5Gエリアになっていなくても4G回線で利用できます。

対応エリアの広さは、携帯キャリアとしての歴史が長いSoftBankの回線の方が広いですが、外に持ち出してあちこちで使う機会があるモバイルルーターと違いホームルーターは自宅に置いて使うため、自宅が対応エリアになっていれば問題ないです。

楽天回線は山間部など人口の少ないエリアだと対応していないところがあるため、まずは自宅がエリア内かどうかチェックしておきましょう。

エリア確認はこちら⇒Rakuten Turbo(公式サイト)

なお、楽天ターボの端末代は8日間の返金制度があるため、まずは使ってみて自宅に十分に電波が届いているか確認してから継続するかを判断できます。

契約期間と解約金

どちらも契約期間の設定はないため、解約違約金や契約解除料といった解約金もありません。

契約期間に縛られず、いつでも無料で解約できます。

ただし後で説明しますが、ソフトバンクエアーは端末代を実質無料にするためには3年利用する必要があり、最初は3年縛りになります。

料金の違い

契約時の事務手数料と月額料金、支払い方法は下記のようになっています。

 サービス名 楽天ターボ ソフトバンクエアー
契約事務手数料 3,300円 3,300円
月額料金 1~12か月目 1,980円
13か月目以降 4,840円
1~12か月目 3,278円
13か月目以降 5,368円
支払い方法 クレジットカード
口座振替
クレジットカード
口座振替

契約時の事務手数料はどちらも3,300円です。

どちらもキャンペーンで1年目の月額料金は割引されます。

月額料金は1年目、2年目以降ともに楽天ターボの方が安いです。

ソフトバンクエアーは満60歳以上の人の場合、24か月間は月額料金が2,288円割引されるため2年間は月額3,080円で利用できます。
このため満60歳上なら2年間はソフトバンクエアーの方が安いです。

支払い方法は、どちらもクレジットカードと口座振替に対応しており、ソフトバンクエアーはSoftBankやY!mobileの携帯電話料金との合算請求も可能です。

楽天ターボはクレジットカード払いなら料金支払いには楽天ポイントを充当できます。
通常ポイントのほか期間限定ポイントや楽天キャッシュも使用できます。

 

ホームルーターの価格の違い

次に、ホームルーターの価格を比較します。

 サービス名 楽天ターボ ソフトバンクエアー
使用端末名 Rakuten Turbo 5G Airターミナル5
価格 41,580円 71,280円

端末価格はソフトバンクエアーのAirターミナル5の方が3万円近く高いです。

しかし、ソフトバンクエアーは3年利用することで端末代は実質無料になるため、長期利用の予定なら心配ありません。

楽天ターボの端末代

Rakuten Turbo 5Gの価格は41,580円です。

一括払いのほか24回(1,732円×24回)か48回(866円×48回)の分割払いもできますが、48回の分割払いができるのは楽天カードのみです。

端末代はかかりますが、1年目の月額料金の割引額合計34,320円と後で紹介する20,000ポイントプレゼント特典を合わせた還元額は54,320円となり端末代を上回ります。

ソフトバンクエアーの端末代

Airターミナル5の価格は71,280円です。

分割払いの回数は12回・24回・36回・48回・60回から選べます。

「月々割」により36回は月額料金が毎月1,980円が割引されるため、36回×1,980円=71,280となり3年利用することで端末代は実質無料になります。

ただ、3年未満で解約すると端末代の割引を満額受けられなくなるため、自己負担額が発生します。

例えば、2年利用して解約した場合、残り12回分の割引が受けられなくなるため端末代の自己負担額は1,980円×12回=23,760円となります。

端末価格が高いため、3年未満で解約した場合の負担額も大きいことは理解しておきましょう。

 

キャンペーン特典・セット割の違い

続いてキャンペーン特典やスマホとのセット割引きを比較します。

ソフトバンクエアーはソフトバンク公式サイトよりも販売代理店の方が豪華なキャッシュバック特典を用意しているため、ここでは販売代理店(GMOとくとくBB)の特典を比較対象とします。

 サービス名 楽天ターボ ソフトバンクエアー
キャンペーン特典 ①1年間は月額料金が1,980円になる

②Rakuten最強プランとのセット契約で20,000ポイントプレゼント

③SPUでポイントが+1倍になる

➃初めての契約で1,000ポイントプレゼント

➀SoftBank・Y!mobileユーザーでセット割が適用されると5万円のキャッシュバック

②SoftBank・Y!mobileユーザー以外は4万円のキャッシュバック

スマホとのセット割 おうち割光セット
SoftBankやY!mobileのスマホ料金が割引される

Rakuten Turboのキャンペーン特典

Rakuten Turboはにキャンペーン特典で1年間は月額料金が1,980円になり、割引額の合計は34,320円になります。

さらに、スマホでRakuten最強プランを契約している人には楽天ポイントが20,000ポイントプレゼントされます。

受け取り時期はRakuten Turboの利用開始月の翌々月の末日頃で、ポイントの有効期限は進呈日を含めて6か月間です。

この他に、Rakuten TurboはSPUの対象なので楽天市場での買い物のときに楽天ポイントが+1倍になります。

また、申し込みの時の公式サイトのキャンペーンのページからSPUで+1倍のページに行き、そこでエントリーボタンを押してから申し込むと1,000ポイントがプレゼントされます。事前エントリーが必要なので忘れないようにしてください。

公式サイトでエントリーボタンを確認する⇒Rakuten Turbo

 

ソフトバンクエアーのキャンペーン特典

ソフトバンクエアーの申し込み特典は、スマホでSoftBankかY!mobileを使っている人とそれ以外の人で異なります。

➀SoftBank・Y!mobileのスマホユーザーは5万円キャッシュバック

SoftBankやY!mobileのスマホユーザーがソフトバンクエアーを契約するとスマホとのセット割サービスが適用されます。

SoftBankの方は「おうち割光セット」、Y!mobileの方は「おうち割光セットA」というサービス名です。

そして、SoftBankやY!mobileのユーザーがソフトバンクエアーを契約して「おうち割光セット/おうち割光セットA」が適用されると、ソフトバンク公式特典で30,000円のキャッシュバックがもらえます。

さらに、代理店GMOとくとくBBの独自特典で20,000円キャッシュバックももらえるため、合計で50,000円キャッシュバックとなります。

公式特典を受けるには利用開始後にアンケートに回答することが条件になっているので忘れないようにしましょう。アンケートはMy SoftBankのページ上で課金開始日から回答できます。

公式特典の受け取り方法は、課金開始を1ヵ月目として7ヵ月目の下旬以降に普通為替が送られてくるので、これを郵便局に持って行って換金します。

なおソフトバンク公式特典は、おうち割光セット/おうち割光セットAの適用が無い人ではキャッシュバック額が2万円になるため、次に紹介する代理店特典を受けた方がお得です。

②SoftBank・Y!mobileユーザー以外の人は4万円キャッシュバック

まず、申し込み者には代理店特典で32,000円のキャッシュバックがもらえます。

さらに、申し込み後3日以内に「事前情報登録」を完了するとキャッシュバックが8,000円増額されて合計40,000円のキャッシュバックとなります。

事前情報登録とは、申し込みから3日以内にソフトバンクからSMSかメールが届くので、そこから本人確認書類をアップロードをすることです。申し込み日を含む3日以内なので注意してください。

受け取り手続きは 開通月の翌々月の末頃にキャッシュバックの案内メールが届くので、メールが届いてから30日以内にこれに従って受け取り口座を登録します。

キャンペーン詳細はこちらで確認してください ⇒ GMOとくとくBB【SoftBank Air】

 

ソフトバンクエアーのスマホセット割

SoftBankとのセット割は「おうち割光セット」で、携帯電話の料金プランに応じて毎月550円~1,100円割引されます。

料金プランがデータプランメリハリ無制限やデータプランミニフィット+なら割引額は1,100円です。

Y!mobileとのセット割は「おうち割光セットA」で携帯電話の対象プランに応じてを毎月550円~1,188円割引されます。

料金プランがシンプルS/M/Lなら割引額は1,188円です。

このセット割はソフトバンクエアーの契約者だけでなく、同じキャリアを契約する家族も対象で最大10回線まで割引されます。

例えば、家族3人全員がSoftBankの1,100円割引対象のプランを契約してれば合計3,300円の割引となります。
遠方に住む家族も割引対象にできるため、もし自分と家族で5人が1,100円割引対象のプランを使っていれば合計で5,500円割引されてソフトバンクエアーの月額料金を上回ります。

このように、ソフトバンクエアーは家族のスマホをSoftBankかY!mobileで統一している家庭ほどお得になるサービスなのです。

端末のスペックと通信速度の違い

ここでは端末のスペックと通信速度を比較します。

端末のスペック比較

使用する端末は、楽天ターボは「Rakuten Turbo 5G」とソフトバンクエアーは「Airターミナル5」です。

主なスペックは以下のようになっています。

機種名 Rakuten Turbo 5G Airターミナル5
メーカー 楽天モバイル OPPO
発売日 2023年1月26日 2021年10月
サイズ
(高さ×幅×奥行)
約148×110×110mm 約225×103×103mm
重量 約774g 約1,086g
対応周波数帯

5G
Band n77 (3.8GHz)
4G LTE
FDD-LTE:Band 3 (1.8GHz)

5G
Band n77(3.7GHz 3.4GHz)
4G LTE
FDD-LTE:Band 1(2.1GHz)
4G
AXGP: Band 41(2.5GHz)
TDD-LTE: Band42(3.5GHz)
最大通信速度 5G
下り 2.1Gbps
上り 218Mbps
5G
下り 2.1Gbps
4G LTE
下り 391Mbps
上り 76Mbps
有線LAN規格 1000BASE-T
100BASE-T
10BASE-T
LANポート数 2個
無線LAN規格
(Wi-Fi)
IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
(2.4GHz・5GHz)
最大接続台数 128台(WiFi:126台/LAN:2台)

発売時期はRakuten Turbo 5Gの方が新しいです。

対応している電波の周波数帯(バンド)はAirターミナル5の方が多いですが、5Gと4G LTEはどちらも1バンドです。

サイズについては、Rakuten Turbo 5Gの方がAirターミナル5より幅と奥行きが7mm長く、高さが7cmほど低いです。Rakuten Turbo 5Gの方が高さが低いことが目立った違いです。

最大通信速度については、Airターミナル5の方は5Gでの下り最大速度しか公式サイトの仕様表に記載されていなかったので上り速度や4Gでの最大速度は不明です。

いずれにしても5G回線での下り最大速度はどちらも2.1Gbpsで同じです。

有線LANの対応規格やLANポートの数、Wi-Fiの対応規格、最大接続台数も同じです。

楽天ターボとソフトバンクエアーの速度比較

端末のスペック上の最大速度ではなく、使用時に実際に出ている速度はどれくらいなのかは、「みんなのネット回線速度」という速度測定サイトが参考になります。

それにによると、各サービスの平均速度とPing値は以下のようになっていました。

  楽天ターボ
Rakuten Turbo 5G
ソフトバンクエアー
Airターミナル5
ダウンロード速度※ 66.88Mbps 103.45Mbps
アップロード速度※ 32.47Mbps 10.01Mbps
Ping値※ 51.91ms 43.61ms

(※引用元:みんなのネット回線速度 直近3カ月間の平均値)

下り速度はソフトバンクエアーの方が速く100Mbps以上となっています。
ただ、これはあくまで平均値なので自宅の電波環境によってはもっと低い数値になることは理解しておきましょう。

上り速度は楽天ターボの方がやや速いです。
楽天ターボはホームルーターの中ではアップロード速度の数値が比較的高めなので、ファイルのアップロードをする機会がよくある人には良いかもしれません。

 

1年~3年間利用した場合の総費用を比較

ここではキャッシュバック特典も踏まえたうえで、1年、2年、3年利用した場合の総費用を比較します。

ソフトバンクエアーは59歳以下の場合の料金です。

楽天ターボ ソフトバンクエアー
契約事務手数料 3,300円
端末代 41,580円 1年利用 47,520円
2年利用 23,760円
3年利用 0円
月額料金 1~12か月目 1,980円
13か月目以降 4,840円
1~12か月目 3,278円
13か月目以降 5,368円
月額料金1年分 23,760円 39,336円
月額料金2年分 81,840円 103,752円
月額料金3年分 139,920円 168,168円
キャッシュバック特典 21,000ポイント ➀50,000円
②40,000円
1年総費用 47,640円
➀40,156円
②50,156円
2年総費用
105,720円
➀80,812円
②90,812円
3年総費用 163,800円 ➀121,468円
②131,468円

1年利用の場合、SoftBankやY!mobileのスマホユーザーがソフトバンクエアーで5万円キャッシュバック特典を受けた場合が総費用がも少ないです。

SoftBankとY!mobileユーザー以外の場合は楽天ターボの方が総費用は安くなります。
楽天ターボは1年目は大幅な割引料金で利用できることが要因です。

2年や3年利用の場合は、月額料金合計は楽天ターボの方が少ないですが、楽天ターボは端末代が有料なこととキャッシュバック額はソフトバンクエアーの方が大きいことが影響し、総費用はソフトバンクエアーの方が少ないです。

ソフトバンクエアーは2年で解約すると端末代の自己負担が発生しますが、高額キャッシュバック効果で楽天ターボより総費用は少なくなります。
3年利用では端末代は0円になるため楽天ターボとの総費用の差はさらに大きくなります。

ただ、楽天ターボはSPUで楽天市場でのポイント還元率が+1倍になるメリットがあります。
楽天市場で高額な買い物を頻繁にする人なら、+1倍で増えた還元ポイント額を上記の総費用から差し引いた実質的な総費用ではソフトバンクエアーと同じくらいの水準になるケースもあります。

まとめ

最後に両サービスのメリットとデメリットをまとめます。

  楽天ターボ ソフトバンクエアー
メリット ①月額料金はこちらの方が安い

②端末代8日間返金制度で試せる

③SPU対象のため楽天ポイント+1倍

①3年利用すれば端末代が実質無料

②高額なキャッシュバックがある

③SoftBankやY!mobileのスマホとのセット割がある

デメリット ①端末代の割引が無い

②2万ポイントプレゼント特典は楽天モバイルのスマホの契約も必要

①端末代を実質無料にするには3年利用する必要がある

②2年目以降の月額料金が高い

以上より、楽天ターボとソフトバンクエアーのどちらが向いているかは以下のようになります。

楽天ターボが向いている人

  • 楽天回線の対応エリアに住んでいる
  • 楽天モバイルのスマホを利用中またはこれから契約する予定
  • 楽天市場で高額な買い物をよくする
  • ルーターのサイズは高さが低い方が良い

公式サイトはこちら ⇒ Rakuten Turbo

 

ソフトバンクエアーが向いている人

  • SoftBankかY!mobileのユーザー
  • 家族もSoftBankかY!mobileのスマホを使っている
  • 高額キャッシュバックが欲しい
  • 少なくとも3年間は利用する予定

最大5万円キャッシュバックにできる代理店はこちら⇒GMOとくとくBB【SoftBank Air】

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