モバイルWiFiサービスの代表格といえるのがWiMAX(ワイマックス)ですが、第4の携帯キャリアである楽天モバイルでもモバイルルーターが発売されています。
この記事では、WiMAXと楽天モバイルの回線や端末のスペック、料金、キャンペーン特典などを比較するので、2サービスの違いを知りたい人は参考にしてください。
WiMAXと楽天モバイルの対応エリアと通信容量(ギガ数)
WiMAXと楽天モバイルの対応エリアと月間で使える通信容量(ギガ数)は下記のようになっています。
| WiMAX+5G | 楽天モバイル | |
| 使用回線 | スタンダードモード WiMAX2+ au 4G LTE・5G |
楽天回線 4G LTE・5G au回線 4G LTE |
| プラスエリアモード WiMAX2+ au 4G LTE・5G (プラチナバンド対応) |
||
| 月間通信容量 | スタンダードモード:無制限 プラスエリアモード:実質30GB |
無制限 |
WiMAXの対応エリアと使える月間容量
以前は「WiMAX2+」というサービスでしたが、2021年の4月から「WiMAX+5G」という新サービスが開始されました。
WiMAX+5Gでは、WiMAXの独自回線「WiMAX2+」に加えて、auの4G LTEや5Gの回線も利用できるようになっています。
WiMAX2+回線は主要都市の人口カバー率が99%以上になっていますが、山間部などでは未対応のエリアがあったり、一部の地下や建物の奥の方では電波が届きにくい場所もあります。こうした場所にも対応できるようにauの回線も使えるようにしているのです。
WiMAX+5Gの通信モードはスタンダードモードとプラスエリアモードの2つがあります。
スタンダードモードの通信は容量無制限です。
ただ、スタンダードモードではカバーエリアが広いプラチナバンドと呼ばれる800MHz帯の周波数を使うau 4G LTE回線に対応していません。
スタンダードモードの電波が届きにくかったり圏外になるような場所でも使えるようにプラチナバンドに対応しているプラスエリアモードが用意されているのです。
山間部などではプラスエリアモードが役立ちますが、プラスエリアモードは月間30GB以上使うと速度が最大128kbpsに制限されるため、実質的に使えるのは月間30GBまでです。
また、プラスエリアモードは有料で、このモードを使った月は月額料金とは別に利用料の1,100円が発生する点にも注意が必要です。
スタンダードモードだけでも全国のほとんどのエリアをカバーしているので、追加費用をかけたくなければ、端末で通信モードの変更設定はせずにスタンダードモードにしたまま使うのが良いでしょう。
楽天モバイルの対応エリアと月間容量
楽天モバイルで使用する回線は、楽天が独自に設置した基地局の電波を利用する「楽天回線エリア(4G LTE・5G)」とauの基地局の電波を利用する「パートナー回線エリア(4G LTEの800MHz帯)」の2つがあります。
楽天モバイルは2020年のサービス開始間もない頃にカバーエリアが限られていたことから、auの回線をパートナー回線として利用できるようにしているのです。
その後、自前の基地局の配備が進み、現在は楽天回線エリアの人口カバー率は98%を超えましたが、まだ非対応のエリアもあり屋内施設や高層ビル、地下鉄・地下街などでも電波が届きにくい場所もあることから、それをカバーするためにパートナー回線が提供されています。
楽天モバイルの人口カバー率はパートナー回線も含めると99.9%です。
以前は、パートナー回線では通信量が5GBを超えると速度が最大1Mbpsに制限されるという条件があったのですが、2023年6月からはこれが無くなり、auの回線でも容量無制限で高速通信ができます。
WiMAXのスタンダードモードはau 4G LTEの800MHz帯に非対応なので、auのプラチナバンドしか電波が届かないような場所で使うことが多いなら、パートナー回線でプラチナバンドが使える楽天モバイルの方が良いでしょう。
楽天モバイルは2024年6月27日から自前のプラチナバンド(700MHz帯)のサービスを提供開始しましたが利用できるエリアはまだ一部に限られています。
しかし将来的には全国で利用できるようになり、パートナー回線なしでも使えるエリアが広がることが見込まれます。
現時点の楽天モバイル対応エリアは下記の公式サイトでチェック↓
WiMAXと楽天モバイルのモバイルルーターのスペック比較
ここではWiMAXと楽天モバイルで用意されているモバイルルーターのスペックを比較します。
楽天モバイルは2026年3月に発売予定の新機種です。
| WiMAX | 楽天モバイル | |
| 機種名 | Speed Wi-Fi DOCK 5G 01 | Rakuten WiFi Pocket 5G |
| 発売日 | 2025年3月27日 | 2026年3月発売予定 |
| メーカー | CPSpeed | FUYU PRECISION COMPONENT |
| サイズ (高さ×幅×厚さ) |
約72×140×15.4mm | 約72.1×114.3×16.9mm |
| 重量 | 約198g | 約177g |
| カラー | ブラック | ホワイト |
| 最大通信速度 | 下り 3.5Gbps 上り 286Mbps |
4G LTE 下り 400Mbps 上り 75Mbps 5G Sub6 下り 2.14Gbps 上り 218Mbps |
| Wi-Fi通信規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) |
IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) |
| 同時接続台数 | 49台 WiFi 48台 USBまたはLAN 1台 |
25台 WiFi 24台 USBまたはLAN 1台 |
| バッテリー容量 | 5,400mAh | 4,000mAh |
| 連続待受時間 | 約880時間 | 約360時間 |
| 連続通信時間 | 約9時間 | 4G LTE 約10時間 5G 約9時間 |
| SIMタイプ | nanoSIM | eSIM |
| 充電台 | 付属 | 別売り |
サイズと重量
サイズについては、Rakuten WiFi Pocket 5Gの方が幅が少し短く、厚みは1.5mmだけ厚いです。
重量もRakuten WiFi Pocket 5Gの方が少し軽いですが21gの違いです。
カラー
WiMAXの端末はブラック、楽天モバイルの方はホワイトです。
端末のボディカラーにこだわる人は注意しましょう。
最大通信速度
| WiMAX | 楽天モバイル | |
| 機種名 | Speed Wi-Fi DOCK 5G 01 | Rakuten WiFi Pocket 5G |
| 最大通信速度 | 下り 3.5Gbps 上り 286Mbps |
4G LTE 下り 400Mbps 上り 75Mbps |
| 5G Sub6 下り 2.14Gbps 上り 218Mbps |
Speed Wi-Fi DOCK 5G 01はWiMAX2+と4G LTE、5Gで最大速度は区別されてませんが、Rakuten WiFi Pocket 5Gの5G回線の最大速度より高い数値で、特に下りでは1Gbps以上の差があります。
このため端末の速度性能はWiMAXの方が優れていると言えますが、楽天モバイルの機種でも実用上は十分な性能です。
同時接続台数
Wi-Fiで同時接続できるデバイス数はWiMAXの機種は48台、楽天モバイルの機種は24台となっておりWiMAXの方が多いです。
一般家庭では24台もあれば十分だと思いますが、同時接続できる台数が多いことは端末の性能の高さを示しています。
連続待受・通信時間
| WiMAX | 楽天モバイル | |
| 機種名 | Speed Wi-Fi DOCK 5G 01 | Rakuten WiFi Pocket 5G |
| バッテリー容量 | 5,400mAh | 4,000mAh |
| 連続待受時間 | 約880時間 | 約360時間 |
| 連続通信時間 | 約9時間 | 4G LTE 約10時間 5G 約9時間 |
WiMAXの端末の方がバッテリー容量が大きく、連続待受時間が長いですが、連続通信時間は4G LTE回線なら楽天モバイルの端末の方が1時間長いです。
SIMタイプ
WiMAXの端末は物理SIMのnanoSIMですが、楽天モバイルの端末はeSIMです。
充電台
どちらの機種もLANポート付きの充電台があり、WiMAXの機種は「ドック」、楽天モバイルの機種では「クレードル」と呼びます。
これを使えばスムーズに充電ができるほか、パソコンとLANケーブルで接続して有線通信が可能です。LANの規格は1000BASE-Tまで対応してているので最大通信速度は1Gbpsとなります。
WiMAXの機種はドックが付属しますが、楽天モバイルの方はクレードルが別売りで価格は3,880円です。
自宅のネット回線としても使いたい人はこの点にも注意しておきましょう。
WiMAXと楽天モバイルの契約期間と解約金
WiMAXはいくつかのプロバイダーから提供されており一部では2年契約のところもありますが、この記事で取り上げるGMOとくとくBBとBIGLOBEのWiMAXは契約期間の縛りが無いため、解約金もかかりません。
ただ、WiMAXのプロバイダーの中には24か月利用することで端末代が実質無料になる条件にしているころがあり、こうしたプロバイダーを利用して端末代を負担したくないなら、最初の2年間は縛られることになります。
楽天モバイルは1年以内に解約すると月額最低利用金額の1か月分の解約事務手数料が発生します。
月額最低利用金額は1,078円で、家族割などの割引を受けている場合は割引後の金額です。
2年目以降はいつ解約しても解約事務手数料はかからないため契約期間の縛りなしです。
WiMAXと楽天モバイルの料金
ここではWiMAXと楽天モバイルの料金や各種費用を比較します。
WiMAXはプロバイダーによって料金が異なりますが、ここでは各支払い方法ごとに料金が安いプロバイダーとしてクレジットカード払いはGMOとくとくBB、口座振替はBIGLOBEの条件を記載します。
契約事務手数料
契約時の事務手数料は、WiMAXは3,300円ですが、楽天モバイルは無料です。
端末代
WiMAXの端末代は27,720円ですが、GMOとくとくBBでは2年利用すれば実質無料になります。
端末代は1,155円×24回の分割払いですが24か月間は毎月1,155円が割引されるため、月々の支払い額は月額料金のみです。
24か月利用することで端末代の分割払い額が全て割引されることで端末代は実質無料となります。
ただし、24か月未満で解約すると割引を満額受けられず、残りの分割払い額を一括で支払うことになるため、端末末代を実質無料にしたいなら3年間は利用する必要があることは覚えておきましょう。
楽天モバイルは「Rakuten WiFi Pocket 5G」は16,800円ですが、先行販売ではキャンペーン特典により1円で購入できるようになっているため、3月の一般販売でも1円で買えると予想されます。
月額料金
各サービスの月額料金は次のようになっています。
| サービス名 | WiMAX+5G (GMOとくとくBB) |
WiMAX+5G (BIGLOBE) |
楽天モバイル |
| プラン名 | ギガ放題プラスS | ギガ放題プラスS | Rakuten最強プラン |
| 月額料金 | 初月 1,375円 1か月目以降 4,807円 |
初月 0円 1~24か月目 3,278円 25か月目以降 4,928円 |
3GBまで 1,078円 20GBまで 2,178円 20GB以降 3,278円 |
| 支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード 口座振替 |
BIGLOBE WiMAXは、最初の2年間は割引料金になっています。
楽天モバイルは月間の使用した通信量に応じて決まる段階料金制になっていて、月間通信量が3GBまでなら1,078円、20GBまでなら2,178円、20GBを超えたらどれだけ使っても3,278円です。
楽天モバイルは20GB以降の容量無制限でWiMAXより安いだけでなく、使用量が少なかった月は料金を安くできるメリットがあります。
①最強家族割:家族で一緒に利用するとそれぞれが毎月110円割引
②最強青春割:23歳の誕生日前月までは楽天ポイントを毎月110円割引
③最強こども割:12歳までは月間3GBまでの月は440円、3GB超過した月は110円の割引
④最強シニアプログラム:65歳以上なら楽天ポイントを毎月110pt還元
②~④は①の最強家族割と併用可能なので、家族で利用するとさらにお得です。
キャンペーン特典の比較
ここではWiMAXと楽天モバイルのキャンペーン特典を比較します。
| WiMAX | 楽天モバイル |
|
GMOとくとくBB
|
モバイルルーター1円キャンペーン |
| BIGLOBE 申し込み特典 11,500円キャッシュバック |
WiMAXの申し込み特典
GMOとくとくBB WiMAXでは申し込み特典で14,000円のキャッシュバック特典があります。
他社からの乗り換えで解約金が発生する人は、追加で最大40,000円までキャッシュバックで還元してもらえます。
解約金とは、他社のインターネット回線を解約するときに発生する解約違約金(契約解除料)や回線工事費残債、端末代残債、回線撤去費用などのことです。
なお、キャッシュバックの受け取り時期は利用開始してから1年後となっているため、1年未満で解約すると受け取れません。
BIGLOBE WiMAXは、申し込み特典で11,500円のキャッシュバックがもらえます。
こちらはサービス開始月の翌月に受け取れるため、特典を早く受け取りたい人は注目です。
BIGLOBE WiMAXは端末代(27,720円)の割引がありませんが、このキャッシュバックにより自己負担額は減らせます。
楽天モバイルの申し込み特典
Rakuten WiFi Pocket 5Gは、特別オファーを受けた人のみが対象の先行販売でRakuten最強プランの申し込みと同時にを購入すると、キャンペーン特典で端末代が1円になります。
製品価格の16,800円から16,799円が割引されることで1円になるのです。
まとめ
使えるエリアについては、どちらも全国の広いエリアで利用できますが、WiMAXの方は容量無制限で使えるスタンダードモードがauのプラチナバンド(800MHz帯)に対応していないため、プラチナバンドの電波しか届かない場所に住んでいる人は楽天モバイルの方が良いでしょう。
5G回線で使いたい場合は、KDDIの方が5Gの基地局数が多いため、auの5G回線が使えるWiMAXに魅力があり、端末の速度性能もWiMAXの機種の方が優れています。
なお、端末代を割引で実質無料にするには3年利用する必要があることは理解しておきましょう。
申し込み特典は、GMOとくとくBBでは14,000円のキャッシュバックのほか、他社回線からの乗り換えで解約金がある場合は最大40,000円までキャッシュバックで還元してもらえます。他社回線の高額な解約金があるならWiMAX(GMOとくとくBB)はお得です。
口座振替で支払いたいならBIGLOBE WiMAXが最適で、特典で11,500円のキャッシュバックもあります。
WiMAXの詳細はこちら↓
費用面は楽天モバイルの方が低コストです。
楽天モバイルは契約事務手数料が無料で月額料金も安く、モバイルルーターは特典により1円で買えます。
ただし、クレードルは別売りなのは理解しておきましょう。
詳しくは公式サイトを確認してください↓
Rakuten WiFi Pocket 5G

