NTT東日本エリアのフレッツ光ネクストは、2年契約にすることで月額料金が割引される「にねん割」がありましたが、2023年9月30日で「にねん割」の新規申し込みが終了し、2024年3月に満了月を迎える人から順次適用が終了されます。
にねん割 | 割引額 | 解約金 |
戸建て | 770円 | 4,950円 |
集合住宅 | 110円 | 1,650円 |
にねん割が終了すると2年縛りは無くなりますが、月額料金は戸建てで770円、集合住宅で110円高くなります。
また、回線最大速度が100Mbpsや200Mbpsのサービスタイプは2025年4月1日からフレッツ光の月額利用料が値上げされて1Gbpsのタイプと同額の料金になります。
ファミリータイプ(100Mbps)
ファミリー・ハイスピードタイプ(200Mbps)
5,720円 ⇒ 5,940円
<集合住宅>
【ミニ】
マンションタイプ 光配線方式/VDSL方式(100Mbps)
4,235円 ⇒ 4,455円
マンションタイプ LAN方式(100Mbps)
3,850円 ⇒ 4,455円
マンション・ハイスピードタイプ 光配線方式(200Mbps)
4,235円 ⇒ 4,455円
【プラン1】
マンションタイプ 光配線方式/VDSL方式(100Mbps)
3,575円 ⇒ 3,795円
マンションタイプ LAN方式(100Mbps)
3,190円 ⇒ 3,795円
マンション・ハイスピードタイプ 光配線方式(200Mbps)
3,575円 ⇒ 3,795円
【プラン2】
マンションタイプ 光配線方式/VDSL方式(100Mbps)
3,135円 ⇒ 3,355円
マンションタイプ LAN方式(100Mbps)
2,750円 ⇒ 3,355円
マンション・ハイスピードタイプ 光配線方式(200Mbps)
3,135円 ⇒ 3,355円
ギガラインタイプ(1Gbps)は値上げされず料金は据え置きです。
これまで何となくフレッツ光を使い続けてきた人は、この機会に他の光回線に乗り換えることを考えてみると良いかもしれません。
フレッツ光以外にも光回線サービスはたくさんあり、フレッツ光の利用料とプロバイダー利用料の合計額より安い月額料金で利用できるところも多いです。
今回はフレッツ光ネクストを利用中の人に最適な乗り換え先として「光コラボレーション」の光回線を紹介します。
光コラボレーションとは
フレッツ光の場合、光回線はNTTと契約し、光回線をインターネットに接続するサービスはISP(インターネットサービスプロバイダ―)と契約する形になっていました。
一方、2015年からスタートした「光コラボレーション(略して光コラボ)」では、携帯キャリアやプロバイダーの会社などがNTTからフレッツ光の光回線を借り受けてプロバイダーサービスとセットにして提供するため、ユーザーは光コラボの事業者とだけ契約すれば済みます。
主な光コラボサービス↓
ユーザーは光コラボ事業者が提供するプロバイダーサービスを利用することになりますが、例外としてドコモ光だけはドコモが提供するプロバイダーとは別のプロバイダーを選択することもできます。
光コラボは、フレッツ光より月額料金が安くなるほか、一部の光コラボではセット割で携帯電話の料金が割引されるといったメリットがあります。
光コラボに乗り換える方法
光コラボで使用する光回線はフレッツ光と同じなので、現在フレッツ光ネクストを利用中の人なら回線工事不要で乗り換えることができ、ひかり電話を利用している場合は同じ電話番号をそのまま引き継ぐことができます。
ただし、乗り換えるときに最大速度が異なるサービスタイプに変更する場合は品目変更の工事費がかかります。
品目変更をする場合の工事費
以下に品目変更の工事費の代表的な例を紹介します。
一部の光コラボでは金額が異なる場合があるため目安として捉えてください。
戸建ての場合
フレッツ光ネクストのサービスタイプ | 光コラボの速度タイプ | 品目変更工事費 |
ファミリータイプ(100Mbps) ファミリーハイスピードタイプ(200Mbps) |
1ギガタイプ(1Gbps) | 3,300円 |
ファミリーギガラインタイプ(1Gbps) | 1ギガタイプ(1Gbps) | 無し |
ファミリータイプやファミリーハイスピードタイプから光コラボの1ギガタイプに変更する場合の工事費は3,300円です。
ファミリーギガラインタイプは最大速度が同じなので工事費はかかりません。
集合住宅(マンション・アパート)の場合
部屋までの配線方式 フレッツ光ネクストのサービスタイプ |
部屋までの配線方式 光コラボの速度タイプ |
品目変更工事費 |
VDSL方式・LAN方式 マンションタイプ(100Mbps) |
VDSL方式・LAN方式 マンションタイプ(100Mbps) |
無し |
VDSL方式・LAN方式 マンションタイプ(100Mbps) |
光配線方式 1ギガタイプ(1Gbps) |
22,000円 |
光配線方式 マンションタイプ(100Mbps) マンションハイスピードタイプ(200Mbps) |
光配線方式 1ギガタイプ(1Gbps) |
3,300円 |
光配線方式 マンションギガラインタイプ(1Gbps) |
光配線方式 1ギガタイプ(1Gbps) |
無し |
集合住宅の場合、部屋までの配線方式がVDSL方式やLAN方式では、光コラボへ乗り換え後も同じ配線方式なら工事費はかかりません。
VDSLやLAN方式から光配線方式に変更する場合の工事費は22,000円です。
光配線方式では、マンションタイプやマンションハイスピードタイプから光コラボの1ギガタイプに変更する場合の工事費は3,300円です。
マンションギガラインタイプからの乗り換えなら工事費はかかりません。
フレッツ光から光コラボへの乗り換え手続き
フレッツ光から光コラボへ乗り換える手続きは「転用」と呼び、手順は以下のとおりです。
②光コラボの申し込みページで転用承諾番号と契約者情報を記入して申し込む
③フレッツ光のプロバイダーの解約手続きをする
転用承諾番号の有効期限は発行日から15日で、それを過ぎてしまったら再度発行してもらうことになるため、15日以内に転用手続きをしてください。
乗り換え先の光コラボで利用するプロバイダーが現在フレッツ光で利用しているプロバイダーとは別のところの場合は、フレッツ光のプロバイダーを解約する手続きが必要です。
光コラボの選び方
光コラボの光回線はたくさんありますが使用する回線は同じなので、選ぶ基準は月額料金や割引サービス、キャンペーン特典といった部分になります。
そして、特に重要なのが携帯電話(スマホ・ケータイ・タブレット)の契約先がどこかという点です。
なぜなら、携帯3キャリアが提供する光回線は、セット割により携帯電話の月額料金がプランに応じて毎月550円~1,100円ほど割引されるため、携帯電話と光回線の月額料金の合計額では他の光コラボより安くなることが多いからです。
しかも、このセット割は光回線の契約者だけでなく同じキャリアを契約している家族も割引対象になるので、同じキャリアを使っている家族が多いほどお得になります。
このため、スマホは携帯3キャリアのいずれかと契約している人の場合、基本的にはセット割が適用される光コラボがおすすめです。
また、携帯3キャリア以外に一部の格安SIMでもスマホとのセット割を用意しているところがあります。
次に、スマホの契約先ごとにセット割や安くなる光回線を解説するので、以下のページ内リンクから移動してください。
ソフトバンク・Y!mobile(ワイモバイル)のユーザーはこちら
ドコモのセット割がある光回線
ドコモのスマートフォンとのセット割がある光コラボはドコモ光のみです。
光回線 | 月額料金 | セット割名 割引額 最大割引回線数 |
ドコモ光 | 戸建て 5,720円 集合住宅 4,400円 |
ドコモ光セット割 550円~1,100円 20回線 |
上記の月額料金はプロバイダー料金込みです。
今利用中のフレッツ光の料金と比べてみてください。
ドコモのスマホのユーザーがドコモ光を契約すると「ドコモ光セット割」によりスマホの月額料金が毎月550円~1,100円割引されます。
同居家族や離れて暮らす家族(三親等以内)も割引対象になり、最大20回線まで割引を受けられます。
スマホの料金プランごとの割引額やセット割の詳細はこちら ⇒ ドコモ光セット割の解説
au・UQモバイルのセット割がある光回線
auやUQモバイルとのセット割が用意されている光コラボは複数ありますが、ここでは代表してKDDIグループのビッグローブ(株)が提供するビッグローブ光を掲載します。
KDDIが提供する光回線としてはauひかりがありますが、auひかりはNTTのフレッツ光の回線ではなくKDDIの独自回線を使用するサービスのため光コラボではありません。
フレッツ光からauひかりへ乗り換える場合は回線工事が必要になります。
ただ、auひかりもビッグローブ光と同様にau・UQモバイルとのセット割に対応しており、回線工事は必要ですが割引により2年~3年利用すると工事費は実質無料になるため、回線工事をしても構わないならauひかりも選択肢になるでしょう。
ビッグローブ光とauひかりの料金とセット割は以下のようになっています。
光回線 | 月額料金 | セット割名 割引額 最大割引回線数 |
光電話の契約 |
ビッグローブ光 | 戸建て 5,478円 集合住宅 4,378円 |
auスマートバリュー 550円~1,100円 10回線 UQmobile自宅セット割 638円~1,100円 10回線 |
必要 |
auひかり | 戸建て 5,610円(12か月目まで) 5,500円(24か月目まで) 5,390円(25か月目以降) 集合住宅 3,740円~5,500円 |
auひかりの戸建てタイプは料金が最も安い「ずっとギガ得プラン」の場合です。
auひかりのマンションタイプは建物内の配線方式や部屋の戸数によって複数のタイプがあり料金が異なっているため、今より料金が安くなるかは住んでいるマンションがどのタイプなのかによります。
auとのセット割「auスマートバリュー」とUQモバイルとのセット割「UQmobile自宅セット割」のどちらも割引額は最大1,100円で、割引できるスマホの回線数は最大10回線です。
なお、このセット割の適用を受けるにはオプションサービスの光電話の契約が必要です。
スマホの料金プランごとの割引額やセット割の詳細は下記をチェックしてください。
auユーザーはこちら ⇒ auスマートバリューの解説
UQモバイルユーザーはこちら ⇒ UQmobile自宅セット割の解説
auひかりについて詳しく知りたい人はこちら ⇒ auひかりの解説とプロバイダー特典の比較
ソフトバンク・ワイモバイルのセット割がある光回線
ソフトバンクとワイモバイル(Y!mobile)のスマホとのセット割がある光コラボは、ソフトバンク光(SoftBank光)です。
光回線 | 月額料金 | セット割名 割引額 最大割引回線数 |
光電話の契約 |
ソフトバンク光 | 戸建て 5,720円 集合住宅 4,180円 |
おうち割光セット 550円~1,100円 10回線 おうち割光セット(A) 550円~1,650円 10回線 |
必要 |
セット割は、ソフトバンクのスマホでは「おうち割光セット」、ワイモバイルのスマホでは「おうち割光セット(A)」が適用され、最大割引額に違いがあります。
どちらのセット割も家族を含めて最大10回線まで割引対象になります。
セット割の適用条件としてオプションサービスの光電話の契約が必要です。
料金プランごとの割引額やセット割の詳細はこちら ⇒ソフトバンク光のおうち割光セットの解説
なおソフトバンクユーザーの場合、光コラボではないですが「NURO光(ニューロ光)」という光回線も選択肢になります。NURO光も「おうち割光セット」に対応しているからです。
光回線 | 月額料金 | セット割名 割引額 最大割引回線数 |
光電話の契約 |
NURO光 | 戸建て 5,200円 集合住宅 3,850円 |
おうち割光セット 550円~1,100円 10回線 |
必要 |
NURO光は戸建てと集合住宅のどちらもソフトバンク光より安いです。
ただし、提供エリアは限られており、フレッツ光とは別の回線を使う光回線サービスのため、利用するには回線工事をする必要があります。
NURO光公式サイト: NURO 光
ソフトバンク光とNURO光を比較した記事はこちら ⇒ ソフトバンク光とNURO光の違い
スマホが楽天モバイルの場合
第4の携帯キャリアとして参入した楽天モバイルは楽天ひかりを提供していますが、楽天ひかりには他の3キャリアのようなスマホ料金が割引されるセット割ではなく、楽天ひかりの月額料金が6か月間は割引されて0円になるキャンペーン特典があります。
この特典は楽天ひかりを初めて申し込む人が対象です。
フレッツ光のプロバイダーで楽天ブロードバンドを利用している人が転用する場合は特典の対象外です。
楽天ひかりの月額料金は次のようになっています。
楽天ひかり月額料金・割引 | |
戸建てタイプ | 5,280円 ⇒6か月間は0円 |
マンションタイプ | 4,180円 ⇒6か月間は0円 |
6か月間は0円になる特典の割引額合計は、戸建てタイプは31,680円、マンションタイプは25,080円になります。
既に楽天モバイル(Rakuten最強プラン)を利用中の人だけでなく、楽天ひかりを申し込んだ後から楽天モバイルを契約する人も特典の対象になりますが、楽天ひかりを申し込んだ月の翌月15日までに楽天モバイルを利用開始していることが条件なので注意してください。
この他に、楽天ひかりではSPUにより楽天市場での買い物の際にもらえるポイントが+2倍になる特典もあるため、楽天市場で高額な買い物をする人にはメリットがあります。
楽天モバイルはSPUで+4倍となるため楽天ひかりと合わせて+6倍となり、通常分と合わせると7倍の還元率で買い物ができます。
また、SPUのページから楽天ひかりを申し込むと2,000ポイントがプレゼントされるため、公式サイトのキャンペーンページで確認してください。
公式サイトはこちら ⇒ 楽天ひかり
スマホがahamoの場合
ドコモのオンライン専用プラン「ahamo」はドコモ光セット割の対象外です。
その代わり、ahamoユーザーには「ahamo光」という専用の光回線がドコモから提供されています。
この他に、ahamoユーザー向けに独自の割引を用意している「enひかり」という光回線もあり、こちらも候補になるでしょう。
この2サービスの違いはこちら ⇒ ahamo光とenひかりの比較
スマホがIIJmioの場合
格安SIMのIIJmioを使っている人がIIJmioひかりを契約すると「mio割」でIIJmioひかりの月額料金が毎月660円割引されます。
IIJmioひかり月額料金 | |
戸建てタイプ | 5,456円 ⇒割引後4,796円 |
マンションタイプ | 4,356円 ⇒割引後3,696円 |
割引後の料金は他の安い光コラボと比べて遜色ない水準です。
以下のキャンペーン特典もあります。
- 月額料金が12か月間は726円割引
- 転用・事業者変更なら30,000円分の「選べるe-GIFT」プレゼント
1年間は月額料金が726円割引され、1年分の割引額合計は8,712円になります。
転用や事業者変更で乗り換える人には、30,000円分の「選べるe-GIFT」がプレゼントされます。
「選べるe-GIFT」はアマゾンギフト券やWebMoneyなどの電子マネーに交換できます。
以上より、スマホのSIMでIIJmioを使っている人にはIIJmioひかりが最適です。
特典の詳細条件は公式サイトで確認してください ⇒ IIJmioひかり
その他の格安SIMの場合
ここでは、その他の格安SIMのセット割が用意されている光コラボを紹介します。
BIGLOBEモバイル
格安SIM | 光コラボ | 月額料金 | セット割内容 |
BIGLOBEモバイル | ビッグローブ光 | 戸建て 5,478円 集合住宅 4,378円 |
BIGLOBEモバイルの月額料金が220円割引 |
BIGLOBEモバイルのユーザーがビッグローブ光を契約すると、BIGLOBEモバイルの月額料金に含まれる「ベーシック」コース月額基本料金220円がかからないため、他の光回線を利用する場合より220円安くなります。
公式サイトはこちら ⇒ 【公式】ビッグローブ光
LIBMO
格安SIM | 光コラボ | 月額料金 | セット割内容 |
LIBMO | @TCOMヒカリ | 戸建て 5,610円 集合住宅 4,180円 |
LIBMOの月額料金が220円割引 |
LIBMOは@TCOMヒカリ1契約に対してLIBMOは最大5契約まで割引対象なので、家族5人が全員LIBMOを使っている場合は合計で1,100円割引になります。
家族全員でスマホのSIMをLIBMOに統一している家庭にはお得な光回線です。
@TCOMヒカリの公式サイトはこちら ⇒@T COMヒカリ
DTI SIM
格安SIM | 光コラボ | 月額料金 | セット割内容 |
DTI SIM | DTI光 | 戸建て 5,280円 集合住宅 3,960円 |
DTI光の月額料金が165円割引 |
DTI SIMのユーザーがDTI光を利用するとDTI光の月額料金が165円割引されます。
割引後の料金は、戸建ての場合は他と比べて安くはないですが、集合住宅では他の安い光回線と遜色ない水準になるため、マンションタイプを利用した人には向いています。
さらに以下の割引特典もあります。
DTIのりかえ割 転用・事業者変更なら6か月間は550円の割引
公式サイトはこちら ⇒ DTI 光
セット割以外で料金が安くなる光回線
セット割を適用できるのが自分一人のみでメリットを感じない場合や、セット割が受けられないpovoやLINEMO、その他の格安SIMを使っている場合は、月額料金が安い光回線を利用するのがおすすめです。
料金が格安な光回線のほかに、速度や通信量で一定の条件付きでさらに安い料金の光回線もあり、どれも光コラボなのでフレッツ光ネクストから転用ができます。
詳しくはこちらの記事をチェックしてください ⇒ セット割なしでも安い光回線
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